【G】屈辱のキャンプから確実な成長を遂げた小山雄輝【5月25日・超激辛GvsF雑感】

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【勝敗を分けたポイント】
★8回裏、ワンアウト満塁、バッター高橋由のセカンドゴロで生還した3塁ランナー坂本の走塁
正直、高橋由がセカンド正面の打球を打った瞬間、ダブルプレーを覚悟した。
しかし、3塁ランナーの坂本は恐ろしい走塁で生還した。
全く隙のなかった前進守備でのセカンド正面への打球でに対して、「超ギャンブルスタート」を切ったのだ。
このプレーは坂本勇人の天性のセンス、追加点への執着心、集中力、判断力など、全ての要素が揃わなければ生まれなかったスーパープレーだろう。
ギャンブルスタートといえば、2008年の日本シリーズ第7戦の決勝点となった当時L片岡の走塁だが、単純な難易度で言えば、この試合の坂本の走塁の方が数段難しい(プレッシャーは別だが・・)
高橋由が仮に空振りしたら、坂本は帰塁出来なかったかもしれない。
そう思えてしまうほど、腹をくくった「ギャンブル」だった。
結果、この得点で差が2点に広がり、Fにとっては重い失点となった。
【個別選手雑感】
★小山
素晴らしいピッチングだった。
直球は140キロ後半を連発し、右打者のアウトコースへキッチリ制球されていた。
フォークは初回こそ高めに浮くケースが見られたが、回を追う毎に精度が増し、打者からすれば来ると解っていても打てないボールに進化していた。
そして、キャンプから取り組んでいたシュートが、右打者には邪魔なボールとして効果的だった。
春先の当ブログで小山を取り上げるほど筆者は彼に期待していたが、春のキャンプでは期待を裏切る形で2軍に落とされてしまった。
変化球でカウントを整えられない、体の開きが早くなって打者からボールが見やすくなっている等、明確な課題が露呈していた
それから1軍に暫く呼ばれずに、ファームで鍛え直したわけだが、目に見えて投球フォームに変化があった。
それは、左足の挙げ方が2段モーション気味に変えていること。
筆者は野手出身なので軽々な事を言えないが「無意識に投げ急いでしまい左肩の開きが早かった欠点を抑える効果」を狙ったのかもしれない。
★山口
多少のコントロールミスは有ったが、ほぼ完璧な内容だった。
ツーシーム気味の直球のキレ、スライダー、チェンジアップの精度は確実に良くなっている。
例年通り、この時期から彼の状態が上がってきた。
★マシソン
こちらも完璧なピッチング。
ここにきて直球の質が確実に上がっている。
彼も例年通り、状態が上がってきた。
★坂本
先述の走塁の他に、守備でもビッグプレーで小山を助けた。
先頭打者の出塁を防いだ守備だったので非常に価値が高い。
★阿部
左中間にツーベースを2本放ち、上昇気流と思わせる活躍を見せた。
だが、それよりも8回裏でF宮西から奪った四球を高く評価したい。
確かに甘めのボールをミスショットする場面もあったが、何より見逃し方が良くなっていた。
明らかに打ちそうなオーラが漂っていたし、阿部に余裕を感じた。
読者の方には「まだ早い」と怒られてしまいそうだが、筆者はこの試合が分岐点になる可能性が高いとみる。
★中井
バッティングの状態は良い。
メンドーサの低めツーシームを、しっかり捉えたバッティングは見事だった。
DHがある交流戦期間中にチャンスをモノにしたいところだろう。
★村田
確かにヒットは出ているが、内容はかなり良くない。
上半身と下半身の連動性が感じられないし、その為に当てにいくような緩いスイングになっている。
最終打席のチャンスの場面で高橋由に代打を送られていたが、その前の内容を考慮すれば仕方ないだろう。
【総評】
反対意見もあるだろうが、個人的には今シーズンのベストゲームに挙げたい。
各投手の完璧なピッチング内容、デキの良かった相手投手から少ないチャンスをモノにした攻撃、高い集中力を感じた堅い守備。
そして何より待望していた先発候補の台頭が、今後の展開を考えると非常に大きい。
素晴らしいピッチングだったにも拘わらず慢心していない表情だった小山、久しぶりに明るい表情でお立ち台に立っていた阿部、素晴らいい躍動感を攻守で見せていた坂本。
そして打席で高い集中力を感じた再起をはかる中井、チャンスに一発で送りバントを決めたロペス。
個々のプレーを振り返っても個人的に満足する試合だった。
最後に、相手先発だったメンドーサの低めにキッチリ集めていたピッチングにも賛辞を送りたい。
敬称略
皆様からの御意見、御感想を心からお待ちしております。
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