ホセ・ロペス 来日1年目の評価と2年目の期待と課題

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去年ホセ・ロペスが読売ジャイアンツに入団するというニュースを聞き、MLBに詳しい知人に早速どんな選手なのか話を聞いた。
ロペスはイチローも在籍していたマリナーズ時代の正セカンドで、オールスターにも出場しHR年間20本前後の中距離打者
殆ど打球はレフト方向で選球眼は余り良くないしファーボールも少ない。
性格は明るく真面目に見えたらしいが、太りやすい体質らしく球団から自己管理の甘さを指摘されていたらしい。
守備はマリナーズを出てからの近年はサード、ファーストが中心だったらしくメジャーではセカンドとしての評価は低いので、そのあたりがネックで出場機会が減る傾向になり日本に来たんじゃないか?
と言うような主旨の話を聞いていた。
私は主軸級の活躍(打率280、HR30程度)を見込める助っ人を正直期待していたので、その時の印象では正直『ハズレ』かなと思った
その後ロペスのMLB時代の映像を見て、ここの印象でも『ハズレ』評価は変わらず。。。
キャンプ、オープン戦で実際生で見た印象も『ハズレ』評価は動かず。。だった。
直球には詰まるし、低めのフォークには戸惑ってるしで全くポジティブな印象がなかった。
但し日本の投手に早く慣れようとジックリ投球の軌道を確認している節は感じられてはいた。
だがその後のオープン戦で直ぐに鈍足である事もわかり、これでは人工芝の球場が多く、それによりゴロの球足が早い日本ではセカンドは厳しいと思い、尚更打てなきゃ話にならないとの思いが強くなった。
そして開幕していきなりホームランを放ったがその後の内容も不満の方が大きかった。
バットに当てるのは天性のセンスを感じるが十分に腰から下を使ってスイングされておらず、スイングに鋭さを感じなかった。
確かにスライダー系の甘いボールや、抜け気味の高めの甘い直球をレフトに運べるリストの強さと上手さはあるが、如何せん外の直球系の対応が出来ておらず当てに行くようなスイングになるので、クリーンアップを任せるような主軸として期待するのは私は早々と諦めた。
それなら『6番以降の打者として彼はどうか?』という視点でその後の彼を見ることにした。
そして暖かくなるにつれロペスのスイングが少しずつ鋭くなってきた。
それを感じ始めたのが4月16日の対阪神戦で、外の直球に対して結果は兎も角、フルスイングするようになってきたのは良い傾向と言えた。
(4月16日 ジャイアンツ対タイガース 雑感 下記リンク有り)
以降、途中怪我で1ヶ月戦線離脱するが最終成績は打率303、HR18、打点55で近年のG助っ人と比べると十分成功したと言える。
私の主観で彼の選手としての特徴をまとめてみた
打撃
①内角球に対する反応の良さと左肘を上手に使って振り抜く器用さ
②高めに浮いた変化球を上手くバットのヘッドを効かして
 運ぶようにヒットや長打を放つ
③ポイントを前めに置いて高めに浮いた直球を
 上から叩いてヒットや長打を放つ(高めに強いといえる)
④外の直球系に対しては特に後半戦はライト方向に軽打していた
⑤基本的に低めのボールをすくい上げるようなスイングで
 待っていないので投手は低めに集めれば長打の心配は少ない
⑥右方向へライナーで外野の間を抜けたり
 ライトの頭上を越す打球は殆どない
⑦選球眼は意外に良かった
 (状態が悪いと低めのフォーク系に手を出す)
 基本『振りたい』タイプの打者なので
 前半戦は四球が少なかったが
 後半はボール球をシッカリ見極めるように変わってきた
⑧ウイークポイント(外に直球系を投げきれば長打がない)が
 ハッキリしてるのでチャンスの場面での信頼度は当然落ちるし
 その為、打点が少ない事はある意味当然と言える
⑨バットコントロールは巧みなので
 犠牲フライ、進塁打等を打つ能力は高い
守備
①ファーストとしてのグラブ捌きは上手い
②フライへの瞬時の反応、追い方のレベルはかなり高い
③スローイングも安定感がある
④横の動きが鈍く、足の運びも遅いので
 もはやセカンドとしては使えない
走塁
①かなりの鈍足でダブルプレーのリスクも高い
②鈍足ではあるがスライディング等の技術は持ってる
私のロペスに対する1年目の評価の結論は
クリーンアップの打者としては役者不足だったが、下位の打者としてなら最高の適役
2年目の期待と課題は
シーズン後半に見せたようなボール球の見極め(特に低めのフォーク系)と、現状の最大の弱点である外の直球系を強く叩けるようになれば中軸を任せても良いと思う。
(後者は現実的には難しいだろうが。。)
最後に個人的な思いとしては彼の1年目のプレーぶりは大変好印象だった。
特に長野との三度のライトゴロは私には全てロペスのナイスプレーに思えた。
難しいワンバウンド処理、ベースに入る咄嗟の判断等、彼のプレーなくしては生まれなかった。
またメジャーで実績のある外国人特有の舐めたように見えるプレーは皆無だったし、日本の野球に対して真摯に向き合っていたしGナインとの関係も良好に見えた。
そして何より驚いたのはシーズン後半、ピンチで投手が孤立しがちの場面で本来なら坂本、村田が声をかけて間を取る場面で、外国人であるロペスが率先してマウンドにいっていた。
大変素晴らしいと思うし、私はこの『マインド』があれば2年目の活躍も大いに期待出来ると思う。
追伸 『顔や腹がパンパンで来日するなよ!』 
   『しっかり自己管理しろよ!』 笑
敬称略
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