読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 5回戦 観戦レポート 2021.4.14
【試合結果】
中日 000 000 001 1
巨人 005 000 00X 5
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巨人Ⓟ畠、デラロサ=大城
中日Ⓟ勝野⇒鈴木⇒橋本=木下、石橋康
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{勝}畠 1勝1敗
{敗}勝野 1勝1敗
{S}デラロサ 5S
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{本}A.マルティネス1号(以上中日)、梶谷2号(以上巨人)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ畠、大島は左安⇒福留を空三振⇒福田は中安⇒A.マルティネスを空三振⇒高橋は左飛
{考察}
畠は先頭の大島にヒットを許してピンチを招いたが、最後は力勝負で高橋を討ち取って無失点で切る抜ける。
畠の立ち上がりの内容は、ヒットこそ2本許したが、ストレート、カットボールともにキレを感じた。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ勝野、松原は二ゴロ⇒坂本は大きな中飛⇒梶谷は空三振。
{考察}
勝野も前回対戦時よりも状態は良さそう。
角度あるストレート、縦に大きく割れるカーブ、そして落ちるボールのコンビネーションはそう簡単に攻略出来そうな感じはしない。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ畠、阿部を空三振⇒木下を投ゴロ⇒京田は二ゴロ。
{考察}
先頭の阿部にはフルカウントから粘られて苦しんだが、最後はカットボールで空振りを奪って事なきを得た。
そこからリズムに乗って後続の打者を簡単に討ち取る。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ勝野、岡本は見三振⇒亀井は遊ゴロ⇒大城は中飛。
{考察}
巨人打線は勝野に対してこの回も三者凡退で封じられた。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ畠、勝野は見三振⇒大島は二飛⇒福留を空三振。
{考察}
リズムに乗った畠はこの回も危なげなく三者凡退で抑える。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ勝野、香月は中安⇒増田は投襲安⇒畠は犠打失⇒松原は左適安(得点1)、G1-D0⇒坂本は左線適二(得点2)、G3-D0⇒梶谷は右中本(得点2)、G5-D0⇒岡本は二飛⇒亀井は四球⇒大城は中安⇒香月は右飛。
{考察}
調子が良さそうに見えた勝野に対して、攻撃の口火を切ったのは香月だった。
素晴らしいバッティングで中安を放ち、同じく増田もセンター返し(投襲安)でチャンスメイクし、安易に送りバントをしない原采配が的中する。
しかし、ここで畠が犠打を失敗して流れを止めたかと思われたが、再び強気な原采配で試合の流れを巨人側に強引に持ってくる(フルカウントでエンドランを仕掛けるが。二塁走者は足の遅い香月だったので、三振ゲッツーのリスクがある)
松原の左安はエンドランを仕掛けていなければ二塁走者の香月の本塁生還は無理だったので、この采配は見事に吉と出た。
これで試合の流れが巨人側に一気に傾き、坂本の2点タイムリー、梶谷の2ランが生まれ、試合の主導権をガッチリと握った。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ畠、福田を空三振⇒A.マルティネスは四球⇒高橋を見三振⇒阿部を右飛。
{考察}
畠は一死後に四球を与えてしまうが危なげなくこの回も無失点。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ勝野、増田が四球⇒畠は犠打失⇒増田が二盗失敗⇒松原は見三振。
{考察}
先頭の増田が四球で出塁するが、その後はチグハグな攻撃でチャンスを拡げられずに無得点。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ畠、木下は遊ゴロ⇒京田は死球⇒代打井領は二ゴロ⇒大島を中飛。
{考察}
畠は初回から変わらず、低めに力強いストレートとキレのある変化球を集め、この回も無失点で抑える。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ鈴木、坂本は見三振⇒梶谷は死球⇒梶谷が二盗成功⇒岡本は右飛⇒亀井は遊ゴロ。
{考察}
梶谷の四球と二盗でチャンスを作るが、後続の岡本と亀井にタイムリーが生まれず無得点。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ畠、福留を遊飛⇒福田を三ゴロ⇒A.マルティネス
{考察}
この回の畠はややストレートが上ずっていたが、中日打線のミスショットに助けられて三人で片づける。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ鈴木、大城は二ゴロ⇒香月は一ゴロ⇒増田は空三振。
{考察}
鈴木に対して巨人の下位打線から快音が聞かれず無得点。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ畠、高橋を空三振⇒阿部を遊ゴロ⇒石橋を左邪飛。
{考察}
畠はこの回もストレート系はやや上ずっていたが、キレの良いカットボールが低めに集まっていたので大怪我には繋がらなかった。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ橋本、畠は見三振⇒代打廣岡は中飛⇒坂本は見三振。
{考察}
原監督は代打廣岡を送って、もう一点を取りに行くが三者凡退で攻撃を終える。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ畠、京田は左安⇒高松を空三振⇒大島は左安⇒福留を右飛⇒福田を遊ゴロ。
{考察}
畠は正直言ってかなり限界に近づいていたが、それでも強気の姿勢を決して忘れなかった。
最後は外角低めのストレートで福田を討ち取り、ピンチを凌ぎ切る。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ橋本、重信は四球⇒岡本は二ゴロ⇒代打石川は二ゴロ⇒大城は見三振。
{考察}
先頭の重信が四球で出塁するが後続に一本が出ず無得点。
結局、巨人打線は4回以降追加点を奪えなかった。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ畠、A.マルティネスは右本(失点1)、G5-D1⇒高橋は左安⇒平田を二ゴロ⇒石橋は左安、ここで投手交代、Ⓟデラロサ、京田を二ゴロ⇒一塁走者が二盗成功⇒高松を空三振、ゲームセット。
{考察}
個人的には早い段階から失点するならA.マルティネスか福田の一発だと見ていたので「やっぱり」という感想だった。
まあ、前段で指摘した通り、畠は既に限界に達していたので、この交代は当然の措置だろう。
替わったデラロサは後続をキッチリと討ち取ってゲームセット。
【勝負を分けたポイント】
3回裏の松原のタイムリーが試合の流れを大きく変えた。
あの場面は原監督がある意味ギャンブルでエンドランを仕掛けたが、それが見事にハマった。
まあ、紙一重の采配、紙一重の結果ではあるが、試合の流れはグッと巨人側に傾いた。
これで一気に巨人打線の貧打の呪縛が解けて、直後に坂本の2点タイムリー二塁打が生まれ、続く梶谷にも一発が生まれた。
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【選手雑感】
☆畠世周☆
力強いストレートを低めに集め、そして盾に変化していたカットボールを同じ高さから落としていたので、相手打者は相当面喰っていたと思う。
この試合が始まる前、各マスコミ報道で中日打線を批判する論調が激しさを増していただけに、中日側もこの試合は相当気持ちを入れて臨んでいたと思う。
それだけに畠の投球はホント素晴らしかった。
☆梶谷隆幸☆
彼は天才肌の打者なので調子の良し悪しを判断するのは非常に難しい。
筆者の見立てではまだまだ本調子には程遠いが、3回裏の2ランは久しぶりにバットのヘッドが綺麗ぬ抜けたスイングでの一発だった。
☆岡本和真☆
まだまだ本調子には程遠い。
練習のバットスイングは以前よりもかなり良くなっているが、実戦になるとどうしても力むので、煽り気味のスイングになってしまっている。
何とかチームが踏んばっているいる間に調子を上向きにして欲しい。
☆増田大輝☆
弊コラムでは以前から彼の送球難を指摘していたが、ここ最近その悪癖が再び顔を覗かせている。
昨日の試合でも初回にイージーゴロをワンバウンドで一塁送球してしまったシーンがあり、そして今日のプレー(5回と9回)もそうだった。
しかし、今日の試合に限って言えば状況判断も拙い。
点差を考えればもっと手堅いプレーが必要だった。
【総評】
今日の畠の勝利は非常に価値がある。
前段で言った通り、中日側は相当気合を入れてこの試合に臨んだと思うが、見事にそれをはねのけた。
最後は残念ながら完封・完投出来なかったが、胸を張って勝ち名乗りを受けて良い。
そして自分の投球に自信を持って欲しい。
打線は相変わらず岡本がイマイチだが、脇役の香月と増田の3回裏のチャンスメイクが光った。
特に増田がヒットで繋いだことで、畠の送るバント失敗がそれほど大きなダメージにはならずに、上位打線に繋げられた事が非常に大きかった。
最後に。。これでチームは三連勝だが、明日の試合も出来れば勝ちたい。
中日側にも意地があるだろうが、去年苦しめられた福谷を打ち崩してチームを更に上昇ムードに持って行きたいところ。。。
その為には高橋が相手に先取点を許さない事が鍵となるだろう。
以上 敬称略
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