カープのFA補償として一岡に決まりました
私は以前のエントリーで触れたように一岡は外れていたので
ある意味予想通りと考えています
彼にとっては大チャンスであるのは間違いないところ
既に持っているボールは二軍では卒業レベルに達しているので
彼の残す課題はメンタル
つまり一軍で数多くマウンドを踏む必要がある投手ということ
現状は二軍で投げるボールと一軍で投げるボールには差がある
恐らく来期もジャイアンツにいたら
課題を克服するほどのチャンスはないでしょうから
ある意味来年一年の伸びシロで
彼の野球選手としての今後が展望出来ると考えます
外国人の補強も決まったようです
来期の戦力分析(投手編)で指摘したように
先発タイプ(左腕)の補強も想定通りでした
もう一人左打ち外野手を獲得したようですが何故この選手が必要だったのか
そんな事も考えながら今回は野手編を分析していきたいと思います
まず前提として述べておきたいのは
西武へのFA補填として移籍する選手が投手が濃厚であると勝手に結論づけ
以前の投稿で出した『私の心の中でのプロテクトリスト』を元に
考えていきたい
来年一年一軍の戦力として考えている選手
捕手
阿部、實松、加藤、河野、小林
阿部については来年も体調面だけ
世間では来年の阿部を危惧する論調があるが私は若干違う見方をしている
振り返ると去年から今年の日本シリーズまでの阿部はシーズンオフが皆無だった
日程から推測すると完全オフと呼べる休養期間は
連続では一週間程度ではなかったのではいだろうか
つまり肉体的にも精神的にも全く余裕がない状態で過ごしたであろうと思う
その事を考えればシーズン後半からの不調は
ガス欠と見ることが妥当であると感じるし
阿部自身が年間通して満足するバッティングが出来なかったと
マスコミにコメントしていることから
伸びきってしまったバネを巻き直すモチベーションは上がったと私は考える
實松は来期も二番手捕手として頑張ってもらいたいが
個人的に不満なのが盗塁阻止が弱い点
年齢的に劇的に改善するのは難しいだろうが
スローイングをもう少し見直して欲しい
河野、小林については来年何とかどちらかが
實松を脅かすような位置にまで成長して欲しい
一塁手
ロペス、亀井、中井、アンダーソン、井端
まずファーストチョイスはロペスで間違いないだろう
そのロペスはボール球の見極めと
相手が自分の好きなゾーンに勝負してくる(失投含む)まで
どれだけ我慢できるかにかかってくる
インサイドの打ち方は坂本、阿部と並んで高いレベルにいる
彼はミート力が高いがボールを前で捉えるタイプなので
右方向へ強い打球を放つ事は少ない
相手バッテリーは後半から外のボールの出し入れと
落とすボールを中心に組み立て外へはに球威のある球を投げていた
比較的パターンが読める打者なので
彼が打線の中軸を任せるような場合は
ある意味G打線の得点力は落ちるので厳しくなる
逆に六番七番を多く任せるような状態なら
ストライクゾーンで勝負せざるをえないので
相手にとっては驚異になる
中井も一塁手としてもスタメン候補であるが
彼がファーストを守る場合はロペスが駄目という考え方になる
しかし中井は膝の故障が本当に痛かった。。
まだ全力のプレーが難しいことから
来期セカンドとして使う構想から外れてしまった(可能性が高い)のだと思う
来期は外野とファーストが主な働き場所となるが
より高いレベルの打撃が求められるポジション
更にハードルが上がってしまった。。。。
野球選手として『持っていない選手』と言わざるをえない
一塁手として考える亀井、アンダーソン、井端については
終盤ロぺスの代走後の交代要員と保険的な役割が強い
二塁手
片岡、寺内、井端、脇谷、立岡、藤村
片岡は体調面で問題なければファーストチョイス
彼を見るのは交流戦と時々BSやCSで観戦する程度なのだが
以前の印象ではバッティングは結構淡白で空振りの多い打者と思っていたが
その点では去年かなり進歩している印象を受けた
逆に走塁面については意識が薄れてきたのか積極性を失っている
恐らく肉体的な問題が大きいのだろうがここは残念に感じた点
守備についてはサイバーメトリクスという観点からみると
守備範囲は広いという判断が可能な数字は残している
スローイングも悪い印象はない
巨人のセカンドは長い間期待の若手や新外国人を試していたポジションであった
考え方は人それぞれだが強力な選手を補強してこなかったのも
事実として残っていると思う
一つの見方としてこうは考えられないだろうか?
『短期的な補強に頼らず若手のチャンスの場としてあえて空けていたポジション』
という考え方
特に打力のある脇谷には期待していたが伸び悩み
近年は怪我の影響もあって守備(特にスローイング)の劣化が
激しくなってしまい年齢的にも若手とは言えない
寺内は元々レギュラーとしてではなく
首脳陣は強力な控え野手として能力を発揮して欲しいと考えていた節がある
藤村は快足は持っているが打撃、守備、走塁技術全てにおいて成長の歩みが遅い
立岡は内野手として考えると
スローイング、捕球ともに藤村より更に劣るのが現状
こう見ると今後数年Gのセカンドを託す候補が
痛い怪我をしてしまった中井(守備は発展途上)と
現状では願望の域でしかないが辻という候補しか見当たらないということになる
(まだ触れていない二塁手候補については私の中では更に厳しい評価)
以上の点を踏まえれば片岡に年間100試合、寺内に40試合程度を任せて
数年はやっていくという考え方も間違いではないと思う
井端は怪我の状況次第という不確定要素が強い
シーズン後半のポイントとなる試合で片岡の状況と天秤にかけて
起用することになると推測する
井端の起用法について詳しくは次回触れたい
逆モーションでスローイングすることが多いセカンドは
ダブルプレーの完成度でショート以上にポイントとなるので
まず守りが最優先事項であって打撃を優先する考え方は投手陣に悪影響を及ぼす
よって私は否定的である
長くなったので続きは次回に。。
敬称略
妄想コラム 来期のジャイアンツ戦力分析③
