「読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 練習試合観戦レポート」

「読売ジャイアンツvs広島東洋カープ	練習試合観戦レポート」

読売ジャイアンツ春季キャンプレポート 2021.2.17

練習試合 読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 雑感

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番・二塁 吉川尚輝
➀(投:床田)カウント1-1から内角ストレートに差し込まれて中飛、一死
➂⇒一塁走者の湯浅が牽制死、チェンジ
➃(投:スコット)カウント3-1から外角高めのストレートを見切って四球、無死一塁
➅フルカウントから真ん中低めのフォークを空振り三振、エンドランで二盗失敗、チェンジ
➈送りバントをファールにした後、カウント2-2から真ん中直球を捉えて左安、無死一二塁
<短評>
最終回の送りバントは腰が引けていたので成功するイメージはなかった。

2番・右翼 松原聖弥
➀カウント2-0から真ん中高めのストレートに差し込まれて左飛、二死
➃⇒一塁走者の吉川尚輝が二盗失敗、一死
⇒⇒カウント2-2から内角スライダーを捉えて右中二、一死二塁
➆(投:森浦)初球の外角高めのストレートを引っかけて一ゴロ、一死
➈カウント2-1から外角ストレートを引っかけて二塁併殺打、二死三塁
<短評>
最終回の場面、ベンチの指示(進塁打)かもしれないが、追い込まれた状況で外角真っすぐを引っ張ってしまうとこういう結果になりやすい。
個人的には追い込まれた状況での左打者への進塁打のサインには反対意見を持っている。

3番・中堅 陽岱鋼
➀カウント2-2から内角低めのチェンジアップに空三振、チェンジ
➃フルカウントから外角ボール球に手を出して空三振、二死二塁
<短評>
結果を残したいという気持ちが先行して、何でも手を出してしまっていた。
ボールを呼び込む形が全く見られず、彼の悪癖である自分からボールを追っかける(喧嘩する)バッティングになってるので、打ちそうな雰囲気が打席から全く感じない。
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・・・中堅 八百板卓丸
➆カウント2-1から外角スライダーを合わせただけの左飛、二死
➈カウント0-3からストレートが外れて四球、二死一三塁
<短評>
最後の打席は評価できる。
ベースが空いている状況でボール球で誘ってくるケースだったが、それに乗らずにしっかり見切って四球で出塁した。

4番・三塁 岡本和真
➁(投:床田)カウント1-1から内角低めのストレートを引っかけて遊ゴロ、一死
➃初球の真ん中ツーシームに差し込まれて遊ゴロ、チェンジ
<短評>
スイングの内容自体は全く問題ない。
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・・・三塁 北村拓己
➆カウント3-1から外角ストレートを引っかけて遊ゴロ、チェンジ
➈カウント0-2から外角ストレートを見三振、試合終了
<短評>
最終回の打席の内容は失望を禁じ得ない。
厳しい事を言えば「準備」が全くできておらず、無策のままストライクを見逃し続けてしまった。

5番・DH 大城卓三
➁カウント1-0から真ん中ストレートにやや差し込まれて中飛、二死
➄(投:スコット)カウント1-1から外角高めのチェンジアップに泳がされて遊ゴロ、一死
➇(投:大道)カウント1-2から真ん中高めボール球のストレートを空三振、一死
<短評>
スイングの内容はそれほど悪くなかったが、ルーキーを相手にアッサリ三振したのは残念だった。

6番・左翼 若林晃弘
➁カウント2-2から内角低めのカットボールを空三振、チェンジ
➄カウント1-0から内角ストレートにやや差し込まれて中飛、二死
➇カウント1-0から真ん中高めのストレートに押されて三飛、二死
<短評>
同様にスイングは悪くなかったが、今回は相手の投球が上回った。

7番・捕手 小林誠司
➂(投:床田)カウント1-1から内角ストレートに差し込まれて遊ゴロ、一死
➄カウント2-2から外角ボール球のスライダーに手を出し空三振、チェンジ
<短評>
課題のバッティングについて、この試合の内容を見る限り、石井コーチとの特訓の成果は感じられなかった。
守りでは2回に二盗を阻止してルーキーを助けた。
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・・・捕手 岸田行倫
➇初球のストレートが肘に当たって死球、二死一塁
<短評>
途中出場だったが、守備では6回表にルーキーのミスで出塁していた一塁走者の二盗を、完璧な送球で阻止した。
リードも素晴らしく、クロンに対する配球は高く評価したい。

8番・一塁 秋広優人
➂カウント1-0から外角カーブに泳がされて投ゴロ、二死
➅(投:栗林)カウント1-1から真ん中カーブを引っかけて投ゴロ、一死
➇⇒バッテリーミスで一塁走者が二進、再びバッテリーエラーで三進
⇒⇒フルカウントから外角低めのストレートを見三振、チェンジ
<短評>
ファーストの守備では6回表に判断ミスがあったが、ファーストにはこのような微妙な打球判断は求められるという良い教訓になったと思う。
ベースカバーに入るのか?、自分から処理しにいくのか?、これから徐々に学んでいけば良い。
バッティングは一打席目と二打席目はカーブを打たされてしまって残念だったが、三打席目の対大道は見どころがあった。
大城ら先輩が簡単にストレート系を空振りする中、そのストレートにしっかり対応して、カープバッテリーに落ちるボールを多投させていた。
最後は完璧なアウトローで仕留められたが、対大道の内容では彼が最も評価出来る。

9番・遊撃 湯浅大
➂フルカウントから内角低めのストレートが外れて四球、二死一塁
➅カウント3-1から真ん中低めのストレートを見切って四球、一死一塁
➈(投:ケムナ誠)カウント2-2から真ん中ストレートを綺麗に弾き返して中安、無死一塁
<短評>
彼に対してはここまでかなり厳しい評価をしていたが、この試合は高く評価できる内容だった。
ボールの見極めが出来ていたし、何よりも最終打席の内容が素晴らしく、先頭打者として、カウントが追い込まれた状況で低めの誘い球をしっかり見切って、平行カウントにしてから甘くなったストレートを綺麗に弾き返したナイスバッティングだった。
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆平内龍太
ストレート系の平均球速は140キロ台後半、最速は150キロ
変化球はスプリット、スライダー、緩いカーブ(本人談では縦スラ)
<雑感>
初回は先頭の羽月を真ん中ストレートで押し込んで右飛、矢野には粘られるが最後は内角ストレートで押し込んで投ゴロ、堂林には真ん中高めのストレートで押し込んで右飛。
2回はクロンをストレートの四球、大盛には追い込みながらも甘く入ったスライダーを上手く捉えられて左安、林には内角低めのストレートで押し込んで遊飛、正隋は外角スライダーで見三振、石原は真ん中低めのスプリットを拾われるが左飛。
3回は先頭の曽根をスプリットで空三振、羽月には粘られて四球を与えるが、小林の好送球で二盗を阻止、矢野を内角スプリットで空三振。
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全体的な印象としては、ストレートはしっかり打者を押し込むことが出来ていたので、150キロのストレートを投げるという前評判に偽りは無かった。
変化球に関してはまずまず纏まっていた印象。
特にスプリットに関しては非常に精度が高く、打者が手を出しやすいゾーンに落ちていた。
その一方で、制球力にやや課題を残した。
特に好打者が相手になると、必要以上に力んでしまってストライクゾーンを大きく外れてしまっていた。
まあ、それでも十分に合格点を与えられる内容だった。
体全体から非常に馬力を感じ、打者の立場では「圧を感じる投手」に見えるだろうし、空振りを狙えるスプリットもプロで十分使えるレベルのモノだった。
更にカウント球のカーブ系、スライダー系が決まるようになれば、もっと楽に打者を料理出来るだろう。

☆桜井俊貴
ストレート系の平均球速は140キロ前半~中盤
変化球はスライダー、カットボール、カーブ、ツーシーム、チェンジアップ系
<雑感>
4回から登場、先頭の堂林には真ん中高めのストレートを狙い打たれて左安、クロンには真ん中ストレートで押し込んだが強風に流されて大きな中飛、それを見た一塁走者が二塁へタッチアップ、大盛を外角ストレートで引っかけさせて二ゴロ、二塁走者が三進、林をカーブで引っかけさせて一ゴロ。
5回は正隋を真ん中カットボールで捕邪飛、石原を外角低めのストレートで空三振、曽根は一塁線へのセーフティーバント、羽月を真ん中ストレートで押し込んで左飛。
6回は矢野をカーブで投ゴロに討ち取るが、ファースト秋広の判断ミスで一塁セーフ、堂林は真ん中内角スライダーで泳がせて左飛、一塁走者が二盗失敗、クロンを真ん中低めのカーブで空三振。
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全体的には非常にクレバーな投球で、一球一球が意味を感じるボールを投げていた。
去年まではストレートも変化球もダイナミックなフォームを意識するあまり、良いボールと悪いボールがハッキリ分かれる投球をしていたが、今日は丁寧に投げる事を強く意識しつつ、一か八かではなく80点のボールをコンスタントに投げる事が出来ていた。
まだまだ制球に甘さを感じるものの、課題の一つだったチェンジアップの抜けも良く、個人的には派手さは無いが今後の活躍を期待させる投球内容だった。

☆伊藤優輔
ストレート系の平均球速は140キロ前半~中盤
変化球はスライダー、カットボール、チェンジアップ
<雑感>
7回から登場、先頭の大盛には外角低めのストレートを捉えられるが遊ゴロ、林を内角スライダーで右飛、正隋は外角低めのストレートを合わせただけの右飛。
8回は磯村を外角ストレートで遊ゴロ、曽根は粘られながらも真ん中チェンジアップで二ゴロ、羽月は真ん中チェンジアップで投ゴロ。
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前回登板よりも制球が良かった。
特に右打者の外角低めのストレートが抜群に良かった。
変化球も小さく変化するスライダーが低めにキッチリ集まり、打者に自分のスイングをさせなかった。
彼のピッチングスタイル(状態が良い時のピッチング)は確認できたが、願わくばもう一つ使える変化球が欲しい。
一応、チェンジアップ系を投げていたが、まだまだ抜けが甘い。
これがプロでも使えるレベルになれば、リリーフとして貴重な戦力なる可能性は更に広がってくるだろう。

☆今村信貴
ストレート系の平均球速は140キロ前半
変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ
<雑感>
9回から登場、先頭の矢野に粘られるが最後はカーブを打たせて三直、上本にもフルカウントから内角ボール気味の直球を振らせて三振、クロンにもフルカウントから最後は内角低めの完璧なストレートで見三振
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非常に粘り強いピッチングだった。
去年まではアッサリ四球を与えてしまうケースが多かったが、この日は最後まで攻めの姿勢を忘れずに打者を押し込む投球を続けていた。
ストレート系のキレ・制球ともに良かったし、変化球も初登板にしてはまずまずといった印象だった。
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【カープ先発オーダー】
1番・二塁 羽月
2番・遊撃 矢野
3番・一塁 堂林
4番・DH クロン
5番・中堅 大盛
6番・三塁 林
7番・左翼 正随
8番・捕手 石原
9番・右翼 曽根
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【カープ注目選手雑感】
★クロン
非常に大柄で当たれば一発という雰囲気を持った選手。
体つきがエルドレッドにそっくりで、球団も彼の再来を狙っての獲得だろう。
四打席見たが、一打席目は参考外の四球、二打席目はストレート系にやや差し込まれ、三打席目は一転してカーブを多投されても最後までタイミングが合っていなかった。
そして四打席目はフルカウントから内角ストレートを見三振だった。
この試合を見る限り、彼の打者としての特徴は二つ分かった。
まず第一に、基本的に左右関係なく打席での目付は外角に置いている事。
第二に、バットの軌道から想像すると真ん中から外目にツボを持っている事。
この日の打席では、四打席目に対戦した今村のピッチング内容が最も参考になった。
外に逃げるチェンジアップ系、内に切れ込むスライダー系、内角ストレート系に対する反応など、私がバッテリーコーチなら、クロンの長所、短所を知る上では百点満点の配球を行った岸田に拍手を送るだろう。

★栗林良吏(2020ドラ1)
ストレー系の平均球速は140キロ台中盤から後半
変化球は大きく割れるカーブ、カットボール、スライダー、フォーク
アマ時代に抱いた印象とほぼ変わっていなかった。
突出してる能力はないが、ストレートも持ち球の変化球もプロで十分に通用するレベルにある。
縦割れのカーブも良いし、フォークも落ちは大きくないがキレを感じるし、スライダー系も悪くない。
そして何よりも全ての球種で低めに集める意識が徹底されてるので、初見でそうは簡単に攻略出来る投手ではない。
但し、それほど球筋に角度を感じるタイプではないので、どちらかというとリリーフよりも先発の方が持ち味が出てくると見ている。

★森浦大輔(2020ドラ2)
ストレート系の平均球速は140キロ前半
変化球はスライダー系
非常に小気味よくストライクカウントを稼いでくる。
ストレートはややカット気味の軌道で、左打者には遠くに、右打者は思ったよりも差し込まれやすいかもしれない。
又、右打者の外角低めにもストレートがキッチリ制球されていたので、対左専用という訳でもなさそう。
スライダーも変化量こそ大きくないが、しっかり制球されている。
恐らくリリーフでの起用が視野に入っていると思うが、制球に苦労するタイプではないので、それなりに計算できるリリーフになると思う。

★大道温貴(2020ドラ3)
ストレート系の平均球速は140キロ後半
変化球はスライダー、スプリット系
ダイナミックなフォームから投げ下ろすストレートには素晴らしいキレと角度を感じるし、しかもしっかり制御されたボールを投じているので暴れない。
変化球もキレは良く、スライダー、スプリットともに有効球として機能している。
ショートイニングならそうは簡単に攻略出来ないと思う。
平内と同程度のストレートの球速表示だったが、平内は威力、大道はキレを感じるストレートを投げる。
筆者が他のセリーグ各チームのキャンプを見た中では、ルーキーの中ではこの投手の評価が一番高かった。
但し、リリーフタイプなので、短命に終わらせない為にも起用法には一定の配慮は必要だと思う。
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【スコア】
広島 000 000 000 0
巨人 000 000 000 0
巨人投/平内⇒桜井⇒伊藤優⇒今村
広島投/床田⇒スコット⇒栗林⇒森浦⇒大道⇒ケムナ誠
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【総評】
両チームともに若手主体のメンバー構成で試合に臨んだが、特に野手に関しては「しょっぱかった」の一言に尽きる。
確かに投手のデキは良かったし、強風の影響も否定できないが、ゼロに抑えられるほどの内容とは思えなかった。
特に巨人は最終回の攻撃が情けなかった。
吉川尚のバントミスは最初のファールで「下手だな」「成功は無理筋」と一目見て分かる体勢で行っていたし、前段で指摘した北村の最後の場面(三球三振)も「オイオイ」と突っ込みたくなる散々な内容だった。
そんな中でもルーキーたちは光っていた。
巨人では平内、伊藤優、秋広、カープでは栗林、森内、大道、矢野、どの選手もキラリとひかるプレーを随所で見せていた。

以上 敬称略
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