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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 6回戦 観戦レポート 2021.4.15

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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 6回戦 観戦レポート 2021.4.15

【試合結果】
中日 010 000 000 1
巨人 221 000 00X 5
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巨人Ⓟ高橋、ビエイラ=大城、炭谷
中日Ⓟ福谷、藤嶋、橋本、谷元=木下、石橋
——————————–
{勝}高橋3勝0敗
{敗}福谷0勝1敗
{S}
——————————–
{本}松原2号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、大島を左飛⇒京田は右飛⇒福田を中飛。
{考察}
高橋は福田に対してはボール先行となったが、中日の上位打線に対してストレートで押す投球が出来ていた。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、松原は左本(得点1)、G1-D0⇒坂本は右越二⇒梶谷は右適安(梶谷は本塁送球の間に二塁を狙うが憤死、得点1)、G2-D0⇒岡本は三ゴロ⇒亀井は空三振。
{考察}
初回の巨人打線は福谷の失投を逃さなかった。
ストレートはまずまず走っていたが、制球にバラツキが見られた福谷に対して、巨人打線は甘いボールを一発で仕留める。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、Aマルティネスは左安⇒高橋は右安⇒阿部は四球⇒木下を遊飛⇒根尾は左犠飛(失点1)、G2-D1⇒福谷を一ゴロ。
{考察}
高橋は甘くなったスライダーを捉えられて連打を浴び、阿部に対しても手痛い四球を与えてしまい、満塁の大ピンチを迎えてしまう。
その後、木下を討ち取り、続く根尾に対しても簡単に追い込むことが出来たので、三振を取れるチャンスが大いにあったが、カウント0-2からの完全に外した外角ストレートが要らなかった。
満塁のケースではカウント2-2までに勝負していかないと、どうしても勝負球は甘くなってしまうし、しかも、ここまでの高橋は制球が定まらず、一球でも無駄に出来ない状態だったので「1球外して打者の様子を見る」という考え方は必要ではなかった。
一方で、根尾の立場で考えると、相手の守備陣形を見て、前に飛ばせば得点出来た状況であるにも関わらず、初球の甘いスライダーを見逃し、そして簡単に追い込まれたので「シマッタ」という後悔から精神的にかなり追い詰められていた(カウント0-2からストライクゾーンからボールゾーンに流れるスライダーを投げれば、飛びついて空振りしてしまう精神状態と感じていた)
しかし、相手が明らかなボール球を投げてくれた事で、気持ち的にも少し余裕が生まれ、ストレートに対して多少なりともタイミングを計ることも出来た。
そして、この後の勝負球のスライダーが明らかなボールでカウントが2-2になる。
こうなると高橋としてはフルカウントにしたくないので、次のボールはどうしても気持ち的にストライクゾーンに入れる意識が強くなるので、それを根尾に捉えられてしまった。
まあ、この回を犠牲フライによる1点でよく凌いだという見方も出来るが、個人的には根尾を追いこんだ時点で無失点で切る抜ける可能性が高まっただけに勿体ないと感じた。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、大城は中安⇒香月は右中二⇒増田は一ゴロ⇒高橋は空三振⇒松原は中適安(得点2)、G4-D1⇒松原が二盗失敗。
{考察}
福谷はそんなに酷い内容には見えなかったが、勝負球が甘いコースに集まっていた。
そしてそれを巨人の各打者が一発で仕留めていた。
この回の松原との対戦でも、追い込むまでは失投は皆無だったが、勝負球のスライダーが甘くなって松原が仕留めた。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、大島は左中二⇒京田は二ゴロ⇒福田を空三振⇒A.マルティネスを見三振。
{考察}
高橋は先頭の大島に二塁打を許し、京田の二ゴロで一死三塁のピンチを招く。
ここで巨人ベンチは再び「1点は仕方がない」という守備陣形を敷いたが、巨人バッテリーはここから福田とA.マルティネスをスクリューで連続三振を奪い得点を許さなかった。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、坂本は右飛⇒梶谷は右中二⇒岡本は四球⇒亀井は遊ゴロ⇒ダブルスチールで三塁走者が本塁生還(得点1)、G5-D1⇒大城は一ゴロ。
{考察}
一死から梶谷の二塁打と岡本の四球でチャンスを作り、亀井の遊ゴロで局面が二死一三塁に変わる。
ここで原監督はダブルスチールを敢行してそれが見事にハマる。
中日バッテリーの隙を突いた奇襲だった。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、高橋を中飛⇒阿部を左飛⇒木下は遊飛。
{考察}
高橋はこの回も甘いボールが少なくなかったが、中日打線の打ち損じに助けられ、結局打者三人で終える。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、香月は左飛⇒増田は遊飛⇒高橋は見三振。
{考察}
この回の巨人下位打線は三人で攻撃を終える。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、根尾を左飛⇒代打武田を左飛⇒大島は三安⇒京田を遊ゴロ。
{考察}
この回の高橋も決して良いデキではなかったが、捉えられた打球が野手の葉面に飛んだり、相手のミスショットに助けられてた。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ藤嶋、松原は空三振⇒坂本は右飛⇒梶谷は二安⇒岡本は三ゴロ。
{考察}
替わった藤嶋に対して梶谷が内野安打で出塁しただけで無得点。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、福田は左安⇒A.マルティネスは左飛(亀井の好プレー)⇒高橋を空三振⇒阿部を二ゴロ。
{考察}
この回の高橋は亀井のファインプレーにかなり助けられた。
これでもう一度ネジを巻きなおした高橋は、低めにボールを集めてアウトカウントを重ねた。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ藤嶋、亀井は一直⇒大城は左飛⇒香月は空三振。
{考察}
この回も藤嶋に対して巨人打線は快音が聞かれず無得点。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、木下は三ゴロ⇒根尾は中安⇒代打井領は空三振(エンドランで二盗失敗)
{考察}
巨人バッテリーからすれば最後のエンドラン(三振ゲッツー)は助かった。
井領がスライダー、ストレートともに空振りし、タイミングが全く合っていなかったので、空振りする可能性は高かった。
個人的にはフルカウントではあったが走者を残すべきだったと思う。
巨人側としては大島に繋げられると走者が溜まってしまう可能性があっただけに助かった。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ橋本、増田は空三振⇒高橋は見三振⇒松原は見三振。
{考察}
替わった橋本のパワーピッチングの前に三者連続三振。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、大島を中飛⇒京田を右飛⇒福田を三ゴロ。
{考察}
この回は先頭の大島への配球が素晴らしかった。
全球内角へのストレートで攻め、最後は詰まらせて平凡な中飛に討ち取る。
これで精神的に余裕が生まれた高橋は、この回も三人で片づけた。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ谷元、坂本は二ゴロ⇒梶谷は右安⇒岡本は右飛⇒立岡は空三振。
{考察}
一死後に梶谷が今日4安打となる右安を放つが、後続でチャンスを拡げられず無得点。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、A.マルティネスは中安⇒高橋も中安⇒阿部を二飛⇒石橋を空三振⇒根尾を空三振、試合終了。
{考察}
ビエイラはいきなり連打でピンチを招くが、阿部を力勝負で討ち取り、石橋と根尾にはスライダーを振らせてゲームセット。



【勝負を分けたポイント】
序盤ではあるが、2回裏二死二三塁の場面での松原の2点タイムリーがこの試合の勝敗を決したといっても過言ではない。
巨人サイドとしては、無死二三塁からの連続凡打でチャンスを潰しかけていただけに、
この得点は非常に大きかった。
仮に無得点で終わったら、中日サイドに試合の流れが傾いていたと思う。
——————————–

【選手雑感】
☆松原聖弥☆
チームに勢いを与える先頭打者HR、そして貴重な追加点となる2点タイムリーは素晴らしいの一言。
この4連勝も彼の活躍無くしては語れない。
バッティングの技術的な感想としては、好調の理由として「始動の早さ」が挙げられる。
どんな投手にも早めに始動し、自分の考えるポイントで強く叩ける形を作っているので、どの打席も期待感がある。
そして追い込まれると、今度はミートするポイントを後ろに置くので、簡単に三振しないという意思を感じる。

☆梶谷隆幸☆
「当たりだすと止まらない」
ようやく彼らしい姿を感じることが出来たバッティングだった。
以前は相手の外角攻めに対して無理に逆方向(レフト方向)に流そうとしていたが、その姿勢が逆に「手打ち」に繋がってバッティングを崩してしまい、相手バッテリーにとっては「怖さ」が消えていた。
そして、酷い時は外角への出し入れだけで攻め込まれていたので、凡打の内容が非常に悪かった。
しかし、中日とのカード初戦から同じ凡打でも打球方向がセンターからライト方向に集中するようになり、それと共に「手打ち」が影を潜めて、かなり自分のポイントでボールを強く叩けるようなってきた。

☆高橋優貴☆
スライダー、スクリューの精度はイマイチだったが、カット気味の威力のあるストレートが低めに集まり、このボールが生命線になっていた。
まあ、結果オーライ的な要素は多分に感じたが、それでも悪いなりの投球が出来た事は大収穫と言って良い。
これで開幕から3連勝、そして防御率も0.41という抜群の成績で、今はローテの柱として外せない投手になってきた。



【総評】
中日打線の不甲斐なさは筆者の想像以上だった。
ベテランのジャイアンツウォッチャーなら分かると思うが、こういう時にこそ平田、福田、阿部、木下あたりに手痛い一発を喰らって負けてしまうのが「中日戦あるある」と思っていたが、まさかまさかのスイープという決着だった。
まあ、A.マルティネスも確かに怖い打者だが、やっぱりビシエドの方が相手バッテリーに与える重圧の方がキツイということなのかもしれない。
一方で、巨人打線は前段で書いたように1番松原の活躍なしでは語れない。
彼の攻撃的な姿勢はややもすれば裏目に出てしまって、それがチーム全体に悪影響を与える事も否定でいないが、この三連戦のように「吉」と出れば有形無形でチームに大きなプラス要素を与える。
彼の活躍が梶谷に火をつけたと言っても過言ではない。
そして、最後にデラロサ不在の投手陣について語りたいところだが、それについては別の機会で語ろうと思う。

以上 敬称略
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