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阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 3回戦 観戦レポート 2021.4.8

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阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 3回戦 観戦レポート 2021.4.7

【試合結果】
巨人 100 100 001 2
阪神 000 000 000 0
——————————–
阪神Ⓟ秋山⇒小林⇒石井大⇒小野=梅野
巨人Ⓟ高橋、中川、デラロサ=炭谷
——————————–
{勝}高橋 2勝0敗
{敗}秋山 1勝1敗
{S}デラロサ 0勝0敗3S
——————————–
{本}坂本1号、重信1号(以上巨人)




【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、松原は一ゴロ⇒坂本は中本(得点1)⇒梶谷は大きな右飛⇒岡本は見三振。
{考察}
どうしても先取点を奪いたい巨人打線だったが、坂本が秋山の甘いストレートを完璧に捉えた。
その後の梶谷も芯で捉えたが、こちらはフェンス手前で失速。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、近本を遊ゴロ⇒糸原を中飛⇒マルテを遊ゴロ。
{考察}
立ち上がりの高橋は、140キロ台前半のストレートとキレのある変化球を低めに決め、三者凡退で抑える上々の滑り出し。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、大城⇒空三振⇒重信は見三振⇒吉川は右安⇒炭谷は見三振。
{考察}
二死から吉川がクリーンヒットを放つが炭谷が倒れて無得点。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、大山を三ゴロ⇒サンズは四球⇒佐藤を空三振⇒梅野を投ゴロ。
{考察}
高橋はサンズにストレートの四球を与えてしまうが、後続をしっかり抑えて無失点。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、高橋は空三振⇒松原は右安⇒坂本は大きな中飛⇒松原が二盗成功⇒梶谷は空三振。
{考察}
松原のヒットと二盗でチャンスを作るが、梶谷が倒れて無得点。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、山本を遊ゴロ⇒秋山を空三振⇒近本を左飛。
{考察}
高橋は落ち着いたマウンド捌きで三者凡退で抑える。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、岡本は右飛⇒大城は中安⇒重信は左安(サンズのミスの間に打者走者が二進)⇒吉川は申告敬遠⇒炭谷は中犠飛(得点1)、G2-T0⇒高橋は空三振。
{考察}
この回の巨人打線は非常にラッキーだった。
大城・重信のヒットはいずれも捉えた打球ではなかったが、これでチャンスを作って炭谷がキッチリと外野フライを打ち上げて追加点を奪う。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、糸原を中飛⇒マルテを三ゴロ⇒大山を遊ゴロ。
{考察}
この回、高橋はマルテと大山に対してボール先行にはなったが、そこからしっかりとコーナーを突いて討ち取った。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、松原は見三振⇒坂本は四球⇒梶谷は中安⇒岡本は中飛⇒大城は強い打球の一ゴロ。
{考察}
この回は一死一二塁のチャンスを作ったが、岡本・大城いずれも野手正面への捉えた打球だった。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、サンズは遊飛⇒佐藤は詰まった打球の二直(吉川の好プレー)⇒梅野は四球⇒山本は遊ゴロ。
{考察}
高橋は前の回からボール先行になるケースが増え始め、やや危険な匂いが漂い始めていた。
しかし、味方の好プレーと相手の打ち損じに助けられて無失点で切り抜ける。
ここまで阪神はノーヒット。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、重信は見三振⇒吉川は中飛⇒炭谷は空三振。
{考察}
下位打線から始まったこの回は三人で攻撃を終える。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、北條を空三振⇒近本は右安⇒糸原は二飛⇒マルテは空三振。
{考察}
高橋はカウント球がやや甘く入るケースがあったが、阪神打線がそのボールを簡単に見逃していた。
又、この回辺りから高橋と炭谷のバッテリーはチェンジアップを勝負球に使い始め、北條とマルテからはこのボールで空三振を奪う。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ小林、高橋は見三振⇒松原は左飛⇒坂本は空三振。
{考察}
巨人打線は小林の威力のあるストレートに押されて三者凡退。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、大山は三邪飛⇒サンズを空三振⇒佐藤は三飛。
{考察}
高橋はこの回もスライダーが抜けていたが、阪神打線はそのボールを悉くミスショットしていた。
そして前の回と同様に、右打者のサンズに対してチェンジアップを投じて空三振を奪う。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ石井大、梶谷は空三振⇒岡本は一邪飛⇒大城は遊飛。
{考察}
巨人打線は石井に対してもストレートで押されて三者凡退。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、梅野は右安⇒山本はストレートの四球、ここで交代、Ⓟ中川、坂本は投犠打⇒代打陽川は一ゴロ(三塁走者が憤死、ファースト北村の好判断)⇒糸原は二ゴロ。
{考察}
高橋何とかこの回までは投げ切り方ったが、山本へのストレートの四球が痛かった。
巨人ベンチはここが限界と見て、スパッと中川にスイッチする。
その中川は低めにキレの良いボールを集め、ゴロアウト二つで大ピンチを切り抜ける。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ小野、重信は右本(得点1)、G3-T0⇒吉川は左飛⇒炭谷は一ゴロ⇒香月は空三振。
{考察}
巨人としてはこの試合の勝ち負けではなく、チームのムードをもっと好転させる為にも、もう1点欲しいところだったが、重信の見事な一振りで実現する。

★9回裏★
{経過}
Ⓟデラロサ、マルテが左安(代走木浪)⇒バッテリーエラーで二進⇒大山は見三振⇒サンズも見三振⇒佐藤は空三振、ゲームセット。
{考察}
デラロサは先頭のマルテに甘いストレートを狙い打たれたが、その後はほぼ完璧だった。
ストレートはコーナーにビシビシ決め、スライダーも低めにしっかり決まっていた。
最後の佐藤の空三振は抜けたスプリットだったが、その前のストレートが抜群だった。
今シーズンのデラロサは間違いなく去年よりも良いし、ストレートの質も来日初年度の良かった時にかなり近づいている。
今年はかなり期待できるだろう。
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【勝負を分けたポイント】
8回裏、一死二三塁、代打陽川の一塁ゴロを、ファーストの北村が落ち着いたプレーで三塁走者を憤死させたプレーが非常に大きかった。
この場面、巨人の内野は「1点は仕方がない」という守備体系をとっていたが、北村はまあまあ強い打球のゴロであること、打者走者のスタートが遅れていること、そして三塁走者のスタートが中途半端だったことなどを瞬時に判断し、最高のプレーで失点を防いだ。
このプレーによって巨人ベンチの士気は上がり、逆に阪神ベンチの士気は大きく下がった。



【選手雑感】
☆炭谷銀仁朗☆
前回の投球内容と比べて、それほど良いとは思えなかった高橋を見事なリードで引っ張り、そして最後の救援陣も唸るような配球で完封勝利に導いた。
又、バッティングでも貴重な追加点となる犠牲フライを放ち、今季初スタメンという難しい状況下での大活躍だった。

☆重信慎之介☆
ぶっちゃけバッティングの状態は良いとは思えなかったが、第二打席のテキサスヒットは追加点に絡んだ貴重なヒット、そして出会い頭(失礼!)に見えたライトスタンドへの一発はチームの勝利を確信させる一打となった。

☆吉川尚輝☆
開幕から数試合はトップの形から振りだす前の段階でグリップが少し落ちてしまい、これによってタイミング的に遅れる(差し込まれる)ケースが多かった。
今はようやくタイミングを自然な形で取れるようになり、構えからトップまでの動作に無駄が無くなり、振り出すときのグリップの位置もブレが無くなっている。
願わくば、当面はこのまま試合に出続けて欲しい。
そうすれば自然と打率も上がってくると見ている。

☆高橋優貴☆
ストレートが走っていたので、変化球が多少甘くなってもタイミングをズラして凡打に討ち取れていた。
正直言って、前回の中日戦と比べてそれほど内容が良いとは思えなかったので、阪神打線に助けられていた側面も否定できない。
やっぱり、前段で言及したように、炭谷の配球が見事だった。
序盤は左右ともに懐に突っ込んでそこを意識させ(そこに投げ切った高橋の投球も見事)、後半は緩い変化球(特にチェンジアップ)を勝負処で使って的を最後まで絞らせなかった。
前回登板時のコラムでも書いたが、高橋はピッチングのコツを掴んだようにも感じるし、それによって大きな自信を得たようにも感じる。



【総評】
非常に拙い状況で対阪神三戦目を迎えたが、原監督の大胆な起用(今季初の炭谷スタメン)が見事にハマって最大のピンチを切り抜けた。
これで弊コラムがこの連戦前に危惧していた「阪神・広島との連戦で六連敗する」ことは無くなり、ホッと一息ではある。
但し、まだまだ主力(特に梶谷、岡本)は復活の兆しが見えないし、得点力の大幅アップは当面期待出来ないと思う。
よって、次の広島との三連戦も大苦戦が予想出来るが、この試合のように僅差の試合に持って行かないと厳しいだろう。
まだまだ巨人ファンの我慢は続くのかぁ。。。

以上 敬称略
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