2016巨人キャンプレポート 2月9日

今日の宮崎キャンプは最大瞬間風速20mの強風が吹き荒れ、練習する選手には辛い環境のもとで行われた。
巨人宮崎春季キャンプ 2月9日
【天候】 晴れ 15℃(正午)
【スケジュール】
【ランチ特打】
強風が吹き荒れる中で、坂本と長野が特打を行った。
途中、強風によってバッティングゲージが動いてしまう場面も。。
【フリーバッティング雑感】
★立岡宗一郎(vsマシソン)
序盤のマシソンは変化球中心でストライクが決まらず、立岡がスイングするケースが少なかったが、後半は直球中心でストライクゾーンに集まっていたので、彼にとっては課題(速い直球に対するバッティング)に取り組む良い機会になった。
★重信慎之介(vsマシソン)
小柄の彼に対してマシソンは非常に投げにくそうで、立岡に対する以上に制球が定まっていなかった。
今回は「プロでも最上位に入る豪速球」に目を慣らす程度の練習だった。
☆マシソン
強風が吹き荒れ、マウンドに立つ投手には大変投げにくい状況だったが、8割程度の力で直球を中心に持ち球全てを投げていた。
正直言えば、今回の投球については参考外だが、それを踏まえて評価するなら、全体的に制球が定まらず変化球も抜けていたが、直球の切れはまずまずだった。
今年から取り入れようとしているツーシームやチェンジアップについては、現時点ではまだまだ調整が必要だろう。
★河野元貴(vs高木勇人)
バッティングセンスだけなら鬼屋敷や小林よりも上である。
捕手としての総合力を伸ばす事も大事だが、個人的にはもっともっとバッティングを鍛えて、打てる捕手として台頭して欲しい。
★和田恋(vs高木勇人)
彼のバッティングの欠点を下記の4枚の映像写真で説明する。
①
②
③
④
①と②の段階では、まだ「構え」のままである。
③でようやくトップを作ってる。
しかし、④のボールが投手の手から放たれて、既に投手と打者の中間地点に迫ってる段階でも、彼はそこからバックスイングして、まだ振り始めていない。
ハッキリ言って、構えからトップを作る作業が遅いし、トップを作って更にそこからバックスイングしていてはタイミング的に完全に遅れてしまう。
彼のファームでのバッティングを何度か間近で見ているが、殆ど右方向への打球で、引っ張った打球に関しては、多くのケースが変化球でタイミングが外されて、バットの先で拾うような形(泳ぐようなスイング)が多い。
恐らく、直球に対して苦手意識を持っており、振り負けないようにトップで力んでしまい、それによって振り出しの部分で無意識に無駄なバックスイングを生んでいる。
昨日の坂本のバッティングについて解説した内容とかぶるが、トップを作った後に力んでしまうとバットが最短距離で出てこない。
よって、トップから振り出すまでの流れの中で、肩・肘・手首の力を抜いてリラックスした状態を保つ事が、ミスショットを無くす最大のポイントになる。
理想はインパクトの瞬間だけにパワーを集約させたい。
現状のバッティングスタイルでは、1軍クラスの直球に対して、当たってもポップフライが多くなるし、逆に変化球に対しての見極めも難しい。
彼が持っているリストと体幹の強さは非凡な武器だが、それを頼り過ぎてる印象が強い。
☆高木勇人
捕手に対して一球一球ミットを構える場所を指示し、制球をかなり意識しながら直球を中心にシュートとカットボールを投げていた。
★ギャレット
逆方向への意識が徹底されてる。
まだまだ本人は納得できていないバッティングが続いているようだが、ここまで見ていくと徐々にバッティングの内容は良くなっていると思う。< br />
下の写真は江藤コーチがタブレットで撮影した動画を使ってアドバイスしている様子。
恐らく体重移動の際に体が前に突っ込む癖を指摘されてると思う。
【ブルペン雑感】
☆菅野智之
フォームのバランスの良さを感じた。
筆者は野手出身なので、投手のメカニックについては詳しい論評は出来ないが、打者目線で言うと、去年は「構え」~「トップ」~「リリース」の流れで上半身に力みを感じるフォームだったが、今年は非常にゆったりとしてリースポイントで力を爆発させてる印象を受ける。
つまり、打者にとっては非常にタイミングが合わせづらい形になっている。
☆内海哲也
現状では肩の不安を全く感じさせない仕上がりを見せている。
☆澤村拓一
スロー調整中ではあるが、この日もブルペンで軽めのピッチングを行っていた。
元々ルーズショルダー持ちで、しかも去年から全く肩を休ませていないので、じっくり仕上げる意図については大賛成である。
以上 敬称略
追伸
明日のGキャンプは休日になりますが、弊blogでは年初から保留になっていたコメンターの皆さんからの質問について、筆者なりに回答したいと考えています。
又、新たに何か質問がありましたら、是非この機会にお寄せくださいませ!
明日の正午まで受け付けます。
-
前の記事
2016巨人キャンプレポート 2月8日 2016.02.08
-
次の記事
「怪我のリスクが少ない理想的な投球フォーム」が必ずしも正解という訳ではない 2016.02.10