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横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 7回戦 観戦レポート 2021.5.11

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横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 7回戦 観戦レポート 2021.5.11

【試合結果】
巨  人 100 100 002 4
DeNA 100 010 000 2
——————————–
DeⓅ大貫、エスコバー、山﨑、三嶋=嶺井
巨人Ⓟ戸郷、野上、鍵谷、中川=大城
——————————–
{勝}鍵谷2勝0敗
{敗}三嶋0勝3敗5S
{S}中川2勝2敗1S
——————————–
{本}スモーク2号、若林1号、吉川3号(以上巨人)、オースティン6号(以上DeNA)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ大貫、梶谷は左越二⇒ウィーラーは右越適二(得点1)⇒丸は右飛⇒岡本は中飛⇒スモークは見三振。
{考察}
いきなり梶谷とウィーラーの連続二塁打で先取点を奪った巨人打線だったが、クリーンナップが相次いで凡退し、更なる追加点を奪えなかった。
大貫の立ち上がりはストライクとボールがハッキリしていた印象。
ストレートのキレもイマイチで、変化球の抜け球も多かった。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、桑原は中安⇒一塁走者は二盗失敗⇒田中は左飛⇒オースティンは左本(失点1)、B1-G1⇒佐野は四球⇒牧を三ゴロ。
{考察}
戸郷は先頭の桑原にいきなりヒットを浴びたが二盗を阻止してピンチを脱する。
しかし、二死後にオースティンに甘くなったストレートを捉えられて直ぐに同点に追いつかれる。
立ち上がりの戸郷はストレートがシュート回転し、変化球も精度が甘い。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ大貫、若林は遊ゴロ⇒吉川は四球⇒大城は遊ゴロ(田中がはじいて併殺打は取れず)⇒戸郷は空三振。
{考察}
一死から吉川が四球で塁に出るが後続でチャンスを拡げられず無得点。
但し、DeNAサイドとしては大城で併殺打を取れていれば、次の巨人の攻撃を戸郷から始められたので、このあとどのような影響を与えるか?

★2回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、ソトは左中二⇒宮﨑を一ゴロ⇒嶺井を二ゴロ(三塁走者は本塁憤死)⇒大貫は四球⇒桑原を中飛。
{考察}
戸郷は先頭のソトに初球のスライダーを狙い打たれ、無死二塁のピンチを招いてしまう。
その後、嶺井の二ゴロで三塁走者が本塁憤死するというラッキーがあったものの、大貫に四球を与えて無死一二塁のピンチで桑原を迎えるが、ここは何とか凌いだ。
この回も戸郷は右打者の外角を狙ったストレートがショート回転していた。
スライダー系も空振りを取れそうな精度ではなかった。
フォークは桑原に対しては多投していたがキレは今一つ。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ大貫、梶谷は空三振⇒ウィーラーも空三振⇒丸も空三振。
{考察}
腕が振れるようになってきた大貫に対して、巨人上位打線は三者三振で攻撃を終える。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、田中を中飛⇒オースティンを四球⇒佐野を二ゴロ⇒牧を三ゴロ。
{考察}
戸郷は一死からオースティンに四球を与えるが、後続を討ち取って無失点で終える。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ大貫、岡本は一飛⇒スモークは右本(得点1)、B1-G2⇒若林は遊ゴロ⇒吉川は左線二⇒大城は申告敬遠⇒戸郷見三振。
{考察}
一死後にスモークが一発を放ち、再び1点をリードした巨人は、二死から吉川が二塁打を放って更なるチャンスを作るが、戸郷が倒れる。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、ソトは四球⇒宮﨑を捕邪飛⇒嶺井を三飛⇒大貫を空三振。
{考察}
先頭のソトにまたも四球を許すが、後続を討ち取って無失点で終える。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ大貫、梶谷は右中二⇒ウィーラーは二ゴロ(明らかに進塁打を狙ったスイング)⇒丸は一ゴロ⇒岡本は空三振。
{考察}
先頭の梶谷が二塁打を放ち、ウィーラーの進塁打でチャンスを作るが、ここもマルオカがブレーキ役になって追加点を奪えなかった。
両者ともにタイミングが合っていない。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、桑原は四球⇒田中は投犠打成功⇒オースティンは左適安(失点1)、B2-G2⇒佐野は投襲安⇒牧を空三振⇒ソトを三ゴロ。
{考察}
相変わらず戸郷はピリッとしない。
先頭の桑原をアッサリ歩かせ、田中に犠打を決められ、オースティンにタイムリーを浴びてしまう。
続く佐野にもヒットを浴びて再び得点圏に走者を置く苦しいピッチング。
しかし、戸郷はここから何とか踏ん張って牧とソトを討ち取り、勝ち越し点は許さなかった。
ここまでベイ打線は牧と宮﨑がブレーク役になっている。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ大貫、スモークは右飛⇒若林は遊飛⇒吉川は一ゴロ。
{考察}
この回の巨人打線は三者凡退で攻撃を終える。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、宮﨑は左飛⇒宮﨑を一邪飛⇒代打乙坂を二ゴロ。
{考察}
まだまだ本来の投球ではない戸郷だが、この回は相手の打ち損じにも助けられて無失点で終える。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟエスコバー、大城は一ゴロ⇒代打廣岡は空三振⇒梶谷は投ゴロ。
{考察}
二番手のエスコバーに対して巨人打線は力でねじ伏せられ三者凡退。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ野上、桑原は左安⇒田中は投犠打成功⇒オースティンを敬遠気味の四球⇒佐野は一ゴロ⇒牧を右飛。
{考察}
二番手の野上は桑原のヒットと田中の犠打で一死二塁のピンチを招くが、続くオースティンとの勝負を避けた事が結果的に功を奏した。
佐野を一ゴロ、牧を右飛に討ち取り、このピンチを何とか凌いだ。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ山﨑、ウィーラーは左安(代走増田大)⇒丸は一直(エンドランで併殺)⇒岡本は二ゴロ。
{考察}
先頭のウィーラーが出塁して増田を代走に送った巨人は、丸の打席でランエンドヒットを仕掛けるが、ハードラックな一直でチャンスの芽が一瞬で潰えてしまった。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、ソトを空三振⇒宮﨑を二ゴロ⇒嶺井を空三振。
{考察}
三番手の鍵谷は、先頭のソトに3ボールという苦しいカウントから何とか三振を奪う。
これで落ち着きを取り戻し、後続も討ち取り三者凡退で終える。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ三嶋、スモークは見三振⇒若林は右本(得点1)、B2-G3⇒吉川は中本、B2-G4⇒大城は二ゴロ⇒代打亀井は中飛。
{考察}
守護神の三嶋に対して巨人打線は一死後に、若林と吉川が連続HRを放って2点のリードを奪う。
特にリリーフ陣のことを考えると吉川の一発が非常に大きい。

★9回裏★
{経過}
Ⓟ中川、代打中井を遊ゴロ⇒桑原は三ゴロ(岡本のスーパープレー)⇒代打関根を空三振、ゲームセット。
{考察}
締めで登場した中川は先頭の中井を討ち取ったが、これは甘いボールで完全に相手の打ち損じ。
続く桑原には3ボールから何とかフルカウントに持って行ったものの、最後のスライダーを捉えられる。
しかし、ここは岡本のスーパープレーで事なきを得る。
これで完全に落ち着いた中川は、代打関根をベストピッチで三振を奪いゲームセット。



【勝負を分けたポイント】
本音を言うと、ここ最近の巨人リリーフ陣の状態、中川の不安定さを考えたら、2点リードでも全く安心できなかった。
しかも、最終回のベイスターズの攻撃は、一人でも塁に出すとオースティンまでまわるので、まだまだ予断を許せない状況に変わりはなかった。
又、前の打席では完全に勝負を避けていた(かなり消極的に見えた采配)だけに、彼の打席は巨人バッテリーは相当プレッシャーが掛かったと思う。
そうなると四球を与える確率はグンと増し、左打者とは言え4番の佐野の前に二人のランナーを置くことになる可能性が高くなり、ここまでくるとあとは神頼みという状況になってしまう。
以上の理由で、個人的に勝利を確信できたのは、最終回の岡本のビッグプレーが生まれた時であり、このプレーはホームラン1本分の価値がある。
——————————–

【選手雑感】
☆戸郷翔征☆
ストレートは本来の球威がなく、立ち上がりは特にシュート回転が目立っていた。
又、そこを強く意識し過ぎて、引っかけ気味に低めに外れるケースも目立っていた。
又、スライダーやフォークの落ち方を見るとキレを感じないので、打者に見極められていた。
個人的に気になるのは、カウントを悪くするとアッサリと四球を与えてしまっていること。
5回まで毎回四球を与え続けていたが、こういう投球をされると味方の士気はなかなか上がってこない。
6回2失点なので結果だけ見れば合格点を与えられるかもしれないが、個人的には合格点という評価は与えられない。

☆若林晃弘☆
今年は間違いなく土壇場での強さを感じる。
メンタル的な成長というか、恐らく自分のバッティングに去年までにはなかった「手応え」があるからこそだと思う。
このような終盤に1点を争う状況では、対戦する相手の投手も一流クラスなので、ヒットは可能であってもホームランを打つことは確かな技術がないとなかなか打てない。
あの場面、最後に打ったボールは恐らく落ちなかったフォークだと思うが、ストレート2球で簡単に追い込まれた後に、内角寄りのフォークをファールにせずに一発で仕留めたバッティングはホント素晴らしかった。
あれは決して出会い頭ではない。
ナイスバッティング!!

☆吉川尚輝☆
若林の一発による1点リードでは、まだまだ安心できる状況にならなかったが、彼のホームランによって、個人的には「最悪負けることはないだろう」と思った。
前段でも触れたが、この試合のポイントはオースティンの前にランナーを出さないことだったので、ベイスターズ代打陣の顔ぶれを考えると、仮に代打と桑原のどちらか一人の出塁を許しても同点止まりという計算が成り立ったので、この一発は非常に大きかった。
彼のバッティングについて語るなら、外角低めのスライダーをセンター左のスタンドへ運べるのだから大したモノである。
決してスイングスケールは大きくないが、コンパクトなスイングながらあそこまで飛ばせるのは、彼の持ってる「瞬発力」によるところが大きいと思う。
ホント。。このバッティングを見てしまうと、彼のスタメン起用は「当然」になるんだが。。。
是非とも坂本不在の今、結果を出し続けて、自分の本当の価値とポテンシャルを監督に猛アピールして欲しい。
ナイスバッティング!!



【総評】
この試合のもう一つ勝因は、リリーフ陣の頑張りだった。
野上はやや結果オーライ感はあったが、相手の上位打線の攻撃を何とか無失点で切り抜け、鍵谷はゲームの流れを自チームに引き寄せるようなナイスピッチングだった。
彼らの頑張りが9回の連続HRに繋がったといっても決して過言ではない。
そして最後は中川が三者凡退で討ち取り、久しぶりに何事なく最後の守りを終えた。

以上 敬称略
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