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「焦る気持ちをグッと堪えた岡本和真」

「焦る気持ちをグッと堪えた岡本和真」

2020.10.6 読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズ 16回戦 ゲームレポート詳細版

【イニング経過、雑感】※イニング経過は巨人公式HPより抜粋
☆1回表
先発は菅野。
神里は三邪飛。ソトは空振り三振。オースティンは右飛。三者凡退。0対0。
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立ち上がりの菅野はここ最近の登板では一番良かった。
全体的に抜け球も少なかったし、自分の意図したボールを投げる事が出来ていた。

★1回裏
先発は坂本。
吉川尚は中前打。無死一塁。松原は四球。無死一、二塁。坂本は二ゴロ。一死一、三塁。岡本は右翼線適時二塁打。巨人先制。1対0。一死二、三塁。丸は敬遠四球。一死満塁。中島は遊撃併殺打。1対0。
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巨人戦初先発のルーキー坂本は、吉川尚にいきなりヒットを打たれて少し動揺してしまった。
後続打者を考えると、本来なら松原を全力で討ち取って1アウトを取らねばならない状況だったが、フルカウントから粘られて歩かせてしまった。
それでも坂本を二ゴロに討ち取るが、セカンド・ソトが「記録には残らない凡プレー」で足を引っ張って(仮にセカンドが柴田ならダブルプレーを完成させていた打球だった)一死一三塁という、まだまだ苦しい場面が続いてしまう。
まあ、セカンドにソトを置いている時点で、ある程度の凡プレーは想定しているだろうが、こういう苦しい場面でそれが出てしまうと味方の士気低下を招きかねない。
そして、この絶好のチャンスの場面で、巨人の若き四番は一発を打ちたい気持ちをグッと抑え、見事な軽打でライト線へのタイムリーを放つ。
しかし、それでも坂本はここで気持ちを切り替え、続く丸を申告敬遠で歩かせ、中島を注文通りに併殺打で討ち取って最少失点でこのピンチを凌ぎ切った。

☆2回表
マウンドは菅野。
佐野は二ゴロ。ロペス、宮崎は遊ゴロ。三者凡退。1対0。
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味方が先取点を奪った直後のこの回も、菅野は全く動じずに三者凡退で抑える。
尚、宮崎の遊ゴロは、センターに抜けそうな打球を坂本が軽快に捌いたナイスプレーだった。

★2回裏
マウンドは坂本。
大城は二ゴロ。ウィーラーは投ゴロ。菅野は左越え二塁打。二死二塁。吉川尚は投ゴロ。1対0。
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二死から菅野が二塁打を放つが、後続が続かずにこの回は無得点で終わる。

☆3回表
マウンドは菅野。
大和は四球。無死一塁。坂本は捕犠打。一死二塁。戸柱は中前打。一死一、三塁。神里は右犠飛。1対1。二死一塁。ソトは二ゴロ。1対1。
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菅野は先頭の大和に対してスライダーが制御出来ずに歩かせてしまう。
そして、坂本には犠打を決められ、戸柱には初球の甘いストレートを弾き返される。
この回の菅野は急にストライクとボールがハッキリして、打者目線では絞りやすい状況ではあったが、そこをDeNA打線は逃さず突いてきた。
このチャンスで神里もキッチリと捉えてライト線にライナー性の打球を放つが、ここで松原がこの打球に対して反応良く好捕して菅野を助ける。
これが犠牲フライとなって同点にはされたが、菅野にとっては「捉えられた打球」だったので、松原の好捕は非常に大きかった。
結局、後続のソトをしっかり抑えて、このピンチを同点で何とか凌ぎ切った。

★3回裏
マウンドは坂本。
松原は中前打。無死一塁。坂本は左飛。岡本は中前打。一死一、三塁。丸は左中間に3点本塁打。巨人勝ち越し。4対1。中島は三塁内野安打。一死一塁。大城は遊ゴロ。二死二塁。ウィーラーは敬遠四球。二死一、二塁。菅野は空振り三振。4対1。
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ピンチの後にチャンスあり。
前の回、守備で貢献した松原が先頭打者としてヒットで出塁し、チームに勢いを与える。
坂本は倒れるが、岡本が見事にエンドランを決めてチャンスの芽を拡げ、初回のチャンスで申告敬遠された丸を絶好のチャンスで打席に立たせる事が出来た。
そして満を持して登場した丸は、初球の外甘のストレートをしっかり踏み込んで上から叩いて右中間スタンドへ運んだ。
この一発で巨人は試合の主導権をガッチリ握った。

☆4回表
マウンドは菅野。
オースティンは二ゴロ。佐野は左翼線二塁打。一死二塁。ロペスは左越え2点本塁打。4対3。宮崎は遊ゴロ。大和は四球。二死一塁。坂本の代打・柴田は空振り三振。4対3。
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菅野は丸の一発で乗っていくと思われたが、この試合に関しては、一度狂ってしまった投球リズムと投球精度をなかなか元に戻すことが出来なかった。
佐野に二塁打を打たれた後に、ロペスに一発を浴びてしまう。
その後も動揺は隠せていなかったが、何とかこの2失点で凌いだ。

★4回裏
マウンドには2番手の三上。
吉川尚は右前打。無死一塁。松原の打席で吉川尚が二盗失敗。松原は左前打。一死一塁。坂本は中飛。岡本は右前打。二死一、三塁。丸は四球。二死満塁。中島は左飛。4対3。
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菅野の連勝記録を継続させる為には、この試合に関しては更なる援護点が必要だった。
先頭の吉川尚がヒットで出塁するが二盗失敗、その後に松原と岡本のヒット、丸の四球で二死満塁のチャンスを作るが、中島のレフトへの大飛球は無情にもファンス手前で失速して追加点を奪えなかった。

☆5回表
マウンドは菅野。
戸柱は左邪飛。神里は死球。一死一塁。ソトは遊ゴロ。一塁走者の神里が守備妨害。4対3。
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こちらもピンチの後にチャンスありとなる筈だった。
菅野もそれが分かっているからこそ、隙の無い投球を見せていた。
先頭の戸柱をキッチリ抑えて、続く神里も完璧な形で追い込んだが、スライダーが引っかかってしまって足元に死球を与えてしまう。
立ち直りの兆しを見せ、リズムに再び乗りかけていただけに菅野にとっては痛い死球だったが、ソトの遊ゴロを一塁走者の神里に守備妨害(二塁上のコリジョンルール適用)があってダブルプレーとなる。
この後も一発のある打者が続いていただけに、このプレーは大きかった。
尚、この二塁走者のコリジョン適用のプレーと同様なことが、以前に中日vs巨人戦でもあった(確か?一塁走者はパーラだったと思う)ので、解説の中畑氏の言い分も分からないではないが、筆者の中では恐らくコリジョンが適用されると思っていた。

★5回裏
マウンドには3番手の山崎。
大城は中前打。無死一塁。ウィーラーは右越え2点本塁打。6対3。菅野は投ゴロ。吉川尚は一ゴロ。松原は空振り三振。6対3。
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替わった山崎に対して大城が放ち、続くウィーラーが貴重な2ランHRを放つ。
このように下位打線でアッサリ得点を奪えるあたりに、DeNA打線と巨人打線の厚みの違いを感じる。

☆6回表
マウンドは菅野。
オースティンは一邪飛。佐野は一ゴロ。ロペスは遊直。三者凡退。6対3。
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ウィーラーの一発で今度こそ菅野にスイッチが入った。
クリーンナップを危なげなく三者凡退で討ち取り、巨人有利の流れを不動なモノとした。

★6回裏
マウンドは山崎。
若林は一ゴロ。岡本は中前打。一死一塁。丸は中飛。中島は空振り三振。6対3。
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一死後に岡本がヒットで出塁するが後続が続かず無得点。

☆7回表
マウンドは菅野。
宮崎は空振り三振。山崎の代打・山下は二ゴロ。柴田は右前打。二死一塁。戸柱は見逃し三振。6対3。
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菅野は100球を超えたこの回がラストイニングだった。
宮崎と山下をほぼ完璧な内容で抑え、柴田にはヒットを許したが、最後は戸柱を力でねじ伏せた。

★7回裏
マウンドには4番手の国吉。
大城は空振り三振。ウィーラーは左前打。一死一塁。菅野の代打・立岡は二塁併殺打。6対3。
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替わった国吉に対して、一死後にウィーラーがヒットで塁に出るが、立岡の併殺打でチャンスの芽を潰してしまった。

☆8回表
マウンドには2番手の中川。
神里は三直。ソトは空振り三振。オースティンは左中間にソロ本塁打。6対4。佐野は空振り三振。6対4。
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バトンを受けたセットアッパーの中川は、オースティンに一発を浴びるが、試合の流れ的に問題なく抑えのデラロサにバトンを繋いでくれた。

★8回裏
マウンドには5番手のパットン。
吉川尚は四球。無死一塁。松原の打席で吉川尚の代走・増田大が二盗失敗。松原、若林は空振り三振。6対4。
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原監督としては、どうしてももう一点欲しかったということだろう。
足の速い吉川尚が四球で歩いた後に、すかさず代走のスペシャリスト増田大を起用し勝負をかける。
しかし、増田大の二盗は失敗に終わってチャンスの芽を拡げる事ができなかった。

☆9回表
マウンドには3番手のデラロサ。
ロペスは中飛。宮崎は四球。一死一塁。宮崎の代走に高城。パットンの代打・乙坂は空振り三振。柴田は中飛。試合終了。6対4。
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個人的には逆転される心配を全くしていなかった。
確かに2点差はセーフティーリードではないし、今年のデラロサの状態なら決して安心できる点差ではなかった。
しかし、一方でDeNA側に「絶対逆転するという熱」を感じたかというと、全くとは言わないがほぼ感じなかった。
よって、宮崎に四球を与えた事は余計だったが、先頭のロペスを簡単に討ち取った時点で勝利を確信した。
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【ゲームスコア】
DeNA 001 200 010 4
巨  人 103 020 00X 6
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勝利投手 巨人 菅野 (13勝0敗0S)
敗戦投手 DeNA 坂本 (3勝1敗0S)
セーブ 巨人 デラロサ (2勝0敗15S)
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本塁打
DeNA ロペス 5号(4回表2ラン) 、オースティン 14号(8回表ソロ)
巨人 丸 19号(3回裏3ラン) 、ウィーラー 10号(5回裏2ラン)
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【巨人選手評価】◎最高評価選手 〇高評価選手
◎松原聖弥
吉川尚とともにリードオフマンとして攻撃陣にリズムを与えていたし、守備でも前段で指摘したように菅野を大いに助けていた。
このように今や攻守で外せない選手になりつつあり、亀井不在をそこまで感じさせていないのは彼の存在が大きいと思う。
バッティングに関しては、デビュー当初と比べると、ボールを手元まで呼び込める微妙な”間”をテイクバックの作業で作れるようになっているので、打席での粘りが段違いになっている。

〇丸佳浩
シーズン序盤までは、仮にHRを打ってもバッティングの中身が伴っていなかったが、今は結果と中身が比例している。
又、仮に凡打してもそれほどバッティングの形は崩れていない。
広島時代の丸佳浩が完全に蘇っている。
技術的には独特のヒッチ打法に迷いを感じないし、インパクトの瞬間に右ひざが早く割れて体の開きを我慢できない癖が完全に無くなっている。
この試合の勝ち越しHRも、右ひざの割れを我慢して、右肩でしっかり壁を作っているからこその一発だった。

〇岡本和真
素晴らしいバッティングだった。
ファンとしては一発を打って欲しいし、本人も前日に並ばれたのでその思いはあったと思うが、そこをジッと堪えて決して強引にならずに、来たボールをセンターを中心に弾き返していた。
個人的にはこの姿勢は「正解」だと思う。
阪神戦では強引なスイングがやや目立ってバッティングを崩しかけていたが、この試合のようなスイングを続けていれば、どこかのタイミングで必ず量産すると思う。

〇菅野智之
ストレートは普通、変化球はどの球種も精度がイマイチで苦しんでいたが、味方の効果的な攻撃にも助けられて、見事に開幕からの連勝を13と伸ばした。
とはいうものの、シーズン前半のようなボールの勢いや精度を感じなくなっていることも事実なので、個人的にはどこかのタイミングで休養(調整期間)を与え、日本シリーズに向けて万全な状態で臨んで欲しいという考えを持っている。

〇ウィーラー
一時期よりも間違いなくバッティングの状態は良くなっているが、もっと良くなると見ている。
先日、キャリアハイを記録したシーズンのバッティングをユーチューブ再度確認したが、当時と比べると、現状はまだまだボールを追っかるスイングになっている。
やはり、もう少しテイクバックを深くとって、右足にしっかり体重を置いてから移動させていかないと「割れの形」を作ることが出来ない。
割れの形を作る前にボールを捉えようとするので、今は前捌きだけのバッティングになっている。
この形ではどうしてもストレート系には差し込まれるし、そこに意識が集中すると、今度はそれを相手バッテリーに見透かされて落ちるボールを振らされてしまう。
元来は勝負強い打者なので、ハマれば日本シリーズで貴重な戦力なると思う。
監督も恐らく同じような考えを持っていると思うし、その為に彼にチャンスを与え続けていると見ている。
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【DeNA選手雑感】
※坂本裕哉
一度、オープン戦での投球を見た事があるが、それ以来久しぶりに彼の投球をじっくり見た。
特徴的なのはやはり右打者の懐に小気味良く突っ込んで行く、そのマウンド度胸だと思う。
特段ストレートが速い訳でもないし、特徴的な変化球を持っている訳ではないが、何ていうか「勝てる投手」の素養は感じる(メンタルの強さを感じる)
課題としてはやはりデータで示すように、対左打者への投球だと思う。
右打者には内にストレート系とスライダー系、外にはチェンジアップで落としてくるので広くゾーンを使えるが、左打者には直球も変化球もインサイドに殆ど投げてこないので打者目線では対応しやすい対応と言える。
それとツーシーム系の球種も持っていないので、左打者はどんどん踏み込んでいけるので、少しでも甘くなると痛打を浴びてしまうだろう。

以上 敬称略
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