広島東洋カープvs読売ジャイアンツ 3回戦 観戦レポート 2021.4.11
【試合結果】
巨人 201 220 002 9
広島 000 000 000 0
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広島Ⓟ野村⇒中田⇒コルニエル⇒藤井⇒ケムナ=會澤
巨人Ⓟ今村=大城
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{勝}今村 2勝0敗
{敗}野村 0勝2敗
{S}
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{本}岡本1号、増田大1号(以上巨人)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ野村、松原は遊ゴロ⇒坂本は右安⇒亀井は空三振⇒岡本は中本(得点2)⇒大城は遊ゴロ。
{考察}
ようやく岡本のバットから快音が響いた。
ファーストスイングで大ファールが久しぶりにヘッドが綺麗に抜けた当たりだったが、それ以上に6球目のインスラに反応出来たことが、本人の中ではタイミングが合うキッカケになったのかもしれない。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ今村、菊池を三ゴロ⇒安部を二ゴロ(増田好プレー)⇒西川は四球⇒鈴木は投ゴロ。
{考察}
今村は味方の好守にも助けられ、西川に四球をあたえたものの、内容的には上々の立ち上がり。
キレの感じるボールをキッチリ低めに集めていた。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ野村、梶谷は右飛⇒香月は右中二⇒増田は三ゴロ⇒今村は空三振。
{考察}
一死から香月が二塁打を放つが後続が続かず無得点。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ今村、會澤は中飛⇒長野は遊ゴロ⇒メヒアを三ゴロ。
{考察}
今村は安定感ある投球を続けていた。
右打者への懐にストレート系を見せ、勝負球で外の低めに落として相手打者に自分のスイングをさせていなかった。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ野村、松原は空三振⇒坂本は右中二⇒亀井は中飛⇒岡本は四球⇒大城は右適安(得点1)、G3-C0⇒梶谷は投ゴロ。
{考察}
二死一二塁のチャンスで大城にようやくタイムリーが生まれる。
この追加点で巨人は三連戦で初めて試合の主導権を握った。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ今村、田中は見三振⇒野村は空三振⇒菊池を二ゴロ。
{考察}
今村は相変わらず素晴らしい投球。
カープ打線は今村の緩急自在の投球に面喰っている。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ野村、香月は死球⇒バッテリーエラーで一塁走者が二進⇒増田は一直⇒今村は左安⇒松原は中越二(得点1)、G4-C0⇒坂本は敬遠気味の四球⇒亀井は左適安(得点1)、G5-C0、ここで投手交代、Ⓟ中田、岡本は遊併打。
{考察}
カープバッテリーの連続ミスで無死二塁のチャンスを作り、一死後の今村のヒットが大きかった。
これで松原はより攻撃的な姿勢で打席を迎えることになり、初球から甘いボールを強く叩けた事に繋がった。
そして、これで巨人は「3点」の呪縛から解き放たれた。
更に亀井にもタイムリーが生まれ、序盤で5点のリードを奪った。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ今村、安部を空三振⇒西川は二ゴロ⇒鈴木は一安⇒會澤は中安⇒長野を空三振。
{考察}
この回は二死からピンチを招くが、長野から三振を奪い無失点で抑える。
特にこの回はカーブをからり有効に使っていた。
安部と長野から三振を奪ったボールはこのボールだった。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ中田、大城は四球⇒梶谷は遊ゴロ⇒香月は中飛⇒梶谷は二盗成功⇒増田は左本(得点2)、G7-C0⇒今村は見三振。
{考察}
二死一塁から梶谷が二盗を決め、カープベンチは増田との対戦を避ける事も考えられたが、増田との勝負を選択する。
増田にとっては自分の存在をアピールする大チャンスとなり、ここは最高の形で結果を残した。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ今村、メヒアは遊ゴロ⇒田中は中安⇒石原を空三振⇒菊池は三安⇒安部は遊安(坂本が好プレーで失点を防ぐ)⇒西川は右飛。
{考察}
この回も今村は二死からピンチを招くが、味方の好守にも助けられ無失点で凌ぎ切る。
この試合、ここまで巨人守備陣の球際の強さがホント素晴らしい。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟコルニエル、松原は三直⇒坂本は空三振⇒亀井も空三振。
{考察}
コルニエルに対して巨人打線は三者凡退で封じられる。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ今村、鈴木を中飛⇒會澤は右飛⇒長野は左線二⇒メヒアを二ゴロ。
{考察}
この回も二死から失点のピンチを招くがメヒアをカーブで討ち取る。
今村はややボールがバラツキ始めていたが、緩急を有効に使ってカープ打線を抑える。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟコルニエル、岡本は二飛⇒大城は見三振⇒梶谷も空三振。
{考察}
この回もコロニアルのストレートに対して巨人打線は捉えられず無得点。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ今村、田中は見三振⇒堂林は空三振⇒菊池は一邪飛。
{考察}
今村は淡々と打者を討ち取って三人で片づける。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ藤井、香月は中飛⇒増田は空三振⇒今村は空三振。
{考察}
藤井のストレートに押さて巨人打線は三者凡退。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ今村、三好を右飛⇒西川を二ゴロ⇒鈴木は中安⇒會澤を右飛。
{考察}
今村は、二死から鈴木にポテンヒットを打たれるが、この回も危なげない内容で淡々とアウトを積み重ねて無失点。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟケムナ、松原は左飛⇒坂本は右中二⇒重信は四球⇒岡本は左適安(打点1、代走北村)、G8-C0⇒大城は左適安(打点1)、G9-C0⇒梶谷は左飛⇒香月は投失(一塁ゴロのベースカバーで落球)⇒増田は右飛。
{考察}
巨人はケムナから更に追加点を奪ってリードを9点に拡げる。
★9回裏★
{経過}
Ⓟ今村、長野を遊ゴロ⇒磯村を遊ゴロ⇒矢野を投ゴロ、試合終了
{考察}
二度目の完封勝利まであと三人だった今村は、最終回も全く危なげなく投げ切って試合終了。
【勝負を分けたポイント】
マツダスタジアムの広島戦は、巨人にとっては今でも苦手意識はあると思う。
近年、ここでは序盤で大量得点を奪っても簡単にひっくり返される場面を何度も見てきたし、巨人ファンがトラウマになっているくらいだから選手も嫌なイメージを拭いきれていなかったと思う。
そんな中で巨人打線は効果的に加点していき、広島側の戦意を確実に削いでいくことに成功した。
そう考えると、この試合の流れの中では3回表の大城のタイムリーが非常に大きかった。
これで巨人側は試合の主導権を奪い、打線はイケイケの姿勢になった。
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【選手雑感】
☆増田大輝☆
初回の好プレーは非常に大きかった。
岡本の2ランが生まれた直後の守りであること、そして何より前の二試合は1・2番でチャンスメイクされてクリーンナップで返されるパターンを作られていただけに、そのクリーンナップの前に走者を置かずに済んだことは今村にとってはかなり助かったと思う。
そしてバッティングではプロ入り初HRを見事に決めた。
この一発で我々ファンも巨人ベンチも今日の勝利を確信したと思う。
☆岡本和真☆
ようやく今季第1号をかっ飛ばした。
恐らく野村に対してはタイミングが合うんだろうと思う。
自然とトップの形を作れていたし、ボールとバットの間合いを上手に作れていたので、バットスイングにしなりを感じた。
但し、その後に出てきた他の投手に対してイマイチ内容が良くなかった。
まあ、そのまま終わらずに、どんな形にせよ最終打席でタイムリーヒットが生まれたことはメンタル的にも良かったと思う。
次戦が彼にとっては試金石となるだろう。
☆今村信貴☆
ストレート系は140キロ台前半だが、ベース上のキレを感じる球質で打者を押し込めていた。
このボールを左右問わずに胸元をキッチリと突いていた(左打者にはツーシーム)
変化球もカーブとフォークが抜群の精度で、左打者は今村のカーブに全くタイミングが合わず、右打者はフォークに対応出来ていなかった。
これだけ変化球を自由自在に操る今村を見るのは初めてかもしれないし、特に左打者がカーブが来ると分かっていても全くタイミングが合わなかった姿はある意味衝撃的だった。
彼はピッチングのコツを掴んだのかもしれないし、忘れてはならないのはそれを見事に引き出した大城卓三の好リードだと思う。
【総評】
やっぱり四番に一発が出ると試合の「展開、流れ、運」が大きく変わる。
勿論、状態が悪いのは間違いないが、昨日までは数少ない打者が捉えた打球も野手の正面に行ったり、野手の守備範囲に飛んだりしてアンラッキーなケースが少なくなかった。
しかし、この試合は四番の一発後、詰まった打球が野手の間に飛んだり、強い打球がイレギュラーしてヒットになったりしてそれまでには見られなかった「見えない力」が働いていたように感じたのは私だけではないと思う。
ようやく巨人にも良い流れが来たんだろうと、今はそう思いたい。
さて、これで苦しかった遠征を2勝4敗で何とか踏ん張った。
何気にこれはホント良かった。。。
勝率はこれで5割に戻り、明後日からの本拠地でのゲームが始まる。
まあ、前にも言ったように、個人的には6連敗も十分にあり得ると見ていたので、今の最悪のチーム状態で、上位2チームに対して1つの負け越しならヨシとしたい。
確かに今は阪神が快走しているが、まだまだ始まったばかりでこれから戦力が整っていけば、いくらでも叩くチャンスはある。
今は何とか耐え忍んで5割のラインを死守していきたい。
まだまだこれから!!
胃をキリキリさせるのは8月に入ってからで良い。
以上 敬称略
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