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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 4回戦 観戦レポート 2021.4.23

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 4回戦 観戦レポート 2021.4.23

【試合結果】
広島 000 001 000 1
巨人 000 002 000 2
——————————–
巨人Ⓟ菅野=大城
広島Ⓟ九里=坂倉
——————————–
{勝}菅野2勝1敗
{敗}九里3勝2敗
{S}
——————————–
{本}鈴木5号(以上広島)、大城2号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、菊池を遊ゴロ⇒安部を空三振⇒鈴木を二ゴロ。
{考察}
立ち上がりの菅野は、相手打者の反応を見る限り、ストレートの走り、変化球のキレともにまずまずの状態。
ストレート系はやや上ずり気味ではあるが、変化球は低めに集まっていた。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ九里、松原は左邪飛⇒坂本は三直⇒梶谷は大きな左飛。
{考察}
立ち上がりの九里に対して、巨人上位打線は三者凡退。
広島バッテリーの坂本に対する内角への意識付けが印象的だった。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、西川は右安⇒松山は左安⇒坂倉は一ゴロ(香月の好プレー)⇒クロンを空三振⇒小園を申告敬遠⇒九里
{考察}
菅野は無死一二塁という大ピンチを招くが、後続を討ち取り無失点で切り抜ける。
ポイントはクロンとの勝負で、巨人バッテリーは全球ボールゾーンに投げることを選択し、クロンの打ち気に逸るバッティングを逆手に取るナイスピッチングだった。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ九里、岡本は二飛⇒丸は右中二⇒若林は三邪飛⇒香月は投ゴロ。
{考察}
巨人打線は丸の長打で一死二塁のチャンスを作るが、若林と香月にあと一本が生まれず無得点。
九里は勝負処では集中力が増し、甘いボールは皆無だった。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、菊池を三ゴロ⇒安部は中安⇒鈴木を右飛⇒西川を二ゴロ。
{考察}
この回の菅野はかなり甘いゾーンにボールが集まっていたが、広島上位打線の打ち損じに助けられ、安部のヒットのみで抑えた。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ九里、大城は中安⇒菅野は捕犠打成功⇒松原は二ゴロ⇒坂本は四球⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
先頭の大城のヒット、菅野の送りバントで一死二塁のチャンスを作るが、この回も後続にあと一本が生まれず無得点。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、松山を二ゴロ⇒坂倉を中飛⇒クロンを二邪飛。
{考察}
この回の菅野は危なげなく三者凡退で抑える。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ九里、岡本は三ゴロ⇒丸は一ゴロ⇒若林は空三振。
{考察}
九里を何とか捉えたい巨人打線だったが、この回は打者三人で攻撃を終えてしまった。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、小園を一ゴロ⇒九里を空三振⇒菊池は四球⇒安部
{考察}
かなりボールの精度が上がってきた菅野は、二死から菊池に四球を与えるが、安部に対してはベストピッチで三振を奪う。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ九里、香月は中安⇒大城は中本(得点2)、G2-C0⇒菅野は三ゴロ⇒松原は中飛⇒坂本は右飛。
{考察}
「恐怖の下位打線」香月と大城はどちらも素晴らしいバッティングだった。
香月は追い込まれてからコンパクトにセンター返し、大城はバッティングカウントで完璧なスイング。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、鈴木は左本(失点1)、G2-C1⇒西川を二ゴロ⇒松山を中飛⇒坂倉を二ゴロ。
{考察}
鈴木に打たれた一発は、菅野の失投だった。
5球目の抜けたスライダーの反応を見て、勝負球も同じスライダーを選択したと思うが、右打者にとっては肩口から曲がってくるスライダーなので「美味しいボール」だった。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ九里、梶谷は右飛⇒岡本は四球⇒丸は二ゴロ(菊池のスーパープレー)⇒若林は四球⇒香月は一ゴロ。
{考察}
二死一塁で丸が飛び出してしまい、巨人側に手痛いミスが生まれたかに見えたが、カープの連係プレーミスで事なきをえた。
そして若林の四球でチャンスを拡げ、香月に期待がかかったが、最後はカーブを引っかけてチャンスを潰す。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、クロンを右飛⇒小園を二ゴロ⇒九里を空三振。
{考察}
前の回の鈴木の一発で、逆に菅野にスイッチが入ったように感じた。
そして下位打線を難なく三人で片づける。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ九里、大城は右安⇒菅野は投犠打成功⇒松原は左飛⇒坂本は二飛。
{考察}
先頭の大城が出塁し菅野が送って一死二塁のチャンスを再び作るが、ここも松原と坂本が倒れて追加点を奪えず。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、菊池を二飛⇒安部は四球⇒鈴木は左安⇒西川を二併打。
{考察}
気合十分の菅野だったが、先頭の菊地を二飛に討ち取った後、安部にも際そいコースを突いて勝負していたが惜しくも四球、続く鈴木に左安を許して、大ピンチを迎えてしまう。
ここで西川に対してややスライダーが甘く入るが、相手の打ち損じに助けられ、しかもその打球がセカンド正面に飛び、最高の形(併殺打)で討ち取った。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ九里、梶谷は四球⇒岡本は中飛⇒丸は見三振(梶谷が二盗成功)⇒若林は右安(代走重信)⇒香月は二ゴロ。
{考察}
どうしても追加点が欲しい巨人は先頭の梶谷が出塁し、二死一三塁のチャンスを作るが香月がカーブを打たされて無得点に終わる。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、松山を右飛⇒坂倉を一ゴロ⇒クロンを空三振、ゲームセット。
{考察}
完投に向けてマウンドに立った菅野は、1点差のプレッシャーにも全く動じず、最後はクロンを空三振に討ち取ってゲームセット。



【勝負を分けたポイント】
やはり、8回表の西川の併殺打が大きかった。
あの場面は、菅野は苦手(分が悪い)な西川に対して非常に慎重な投球で、2-1のバッティングカウントになってしまった。
個人的には逆転まで覚悟したが、しかし筆者の想像以上に西川の状態が悪かった。
バッティングカウントなので、もっと強いスイングをしてくると思っていたが、何とも中途半端な当てに行くようなスイングで助かった。
このピンチを乗り越えた事で、9回の打順を考えると菅野完投が濃厚になった。
——————————–

【選手雑感】
☆菅野智之☆
調子としては前回(シンカー気味のスプリットを自由自在に操っていた)よりも若干悪い印象をもっていたが、鈴木の一発以外は変化球が低めに集まっていたので、大崩れする予感は最後まで持たなかった。
特にカーブをこの試合では上手く使っていた。
まあ、カープ打線の元気の無さに救われた印象は拭えないが、それでも1点差の展開で最後まで投げ切り、そして勝ち切った事は流石の一言。

☆大城卓三☆
試合前のツイッターで、僭越ながら彼のバッティングの状態が上がっていることを指摘していたが、ものの見事に期待に応えてくれた。
数日前はなかなかタイミングが合わず、腕だけで合わせにいくようなスイングになっていたが、前日の阪神戦からようやくタイミングが合うようになり、下半身主導のスイングに変化していたので、このような予想をしていた。

☆若林晃弘☆
九里のチェンジアップに翻弄されていたが、最後の打席でヒットが生まれたのは明日以降に向けて大きい。
バッティングの状態は、左打席に関してはボールの見送り方は悪くないし、最後のやや甘くなったストレートを彼らしいコンパクトなスイングで弾き返したので上々だろう。

☆丸佳浩☆
いきなり二塁打を放ち、その後の打席も痛烈な打球を飛ばしていた。
但し、個人的には第一打席の右中二、第二打席の二ゴロ、第三打席の二ゴロ、いずれも外寄りのボールをやや強引に引っ張ているので、まだまだ彼本来のバッティングアプローチにはなっていない。
彼が本調子の時はあのボールを左中間にライナー性の打球を飛ばすので、もう少し様子を見たい。



【総評】
選手雑感では触れなかったが、岡本がちょっと心配。
ノーヒットという結果云々ではなく、九里に対して全くタイミングが合っていなかったので、早くも再び下降線の入り口に立ってしまっている。
筆者の経験上、打者にとってはタイミングが合わなくなることで、バッティングのメカニズムが壊れてしまうことが多い。
明日の試合は岡本にとっては非常に大事になる。
幸い、明日は左投手なので、また違ったアプローチで打席に立てるので、直ぐに修正出来る可能性は残されている。
但し、明日も同じような内容だと。。。ああ。。想像したくない。

以上 敬称略
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