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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ(2020.8.14) 巨人ゲームレポート詳細版

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【中日攻撃経過】

【巨人攻撃経過】

【イニング別雑感】
☆1回表(投手:戸郷)
立ち上がりの戸郷は球威ある直球とキレのあるスライダーを低めにしっかり集めて、中日上位打線を三人で討ち取る。

★1回裏(投手:松葉)
いきなり坂本とパーラに連続ヒットが生まれて0死1.3塁のビッグチャンスを作るが、結局、この回はウィーラーの遊ゴロゲッツー崩れの間に1点入っただけで攻撃を終える。

☆2回表(投手:戸郷)
1死後に高橋にヒットを打たれるが、後続をしっかり抑えて危なげなく無失点でこの回も終える。

★2回裏(投手:松葉)
1死後に中島がヒットを放つが、後続が凡打に終わって無得点。

☆3回表(投手:戸郷)
下位打線から始まったこの回もキッチリと三人で抑える。

★3回裏(投手:松葉)
2死後にパーラが四球で出塁し、続くウィーラーがレフトスタンドテラス席への特大2ランHRを放ち、貴重な追加点を奪う。

☆4回表(投手:戸郷)
二回り目に入ったこの回から戸郷と炭谷のバッテリーは、フォークを多めに使い始める。
その効果もあって2番から始まった上位打線を三人で片づける。

★4回裏(投手:松葉)
6番中島から始まった攻撃は三者凡退で終える。

☆5回表(投手:戸郷)
戸郷は先頭の高橋にヒットを許し、初めて先頭打者を出塁させてしまう。
このヒットでやや動揺した戸郷は阿部を四球で歩かせてしまい、0死1.2塁のピンチを招いてしまった。
しかし、続く井領に送りバントを決めさせず三振を奪った事で再びリズムを取り戻す(中日サイドの中途半端な作戦・攻撃姿勢に助けられた)
その後は木下も討ち取り2死1.2塁、ここで中日ベンチは切り札であるアルモンテを代打に送るが、戸郷はフルカウントからのフォークで三振を奪い、この最大のピンチを切り抜けた。

★5回裏(投手:谷元)
中押し点が欲しい巨人は、1死後、坂本が四球で出塁するが、パーラの二ゴロ併殺打で攻撃が終わってしまう。

☆6回表(投手:戸郷⇒大江)
先頭の大島を討ち取った後、京田にヒットを許し、更に福田から三振を奪った後、ビシエドには詰まった事が災いしてライト前へのポテンヒットを浴びてしまう。
ここで巨人ベンチはまだまだ余力があった戸郷をスパッと諦めて、左の高橋に対して同じく左の大江を投入する。
その大江はややボールが抜け気味ではあったが、最後は直球で詰まらせてセカンドゴロに封じてピンチを切り抜ける。

★6回裏(投手:ゴンザレス)
先頭のウィーラーが直球をキッチリ捉えて左前ヒット、岡本は凡退したが丸のライトオーバーの2塁打で1死2.3塁のチャンスを作る。
ここで中島が甘いチェンジアップを見事に捉えて左中間スタンドへの3ランHRを放ち、試合を決めた。

☆7回表(投手:大竹)
替わった大竹は打者三人を完璧な内容で抑える。

★7回裏(投手:木下雄)
先頭の若林がヒットを放つが坂本が併殺打、松原がラッキーなヒットを放つが田中が三振に終わって無得点。

☆8回表(投手:鍵谷)
鍵谷はアルモンテから三振を奪った後、大島と京田に長短打を許して1死1.3塁、ここで福田に犠牲フライを打たれるが、ビシエドを抑えて1失点で終える。

★8回裏(投手:濱田)
三者凡退で攻撃を終える。

☆9回表(投手:ビエイラ)
替わったビエイラは相変わらずボールは荒れ気味だったが、打者三人を簡単に討ち取って試合終了。
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【ゲームスコア】

【巨人選手評価/短評】◎最高評価選手 〇高評価選手 ✕低評価選手
◎戸郷翔征
一回り目は直球とスライダーを軸に、二回り目からは直球とフォークを軸に中日打線を封じていたが、特にフォークの精度が抜群に良かった。
プロ初黒星を喫した前回の中日との対戦では、スライダーとフォークの精度があまり良くなかったので、二回り目で攻め手が無くなってしまったが、この試合では対照的に変化球が良かったので、中日打線に的を絞らせなかった。
賛否両論ある6回の途中降板は、個人的にはこれで良かったと思っている。
「ここを乗り越えさせて大きく育てる」という意見も一理あるとは思うが、忘れてはならないのが彼は高卒二年目の投手で、プロの投手としてはまだまだ線が細いし必要以上の負荷を実戦の中で掛けてしまうのは余りにもリスキーであるということ。
既にプロ入り段階で一定レベルの体力が備わっていたレジェンドの松坂やマー君とは、完成度が全然違うので、そこは考慮しながら育てていかないと拙い。
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〇ウィーラー
初回のショートゴロも状況をしっかり把握した上での最低限の仕事、3回の一発も繋ぐ姿勢から生まれた見事なバッティング、6回の先頭打者ヒットも自分の役割を十分に理解した上でのコンパクトなスイングで、どの打席も中身のある見事な打席だった。
ぶっちゃけ昨日までのバッティングの状態は下降線に入っていた(上体でボールを追っかけ気味になるスイングが多くなっていた)が、6回の直球をキッチリ捉えたヒットは、スイングの内容がかなり良かったので、上昇のキッカケとなったかもしれない。
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〇中島宏之
どの打席も内容的に素晴らしいバッティングだった。
去年のバッティングは、上半身主導なのでバットのしなりを使えずに、バットとボールを衝突させるスイングだったが、今年は下半身主導で上半身に無駄な力みが無いのでバットのヘッドの走りが良い。
よって、去年までは差し込まれまくっていた直球系にも今年は対応できている。
しかも、元々ボールを手元まで引き付けて強く叩く技を持っているので、甘い変化球を仕留める確率がかなり高い。
今後も体調に留意しながら起用していけば、ある程度の数字は残せると思う。
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【総評】
➀判定不満でも切り替えていた戸郷と切り替えられなかった松葉
決して松葉だけにストライクゾーンが狭い訳ではなく、戸郷も同じように厳しい判定が多かった。
確かに松葉のようにコーナーワークで勝負する投手には、そこは生命線であるのかもしれないが、彼は明らかに引きずってしまっていた(3回のウィーラーの2ラン)
それは表情から見れば明らかで、この辺りのメンタルコントロールの甘さが、オリックスで期待されながらも伸び悩んだ要因の一つかもしれない。
逆に戸郷の方は、微妙なコースをボール判定されても顔色を殆ど変えず、苦笑いを浮かべるくらいの余裕を見せていた。
この辺りに戸郷の底知れない大物ぶりを感じる。

以上 敬称略
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