2021.2.12 読売ジャイアンツ春季キャンプレポート
本日のキャンプトピックス(第3クール2日目)
★一軍宮崎
➀今日の宮崎は午前中からあいにくの雨模様
木ノ花ドームで全体練習がスタートする。
➁秋広優人、八百板卓丸、戸根千明が一軍合流
➂ボディービル世界一の鈴木雅氏が宮崎キャンプに合流
今季から球団スタッフとして、主にウエイトトレーニング指導を行う。
★S班沖縄
➀来日後の隔離期間が終了したデラロサがキャンプ合流
➁ビエイラが今キャンプ初のブルペン入り
➂吉川尚輝が早出特守、亀井善行が早出の打ち込み
➃陽岱鋼が石井コーチとマンツーマンで連日の打撃練習
★二軍宮崎
➀重信慎之介、増田大輝、香月一也、古川侑利が二軍降格
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【読売ジャイアンツ 内野手の守備格付けチェック】
特別データを調べた訳でもないし、数字の裏付けがある訳でもないので、この格付けは筆者の完全な主観であることをご理解いただきたい。
一応、筆者の技術的観点での順位付けとなるが、勿論、見方や考え方、評価のポイントの優先度などは人それぞれで、その違いによって順位は大きく変わってくるだろう。
まあ、余興として楽しんでいただけたら幸いである。
★捕手(大城卓三、炭谷銀仁朗、小林誠司、岸田行倫)
➀キャッチング
小林誠司>岸田行倫>大城卓三>炭谷銀仁朗
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➁スローイング
小林誠司>岸田行倫>炭谷銀仁朗>大城卓三
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➂配球
炭谷銀仁朗>小林誠司>大城卓三>岸田行倫
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➃守備総合力
小林誠司>炭谷銀仁朗>岸田行倫>大城卓三
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・小林誠司
キャッチングの安定感と正確性では小林が一歩リード、スローイングの強さと正確性も他をリードしている。
配球については好みもあるので評価は難しいが、彼の「投手のベストを引き出す配球」は一流投手には通用するが、格落ち投手をリードするときに一抹の不安がある。
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・炭谷銀仁朗
キャッチングは他の三人と比べて雑な印象。
スローイングは小林と岸田と比べて一枚落ちるが、大城よりも安定感はある。
配球に関しては、個人的には彼の「相手の弱点を執拗に突く強気の配球」を高く評価している。
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・岸田行倫
キャッチングに関して、フレーミングは年々進化を感じる。
一方で、まだまだショートバウンドの捕球ミスが目立つ。
スローイングは正確性で小林にやや劣る。
配球はどちらかというと強気の配球を好む。
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・大城卓三
キャッチングは去年一年で格段に進歩。
スローイングは盗塁阻止率はアップしたが、まだまだ他の三人と比べると強さも正確性も落ちる。
配球は非常に良くなっている印象で、小林の良さと炭谷の良さをバランスよく配球に取り入れているように感じる。
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★一塁手(中島宏之、ウィーラー、陽岱鋼、北村拓己)
➀打球処理
北村拓己>ウィーラー>中島宏之>陽岱鋼
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➁内野手の送球処理
北村拓己>陽岱鋼>中島宏之>ウィーラー
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➂守備総合力
北村拓己>中島宏之>ウィーラー>陽岱鋼
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・北村拓己
グラブ捌きが非常に柔らかく、グラブの出し方も良いので打球処理を無難にこなす。
送球する内野手から見て、的がそこそこ大きく、ワンバン送球も無難に処理し、体の柔軟性もあるので、内野手の送球処理に関しては他を大きくリードしている。
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・中島宏之
グラブの出し方が逆のケースがあるのでショートバウンドの処理にやや不安が残る。
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・ウィーラー
やや腰高で捕球するので同じくショートバウンドの処理にやや不安が残る。
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・陽岱鋼
筆者がショートなら俊敏性があって的が大きい(身長184㎝)陽岱鋼が一番投げやすいと思う。
慣れれば北村と同レベルのファースト守備力を身に着けると思うが、現状はまだまだ実戦での経験不足感は否めない。
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★二塁手(吉川尚輝、若林晃弘、増田大、湯浅大、北村拓己)
➀ゴロ処理(グラブ捌き)
北村拓己>吉川尚輝>増田大輝>湯浅大>若林晃弘
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➁身体能力
吉川尚輝>湯浅大>若林晃弘>増田大輝>北村拓己
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➂スローイングの正確性
北村拓己>吉川尚輝>湯浅大>増田大輝>若林晃弘
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➄守備総合力
吉川尚輝>増田大輝>湯浅大>北村拓己>若林晃弘
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・吉川尚輝
彼の長所は何と言っても野性的、動物的なフィールディングで、並の野手では追いつけないような打球に追いついたり、無理な体勢からでも送球したりするなど、ゴムまりのような身のこなしが魅力。
一方で、正確性にまだまだ課題を残し、それを今キャンプで石井コーチとマンツーマンでレベルアップに努めている。
個人的に彼のプレーを見た中で気になったのは、ダブルプレーを狙う6-4-3、5-4-3のケースで、一塁への送球の際に、握り直してから送球するケースが多い事。
これでダブルプレーが未完成となって無駄な走者を残してしまうケースがしばしば見られた。
他の部分はかなり進歩のあとが伺えるので、ここは是非とも修正してもらいたい(幸い石井コーチと既にこの弱点の修正を修正する反復練習をしているので安心している)
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・増田大輝
当初はもっと堅実にプレーする内野手のイメージを持っていたが、どちらかというと「衝突タイプ」の野手で、意外とイージーミスが多い。
スローイングの正確性は一昨年よりも進歩を感じられたが、全体的にもう少しプレーに安定感が欲しい。
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・湯浅大
彼も増田大と同様に、グラブの出し方や足の運びを見ると「衝突タイプ」の野手で「強い打球も弱い打球も同じリズムで捕りにいってしまう」ので、まだまだイージーミスが多い。
とはいえ、小さい体ながらも身体能力は吉川尚に次ぐ存在だと見ている。
よって、スーパープレーとイージーミスを交互に繰り返すような選手というイメージを持っている。
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・北村拓己
彼はスローイングが強く正確性が高いので、他の選手よりも深めの守備位置で守っている。
スピードや俊敏性では他のプレーヤーよりも明らかに劣っているが、それをこの深めの守備位置でカバーしている。
グラブ捌きも柔らかく安定感があるので、体つきからはイメージできないほどのセカンド守備力を持っている。
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・若林晃弘
年々堅実性は上がっているし身体能力も高い内野手だが、彼の場合はプレッシャーに弱いというか、僅差の展開でイージーミスをするイメージをなかなか払しょくできていない。
又、その高い身体能力を活かしきっていないというか、球際に弱く、ギリギリのプレー(打球に飛びつかない)をする前に諦めてしまって、無難なプレーを選択するケースも多い印象を持っている。
去年、外野手としては好プレーを連発していたが、それをセカンドでも見せて欲しい。
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★三塁手(不動の岡本和真)
岡本の守備力はこの一年で格段の進歩を遂げたが、あえて課題を挙げるなら二点ある。
まず、これは常々監督も指摘している事だが、前方の緩いゴロへのチェージが甘いので、処理がもたついて打者走者をセーフにしてしまう事がしばしばみられる事。
もう一点は、個人的に感じるのはダブルプレーでセカンドへのフォースアウトを狙う際に、やや送球に正確性を欠く事。
一塁への送球は素晴らしいが、より近距離である二塁への送球は安定感がそこまでない。
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★遊撃手(不動の坂本勇人)
若い時はそれこそ「衝突タイプ」の内野手だったが、それが年々改善されて、無理に何でもボールを取りに行かない(ケンカしない)というか、環境や場面を頭に入れて、安定感抜群の「柔らかい守備」に進歩を遂げたので、イレギュラーへの瞬時な対応も可能になっている。
スローイングも安定感だけではなく、体幹が強くなった事で、若い頃よりも少々無理な体勢でも強いボールを投げられるようになっている。
まさに今がショートとして円熟期だろう。
以上 敬称略
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