G 2 対 S 0
~雑感~
去年あれだけ苦しめられたヤクルト打線を内海は攻略した
まずは賛辞を送りたい
今日の先発内海と阿部のバッテリーから配球に明確な意図を感じた
序盤は直球を打者の内角に集め決して甘くならないよう細心の注意を払い
むしろボール気味に投げているようにさえ私には感じた
これによりスワローズ打者の内角への意識付けに成功した
解説の江川氏はチェンジアップ狙いと指摘していたが
ヤクルト打線はそれと合わせて外のツーシームもかなり意識していた
対右打者への内海の生命線は去年とは明らかに変わっている
打者が慣れてきたチェンジアップではなく
内角の直球と外へのツーシームと直球の出し入れが基本で
ゴロを打たせる事を柱とする配球パターンに変わっている
カーブは主にカウント球でチェンジアップは追い込んだ後に三振を狙うボール
左打者に対してはツーシームで懐を攻め外へカーブと直球の緩急で打ち取る
パワーヒッターには緩急中心
長打の少ない打者へはベース板の幅で勝負している
昔の内海は比較的多く三振を取るタイプだったが
打ち取るパターンが少ない(直球、カーブ、チェンジアップの緩急)ので
打者が慣れてくれば攻略を苦としない
だから10勝前後でシーズンを終えていた
その後さらにコントロールを磨いて勝ち星を伸ばしたが長続きはしない
そこで数年前のオフに監督からカットボールを覚えろと言われ習得した
監督の意図は右打者にチェンジアップを踏み込んで打たれているので
懐にカットボールを使って打者に踏み込ませないようにするのが目的だと思う
しかし去年の内海のコメントで「カットボールを投げるようになってから
直球のスピードと威力が落ちてしまった」と言っていた
その後カットボールを使う事をやめて直球の威力を戻す調整をしたらしいが・・
ここからあくまで私の推論だが
それを補完する意味でツーシームを投げ始めたと思う
ツーシームはカットボールと違い腕の使い方を変えずに投げれるボールなので
直球への影響は格段に減るので負担にはならないし
左打者へ対しても外のカーブを踏み込んで打たせない為にも効果的である
昔の内海は対左の方がよく打たれる時期があったが
このボールを投げ始めてから左打者にとって内海ははかなり厳しい相手になった
まだまだ本調子ではないと思うが
元気のないヤクルト打線とはいえ7回0封は素晴らしい
ただ1つ文句を言わせてもらうなら
2回先頭のバレンティンへのストレートの四球は頂けない・・
しかし菅野とはまた一味違うピッチングを堪能した
又今日は守りでビッグプレーを連発していた
特に最終回の坂本のプレーはあれが仮にフェアゾーンに落ちていたら・・・
今思ってもゾッとする
寺内も送りバントに堅守と目立たないが良い仕事をしている
特に守備では現状Gでは彼より巧いセカンドはいない
去年より更に安定感が増した 素晴らしい・・
長野も外野守備でポジショニングの良い守備を披露したが
初回の坂本のライト前ヒットで帰って来れなかった走塁は
反省材料として上げておく
あれでは坂本の打点が今後も増えない
村田のバッテングが崩れ始めてる
全く外の変化球の見極めができていない
阪神戦に向け心配材料となった
ヤクルトについては今日は全く良いところがなかった
しいてあげれば先発八木の将来性を感じる投球内容と
ショート川島の広い守備範囲と強肩か・・・
昔から飯原は決して守備は上手くない
肩は良いがセンターを守らせるには打球判断が悪すぎる
彼をセンターとして使わなければ得点を望めそうにない現状が
ヤクルトの苦しさを物語っている
~今日の超激辛ポイント~
ボウカーの3塁打となった飯原のプレーにする
あの場面2アウトランナー1塁阿部でバッター長打力あるボウカー
普通の長打(2塁打)でも阿部の足なら帰れなかったはず
最初の1歩目(打球判断)を間違えたのは仕方ないとしても
クッションボールを冷静に処理すれば阿部がホームには帰れないはず
あの失点で大勢は決した
4月14日 ジャイアンツ対スワローズ 雑感
