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「小林誠司に挑戦する大城卓三」 巨人春季キャンプレポート 2020.02.09

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2020巨人春季キャンプ 2020.02.09

【キャンプトピックス】
➀ビエイラがフリーバッティングに登板
・山本、田中俊、北村、若林、吉川尚を相手にキャッチャーとサイン交換をする実戦に近い形で行った。
・直球とスライダー系を投げていた。
・長身から投げ下ろすボールは角度があり、指にかかった直球はいかにも重そうで「ドスン」と来る球質に感じた。
・一方で課題はやはり制球力で、スライダー系は投げた瞬間にボールゾーンに外れるイメージで、ストライキゾーンに来たボールはごく僅かだった。
※彼については別の機会に詳しく振れるつもりです
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【紅白戦注目ポイント】
➀高橋、戸郷、古川などの若手先発候補の仕上がり状態
➁小林と大城の激しいスタメン捕手争い
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【紅白戦スタメン】

【紅組攻撃経過・選手短評】
1中 重信慎之介
➀カウント1-2から内角高めの直球に詰まってショートフライ(1アウト)
➂カウント1-0(エンドラン)から真ん中低めの直球を引っかけてピッチャーゴロ、ピッチャーがセカンド送球もフィルダースチョイス、ショートのファースト送球が悪送球になり、2塁走者と打者走者がそれぞれ進塁(1アウト・ランナー2.3塁)
➄カウント2-2から真ん中フォークを捉えてライト前ヒット(ランナー1塁)
➅フルカウントから外角スライダーを見切って四球(2アウト・満塁)
※バッティングは徐々に淡白さが減って、一軍のプレーヤーらしいしぶとさを感じるようになってきた。

2三 吉川大幾
➀カウント0-1から内角直球に詰まってサードゴロ(2アウト)
➂カウント3-0からボールを真ん中低めのボールを見切って四球(1アウト・満塁)
➄カウント0-2(エンドラン)から真ん中直球を引っかけてショートゴロ(1アウト・ランナー1塁)
➅カウント0-1から真ん中低めの直球を打ち上げてライトへのファールフライ(チェンジ)
※表現が難しいが、彼は攻守ともに「0点か100点」という極端なプレーが多い。

3左 石川慎吾
➀カウント1-2からワンバウンドのチェンジアップを空振り三振(チェンジ)
➂カウント0-1から外角直球に合わせてライト線への2点タイムリー2塁打(1アウト・2.3塁)
➄カウント2-1から外角フォークにバットの先でライト前ヒット(1アウト・ランナー1.3塁)
➆カウント1-1から真ん中直球を引っかけてサードゴロ(1アウト)
※連日勝負強いバッティングで首脳陣に猛アピールしてる。

4捕指 大城卓三
➁初球の真ん中直球を捉えてレフト前ヒット(ランナー1塁)
➂カウント2-1から真ん中直球を捉えるがセカンドゴロ、ホーム送球で3塁走者がアウト、ランダンプレーの間に打者走者は2塁へ進塁(2アウト・ランナー2.3塁)
➄カウント1-2から真ん中低めの直球に合わせてレフト前タイムリーヒット(1アウト・1.2塁)
➆カウント3-1から真ん中低めの直球を捉えてライト前ヒット(1アウト・ランナー1塁)
※非常にバットのヘッドの走りが良く、投球のコースに逆らわずに左右打ち分けている。
※初回にパーフェクトな送球で二盗を阻止した。

5一 陽岱鋼
➁カウント1-0から真ん中直球に詰まってサードゴロ(ランナー1塁)
➂カウント3-1から内角寄りの直球に詰まってセンターフライ(チェンジ)
➄カウント0-1から内角直球に詰まってセカンドゴロ、4-6-3のダブルプレー(チェンジ)
※バッティングはまだまだこれからという状態
※ファースト守備はまだまだ逆シングルの形などは経験不足でぎこちないが、場数を踏んで慣れてくれば、セリーグ屈指のファーストになる可能性は十分に感じる。

⇒9 松原聖弥
➆カウント1-1から真ん中直球を打ち上げてセンターフライ(2アウト・ランナー1塁)
※同じことを何度も言うが、若手選手の中では最上位のバットスイングを持っているだけに勿体ない。

6遊 黒田響生
➁初球の真ん中直球に詰まってセカンドゴロ、4-6-3のダブルプレー(チェンジ)
➃カウント1-1から外角直球を引っかけてサードゴロ(1アウト)

⇒遊 ウレーニャ
➅カウント2-2から真ん中直球を捉えてサードベースに当たるヒット(ランナー1塁)
➆カウント1-2から外角高めのスライダーを空振り三振(チェンジ)
※パワフルなスイングが持ち味だが、現状ではドアスイング気味で率を残しそうなスイングではない。
※ダブルプレーの場面を見ると、非常にスローイングは強いのでショートとしては魅力的

7右一 加藤脩平
➂カウント0-1から外角高めの直球に押されてセカンドゴロ(1アウト)
➃カウント1-2から真ん中フォークを空振り三振(2アウト)
➅カウント2-0(エンドラン)から内角直球を叩いてライトフライ(1アウト・ランナー1塁)
※やや直球系に力負けしているスイングが多かった。

8二 田中俊太
➂カウント1-2から真ん中直球に合わせてサード強襲ヒット(1アウト・ランナー1塁)
➃カウント2-0から真ん中直球を合わせて2遊間をゴロで抜けるヒット(2アウト・ランナー1塁)
➅カウント0-1(エンドラン)から真ん中チェンジアップに合わせるがレフトフライ(2アウト・ランナー1塁)
※ここ最近は精彩を欠くプレーが多かっただけに、この試合の2安打は本人もホッとしてるだろう。

9指 松原聖弥
➂⇒初球の真っすぐが引っかかりワイルドピッチで1塁走者が2塁へ進塁⇒カウント3-0から内角直球を捉えてライト前へのタイムリーヒット(1アウト・ランナー1塁)
➃カウント2-0から内角直球を強引に振ってファーストゴロ(チェンジ)
※5回から打順が5番に変更される

⇒捕 岸田行倫
➅カウント1-1から真ん中低めの直球を押っ付けてライト前ヒット(2アウト・1.2塁)
※彼も連日少ないチャンスをモノにして、しぶといバッティングを見せている。
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【紅組投手雑感】
☆戸郷翔征 2回1安打1奪三振
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球はスライダー(フォークは投げていなかったか?)
・ヒットを許しても動じることなくしっかり腕を振って打者と勝負出来ていた。
・クイックも申し分ないし、セットポジションで投球内容が落ちる投手ではない。
・課題はカウントの整え方(どうやって打者を追い込んでいくか?)で、基本的には球種が多いタイプではない(緩急の使い手でもない)ので、先発で勝負する為にはもっとバッテリーで工夫していく必要性を感じる。

☆古川侑利 2回0安打 失点0
・直球の平均球速は140キロ前後
・変化球はスライダー、カーブ、フォーク
・直球に関しては逆球も結構あったが、手元での伸びを感じる球質で打者を押し込んでいた。
・課題の変化球でもスライダーではカウントを稼ぐことはまずまず出来てはいたが、変化球全般の「キレ・曲がりの鋭さ」という観点では「ぬるいボール」という印象は拭えなかった。
・高い目標(先発ローテ入り)を見据えてあえて厳しい事を言うなら、今日の段階では及第点はあげられない。

☆田中優大 1回2安打1四球 失点1
・直球の平均球速は130キロ台中盤
・変化球はスライダー、カーブ
・球威・変化球の精度・制球力、全ての点において力不足は否めなかった。
・貴重な右のサイドハンドなので台頭してきて欲しい育成選手ではあるが。。。。

☆大江竜聖 1回0安打 失点0
・直球の平均球速は130キロ中盤、最速は138キロ
・変化球はカーブ・スライダー・チェンジアップ
・去年の同時期も紅白戦からオープン戦中盤までは快刀乱麻のピッチングで大きな期待感を持って見ていたが尻すぼみで終わってしまった。
・去年よりも変化球の精度が上がってる印象で、高橋と共にこの部分では今日投げた投手の中では上位に入る。
・一方で1球だけ138キロのスピンの効いた素晴らしいボールがあったが、多くは130キロ中盤止まりでスピード感が不足している。
・一流打者が本調子ではないオープン戦は抑えれられても、シーズンに入ると今の球威では去年の二の舞になるだろう。

☆巽大介 1回0安打 失点0
・直球の平均球速は130キロ前半
・変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ
・非常に小気味の良い投球だった。
・支配下登録される為には全てにレベルアップが必要だと思う。
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【白組攻撃経過・選手短評】
1二中 吉川尚輝
➀初球の真ん中直球を捉えるがファーストライナー(1アウト)
➂カウント2-0から真ん中直球に差し込まれてレフトフライ(チェンジ)
➄カウント1-2から真ん中直球を捉えるがセカンドゴロ、4-6-3のダブルプレー(チェンジ)
※打ちたいという気持ちが強すぎて、バッティングに「間」を感じない。

2中二 増田大輝
➀カウント1-1から真ん中直球を捉えてセンター前ヒット(1アウト・ランナー1塁)
➃フルカウントから真ん中高めの直球に差し込まれてファーストへのファールフライ(1アウト)
➅カウント1-1から真ん中低めの直球に差し込まれてファーストフライ(1アウト)
※セカンドのポジション争いをしている選手の中では、もっともこの試合に集中しているように感じた。

3左 モタ
➀⇒カウント0-1から1塁走者が二盗失敗⇒フルカウントから真ん中高めの直球を空振り三振(チェンジ)
➃カウント0-1から真ん中カーブを捉えるが強い打球のサードゴロ(2アウト)
➅フルカウントから真ん中低めのスライダーを引っかけてサードゴロ(2アウト)
※必死さが空回りしてしまった一日だったが、バッティングの内容は結果ほど悪くはない。

4三 岡本和真
➁カウント2-0から外角低めの直球を打ち上げてファーストファールフライ(1アウト)
➃カウント1-2から内角直球に差し込まれてライトフライ(チェンジ)
※ややクローズドスタンスで構える形に変えていた(試していた)

⇒三 湯浅大
➅カウント0-1から外角低めのチェンジアップを引っかけてサードゴロ(チェンジ)

5一 中島宏之
➁初球の外角直球を完璧に捉えて右中間突破の2塁打(1アウト・ランナー2塁)
・初球から戸郷の速い直球に遅れずに完璧にはじき返した彼らしいバッティングだった。
➄カウント3-1から直球が大きく外れて四球(ランナー1塁)

⇒走右 八百板卓丸
➆カウント2-1から真ん中直球にやや差し込まれてセンターフライ(1アウト)

6右二 若林晃弘
➁初球の真ん中直球を捉えてライト前ヒット(1アウト・ランナー1.2塁)
➄初球の真ん中直球を投手前に送りバントをするが失敗(1アウト・ランナー1塁)
➆フルカウントから真ん中低めの直球をバットの先でショートライナー(2アウト)
・確かにヒットは重ねているが、彼も送りバント失敗があったりと、プレーの軽さが目立ってしまっている。
・前日の拙守もそうだが、もっと危機感を持たないと。。。

7捕指 小林誠司
➁カウント0-1から外角高めの直球を引っかけてショートゴロ、6-4-3のダブルプレー(チェンジ)
➄⇒カウント1-2から2塁走者が盗塁成功⇒カウント2-2から真ん中直球を押っ付けてライト前ヒット(1アウト・ランナー1.3塁)
➆カウント1-1から真ん中直球に差し込まれてセンターフライ(試合終了)
※守備では3回表のランダンプレーで記録には残らない判断ミスで打者走者の2塁進塁を許す(彼が3塁走者を追っている時に、三塁手に送球せずにそのまま3塁ベースまで追い込んでいれば、既に2塁走者が3塁まで到達してるので無駄なランダンプレーは省けた)
※今の彼はチームを引っ張らなければいけない立場なので、例え紅白戦でも上記のような「軽いプレー」「野球脳を使わないプレー」は許されない(私が監督・守備コーチなら激怒していた)

8遊一 山本泰寛
➂カウント1-0から真ん中低めの直球に押されてセンターフライ(1アウト)
➄初球の外角スライダーを引っかけてショートへのタイムリー内野安打(1アウト・ランナー1.2塁)
・正直言ってここまで見る限り攻守で進歩を感じていない。
・泥臭さが似合う選手だが、今日はプレーが軽かった。

9指 北村拓己
➂カウント1-1から真ん中低めのカーブを引っかけてサードゴロ(2アウト)
・精彩を欠くバッティングで1打席のみで交代させられてしまった。

⇒捕 田中貴也
➄⇒初球の直球がひっかかりワイルドピッチで走者がそれぞれ進塁⇒カウント2-2から真ん中高めのスライダーを捉えてライト前へのタイムリーヒット(1アウト・ランナー1.3塁)
・岸田と同じで少ないチャンスだが、彼も連日必死になって結果を残している。

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【白組投手雑感】
☆高橋優貴 2回1安打1奪三振 失点0
・直球の平均球速は130キロ後半
・変化球はカーブ、チェンジアップ、スライダー
・直球と変化球の腕の振りに全く差がなく、チェンジアップの「抜け」が抜群に良かった。
・直球中心の投球で打者を完全に押し込んでおり、球威は申し分なかった。
・課題は制球力で、全体的にややボールが上ずっていた印象はあり、このまま公式戦に入ったら逆に痛い目にあう可能性が高い。

☆ディプラン 1回3安打1四球 失点3
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球は130キロ前半で沈んでいくボール(ツーシーム?チェンジアップ?)とスライダー
・テイクバックがコンパクトで、打者目線では意外にタイミングが微妙にズレてしまう投手かもしれない。
・ボールを手元で左右に動かしてゴロを打たせるタイプの投手。
・クイックはあまり上手くないし、球威も落ちてしまう印象。
・スピードを殺した緩い変化球をマスター出来ればもっと投球に幅が出てくると思うが。。。。
・ベストピッチでは最速160キロ超という事だが、この試合を見る限りでは剛速球投手というは感じではなかった。
・当初は2イニングの予定だったが1イニングで降板という事になった。

☆髙田萌生 1回1安打1奪三振 失点0
・直球の平均球速は140キロ前後、最速は144キロ
・変化球はスライダー、カーブ、フォーク
・直球に威力は感じたが、制球は相変わらずアバウトで、特に変化球の精度は大きな課題。
・シーズンに入って仮にスピードは140キロ後半まで上がっても「果たしてこの変化球の精度で一軍で通用するのか?」は懐疑的にならざるをえない。
・上背がない速球派なので、一軍ローテに定着する為には、変化球の精度や切れがもっと良くならないと厳しいと思う。

☆與那原大剛 1回3安打 失点1
・直球の平均球速は140キロ前後
・変化球はスライダー・フォーク・カーブ
・前回も指摘したがセットポジションではどうしても球威が落ちるので、コースを突かないと抑える事は難しい。
・体の開きが早いタイプの投手なので、どうしてもボールがシュート回転しやすい。

☆鍵谷陽平 1回2安打1四球 失点0
・直球の平均球速は130キロ後半
・変化球はスライダー・チェンジアップ
・全体的にボールが抜け気味で、制球に苦しんでいた。
・今年も彼の頑張りがないとリリーフ陣はキツイので、何とか課題の変化球の精度アップに成功してもらいたい。

☆沼田翔平 1回1安打1奪三振 失点0
・直球の平均球速は130キロ後半
・変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ
・今日投げた育成投手の中では完成度は高いが、支配下に入って一軍の戦力なるには彼ならではの武器が欲しい。
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【スコアボード】
紅組 003 0100  4
白組 000 0200  2

【試合総評】
※今日までの段階では、捕手のスタメン争いは攻守ともに大城が小林を抑えてリードしている。

※高橋・戸郷・高田・古川の先発ローテ争いは、全投手が無失点で抑えて、更に激しさを増してはいるが、結果はともかく内容的な評価では、現時点で高橋>戸郷>古川>高田という序列になる。

※セカンドのレギュラー候補は悪く言えば「ドングリの背比べ」で、まだまだこれからが勝負で沖縄でハッキリ色分けされるだろう。

【ハイライト】【紅白戦】2月9日 それぞれが一軍へ向けて猛アピール!【巨人】

以上 敬称略
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