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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ(2020.7.4) 巨人ゲームレポート詳細版

読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ(2020.7.4) 巨人ゲームレポート詳細版

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【先行:中日ドラゴンズスタメン】
1(右)平田、2(中)大島、3(左)福田、4(一)ビシエド、5(三)高橋、6(二)阿部、7(遊)京田、8(捕)加藤、9(投)吉見
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【後攻:読売ジャイアンツスタメン】
1(左)重信、2(遊)坂本、3(中)丸、4(三)岡本、5(一)中島、6(右)パーラ、7(捕)大城、8(二)吉川尚、9(投)田口
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【ゲームスコア】
中日 000 003 000 3
巨人 310 020 10X 7
吉見➀~➃、鈴木➄、ゴンザレス➅、祖父江➆、橋本➇
田口➀~➂、鍬原➃~➄、鍵谷➅、高木➆、中川➇、澤村➈
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勝利投手
巨人 鍬原 (1勝0敗0S)
敗戦投手
中日 吉見 (1勝2敗0S)
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本塁打
巨人
丸 2号(1回裏3ラン) 、 坂本 3号(2回裏ソロ) 、 丸 3号(5回裏2ラン)
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【試合経過/ポイント】
☆1回表/先発:田口、平田右飛、大島遊ゴロ、福田見三振
★1回裏/先発:吉見、重信右安、重信二盗成功、坂本四球、丸右本➂、岡本左飛、中島左安、パーラ右安、大城空三振、吉川尚遊飛
※田口は普段よりも更に力感がなく、低めへの制球を強く意識しているように感じたが、後々考えると、ブルペン時から足に異変を感じていて、制球重視(低めに集める)に切り替えていたのかもしれない。
※後述の「総評」でも触れるが、吉見は重信への2球目の明らかなストライクをキャッチャーが捕り損なってボールと判定されてカウントを悪くし、直後のストライクを取りに行った直球を重信に捉えられ、しかも二盗を許して巨人に攻撃のリズムを与えてしまった。
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☆2回表/ビシエド三ゴロ、高橋右安、阿部遊併打
★2回裏/田口見三振、重信一ゴロ、坂本左中本➀、丸見三振
※田口は特別良いという印象は無かったが、しっかり低めにボールを集めていたので危なげなかった。
※吉見は徐々に良くなりつつあったが、2アウトから坂本に痛い一発を浴びてしまった。
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☆3回表/京田一ゴロ、加藤三ゴロ、吉見空三振
★3回裏/岡本三ゴロ、中島遊ゴロ、パーラ中二、大城中飛
※田口はこの回も中日打線の淡白な攻撃にも助けられて無失点、しかし左足太ももの張りを訴えてこのイニングで交代。
※吉見は2アウトからパーラに長打を浴びるが後続を何とか抑える。
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☆4回表/田口⇒鍬原、平田四球、大島見三振、福田空三振、ビシエド中飛
★4回裏/吉川尚見三振、鍬原一ゴロ、重信空三振
※替わった鍬原はいきなり先頭の平田を歩かせるが、相手打線が彼の荒れ球に戸惑って事なきをえる。
※開き直った吉見はようやくボールを操れるようになって巨人打線を三者凡退で抑える。
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☆5回表/高橋空三振、阿部空三振、京田左飛
★5回裏/吉見⇒鈴木博、坂本四球、丸右中本➁、岡本中飛、中島中飛、パーラ右二、大城遊ゴロ
※相変わらず中日打線は鍬原の荒れ球に戸惑って三者凡退。
※何故か中日は安定感が出てきた吉見を降板させて鈴木博にスイッチ、しかし、いきなり坂本を歩かせてしまい、続く丸には完璧な一発を浴びてしまう。
その鈴木博については、あまりにも無造作に投げすぎで、あれではボールの出処が見やすい左打者には丁度良いバッティングピッチャーと言われても仕方がない。
非常に可能性を感じる投手なだけにあまりにも残念だった。
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☆6回表/代打A.マルティネス四球、代打溝脇右二、平田死球、大島右安➁、鍬原⇒鍵谷、福田遊併打、ビシエド左安➀、高橋二直
★6回裏/鈴木博⇒ゴンザレス、吉川尚四球、代打ウィーラー中飛、吉川尚二盗失敗、重信二ゴロ
※ここまでボール先行が多かった鍬原だったが、再び先頭の代打A.マルティネスを歩かせてしまって嫌な雰囲気をつくってしまう。
結局、この回は1アウトも取れずに交代を告げられ、鍵谷にスイッチ。
その鍵谷は本調子には程遠い福田の併殺打に助けられるが、ビシエドには高めに浮いたスライダーを拾われてしまう。
※ゴンザレスは制球にややバラツキがあったものの、力勝負で巨人打線を抑えた。
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☆7回表/鍵谷⇒高木、阿部空三振、京田中二、A.マルティネス投ゴロ、代打石川駿遊ゴロ
★7日裏/ゴンザレス⇒祖父江、坂本中安(代走増田大)、丸中二➀、岡本遊飛、北村二飛、パーラ二ゴロ
※速報版でも触れたが、このままの点差で勝ちパターンの中川・デラロサに繋げたい巨人側にとっては最も重要な守りとなったが、高木が何とか無失点で切り抜けて3点差に詰め寄られた嫌な流れを断ち切ってくれた。
※これ以上の失点は避けたかった中日は、ここまで無失点を続けている祖父江をマウンドに送るが、サカマルの二人でいとも簡単に得点を奪われて敗色濃厚となってしまう。
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☆8回表/高木⇒中川、平田遊ゴロ、大島中飛、福田遊ゴロ
★8回裏/祖父江⇒橋本、大城二ゴロ、吉川尚投ゴロ、陽空三振
※中川は危なげなく打者三人で片づける。
※橋本もキレの良いボールでナイスピッチング。
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☆9回表/中川⇒澤村、ビシエド一飛、高橋四球、阿部空三振、京田二ゴロ、試合終了
※澤村は高橋に四球を与えてしまうが、後続をしっかり押さえてゲームセット、原監督に長嶋監督と並ぶ勝利数1034勝の記念のウイニングボールを手渡す。
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【巨人選手評価/短評】◎最高評価選手 〇高評価選手 ✕低評価選手
◎丸佳浩
第1打席の先制3ランは技ありの一発ではあったが、バッティングはやや崩され気味だったので本人の中ではまだまだ納得していないと思う。
第3打席の一発はド真ん中に来た直球を完璧に捉えた打球だったが、インパクトの瞬間はまだ若干ではあるが踵体重で、インパクトの力が一塁側に分散していた。
第4打席の2塁打はコースは真ん中で、第3打席よりもボール1個分低いボールを真っ芯で捉えた打球で、今度はインパクトの瞬間は右足でしっかり踏み込んでいたし、左足もしっかりつま先で蹴っており、こちらの方が内容的には良く見えた。
改めてこの試合の丸を振り返ると、第1打席のHRでプレッシャーから解放され、第3打席のHRで自分のバッティングを思い出し、第4打席で完璧に取り戻した。
個人的にはそんな印象を持った。
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〇坂本勇人
ソロHRを含む2打数2安打2四球、全ての打席で出塁し、そしてサカマルの二人で全打点と7得点中の6得点を稼ぐ大活躍だった。
技術的にはバッティングの中でしっかり間を感じるようになってきたので、もう心配無用だと思う。
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〇重信慎之助
今季初めて1番打者としてスタメンで抜擢され、いきなりヒットで出塁し、すかさず盗塁も決めて相手先発の吉見を揺さぶり、それが丸の先制3ランに繋がって、リードオフマンとして非常に大きな役割を果たした。
まあ、更に2打席目以降も出塁出来れば首脳陣への猛アピールになったかもしれないが。。。
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〇高木京介
開幕からここまで、彼の活躍は称賛に値するが、更にレベルアップするにはチェンジアップの使い方と、その精度だと見ている。
今年はストレートが140キロ後半から150キロを超えも珍しくなくなっているし、スライダー・カット系の精度も悪くない。
僅差での登板なので彼の特徴であるスローカーブはなかなか使えないが、だからと言って変化球の中では最も精度が落ちるチェンジアップ系に頼るのはあまり感心しない。
彼が左のワンポイントに留まらず、対右でも使ってもらえるセットアッパー格に昇格するには、チェンジアップが高めに浮く事を絶対に避けたいし、個人的にはもっと直球で攻め込んでいくのも良いと思う。
今の彼の直球ならそう簡単に打者は捉える事は出来ない。
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〇鍵谷陽平
ビシエドにタイムリーヒットを打たれたが、まずまずのピッチング内容だった。
Twitterでも書いたが、彼が勝ちパターンでのセットアッパーとして活躍する為には、右打者の懐に直球を突っ込んでいける勇気と制球力が必須になる。
そうすれば外角の変化球が少々甘くなっても相手がミスショットする確率が上がってくるし、投球の幅が拡がって過度の警戒による四球も減るだろう。
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✕鍬原拓也
彼がプロ野球で長くやっていくためには、アウトローの制球力を身に着けないと厳しい。
もしくは荒れ球を持ち味にするのも良いが、それならいつでもストライクを稼げる変化球を磨かないと飯は食えない。
今のまま投げてみないと分からないという状態では首脳陣の信頼は得られない。
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【総評】
野球に限らずスポーツには「メンタル」という目に見えない、そして数字では表現しにくい重要なファクターがある。
更に言えば、そのメンタルが揺れ動くことによって生まれるのが、俗に言われる「試合の流れ」である。
そして、良くも悪くもこの試合の流れを作るのが、実際にプレーしている選手であったり、指揮を執る監督なのだが、幸か不幸か、時には試合をジャッジする審判でもあったりする。
この試合でもそれを改めて感じさせる場面があった。
それは1回裏、先頭の重信の2球目の場面で、吉見は真ん中やや低めへ直球を投げたが、それを捕手の加藤がキャッチングミスして審判は「ボール」と判定した。
吉見くらいの百戦錬磨のベテランからすれば、投げた瞬間に「ストライク」と確信したはずだが「ボール」と判定されてしまったので、一瞬ムッとした表情を見せていた。
しかし、それは審判に対してだけではなく、筆者の勝手な想像だが、恐らく不満の対象は捕手の加藤にも向けられていたと思う。
「オイオイ。。あれくらいしっかりキャッチングしろよ」と。。。。
審判からすれば、普通の直球をキャッチャーがキャッチングミスをしたので、ストライクと言いにくかったということ。
まあハッキリ言って誤審とは思うが、ぶっちゃけこれまでも捕手が取り損ねたり、逆球のケースでは、審判はたとえストライクゾーンに入っていてもボールと判定する事が野球では普通にある。
この場面、仮に機械がジャッジしていれば、間違いなくストライクと判定するとは思うが、現在のプロ野球のジャッジは人間が行っており、人間であるゆえの微妙な心理から生じる錯覚や判断ミスが起きてしまう。
吉見はそれが分かっているからこそ、捕手にムッとしたと思う。
話は少し逸れたので本筋に戻すと、これで重信に対して2ボールとなり、今度は重信の心理から察すれば「絶対にストライクを取りに来る」と考えた筈で、その通りに甘い直球が来てそれをキッチリと捉えてヒットを放った。
このヒットをキッカケに吉見は、続く坂本に対して過剰に警戒してボール先行となり、更に走者への注意が怠っていた隙を突かれて重信に二盗を許し、坂本四球の後に丸に3ランを浴びてしまった。
もう一度あの場面、仮に重信への2球目のジャッジが「ストライク」だったら、果たして丸の3ランは生まれていたのだろうか?
こればっかりは誰も分からないが、個人的には違った展開も十分に考えられたと思っている。
そう考えると、やはり野球は「試合の流れ」という数字では表現しにくいファクターが、勝敗の行方を大きく左右するスポーツであり、それは「その試合に直接関わってる全ての人間の心の揺れ動き」で大きく変わる事を改めて感じさせた試合だった。

以上 敬称略
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