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G新戦力「井納翔一の私的評価」2021.2.6読売ジャイアンツ春季キャンプレポート

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2021.2.6読売ジャイアンツ春季キャンプレポート

本日のキャンプトピックス(第二クールがスタート)
★一軍宮崎組
・今日から桑田コーチが宮崎キャンプに合流。
・桑田コーチが見守る中、桜井俊貴、太田龍、高橋優貴、伊藤優輔、古川侑利、横川凱らが投げ込み。
伊藤、太田、横川にアドバイスを送っている様子をカメラが捉えていた。
・今日の特打は増田大輝、香月一也、松原聖弥の三名
それぞれの感想はTwitterに纏めています

★S班沖縄組
・今日からS班はユニフォーム姿で沖縄キャンプがスタート。
・野手陣は打ち込みの量が徐々に増え、投手陣は基礎体力メニューを中心に練習の強度が上がっていた。

★二軍宮崎
・阿部監督指導の下、各若手選手が悲鳴を上げながら体力向上メニューを消化していた。
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2021新戦力「井納翔一」の私的評価

2020年のオフ、横浜DeNAベイスターズの井納翔一がFA宣言(人的保障がないCランク)し、読売ジャイアンツと2年2億円(推定)で契約した。
現状の巨人では経験豊富な先発日本人右腕は菅野智之以外は見当たらないので、貴重な戦力となりうる人材だと思っている。
今回、その井納について様々な角度から分析していこうと思う。

★経歴(Wikipediaを参考)
・木更津総合高等学校、上武大学、NTT東日本を経て、2012年のドラフト3位で横浜DeNAベイスターズに入団。
・いきなり初年度から一軍の開幕ローテ入りし、5月の広島戦で初勝利を飾るものの、早々に壁に当たって二軍落ちを経験。
再調整後の8月以降は巨人戦の完投勝利など4勝を挙げて5勝7敗2ホールドの成績で終える。
・二年目となる2014年は、開幕から勝ち星を積み重ねて5月までに7勝し、中畑DeNAの新エース候補として注目を浴びる。
結局、この年は防御率こそ4点台ではあったが11勝(完投3)をマークし、5月の月間MVP獲得、初のオールスター戦に出場(監督推薦)を果たすなど大活躍の一年となった(日米野球のメインバーにも選ばれる)
・2015年も開幕から好調のチームを牽引するように勝ち星を重ねるが、チームの失速とともに自身の成績も下降線を辿る。
結局三年目は防御率は3.27と大幅改善されたが、5勝8敗という不本意な結果で終わる。
・2016年は怪我の山口俊の代理で開幕投手を務め、そこから先発ローテをほぼ一年間守り抜き、7勝11敗ながらもチーム初のCS進出(3位)に貢献する。
そのCSでも1stステージ第1戦の巨人戦、2stステージ第3戦の広島戦でチームを勝利に導くナイスピッチング。
・2017年も開幕からローテをを守るが、なかなか勝ち星に恵まれずに初勝利が5月までズレこみ、結局この年も二連連続の二桁敗戦(6勝13敗)という不本意な成績で終える。
しかし二年連続でCS出場したチームの日本シリーズ進出に大きく貢献(2stステージの広島戦で勝利)
・2018年からラミレス監督の意向で前半戦はリリーフに回るものの、後半戦は再び先発ローテの一角を任せられる。
結局、この年は6勝3敗1セーブ、防御率3.57で終え、10月1日に右ひじのクリーニング手術に踏み切った。
・2019年は手術明けの影響で球数制限を行い、登板回数が70イニングに留まった。
結局、成績は4勝5敗という結果で終わり、チームは2位でのCS出場を果たすが登板機会はなかった。
・2020年は久しぶりに開幕から一軍ローテ入りするものの、ラミレス監督の方針で「先発登板⇒抹消⇒最短で再登録」という間隔を開けた登板が繰り返され、前年よりも登板回数は増えたものの89イニングに留まる(6勝7敗)
そして、この年のオフにFAで巨人に入団する。

★どんな投手?
・188㎝の大型右腕ながらも上から投げ下ろすタイプではなく、スリークォーターから威力のあるストレートと落差のあるフォークを軸に、カーブ・スライダーなどの変化球も操る豪軟併せ持った投手。
・その特異な言動から「宇宙人」と呼ばれることも多いが、個人的な印象としては野球に対してストイックさを感じる投手で、投球を見てると完璧主義者のような一面も感じる。
・秘める潜在能力はリーグでもかなり高い投手で、自分の思う通りの投球が出来ている時は相手打線を無双するほどの好投を見せるが、一度でも自分のリズムが狂ってしまうと一気に大崩れしてしまう印象(活躍の印象度と残している防御率が比例しない理由はそこにあると思う)
・首脳陣としては「替え時・見極めが難しい投手」ともいえる。

★長所は?
何と言っても先発投手としての馬力が魅力で、いざとなったら力勝負出来る球威もあるし、勝負球のフォークで空振りを狙える。
カーブも操るので、緩急の使い手としても悪くない。

★短所は?
前段で指摘した通り、やや独り相撲になりがちで、一つの四球やエラーでそれまでの好投が嘘のように一気に大量失点というケースが多い。
又、器用さが逆にアダになって、投球の中でストレート系が極端に減って、配球が一つの方向に偏ってしまう傾向も見られる。

★好投する時のバロメーターは?
右打者のアウトローへのストレート系、左打者のアウトローへのストレート系、ここのボールが決まってくると投球リズムが良くなる。
逆にここが微妙に外れてボール先行になると、リズムを崩して連打を浴びる傾向が強い。

★2021年展望
・今年で35歳になるので投手としては曲がり角に入った年齢ではあるが、肘のクリーニング手術から酷使せずに3年目となる今シーズンは、体のコンディションは近年では最も良いかもしれない。
・去年は2戦2敗ではあったが、筆者の印象では東京ドームでの投球内容が良い(投げやすそうな印象)ので、意外と化ける予感がする。
・巨人の先発ローテは実績の乏しい中堅若手投手や外国人投手に依存しているので、彼が加わることはローテーションを組む上では非常に大きい。
・一年間ローテを守り続ける事が出来れば、十分に二桁勝利をあげる能力はあるので、怪我無くシーズンを乗り切って欲しい。

以上 敬称略
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