阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 14回戦 観戦レポート 2021.6.20
【試合結果】
巨人 000 002 000 2
阪神 000 001 000 1
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阪神Ⓟ秋山、及川、岩崎、馬場=梅野
巨人Ⓟ高橋、畠、高梨、鍵谷、ビエイラ=大城、炭谷
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{勝}高橋 7勝2敗
{敗}秋山 6勝3敗
{S}ビエイラ 3S
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{本}松原6号(以上巨人)、佐藤18号(以上阪神)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、松原は一ゴロ⇒ウィーラーは左飛⇒丸は一ゴロ。
{考察}
先取点を奪いたい巨人打線だったが、あえなく三者凡退で終わる。
立ち上がりの秋山の投球内容は、可もなく不可もなくという印象。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、近本を投ゴロ⇒中野は右安⇒マルテは四球⇒大山は捕邪飛⇒佐藤は中飛。
{考察}
一死からヒットと四球でピンチを招くが、大山と佐藤をキッチリと討ち取り無失点で切り抜ける。
高橋の立ち上がりは、全体的にボールが上ずっていたが、走者を背負ってからは大山と佐藤をストレートで押し込んでいた。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、岡本は中飛⇒坂本は見三振⇒亀井は空三振
{考察}
この回も三者凡退で攻撃を終える。
秋山もややボールが上ずっているが、コースは間違えていない。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、サンズは一邪飛⇒糸原は中飛⇒梅野は遊ゴロ(坂本好プレー)
{考察}
この回は阪神打線を三人で片づける。
高橋はまだややボールが上ずっているが、こちらもコースの間違いがない。
ストレートの走りも良い。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、大城は三ゴロ⇒北村は中飛⇒高橋は見三振。
{考察}
この回も巨人打線は三者凡退で終わるが、ここまで秋山の投球が良いというよりも、巨人の各打者が打ち損じている印象の方が強い。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、秋山は二ゴロ⇒近本は右安⇒中野は二併打。
{考察}
一死から足のある近本の出塁を許したが、中野を併殺打に討ち取る。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、松原は左飛⇒ウィーラーは投ゴロ⇒丸は右安⇒岡本は左飛。
{考察}
二死から丸がチーム初ヒットを放つが、岡本が倒れて無得点。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、マルテは四球⇒大山は右飛⇒佐藤は左安⇒サンズは遊ゴロ⇒糸原を左飛。
{考察}
先頭打者に四球を許し、その後一死一二塁のピンチを背負うが、サンズと糸原を討ち取って無失点で切る抜ける。
このピンチを乗り越えた事で流れが変わるか?
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、坂本は空三振⇒亀井は右飛⇒大城は見三振。
{考察}
この回もあえなく三者凡退で終わってしまう。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、梅野は右安⇒秋山は投犠打⇒近本は中飛⇒中野を空三振。
{考察}
この回も先頭打者に出塁を許し、一死二塁のピンチを招くが、最後は中野をベストピッチで三振に討ち取る。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ秋山、北村は左安(代走湯浅)⇒代打香月は見三振(犠打失敗あり)⇒松原は右本(得点2)、G2-T0⇒ウィーラーは左安⇒丸は四球⇒岡本は右飛⇒坂本は右飛。
{考察}
先頭の北村がヒットで出塁し、ここで原監督は先に動いて勝負をかける
代打香月は走者を進めなかったが、この指揮官の「大号令」に松原が2ランHRという形で期待に応える。
しかし、その後の一死一二塁のチャンスで追加点は奪えなかった。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ畠、マルテを二飛⇒大山を見三振⇒佐藤は左本(失点1)、G2-T1⇒サンズを空三振。
{考察}
二番手の畠は二死から佐藤に一発を浴びる。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ及川、亀井は一ゴロ⇒大城は四球⇒湯浅は左安⇒代打石川は中飛(二塁走者の大城が飛び出して併殺)
{考察}
一死一二塁のチャンスを作るが、ミス絡みでチャンスを潰してしまう。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ高梨、糸原を空三振⇒梅野を四球⇒代打原口は左飛⇒近本は死球⇒バッテリーエラーで二三塁に進塁⇒代打北條に対してカウント2-2で投手交代Ⓟ鍵谷、北條を空三振。
{考察}
高梨は四球、死球、バッテリーミスで二死二三塁のピンチを招くが、三番手の鍵谷が踏ん張り無失点で切り抜ける。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ岩崎、松原は中安⇒ウィーラーは中飛⇒丸は空三振⇒岡本は中飛。
{考察}
先頭の松原が出塁するが、チャンスを拡げられず無得点。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、マルテを見三振⇒大山を空三振⇒佐藤は四球(代走熊谷)⇒サンズは右飛。
{考察}
イニング跨ぎとなった鍵谷は、二死から佐藤を歩かせてしまうが、サンズを討ち取って無失点で終える。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ馬場、坂本は左飛⇒亀井は遊飛⇒大城は中飛。
{考察}
何とか追加点を奪いたい巨人打線だったが、あえなく三者凡退で攻撃を終えてしまう。
★9回裏★
{経過}
Ⓟビエイラ、糸原を左飛⇒梅野は四球(代走植田)⇒二盗成功⇒代打糸井を見三振⇒近本を空三振。
{考察}
抑えのビエイラは一死かららの四球と二盗でピンチを招くが、ここからベストピッチで連続三振を奪いゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
この試合は両チームともに決定打に欠けていたので、最後まで全く展開が読めなかったが、9回一死二塁で糸井から三振を奪った場面が非常に大きかった。
2ボールという状況で、糸井の立場で考えると、ストレート一本で張っていた筈だが、ここから腹を括って三球連続でスライダーを要求した炭谷のリードも見事だったし、そこに投げ切ったビエイラの投球も素晴らしかった。
それでもまだ近本との対戦を残してはいたが、個人的には「ここで勝負あり」と感じた。
【選手雑感】
☆高橋優貴☆
ここ最近の登板の中では良い投球だったと思う。
特にストレート系は打者を押し込めていたし、勝負処の制球も間違いはなかった。
まあ、全体的にボールが高めに集まっていたので、数多くのチャンスは作られたが、コースの間違いが無かったことが大きかった。
☆松原聖弥☆
今日の彼は素晴らしい活躍だった。
しかもホームランを放った打席は、香月が走者を進められなかった直後だけに価値は高い。
彼は元々ストレート系には強いが、球持ちは良いがそれほどスピードが出ない秋山のインハイのストレートは「丁度打ちごろ」のボールだったのかもしれない。
☆ビエイラ☆
一死から梅野に簡単に四球を許し、しかもアッサリと二盗を決められたあたりを見ると、まだまだ本物の抑え投手とは言えない。
しかし、以前の彼ならここから投げ急ぎ気味になって自滅するパターンを繰り返していたが、彼は間違いなく進化している。
特にカウント2-0から糸井を3球連続のスライダーで三振を奪ったシーンは素晴らしかった。
又、最後の近本に対してもストレートでファールを打たせ、スライダーで2ストライクを奪い、そこからストレートとスライダーを交互に散りばめ、最後はボール気味のスライダーを振らせる投球も100点満点だった。
この投球をコンスタントに出来るようになると、もっと心理的に余裕が生まれ、ボール先行でも簡単に四球を与えるケースは減ってくると思う。
まだまだビエイラという男は進化するはずだ!
【総評】
この三連戦を振り返ると、第一戦の絶望的な負け方から、多くの巨人ファンは簡単に三タテされてペナントを早くも諦めざるを得ない状況になることを覚悟したと思う。
筆者も本音を言えば同じだった。
しかし、それを一変させたのが戸郷だったと思う。
立ち上がりはイマイチだったが、尻上がりに調子を上げて阪神打線の勢いを完全に止めたことが非常に大きかった。
特に初戦にあれだけ打たれていたサンズを完全に狂わせたことで、阪神打線をサンズのところで遮断させることに成功した。
これで勢いが無くなった阪神打線は、第一戦のような次の打者に繋げる意識がかなり薄れ、自分が決めようと強引なバッティングが多くなり、それが「あと一本が出ない」という結果に繋がったと思う。
「ヨシヨシ!!」
「これで2勝1敗で対戦成績も五分に戻した!」
「まだまだこれから!!」
「行けるぞ!!」
と、首脳陣、選手、そして我々ファンも士気が爆上がりし、そして阪神ナインは間違いなく「相手はジャイアンツ」と再認識した筈である。
ふう。。。ホント。。良かったぁ。。笑
以上 敬称略
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