「試合の流れを自ら相手に渡してしまった桜井俊貴」
2020.10.12 中日ドラゴンズvs読売ジャイアンツ 24回戦 ゲームレポート簡易版
【ゲームスコア】
巨人 020 000 000 2
中日 030 000 00X 3
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勝利投手 中日 福谷 (6勝2敗0S)
敗戦投手 巨人 桜井 (2勝4敗0S)
セーブ 中日 R.マルティネス (2勝0敗18S)
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本塁打
中日 阿部 10号(2回裏2ラン)
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【敗北のポイント】
序盤ではあるがやはり2回裏の失点しかない。
味方が先制点を奪ってくれた直後の守りで、とにかく桜井の失点のされ方が良くない。
この回は二死まではスムースにアウトを重ね、そこまでの内容的にもキッチリとストライクを先行させて良い感じで投球していたが、シエラに3球連続でボールにした辺りで不穏な空気が流れてしまった。
結局、シエラをフルカウントから歩かせてしまい、その瞬間、毎度おなじみ光景である原監督のベンチ映像が映し出されて、「こいつ何やってんだ?」と顔を真っ赤に呆れている姿がそこにはあった。
桜井は間違いなく「しまった」と思っていただろう。
しかも、次の阿部に対しても初球の変化球がボールになったので、その思いは更に強くなってしまった。
この状況なら打席に居る打者の絞り球は当然ながら「強振出来るゾーンの甘いストレートの一本待ち」であることは至極当然であり、ある意味、自ら同点HRを狙われやすい状況を作ってしまったともいえる(二死一塁、2点差、ボール先行の状況で打席に立つ7番打者なら、間違いなく強振して長打を狙う)
結局、阿部に一発を許した桜井は動揺を隠せないまま、木下をまたも歩かせてしまい、続く9番投手の福谷に対してカウントを取りに行ったストレートを右中間に痛打されてあっという間に二死から大逆転を許してしまった。
この失点のされ方はその後の試合の流れも大きく変えてしまった。
何度かチャンスを作っても重苦しい空気感は拭えなかったし、巨人の主軸が捉えた打球も野手の正面に行ったり、フェンス前で失速するケースが続出してしまった。
「試合の流れ」という言葉は抽象的ではあるが、スポーツを含めたあらゆる競技でよく使われる言葉である。
その実は、競技しているプレーヤーの微妙な心理変化で起こりうる結果の違いのことを主に指しているのが、目に見えないので正否の判別は出来ないし、人によってはオカルトの領域を出ないという否定的な考えもあると思う。
しかし、それを実体験として感じてきた一人として、その存在は間違いなく存在すると思うし、機械ではなく人間が行う全ての競技に深く根付いている。
そして、この流れという得体の知れない存在は、間違いなく勝敗を決める重要なファクターだと思う。
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【敗者の慟哭】
まあ、桜井の投球にはガッカリだったが、試合内容はそう悪い印象は無かった。
勝敗だけに拘るなら、恐らく原監督は投手継投にしても攻撃の作戦についても別の選択をしていた可能性が高かった。
例えば8回表、松原に送りバントを指示しなかったのは、明らかにその後(日本シリーズ)を見据えての作戦だったと思うし、松原自身の更なる成長を促す意味もあったと思う。
つまり、色々投打で試していると思う。
短期決戦で使える選手と使えない選手を。。。。
そういう意味では、7回のピンチでトニキがビシエドをゲッツーに討ち取った場面や、最終回のマスダイの二盗は見応えがあったし、結果こそ残念だったが立岡の粘りは「もしかしたら?」という期待を抱かせるには十分だった。
まあ。。そんなに腹が立つ敗戦ではなかったかなぁ・・と。。
以上 敬称略
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