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巨人ゲームレポート2020.6.11「練習試合 読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズ 雑感」

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現在、坂本と大城を打線から欠いている巨人打線だが、坂本の代役である増田大と湯浅が大活躍、大城とスタメン争いを繰り広げていた小林と炭谷も同じく大活躍で不在の穴を殆ど感じさせていない。
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【先行:スタメン】
1(右)重信、2(遊)増田大、3(一)陽、4(三)岡本、5(左)石川、6(二)若林、7(中)松原、8(捕)小林、9(投)メルセデス
先発:メルセデス

【後攻:スタメン】
1(中)梶谷、2(指)オースティン、3(二)ソト、4(左)佐野、5(一)ロペス、6(三)中井、7(捕)戸柱、8(右)蛯名、9(遊)大和
先発:櫻井
この試合は巨人側はDH制を一巡目のみ採用せず、DeNA側は最初からDH制を採用した。
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【巨人攻撃内容/野手短評】
1右 重信慎之介
➀カウント3-1から直球が抜けて四球
➂カウント1-1からワンバウンドのチェンジアップを空振り三振、1死
➄フルカウントから粘って四球
➆カウント0-2から内角に抜けたボール球のスライダーを空振り三振、チェンジ
※リードオフマンとして二つの四球と二つの三振、両極端な結果で評価は難しい

2遊 増田大輝
➀カウント1-2からエンドランを仕掛け、外角低めのチェンジアップを引っかけてサードゴロ、1死2塁
➂カウント1-0から低めの直球を引っかけてサードゴロ、2死
➄カウント1-2から真ん中高めの直球を空振り三振、1塁走者の重信は二盗成功、2死2塁
➇カウント0-2から真ん中直球を空振り三振、1死
※こちらも二つの三振の内容が良くなかった。

3一 陽岱鋼
➀フルカウントから外角チェンジアップを捉えてライト前へのタイムリーヒット、G1-1、1死1塁
➂カウント1-0から真ん中直球を捉えてセンター前ヒット、2死1塁
➄カウント1-1から真ん中カットボールを引っかけてショートゴロ、チェンジ
※非常に鋭くコンパクトなスイングでセンター返しが絵になる。

⇒捕 田中貴也
➇カウント1-3から真ん中直球を打ち損じてセンターフライ、2死

4三 岡本和真
➀カウント1-2から真ん中直球を打ち損じてサードゴロ、2死2塁
➂フルカウントからチェンジアップが大きく外れて四球、2死1.2塁
➅カウント1-2から内角スライダーを空振り三振、1死
※昨日よりも状態が悪くなっているのでかなり心配。

⇒三 北村拓己
➇カウント1-1から外角直球を打ち上げてライトフライ、チェンジ

5左 石川慎吾
➀カウント2-1から真ん中低めのカーブを引っかけてピッチャーゴロ、チェンジ
➂カウント0-2から抜けたスライダーを打ち損じてサードゴロ、チェンジ
➅カウント1-0から外角低めのスライダーを引っかけてショートゴロ、2死
➈カウント1-2から内角ツーシームに詰まってセカンドゴロ、1死
※初回のレフトでのプレーを見る限り、残念ながら彼の守備に対する評価は低いままである。

6二 若林晃弘
➁カウント0-2からワンバウンドのチェンジアップを空振り三振、1死
➃カウント2-2から外角カットボールを引っかけてセカンドゴロ、1死
➅フルカウントから外角ボール球の直球に手を出して空振り三振、チェンジ
➈カウント1-2から内角直球に詰まってレフトフライ、2死
※正直、バッティングの内容は褒められる材料は殆どない。
※現状はユーティリティー性だけが彼のセールスポイントになっている。

7中 松原聖弥
➁カウント0-2から真ん中スライダーを当てただけのレフトフライ、2死
➃カウント1-0から真ん中低めのスライダーに泳がされてセンターフライ、2死
➆カウント0-2から真ん中高めの直球を見逃し三振、1死
➈カウント1-2から真ん中低めのツーシームを引っかけてセカンドゴロ、試合終了
※解説の川相氏と同意見で、まだまだ相手バッテリーに打たされている(術中にハマっている)打席が多い。

8捕 小林誠司
➁カウント1-1から真ん中直球を捉えてサードゴロがイレギュラーしてレフト前ヒット、2死1塁
➃カウント1-0から外角低めのカットボールを引っかけてピッチャーゴロ、チェンジ
※引き続きバッティングは好調を維持している。

⇒一 吉川大幾
➆初球の真ん中直球を引っかけてショートへの内野安打、1死1塁

9投 メルセデス
➁カウント2-2から外角スライダーを空振り三振、チェンジ

⇒打 炭谷銀仁朗
➄カウント1-2から外角カットボールを引っかけてショートゴロ、1死
➆カウント0-2から内角直球を空振り三振、1塁走者の吉川大が二盗成功、2死2塁
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【巨人登板投手雑感】
★メルセデス
※ストレート系:フォーシームの平均球速は140キロ前半、最速で146キロ、ツーシームの平均球速は140キロ前後
※変化球:スライダー、チェンジアップ、カットボール
➀先頭の梶谷には真ん中直球をやや詰まり気味ながらも捉えられレフトオーバー2塁打(厳しく言えばレフト石川の記録に残らないエラー)、オースティンには内角甘めの直球を捉えられてレフトへの犠牲フライ、ソトを内角低めのスライダーを空振り三振、佐野を内角低めの直球で見逃し三振。
➁ロペスは甘いチェンジアップを打ち損じてくれてレフトスライ、中井は内角直球で詰まらせてセカンドゴロ、戸柱にはカウント0-2から外角直球を合わせられてレフト前ヒット、蝦名を低めのスライダーでレフトフライ。
➂大和には制球が乱れて四球、梶谷を外角直球で引っかけさせてセカンドゴロ、オースティンにはフルカウントから四球、ソトには内角高めの直球で詰まらせたがセンター前へのタイムリーヒット、ロペスアを低めのチェンジアップで空節三振。
➃中井を外角スライダーでサードゴロ、嶺井を甘いスライダーを捉えられるがセンターフライ、蝦名を真ん中スライダーで引っかけさせてサードゴロ
➄大和を外角スライダーで当てただけのセカンドゴロ、梶谷には内角低めの直球を捉えられてセンター前ヒット、オースティンを外角低めのチェンジアップでバットの先で当たりの弱いピッチャーライナー、1塁走者が帰塁できずにダブルプレー。
~評価~
初回の失点については、前回の登板時でも見られたが、簡単に追い込んだ後から打たれてしまった。
まあ、恐らく本人は極力球数を減らしたいので、追い込んだら即ストライクゾーンで勝負する選択を取っているからだと思う。
基本的には高さだけ気を付ければ大怪我に繋がるリスクは少ないので、本人の意向を無視してまで無理に遊び球を使う必要はない。
但し、本番で登板を重ねて投球データが蓄積されてくると相手チームもそのつもりで対処してくるので、本人は裏をかいたつもりのボールでもガツンと持って行かれるリスクが高まる。
まあ、こういう事は本人がある程度痛い目にあってからではないと修正しようとは思わないので、そうなった時にバッテリー間で意思疎通を重ねて「主力には丁寧な配球、それ以外には遊び球を極力使わない」などのメリハリが必要になると思う。
3回の失点に関しては、上位打線を迎える前に9番大和を歩かせてしまった事でリズムを崩し、ソトに対してはボールが高めに集まって最後は詰まりながらも痛打された。
それでも何とか最少失点で切り抜けているので、そこは先発ローテ投手としては及第点を与える事が出来る。

★桜井俊貴
※ストレート系:平均球速は140キロ台後半
※変化球:カーブ、チェンジアップ、スライダー
➅ソトを外角直球で空振り三振、佐野も外角直球で空振り三振、ロペスには外角直球を捉えられるがショートライナー
➆倉本をやや甘いスライダーでセンターフライ、嶺井は外角直球で見逃し三振、乙坂は真ん中直球で空振り三振
➇柴田には甘いチェンジアップを上手く拾われてライトスタンドへのソロHR、梶谷を外角直球で引っかけさせてセカンドゴロ、宮崎をカーブで引っかけさせてサードゴロ、ソトには追い込んでから攻めきれず四球、佐野を真ん中高めの直球で押し込んでレフトフライ
~評価~
6回のソトと佐野に対する直球の質はホント素晴らしかったし、指にかかった時の彼の直球はスピン量は恐らくかなりの数値になっていると思う(MLBのようにトラックマンの計測数値をテレビで同時公開して欲しい)
三人目のロペスへの直球はややシュート回転して甘く入ったが、今日投げていた投手の中では最も質の高い投球だった。
7回は緩いカーブを織り交ぜて打者を幻惑させ、緩急を使って更に直球を引き立たせていた。
8回は柴田の一発は仕方がないが、ソトとの対戦で並行カウントにしてから内角直球で攻めきれずに真ん中に行ってしまってフルスイングのファールを打たれた場面がやや悔やまれる。
ここをビシッと決めていれば更に大きな自信を得たと思うので、重箱を突けばそこだけ気になった。

★中川皓太
※ストレート系:平均球速は140キロ台中盤
※変化球:スライダー
➈先頭のロペスを内角直球で詰まらせてサードゴロ、倉本にはスライダーを引っかけさせてファーストゴロ、嶺井はスライダーが甘くなってセンター前ヒット、桑原を外角直球で見逃し三振
~短評~
嶺井へのスライダーだけ甘くなったが、他の打者への投球はほぼ完璧な内容だった。
特に桑原を見逃し三振に討ち取った外角直球は見事だった。
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【DeNA注目選手雑感】
★櫻井周斗
140キロ前半の直球を軸に、スライダー、チェンジアップ、カーブ、カットボールなどの多彩な変化球を織り交ぜている。
彼の直球はボールのキレというよりも強さを感じる球質で、カーブ系も曲がりの鋭さが売りになっている。
上体の強さを感じさせる投球フォームだが、まだまだ力んでしまう傾向があるので制球が乱れるケースが少なくない。
特にカウント球の変化球に苦労しているので、内容以上に受ける印象が悪くなってしまっている。
春先のオープン戦での投球を見た時は、今年は巨人にとってかなり厄介な投手になりそうな予感をしていたが、その時よりもややフォームのバランスを崩しているか?
昨日の中川虎と同様にポテンシャルは高いので、ひとつキッカケを掴んだり、キャリアを重ねて”ピッチングの角”が無くなってくれば、いずれはローテの柱になりうる投手だと評価している。
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【スコア】
DeNA 101 000 010 3
巨  人 100 000 000 1
櫻井➀~➂、平田➂、国吉➃~➄、三嶋➅、エスコバー➆、パットン➇、山﨑➈
メルセデス➀~➄、桜井➅~➇、中川➈
試合はDeNAが勝利した
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【総評】
この試合に関して巨人側は最後まで岡本以外の主軸打者を出さなかったので、恐らく当落線上の若手・中堅クラスの野手陣をふるいにかける最終判断材料になった可能性が高い。
仮に退院した後の調整不足が懸念される坂本と大城の開幕カードの出場登録を回避した場合は、31人の登録選手は以下の通りに予想する(今季は出場選手登録枠は31人)
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~投手~ 確定14人
・先発
菅野、サンチェス、田口、メルセデス、戸郷、桜井
・中継ぎ
中川、高木、鍵谷、澤村、古川、ビエイラ、沼田
・抑え
デラロサ
~野手~ 確定13人
・捕手
小林、炭谷、田中貴
・内野手
岡本、中島、湯浅、吉川尚、増田大
・外野手
亀井、丸、パーラ、陽、重信、石川
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上記メンバー26人はほぼ確定だと見ている。
残る5人はかなり悩ましく、投手と野手の配分次第でメンバー選びが変わってくるが、投手枠が仮に15人なら残りは一枠で、ここまでの起用の仕方を見てると左腕の藤岡のワンポイント起用が有力だが、そうではなく、今は二軍で調整させている今村を先発ローテで考えている場合は先発候補の桜井をロングリリーフとしてベンチに置く事も考えられるし、先日結果を残せなかった鍬原の奮起にかけて彼と桜井を先発としてワンセットで考えているかもしれない(桜井は当面の間はリリーフでの起用が有力と見ている)
他にも何名か候補は挙がるが、直近の動向からするとコロナの影響もあって当面は大きなメンバー入れ替えは考えづらい。
一方で野手の残り3人は更に悩ましい。
ユーティリティ性で優位に立つ若林と吉川大を二人ともベンチに入れるのか?
それとも二人よりも攻撃力が高い北村、松原を選ぶのか?
もしくは二軍にいる田中俊、山本、加藤脩あたりに逆転ベンチ入りの芽はあるのか?
個人的には左の代打枠が若干薄いので、田中俊にもワンチャン残されていると見ているが。。。

以上 敬称略
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