広告

「2021巨人先発投手事情」2021.2.7読売ジャイアンツ春季キャンプレポート

広告

2021.2.7読売ジャイアンツ春季キャンプレポート

本日のキャンプトピックス(第二クール二日目)
★一軍宮崎
・活気あふれるシートノック
後藤コーチによる内野シートノックは見どころがあった。
特に印象的だったのは、各選手のスローイングの正確性。
ショート湯浅大は非常に柔らかいハンドリングから素早いスローイング、元々スローイングには定評があったセカンド若林晃弘も明らかに守備に関しては去年よりも上手くなっている。
その他、岡本和真のドッシリした守備、北村拓己のスローイング、意外にファースト香月一也のグラブ捌きも良かった。
・一か所バッティングが今日からスタートした(詳細は後述)

★S班沖縄
・吉川尚輝が石井コーチのマンツーマン指導でセカンド守備の早出特訓を行った。
・井納翔一、今村信貴、中川皓太、桜井俊貴、大江竜聖、高橋優貴、高梨雄平がブルペン入り
井納は炭谷銀仁朗を相手に一球一球を自分のフォームを確かめながら投げ込んでいた。
中川も小林誠司を相手に軽めながらも順調な仕上がりを伺わせた。
大江竜聖、桜井俊貴、高橋優貴はマウンドでの歩幅について桑田コーチからアドバイスを受けていた。
・菅野智之もブルペン入り
小林を相手に軽めの投球、リラックスした表情からコンディションの良さを伺わせた。

★二軍宮崎
——————————–

☆一か所バッティング雑感(カウント1-1の状態でスタート)
投手:畠世周
➀vs岡本和真
外角低めのストレートでファールを打たせ、最後は外に逃げていくスライダーで空振りを奪い畠に軍配。
➁vs岸田行倫
低めのカーブで空振り、ストレートでファールを二球打たせ、カウント2-2から真ん中に入った甘いストレートを強振して左中間スタンドへのホームラン。
➂vs重信慎之介
カウント3-1から真ん中の甘いストレートを打ち損じて内野フライ。
➃vs石川慎吾
カウント2-2から真ん中スライダーにやや差し込まれてライトフライ。
➄vs増田大輝
増田大輝が際どいコースの変化球をしっかり見極めて四球を奪う。
➅vs若林晃弘
フォークを多投するが見極められ、最後は歩かせてしまう。
➆vs北村拓己
カウント1-2から甘めのストレートを打ち損じてレフトフライ。
———————————
~畠世周の投球雑感~
ストレート系を中心にスライダーとフォーク系を混ぜながら配球。
ストレート系は指にかかったボールと、抜け気味で甘く入るボールの差が激しかった。
スライダーは岡本から空振りを奪ったボールは良かった。
フォーク系は打者に見極められる場面が多かった。

投手:古川侑利
➀vs香月一也
カウント1-2から外角ストレートを引っかけてファーストゴロ。
➁vs松原聖弥
カウント1-2から外角ストレートをバットに先でピッチャーのグラブを弾く内野安打?(実質的にはピッチャーゴロ)
➂vs湯浅大
際どいコースをファールで逃げられ、最後は歩かせてしまう。
➃vs大城卓三
真ん中高めの甘いチェンジアップを打ち損じてセンターフライ。
➄vs岡本和真
真ん中ストレートを引っ張るがサード正面の強いゴロ。
➅vs岸田行倫
ストレートが決まらずに簡単に歩かせてしまう。
➆vs増田大輝
同じくストレートが決まらず連続四球。
➇vs若林晃弘
カウント2-2からカーブで泳がせてファーストゴロ。
➈vs湯浅大
ストレートが抜けて左肩に死球
⓾vs増田大輝
真ん中のカットンボールを捉えてレフト前ヒット。
⑪vs重信慎之介
抜けたカットボールを空振り三振。
⑫vs石川慎吾
緩いカーブに合わせただけのセカンドゴロ。
⑬vs松原聖弥
内角高めに浮いたカットボールを捉えるがライトフライ
———————————
~古川侑利の投球雑感~
小さく変化するカットボールは最初はカウント球としてまずまず機能していたが、徐々に高めに抜けてるケースが増え、四球を連発してしまう。
ストレート系はも上ずり気味で、フォーク系の落ちるボールは曲がりが早くて打者に見極められやすかった。
緩いカーブは有効球だったが、全体的に制球が乱れていた。
———————————

2021読売ジャイアンツの先発投手事情

2021年の年初、愛する我がジャイアンツにビッグニュースが二つ飛び込んできた。
それは「菅野智之の巨人残留決定」と「桑田コーチの誕生」である。
前者は三連覇を目指すうえでは絶対に欠かせない絶対的エースであり、後者は投手陣の更なるレベルアップを図る上では最適の人物のコーチ就任である。

★今季予想される先発投手の顔ぶれ
第一グループとして、現時点ではエース菅野智之を軸に、次代のエース候補である戸郷翔征、NPB二年目の飛躍が期待されるサンチェス、この三名が軸となりほぼローテ入りが確実視される。
そして第二グループは、ある程度一軍でのキャリアを積んでいるメンバーで、今季やって貰わねば怖る投手たち。
去年ようやく飛躍の足掛かりを掴んだ畠世周、杉内コーチのマンツーマン指導で覚醒が期待される今村信貴、もう一皮むけて欲しい田口麗斗、FAで加入した井納翔一、試金石となる三年目のドラ1左腕の高橋優貴、怪我を乗り越えて復活を期すメルセデス、一昨年の覚醒から一転して去年は不振に終わった桜井俊貴、G移籍後も伸び悩んでいる古川侑利、この辺りが四番手以降のローテを争う有力候補。
そして第三グループのメンバーは一つのキッカケで大化けもあり得る伸びしろ豊かな若手投手たち。
前評判が高いドラ1ルーキーの平内龍太、成長著しい大型左腕の横川凱、怪我での育成降格も首脳陣の期待値が高い直江大輔、二年目となる今年は結果が求められている太田龍、近未未来の大化けを予感させる高卒二年目左腕の井上温大あたりに期待がかかる。
ざっと挙げるのとこれらのメンバーの中で今シーズンの先発ローテを編成するだろう。
———————————-

★超激辛NPBコラムが今季のブレイクを期待している二人の投手
・第一に名前が上がるのは畠世周
彼のポテンシャルからすれば二桁勝利の可能性を十分に秘めた投手だと思う。
どちらかというと自信なさげにピッチングする投手だったが、去年は自分が力を出し切ればプロの先発として十分にやっていける自信はある程度ついたと思う。
又、ようやく去年は大きな故障をせずシーズンを終えたので、オフからキャンプにかけてみっちりと体力向上のメニューをこなしている筈で、このまま怪我無く本番を迎えれば大いに期待出来ると思う。

・第二に名前が上がるのは高橋優貴
飛躍を期待された二年目の昨シーズンだったが、キャンプ終盤で無念の故障リタイアとなり、シーズン後半に復活したが今一つ彼本来のボールのキレがなかった。
彼の場合はやはり体力不足をどこまで克服できるか?
プロ入り以来、球数が80球を超えるあたりから明らかに球威が落ちてしまうし、元々、慎重な投球が多くやや大胆さに欠ける「フルカウントピッチャー」なので、5回でゆうに100球を超えてしまうケースが多い。
そうなると彼の体力では先発投手として求められる6~7回までの投球が出来ない。
ソフトバンクに叩きのめされて原監督は「強くて芯のある先発投手」を求めていることは明白であり、その為に桑田コーチを招聘したはずで、これまでのような投球が続くようでは評価されないと思う。
元々、ストレートにも勢いがあるし、スライダーとスクリューボールもレベルが高い投手で、派手さはないが実戦でキッチリ結果を残せるタイプの投手。
しかも見た目では想像できないが、意外とメンタルが強くて大胆な投球も持ち味なので、前段で指摘した部分を克服すれば二桁勝利も決して絵空事ではないと見ている。
———————————-

★巨人ファンの期待が薄れつつある「いつもの面子たち」
前段の期待の投手として挙げた二人もそうだが、今村信貴、田口麗斗、桜井俊貴らは、毎年飛躍を期待されながらも「そこそこの活躍」で終わっているまさに伸び悩んでいる投手達で、我々巨人ファンの期待感は正直言って年々下落傾向にあることは否めない。
そんな中で桑田コーチがやってきて、彼らはどんな化学反応が起こせるのか?
特に今村は杉内コーチのマンツーマン指導が功を奏して去年は飛躍の足掛かりを掴みつつあったが、今年は更なるステップアップを遂げるのか?
それとも今年もこの三名は大きな化学反応を起こせずに「炭酸が抜けたコーラ」のままで終わってしまうのか?
毎年、彼らの「意気込み」が宮崎のの風物詩のようになっているが、もうそんな言葉を聞いても我々ファンはウンザリしつつある。
そろそろ覚醒しないと遅かれ早かれ近い将来に「宮國椋丞の立場」になりかねないことを自覚して欲しい。
ある意味、今年が「期待される立場」という意味ではラストチャンスかもしれない。
———————————

★期待の若手(先発候補の第三グループ)が先発ローテを勝ち取った時こそ打倒ホークスが見えてくる
去年期待通りにブレイクしてくれた戸郷翔征は、日本シリーズでも強力ソフトバンク打線相手にも怯まずに、彼自身は一昨年の借り(2019年の日本シリーズではソフトバンク打線に捕まる)を返した。
一方で、彼以外の投手達は軒並みソフトバンク打線の餌食になってしまっていた。
勿論、菅野を含めて本来のデキではなかったのかもしれないが、それでもソフトバンク投手陣との「地力の差」は歴然としていた。
まあ、リリーフもそうだが、特に先発投手陣の差は如何ともしがたかった。
短期的には今村、田口、畠、桜井、高橋などの中堅どころの奮起も期待したいが、やっぱり本当の意味での「先発投手陣全体の底上げ」が実現する為には、大卒ルーキー平内を含めたプロ入り間もない、グイグイと相手打者を攻め込んでくる若手の台頭が欲しい。
今の巨人は戸郷というエース候補は出現したが、他の投手達は残念ながら菅野や外国人投手を除いて「どんぐりの背比べ」「五十歩百歩」の印象は否定できない。
戸郷を含めて彼らの中から菅野智之を押しのけて、投手タイトルを獲得するような投手が出現した時、初めて王者ソフトバンクの投手陣とガチンコ勝負出来るだろう。

以上 敬称略
超激辛NPBコラムはTwitterでも活動しています。(超激辛NPBコラムTwitterはこちらをクリック)
Twitterではblogで書ききれなかった事や、ファームの試合雑感、G以外他チームの試合雑感、注目選手の評価、ブログ更新情報など、様々な発信をしております。
又、ブログについての感想やご意見もこちらで受け付けております。
このブログを読んで気に入った方は是非ともフォローしてください。
尚、フォローバックにつきましては、基本的にコメントのやり取りをした方に対してのみ行いますのでご了承ください。(超激辛NPBコラムTwitterはこちらをクリック)
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となりますので、是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!