広告

阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 10回戦 観戦レポート 2021.6.18

広告

阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 10回戦 観戦レポート 2021.6.18

【試合結果】
巨人 000 100 000 1
阪神 034 000 00X 7
——————————–
阪神Ⓟ西、及川、岩貞=梅野、坂本
巨人Ⓟメルセデス、田中豊、戸根、戸田=大城、小林
——————————–
{勝}西 4勝3敗
{敗}メルセデス 2勝1敗
{S}
——————————–
{本}サンズ13号(以上阪神)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ西、松原は中飛⇒ウィーラーは遊ゴロ⇒丸は四球⇒岡本は右安(ライトの処理ミスで三進)⇒坂本は四球⇒中島は三ゴロ。
{考察}
相手のミス絡みと四球で二死満塁のチャンスを作るが、中島が倒れて無得点。
立ち上がりの西は非常に慎重な投球だったが、全体的にボールは抜け気味。

★1回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、近本を投ゴロ⇒中野を二直(香月の好プレー)⇒マルテは四球⇒大山を空三振。
{考察}
二死からマルテに四球を与えるが、大山を討ち取って無失点。
メルセデスの立ち上がりは復帰後の投球と比べると、全体的に物足りなさを感じる。
特にスライダー系を投げる時に腕が緩むのが気になる。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ西、大城は中安⇒香月は右飛⇒メルセデスは三振(犠打失敗)⇒松原が左飛。
{考察}
先頭の大城がヒットで出塁するが、後続でチャンスを拡げられずに無得点。

★2回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、佐藤は右線二⇒サンズは左中適二(失点1)、G0-T1⇒糸原を中飛⇒梅野は左線適二(岡本の処理ミス、失点1)⇒西は三直⇒近本は左中適二(失点1)、G0-T3⇒中野を遊ゴロ。
{考察}
この回のメルセデスはボール先行のケースが多くなり、ストライクを欲しがった変化球を痛打される。
相変わらず変化球を投げる時に腕の振りが緩んでいた(ボールを置きに行っていた)



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ西、ウィーラーは三ゴロ⇒丸は一ゴロ⇒岡本は四球⇒坂本は二失⇒中島は空三振。
{考察}
二死から再び四球と相手のミスでチャンスを作るが、中島がまたもチャンスで倒れて無得点。

★3回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、マルテは四球⇒大山は左安⇒佐藤は二安、投手交代Ⓟ田中豊、サンズは中本(失点4)、G0-T7⇒糸原は右安⇒梅野は右飛⇒西は二犠打⇒近本は遊ゴロ。
{考察}
相変わらずマルテにはあっさりと四球を許し。これで流れが完全に阪神側に渡ってしまった。
その後は阪神の各打者が気持ちよく打ち返され、とどめはサンズの一発だった。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ西、大城は右飛⇒香月は三邪飛⇒亀井は右安⇒松原は四球⇒ウィーラーは左適安(得点1)、G1-T7⇒丸は空三振。
{考察}
二死からヒットと四球で再びチャンスを作り、ウィーラーのタイムリーでようやく1点を返す。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ田中豊、中野を空三振⇒マルテは左安⇒大山は右飛⇒佐藤を中飛。
{考察}
一死からマルテにヒットを許したが、後続を討ち取って無失点で終える。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ西、岡本は死球⇒坂本は一邪飛⇒代打北村は三ゴロ⇒大城は見三振。
{考察}
先頭の岡本が死球で塁に出るが、後続が続かず無得点。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、サンズを空三振⇒糸原を一ゴロ⇒梅野を見三振。
{考察}
三番手の戸根は阪神打線を三人で討ち取る。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ西、香月は中飛⇒亀井は中飛⇒松原は中飛
{考察}
この試合、始めて三者凡退で抑えられる。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、西は見三振⇒近本を左飛⇒中野を投ゴロ。
{考察}
この回も戸根は打者三人を討ち取って無得点。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ西、ウィーラーは左飛⇒丸は右安⇒岡本は見三振⇒坂本は二邪飛。
{考察}
一死から丸がヒットで出塁するが、後続が続かず無得点。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、マルテは左安(緩慢な走塁で二塁憤死)⇒大山は遊ゴロ⇒佐藤を中飛。
{考察}
3イニング目となった戸根は、この回も無失点で終える。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ及川、湯浅は一ゴロ⇒代打小林は遊ゴロ⇒代打石川は空三振。
{考察}
二番手の及川に対して三者凡退。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ戸田、サンズは左安(代走熊谷)⇒木浪を中飛⇒梅野は遊併打。
{考察}
四番手の戸田は先頭のサンズにいきなりヒットを打たれるが、後続を抑えてプロ初登板を無失点で終える。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟ岩貞、亀井は中飛⇒松原は遊ゴロ⇒ウィーラーは右飛。
{考察}
最終回もアッサリ三者凡退でゲームセット。
——————————–

【勝負を分けたポイント】
初回、二死からマルテに対してバッテリーがインサイドに1球も投げ切れなかった辺りから嫌な予感がした。
恐らく、二死からの一発を警戒したとは思うが、まだ初回なので二打席以降に繋がる配球で勝負して欲しかった。
この三連戦、巨人は攻撃的な姿勢で立ち向かわなければいけなかったが、それが残念ながらメルセデス・大城のバッテリーからは感じなかった。
この一連の配球がバッテリーコーチの指示だったのかは定かではないが、非常に口惜しかった。



【選手雑感】
☆メルセデス☆
調整の失敗なのか?
それとも攻め方を間違えたのか?
兎に角、完全に阪神打線に飲み込まれてしまっていた。
特にマルテとサンズに対する投球には攻めの姿勢を全く感じなかった。
ストレート系の走りもイマイチで、変化球の腕の振りも緩みがちで、打者目線では打ちごろの投手に成り下がっていた。

☆丸佳浩☆
第4打席に復帰後初ヒットを放ったが、第3打席の三振の内容は良くなかった。
もう少しバッティングの内容を精査してから論評したい。

☆戸田懐生☆
ストレートの平均球速は145キロ中盤、変化球はカットボール、スライダー系が軸。
初登板でかなり緊張している様子が伺え、ストレート系が全体的に上ずっていた。
まあ、制球に苦しむタイプのようには見えないので、経験を積んでいけば中継ぎとして戦力になる可能性は感じる。
但し、もっと高いステージ(セットアッパーなど)を任せられるようになるには、アウトローへのストレートとスライダー系の出し入れの精度を上げないと厳しい。



【総評】
恐らく、巨人のスコアラー、バッテリーコーチはマルテの攻め方を掴み切れていない。
それは大城の配球を見れば明らかで、まだまだ勝負の行方が見えなかった第1、第2打席は内角への見せ球を殆ど使わずにほぼ外角オンリーだった。
マルテは典型的なハイボールヒッターで、ストレート系が得意な打者。
一方で低めのボールはほぼ手を出さずに見極めようとする(特に変化球)
こういう打者には「対角線の攻め方」が有効だが、現状、巨人の投手陣はインハイに攻めきれないので、アウトサイドオンリーの配球になっている。
制球力の問題でインハイへの投球が無理なら、右投手ならツーシーム系、左投手なら膝元のカットボールでファールを打たせてカウントを稼ぐ攻め方が有効。
この試合は違ったが、相手の西の岡本に対する最初の対戦のように、四球を与えることを覚悟のうえで懐を徹底的に意識させる配球はマルテにも絶対に必要だろう。
そこまでしないと今年のマルテは討ち取れないし、好調阪神打線を封じるには出塁率の高い彼を不調の波に持って行かないと厳しい。

以上 敬称略
超激辛ジャイアンツコラムはTwitterでも活動しています。(超激辛ジャイアンツコラムTwitterはこちらをクリック)
Twitterではblogで書ききれなかった事や、ファームの試合雑感、G以外他チームの試合雑感、注目選手の評価、ブログ更新情報など、様々な発信をしております。
又、ブログについての感想やご意見もこちらで受け付けております。
このブログを読んで気に入った方は是非ともフォローしてください。
尚、フォローバックにつきましては、基本的にコメントのやり取りをした方に対してのみ行いますのでご了承ください。(超激辛ジャイアンツコラムTwitterはこちらをクリック)
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となりますので、是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!