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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 5回戦 観戦レポート 2021.4.24

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 5回戦 観戦レポート 2021.4.24

【試合結果】
広島 010 120 020 6
巨人 210 000 000 3
——————————–
巨人Ⓟ戸郷、大江、鍵谷、高木、田中、ビエイラ、桜井=炭谷
広島Ⓟ高橋昂、中田、大道、塹江、栗林⇒會澤
——————————–
{勝}高橋昂1勝
{敗}戸郷 2勝2敗
{S}栗林7S
——————————–
{本}鈴木6号、西川4号(以上広島)、坂本4号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、菊池を空三振⇒安部を空三振⇒鈴木は四球⇒西川は右飛。
{考察}
立ち上がりの戸郷はストレートに球威と角度を感じた。
相手がストレート一本で待っている状況でも押し込めていた。
二死から鈴木に四球を与えるが、西川をストレートで討ち取り、上々の滑り出し。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ高橋昂、松原は左安⇒坂本は中本(得点1)、G2-C0⇒梶谷は遊ゴロ⇒岡本は右中二⇒ウィーラーはライナー性の左飛(二塁走者の岡本が戻れずダブルプレーアウト)
{考察}
先頭の松原がヒットで出塁して流れを作り、続く坂本が完璧なスイングで2ランを決める。
更に岡本が二塁打で追加点のチャンスを作るが、ウイーラーの左飛で岡本が判断ミスしてしまいダブルプレー。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、松山は左中二⇒會澤は四球⇒羽月はセーフティーバント成功⇒小園は遊ゴロ(失点1)、G2-C1⇒高橋を空三振⇒菊池を空三振。
{考察}
いきなり松山に二塁打を打たれた戸郷は、無死満塁の大ピンチを招いてしまう。
しかし、結局このピンチを小園の遊ゴロの間の1点のみで凌いだ。
カープ側から見ると、無死満塁までは最高の繋ぎ方でチャンスメイクしたが、特に最後の菊池の三振が残念だった。
昨日から菊池のバッティングが下降線に入りつつある。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、中島は遊失⇒廣岡は左安⇒炭谷は大きな右飛⇒戸郷は投手前へのスクイズ成功(しかも悪送球で打者走者もセーフ)、G3-C1⇒松原は遊併打(打球が小フライで二塁走者の廣岡の進塁が遅れる)
{考察}
中島と廣岡の打球は巧い内野手なら処理出来たので、巨人サイドは非常にラッキーだった。
出来ればこの回にゲームの主導権を完全に奪いたかったが、巨人側もあとひと押しが出来ず、スクイズによる1点のみで攻撃を終える。
尚、併殺打の場面の走塁については、打球判断の良い走者なら、迷うことなく三塁に進塁していたと思うので、厳しい言い方をするなら二塁走者廣岡のミスである。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、安部を一ゴロ⇒鈴木を右飛⇒西川を右飛。
{考察}
この回の戸郷は危なげなくカープ上位打線を三人で片づける。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、坂本は中飛⇒梶谷も中飛⇒岡本は右飛。
{考察}
上位から始まるこの回は更なる追加点を期待していたが、三者凡退で攻撃を終える。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、松山は一ゴロ⇒會澤を空三振⇒羽月は中安⇒小園は四球⇒高橋は中適安(失点1)、G3-C2⇒菊池は大きな左飛。
{考察}
戸郷は二死から羽月にヒットを許したが、その後の小園への四球は余計だった。
これでやや動揺した戸郷は、続く投手の高橋に対してボール先行になって最後はセンターに運ばれタイムリーを許してしまう。
そして菊池に対しても紙一重の打球を飛ばされるが、ややバットの先で助かった。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、ウィーラーは見三振⇒中島は左線二⇒廣岡は三ゴロ⇒炭谷は遊ゴロ。
{考察}
一死から中島が二塁打を放つが後続にタイムリーが生まれず無得点。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、安部は四球⇒鈴木は左本(失点2)、G3-C4、投手交代、Ⓟ大江、西川を遊直⇒松山は四球⇒會澤は中安⇒羽月を三ゴロ⇒小園を三飛。
{考察}
戸郷は結局、4回の小園に対しての四球から崩れた投球リズムを戻せなかった。
先頭打者に対して簡単に四球を与え、鈴木には完璧に捉えられてしまった。
二番手の大江は、やや制球に苦しみピンチを作ってしまうが、何とか後続を抑えて追加点は許さず。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、代打吉川は右飛⇒松原は捕邪飛⇒坂本は見三振。
{考察}
ビハインドで迎えたこの回は、先頭の吉川がハードラックな右飛、松原と坂本はベストピッチで抑えられる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、高橋を空三振⇒菊池を二ゴロ⇒安部は左安⇒鈴木は右安⇒一塁走者は二盗成功⇒西川は四球⇒松山を空三振。
{考察}
三番手の鍵谷は二死から満塁の大ピンチを招いてしまうが、最後は松山を三振に討ち取って凌ぎ切る。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、梶谷は中飛⇒岡本は左安、ここで投手交代、Ⓟ中田、ウィーラーは四球⇒中島は遊併打。
{考察}
巨人は一死一二塁のチャンスを作るが、二番手の中田の前に中島が遊併打に倒れて無得点。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ高木、會澤は左線二⇒羽月は三犠打成功⇒代打長野は三ゴロ(三塁走者は本塁憤死、代走田中)、ここで投手交代、Ⓟ田中、代打クロン
{考察}
高木は先頭打者への會澤の初球の入り方があまりにもお粗末。
積極性の高い會澤に対して真ん中高めのストレートは最悪のボールだった。
その後、犠打で一死三塁の状況となったが、幸運にも長野の三ゴロでチャンスの芽を摘めたことが大きかった。
そして代打のクロンも田中がキッチリ討ち取って追加点は許さなかった。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ大道、代打丸は中安⇒炭谷は一犠打成功⇒吉川は空三振⇒松原は一ゴロ。
{考察}
三番手の大道に対して、先頭の丸がヒットで出塁し、送りバントで一死二塁のチャンスを作るが、後続にタイムリーが生まれず無得点。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、菊池を二ゴロ⇒安部を遊ゴロ⇒鈴木を四球⇒西川は左本(失点2)、G3-C6⇒堂林は一ゴロ。
{考察}
ビエイラは西川に一発を浴びたストレート系は、いわゆる「抜け球」で、このボールは逆方向に合わせたようなバッティングをされると意外に飛んでいく。
しかし、このボールの時だけクイックモーションではなく足をゆっくり上げていたので、それもタイミングが合ってしまった要因かもしれない。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ塹江、坂本は三ゴロ⇒梶谷は中飛⇒岡本は四球⇒ウィーラーは右中二⇒中島は投ゴロ。
{考察}
四番手の塹江に対して、二死から岡本とウィーラーでチャンスを作るがここでもあと一本が生まれず無得点。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ桜井、會澤は捕ゴロ⇒羽月は一ゴロ⇒田中は三ゴロ。
{考察}
七番手の桜井はカープ打線を三人で討ち取る。

☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ栗林、丸は四球⇒代打若林も四球⇒重信は見三振⇒大城は中飛⇒坂本は遊ゴロ。
{考察}
巨人は相手の制球難で無死一二塁のチャンスを作るが、ここも後続が倒れて得点を奪えず、試合終了。
この回のポイントは重信の打席だった。
あの最後の巨人サイドからはボールに見えた外角ストレートが、ストライク判定され三振に倒れた事で、栗林が冷静さを取り戻してしまった。



【勝負を分けたポイント】
確かに8回の西川の一発で勝敗は決したが、個人的には5回表の鈴木の逆転2ランがやっぱり大きかった。
先日の阪神戦の岡本の一発もそうだったが、チームの大黒柱の一発は試合の流れを大きく変え、味方に勇気を与えてくれる。
この一本でカープ先発の高橋は、巨人打線に対して攻めの投球になってリードを守ったまま後続のリリーフ陣にバトンを繋いだ。
逆に巨人打線は、心理的に押されてしまい、カープのリリーフ陣を打ち崩すことが最後まで出来なかった。
——————————–

【選手雑感】
☆岡本和真☆
とりあえずヒットが二本出て良かった。
前回のコラムで九里の投球に全くタイミングが合わなかった事を心配したが、この試合はまずまず自分のスイングは出来ていた。
但し、やはりまだトップでの際に左肩が捕手方向にロックしてしまう悪癖は完全には解消されていないので、甘いボールをミスショットしてしまうケースが少なくない。

☆戸郷翔征☆
立ち上がりはストレートの走りも良く、フォークもそれなりに決まっていたので、まずまずのデキと見ていたが、途中からフォークを見切られるケースが多くなり、やや自分の投球に対して疑心暗鬼になってしまった(フォークを投げる時の癖を見破られていると感じたかもしれない)
そこから一気に崩れてしまうあたりはまだまだ経験不足ということだろう。
個人的には早めに投手コーチがマウンドに行って「間」をとって欲しかったが、それをしなかったのは桑田・宮本両コーチに何か思惑があるのかも。。。
恐らく、今後の対カープ戦は彼にとっては鬼門になるだろう。



【総評】
この試合、巨人サイドに2アウトからの失点が二度あった。
4回表と8回表で、この両方とも巨人バッテリーに「慎重さ」が足りなかった。
このように二死から簡単に失点すると、チームの士気はガクッと落ちるし、試合の流れも大きく変わってしまう。
対して、カープバッテリーは素晴らしかった。
というか會澤の勝負処の配球はホント素晴らしかった。
積極的に勝負しない場面は無理せずに相手の打ち気を上手く誘い、勝負しなければならない場面では投手を鼓舞するような配球で攻め込んでいた。
巨人サイドにとっては捕手會澤は攻守ともに大きな壁になっている。

以上 敬称略
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