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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 練習試合観戦レポート

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読売ジャイアンツ春季キャンプレポート 2021.2.23

練習試合 東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 雑感

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(二⇒指)吉川尚輝
➀(P原)カウント1-0から外角高めの直球に押されて中飛、一死
➁初球の甘いスライダーを止めたバットが功を奏して左適安(打点1)、一塁走者の陽の好走塁で一死二三塁(打者走者も送球の間に二進)、G2-S1
➃カウント0-2からワンバウンドのフォークを空三振、二死二塁
➄カウント0-1から外角高めのストレートに合わせるが遊直、三塁走者が飛び出して封殺、チェンジ
➆カウント2-2から内角低めのフォークを捉えるが一併打、チェンジ
<短評>
結果はラッキーなヒット一本だけだったが、バッティングの内容に悪い印象は無かった。

2番(右)松原聖弥
➀カウント0-2から真ん中スライダーを捉えるが中飛、二死
➁初球の真ん中ストレートを完璧に捉えて右本(打点3)、一死、G5-S1
➃カウント3-1からチェンジアップを見極めて四球、二死一二塁
➅(P歳内)カウント0-2からワンバウンドのフォークを空三振、一死
➇(P吉田)カウント2-2から外角高めのストレートをしぶとく中安、無死一塁
<短評>
ボールを手元まで引き付けて、コンパクトで鋭いスイングで弾き返すバッティングがようやく蘇った。
ここ最近は打席の中で「喧嘩」してしまっていたが、しっかり打つべきボールと手を出してはいけないボールをセレクト出来ていた。

3番(左)ウィーラー
➀フルカウントから外角低めに流れるスライダーを見切って四球、二死一塁
➁カウント0-1から外角カーブを捉えるが左飛、二死
➃カウント3-1からスライダーが外れて四球、二死満塁
<短評>
先制点のキッカケとなった積極走塁は、ここまで停滞していたヤングG打線を鼓舞する見事なプレーだった。
バッティングも内容的に悪くなかったが、それよりも彼の全力プレー、底抜けの明るいキャラクターは、絶対にチームに欠かせない存在であることを改めて再確認した。
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⇒⇒(走⇒左⇒中)八百板卓丸
➅初球の真ん中高めのストレートを捉えて右越二、一死二塁
➇フルカウントから真ん中低めのストレートをキッチリ見切って四球、無死一二塁
<短評>
周りに触発されて途中出場の彼も久しぶりに結果を残した。
第一打席のバッティングも見事だったが、特に第二打席の四球で首脳陣の評価はかなり上がったと思う。
非常に打席の中で状況判断が出来ているし、バッティングアプローチが秀逸だった。

4番(三)岡本和真
➀カウント1-1から外角スライダーをバットの先で左安、一塁走者のウィーラーの好走塁もあって二死一三塁
➁カウント1-2から外角スライダーを引っかけて遊ゴロ、チェンジ
➃フルカウントから真ん中高めのストレートを空三振、チェンジ
➅⇒ボークで二塁走者が三進、一死三塁
⇒⇒カウント2-1から内角ストレートに詰まって三邪飛、二死三塁
<短評>
第一打席でヒットが生まれたが、その後は悉くミスショットしていた。
まあ、打席の雰囲気から、自分が掲げたテーマを意識しながらスイングしているように見えるので、結果は出なくても全く関係ない。
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⇒⇒(遊)湯浅大
➇カウント0-1から真ん中低めのストレートに差し込まれて右飛、一死二塁
<短評>
ライバルが軒並み結果を残していたので、やや気持ちが空回りしてしまった。

5番(捕)大城卓三
➀初球の真ん中ストレートを完璧に捉えて右適安(打点1)、二死一三塁、巨人が先取点
➂(P金久保)カウント1-0から内角ストレートに詰まって二飛、一死
➄(P金久保)カウント1-2から外角低めのチェンジアップに泳がされるが遊安、無死一塁
<短評>
バッティングに関してはしっかり下半身が使えてるし、粘りを感じるスイングなので全く問題なし。
キャッチャーとしてはルーキー平内を上手くリードできず、やや手詰まり感のある配球だった。
まあ、試合前に平内とテーマを決めていたと思うが、それが中途半端に終わってしまった印象が強かった。
一方で今村とは「息がピッタリ」の好リードだった。
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⇒⇒(打⇒捕)小林誠司
➅カウント0-3からストレートが外れて四球、二死一三塁
➇⇒バッテリーミスで二三塁に進塁
⇒⇒カウント1-2から内角ストレートにやや詰まったが中犠飛(打点1)、二死二塁、G10-S5
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<短評>
第二打席の犠飛は内容が良かった。
カウントが追い込まれて際どいボールに手を出さねばならない状況で、難しい内角寄りのストレートに上手く対応して犠飛を勝ち取った。

6番(遊⇒三)若林晃弘
➀カウント0-1から外角ストレートを引っかけて二ゴロ、チェンジ
➂カウント2-2から内角チェンジアップを空三振、二死
➄初球の真ん中ストレートを捉えて右中適三(打点1)、無死三塁、G6-S5
➅カウント0-1から真ん中低めのストレートをバットの先で中適安(打点1)、二死一二塁、G9-S5
➇フルカウントから外角低めのストレートを引っかけて二ゴロ、チェンジ
<短評>
最初の二打席はやや淡白なバッティングになっていたが、第三打席は甘いボールを一発で仕留め、第四打席はラッキーではあったが、しぶとくセンター前に落として、この試合では二安打二打点の活躍で大いにアピール。
一方で、ショートの守備でも軽快なプレーで貢献していたが、サードでは最初のプレーで平凡なゴロを取り損ねてしまうミスを犯してしまった。

7番(指⇒二)北村拓己
➁(P原)初球の外角ストレートを捉えて中安、無死一塁
➂カウント3-1から外角直球を捉えるが投直、チェンジ
➄カウント0-2から内角フォークを弾き返して中適安(打点1)、無死一塁、G7-S5
➅カウント1-0から外角ツーシームを打ち上げて右飛、チェンジ
➈(P長谷川)カウント0-2から真ん中高めのストレートに押されて三飛、一飛
<短評>
ここ最近のバッティングは見事の一言。
ゆったりとした構えから始動を早くして、ストレート系に意識を置きつつ変化球にも巧く対応出来ている。
この形がオープン戦終盤まで続けられれば、新外国人の合流が遅れているので開幕一塁スタメンも決して夢ではない。

8番(一)秋広優人
➁カウント0-2から真ん中高めの直球にやや差し込まれて中安、一死一塁
➃(P金久保)フルカウントから外角ストレートを捉えて左中二、無死二塁
➄⇒バッテリーエラーで一塁走者が二進、無死二塁
⇒⇒初球の真ん中高めのストレートを捉えて中越適二(打点1)、無死二塁、G8-S5
➆(P歳内)カウント1-0から真ん中低めのフォークをバットの先でボテボテの捕ゴロ、一死
➈カウント0-1から外角ストレートにやや押されて遊ゴロ、二死
<短評>
まだまだ下半身の粘りを感じないが、それでも対外試合で外野の頭を越える打球を打てるんだから大したものだ。
これから下半身がもっとドッシリしてくれば、インパクトの瞬間に上体が伸び上がる癖が消えるだろうし、この試合で放った二本の長打と大きな中飛はフェンスを越えていくだろう。
ホント。。。この選手の将来が楽しみでならない。

9番(中)陽岱鋼
➁フルカウントから外角スライダーを見切って四球、一死一二塁
➃カウント0-2から真ん中低めのスライダーを空三振、一死二塁
➄初球の内角ストレートにやや差し込まれて右飛、二塁走者は三進、一死三塁
<短評>
第二打席は結果的には淡白なバッティングになってしまったが、他の打席は何とかしようとする姿勢、粘りを感じるバッティングだった。
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⇒⇒(左)石川慎吾
➆カウント1-2から真ん中スライダーを捉えて中安、一死一塁
➈フルカウントから内角低めのチェンジアップを空三振、チェンジ
<短評>
引き続きバッティングの状態は良い。
彼の場合、ややもすればセンターから右方向の意識が強くなりすぎて、バットのヘッドがなかなか出てこなくなる悪癖があるが、今は非常にスムースにスイング出来ている。
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆平内龍太
ストレート系の平均球速は140キロ台後半、最速で151キロ
変化球はカットボール、ツーシーム、縦スラ(カーブ)、スライダー
<雑感>
初回は、先頭の塩見は甘くなったツーシームを捉えられるが遊直、青木は内角ストレートで詰まらせて遊ゴロ、山田はやや甘くなったストレートを左安、村上は外角スライダーで引っかけさせるが二安、内川には甘いストレートを捉えられて中適安(失点1)、坂口にもストレートを捉えられるが右飛。
二回は、先頭の平岡に甘いストレートを捉えられて左本(失点1)、西田には抜けたストレートをフルスイングされるが左飛、松本友はストレートを引っかけさせて二ゴロ、塩見は四球、青木には初球のストレートを捉えられて左中適二(失点1)、山田には真ん中縦スラを完璧に捉えられて左本(失点2)、村上は四球、内川は縦スラで左飛。
三回は、先頭の坂口にスライダーを捉えられて中安、廣岡にはストレートを捉えられるが中飛、西田は死球、松本友は甘いカットボールで左飛、塩見にもストレートを捉えられるが中飛。
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立ち上がりから審判の判定が辛めで、リズムになかなか乗れずにボール先行になってストレートを狙い打ちされていた。
又、まだまだ全体的に良いボールと悪いボールの差が激しく、中でもスライダー系の精度がイマイチで投球の幅が無くなっていた。
そしてリードする大城も、ルーキー相手なのでまだまだ手探りの配球となり、なかなか平内の良さを引き出すことが出来なかった。
ぶっちゃけ、かなりスワローズ打線に痛打を浴びていたので、開幕ローテ入りに向けて黄色信号が灯ったとも言えない事も無いが、個人的には前段で触れたように、今日の審判はストライクゾーンがホント狭かったことが投球にかなり大きく影響したと思っている。
全投球のおよそ一割強の際どいコースのボールを悉くボール判定されてたので、ややメンタル的に熱くなってしまったようにも感じた。
そこはまだまだキャリアの浅いルーキーなので割り引いて評価したいし、彼自身もアマとプロのストライクゾーンの違い(アマはかなり投手有利)が身に染みたと思う。
ここで自分を見失って崩れてしまうのか?
それとも反省点をしっかり消化してステップアップするのか?
次回の登板が彼にとっては開幕ローテに向けた最大の山場となるだろう。

☆今村信貴
ストレート系の平均球速は140キロ前後
変化球はスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、スローカーブ
<雑感>
四回から登場、先頭の山﨑をフォークで空三振、太田を外角ストレートを当てただけの遊ゴロ、村上には甘くなったカーブを捉えられて右安、中山を内角ストレートで押し込んで二ゴロ。
五回は、先頭の西浦を外角低めのストレートで引っかけさせて遊ゴロ、廣岡は外角低めのストレートで空三振、西田をカーブで中飛。
六回は、先頭の荒木が三失、塩見は四球、山﨑は投犠打、太田をフォークで空三振、村上は外角スライダーをややバットの先で今村のグラブを弾くライナー、それを今村が落ち着いて処理してピンチを凌ぐ。
七回は、先頭の中山を真ん中のストレートで押し込んで中飛、西浦をカーブで中飛、廣岡は外角ストレートを合わせられて中安、一塁走者に二盗成功、古賀を外角チェンジアップで泳がせて二ゴロ。
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途中、若干ボールが浮くケースも見られたが、全体的な印象ではほぼ満点に近い内容だった。
課題だったカウント球にも乱れを感じなかったし、勝負球もキッチリ低めに制球されていて安定感抜群だった。
彼の場合は150キロを超えるボールも無いし、三振を奪える明確な決め球を持っている訳ではないが、持ち球も多彩で非常にバランスの良い完成度の高い左投手なので、この試合のようにカウントが悪くなっても粘り強さを忘れず、本番でもメンタルの弱さが出なければ間違いなく二桁勝てる能力は持っていると思う。
今後、多少課題が出てくるかもしれないが、この試合を見る限り、個人的には開幕ローテ入り「当確」という評価をしても良いと思う。

☆高木京介
ストレート系の平均球速は140キロ前後
変化球はスライダー、チェンジアップ、カットボール、カーブ
<雑感>
八回から登場、先頭の荒木をチェンジアップで泳がせて遊飛、並木をカーブで泳がせて遊ゴロ、山﨑には甘いストレートを捉えられて左安、太田にも甘いストレートを合わせられて左安、元山は外角ストレートで遊ゴロ。
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前回登板よりもボールは纏まっていたが、ストレート系を簡単に捉えられてしまっていたので、球威やキレという面ではまだまだという印象。
効果的にスライダーやスローカーブ、チェンジアップをを織り交ぜていたが、もう少しストレート系で押し込めないと彼本来の投球は難しい。

☆高梨雄平
ストレート系の平均球速は
変化球はカットボール
<雑感>
九回から登場、先頭の中山を内角直球で押し込んで一飛、西浦を真ん中低めのカットボールで右邪飛、廣岡を真ん中ツーシームで中飛、ゲームセット。
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僅か四球の投球だったので評価はしずらいが、彼の欠点でもあり長所でもある「慎重すぎる投球」ではなく、打者の手元で微妙に動くボールを大胆に投じて打者を討ち取った。
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【東京ヤクルトスワローズ先発オーダー】
1番(中)塩見
2番(左)青木
3番(二)山田
4番(三)村上
5番(一)内川
6番(指)坂口
7番(遊)廣岡
8番(捕)西田
9番(右)松本友
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【スコア】
巨  人 140 031 010 10
ヤクルト 140 000 000 5
<ヤクP>原⇒金久保⇒歳内⇒吉田喜⇒長谷川
<巨人P>平内⇒今村⇒高木⇒高梨
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【総評】
平内の投球にがっくりしたファンもいるかもしれないが、まだまだ彼の評価をするのは早計だと思う。
今はキャンプの疲れがピークに達しているだろうし、東京に帰って心身ともにリフレッシュしたら、本拠地でのマウンドで、我々ファンに期待を抱かせるピッチングをする可能性は高いと見ている。
又、二番手の今村は前段でも触れたが申し分のない内容。
まあ、平内の登板時よりもメンバーはかなり格落ちしていたが、実際に受けるプレッシャー云々は別にして、この内容なら十分主力相手でも勝負出来たと見ている。
一方で打線の方はヤクルト投手陣の不甲斐なさもあったが、それを差し引いても久しぶりに評価できるバッティングだった。
特に松原、若林、北村、この三名は内容・結果ともに素晴らしかった。
最後に、ヤクルトの新戦力についてはこの試合だけでは評価できない。
今後も対戦があるのでその時にジックリ分析したいと思う。

以上 敬称略
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