マシソンは抑えで使うべきではない

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今回はGが誇る『豪腕セットアッパー』マシソンを取り上げます
個人的に現在のG選手の中でもっとも贔屓にしている選手なので
彼への思い入れは人一倍あります
以前のエントリーで『マシソンを抑えで使うべきではない』
と書きましたが今回はその理由を中心に進めていきます
一部マスコミで『スコット鉄太朗』と呼ばれている三人の強力リリーフトリオ
去年は三人それぞれ文句のつけようのない結果を残したが
それ以上に驚いたのが三人共に年間60試合以上登板したにも関わらず
皆不調や怪我で全く戦線離脱しなかった事である
これは奇跡的と言っても良い
だがこの奇跡を今年も続ける事が優勝への最大のポイントであることは
誰からみても間違いないところ
私は阿部の1~2ヶ月戦線離脱よりこのトリオ崩壊の方が
優勝が厳しくなると思っている
なので何故この奇跡が起きたのかをしっかり考える必要がある
昨シーズンの三人の役割を原監督は柔軟かつ的確に与えていた
春先はWBC帰りの山口、マシソンの状態を見極めながら無理させず
西村は前年のポストシーズンの不調からどの程度立ち直っているか
それぞれ問題を抱えていたので成長株だった若手の高木京を補佐させていた
(機能したとはいえないが。。。)
そして交流戦が始まる頃にはキッチリ調子を上げて
ラスト3イニングを三人に任せる形を作った
以降三人はそれぞれの長所を前面に出しながらお互いの短所を補っていった
マシソンは過度な連投での肘の不安
山口は対左ほどの信頼感は対右にはなかった
そして西村は二人ほどの安心感(一人相撲がしばしば)がまだない
指摘した三人の短所はリリーフに不安がある他球団から見れば
重箱の隅をつつくレベルだがそれでも彼らは持ち前の長所で補助しあい
重箱の隅まで完全なものにしてしまった
マシソンの長所は
山口にはプレッシャーのかかる相手の右の長距離砲に対して力でねじ伏せ
山口は連投に不安が残るマシソンの分まで時にはイニング跨ぎで登板
この二人で相手の勢いを遮断しタフで連投可能な西村に最後のバトンを渡す
見事にお互いを支え合ってるし原監督のサジ加減も絶妙である
今回の本題である『マシソンを抑えで使うべきではない』と
私が主張する理由はまさにこの絶妙なバランスが崩れると考えるからである
西村は確かに近年急成長したが
マシソンの長所と彼の長所は前述の通り明らかに違う
西村を車のエンジンで例えるなら『優れた耐久性の高出力エンジン』で
マシソンは『F1のエンジン』つまり西村のエンジンより耐久性で劣るが
出力(パワー)で勝るエンジンなので
相手をねじ伏せたい場面では西村のものより
マシソンのエンジンが必要なのである
逆に抑えという勝敗に直結するポジションは
長いペナントレースでは精神的、肉体的にもっとも負担がかかる
西村のタフなエンジンの方がマシソンのそれより優っているのである
役割を逆にしてもシーズン中盤まではそれなりに機能はするかもしれない
だが正念場の夏場以降は崩壊すると私は考える
山口の抑えについては本人がやりたがっていないし
何より三人の中で唯一の左腕である彼をフリーハンドで起用することが
よりこのトリオを磐石なものとしている
過去二度の肘のトミージョン手術を経験しているマシソンに
今年も去年と同じ活躍を期待するのであれば
あえてこれまでの登板環境を変えるのは再発のリスクが上がる事になる
マシソンが戦線離脱したらその影響は
ゲーム終盤での戦い方の見直しだけではすまなくなる
それこそチームの編成、戦略、戦術、士気にも多大な影響を及ぼすだろう
それくらい『スコット鉄太朗』は大きな存在であり
その中核をなすマシソンはGの至宝なのである
敬称略