T 2 対 G 0
~雑感~
先発宮国は球のキレは良かったが
ボールは前回同様高めに集まっていた
能見が素晴らしいデキだったので
先取点を与えるとかなり厳しい予感はしていた
だが今日はしっかり「ピッチング」をしていたので
先発としては今後十分に計算が出来る内容なのは間違いない
あとは今日の能見のような本物のエース級と投げ合う時は
ボールをしっかり低めに集め
キレの良いボールを投げないと勝つまでは厳しい
ここはエースになる為には大きな課題
最近G戦に限らずホームランが多い
一部の間で「統一球が少し飛ぶようにしたのではないか?」と
言われているが私はストライクゾーンが
去年に比べて狭くなったのが主要因だと思う
投手にとって高低、両サイド共に厳しいジャッジが多い
カウントが悪くなるので少し甘めに投げざるを得ない
バッターは球種やコースを絞ってフルスイング出来る
各チームこれから対策で忙しくなるだろう
だが今日の主審は去年のストライクゾーンだった
能見、宮国ともにその恩恵は多かれ少なかれあった
特に抜群のコントロールを誇る能見にとって有利だった
ボール一個の出し入れをするまでの制球力は宮国にはない
初回で藤井は手応えと掴んだと思う
私はそれでも1点差なら終盤で捕まえることができると読んでいたが
福留のタイムリーが痛かった
(予測通り能見は7回からボールが甘くなっていた)
宮国が勝てる投手になる為にはこういう場面を抑える事だ
連勝が惜しくも止まったが
今日の能見のデキならある意味納得してしまう
先発がゲームをしっかり作ったしリリーフも壊さなかった
ミスは宮国の送りバント失敗(能見のボールが良かった)
西岡へのポテンヒット(若干お見合いした)程度で
これらも強く責められる程のミスでもない
連勝中の負け方としては問題ない
大切なのは今日の事をしっかり忘れて切り替えること
過去能見に好投されたあと各打者が
自分のバッティングを崩してしまう傾向から
その後しばらく打線が低迷してしまった歴史があるので注意が必要
タイガースの印象は今日に関しては「能見は今年も手強い」と
感じる以外は特に無かった
西岡は当てるようなスイングが多いので
ロッテ時代の威圧感は無かった
福留も甘いスライダーを打たれたが
今のバッティングの内容なら驚異ではない
マートンは気持ちの問題をクリアすれば
3割打つ打者と思っていたので驚きはない
現在マートンが4番に座っているが一発の怖さはないので
今後この打線が機能するには1番西岡の出塁率が鍵を握ると思う
~今日の超激辛ポイント~
先取点を取られた場面の長野の守備にする
確かにランナー大和は素晴らしいスタートで
上手く処理をしてもギリギリのプレーだが
ボールを握り損なったのか返球は大きく逸れた
並みの外野手ならここまで求めないが
彼のポテンシャルなら残念なプレーと言われても仕方がない
私は彼の肩、足からすれば
もっと素晴らしい外野手になりえると常々思っていたが
それを生かしきれていない
センターとしては必ずしも名プレーヤーではない
彼の課題は走塁も守備も打球判断にある
この点では坂本が格段に優れている
ランナー2塁からヒット一本で生還するケースでも
坂本のスタート、打球判断は見事
守備面でも坂本の守備範囲は守備位置こそ違うが
一歩目のスタートつまり打球判断が長野より早い
これは持って生まれる野球センスの違いと言ってしまえばそれまでだが
1番、外野手のポジションを務める長野には是非克服してもらいたい
更にチーム力を磐石なものにするには大きなポイントだ
4月9日 タイガース対ジャイアンツ 雑感
