東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 8回戦 観戦レポート 2021.6.25
【試合結果】
巨 人 023 000 200 7
ヤクルト 000 000 100 1
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ヤクⓅ石川、星、吉田大喜、大下=中村、嶋
巨人Ⓟメルセデス、畠、戸田=大城、炭谷
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{勝}メルセデス 3勝1敗
{敗}石川 3勝2敗
{S}
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{本}大城7号、岡本20号(以上巨人)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ石川、松原は右中二⇒ウィーラーは空三振⇒丸は見三振⇒岡本は遊ゴロ。
{考察}
先頭の松原がいきなり二塁打を放って先取点のチャンスを作るが、後続が倒れて無得点。
立ち上がりの石川は相変わらず丁寧なピッチング。
★1回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、塩見は三襲安⇒山崎を空三振⇒山田を左飛⇒村上を左飛。
{考察}
先頭の塩見にヒットを許すが、後続にチャンス拡大を許さず無失点スタート。
メルセデスの立ち上がりは可もなく不可もなく、ややスライダー・カーブ系が甘い。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ石川、坂本は中飛⇒梶谷は二ゴロ⇒北村は左安⇒大城は右本(得点2)、G2-S0⇒メルセデスは中飛。
{考察}
二死から北村がヒットで出塁して、大城が先制2ランをライトスタンドに叩き込む。
軟投派の石川としては一発のある大城が8番にいるオーダーは嫌だろう。
★2回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、オスナは遊ゴロ⇒中村を遊ゴロ⇒サンタナを右飛。
{考察}
先取点を貰ったメルセデスはハイテンポの投球で打者三人を簡単に片づける。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ石川、松原は左飛⇒ウィーラーは四球⇒丸も四球⇒岡本は中本(得点3)、G5-S0⇒坂本は右飛⇒梶谷は左飛。
{考察}
一死から連続四球の後に、岡本が打った瞬間に分かる3ランをバックスクリーンに叩き込む。
★3回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、西浦を遊ゴロ⇒石川を見三振⇒塩見を空三振。
{考察}
更に大きな追加点を貰ったメルセデスは、ノープレッシャーで腕を振り、ストレートで打者を押し込んでいた。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ石川、北村は遊ゴロ⇒大城は空三振⇒メルセデスは右飛。
{考察}
下位打線が簡単に倒れて無得点。
★4回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、山崎を二ゴロ⇒山田を三ゴロ⇒村上を見三振。
{考察}
上位打線との対戦だったが、メルセデスは攻めの投球を忘れず三人で簡単に討ち取る。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ石川、松原は左飛⇒ウィーラーは見三振⇒丸は二安、投手交代Ⓟ星、岡本は遊直。
{考察}
二死から丸が内野安打で出塁し、ここでヤクルトベンチが動いて星にスイッチする。
そして岡本が倒れて無得点。
★5回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、オスナを投直⇒中村は右安⇒サンタナを三ゴロ⇒西浦を遊ゴロ。
{考察}
一死から久しぶりにヒットを打たれるが、後続をしっかり抑えて無失点。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ星、坂本は三ゴロ⇒梶谷も三ゴロ⇒北村も左飛。
{考察}
イニング跨ぎの星に対して三者凡退で攻撃を終える。
★6回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス。荒木を三ゴロ⇒塩見は右飛(梶谷の好プレー)⇒山崎を二ゴロ。
{考察}
この回のメルセデスは味方の好守にも助けられ打者三人で片づける。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ吉田大⇒大城は左中二⇒メルセデスは投犠失(一三塁)⇒松原は中犠飛(得点1)、G7-S0⇒ウィーラーは中安(代走香月)⇒丸は遊ゴロ(二塁封殺)⇒岡本は左適安(得点1、代走若林)、G8-S0⇒坂本は一邪飛。
{考察}
先頭の大城の二塁打を皮切りに、相手のミスも絡んで試合を決定づける2点を奪う。
★7回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、山田は中安⇒村上は右安⇒オスナは中適安(失点1)、G7-S1⇒中村を空三振⇒三盗失敗⇒サンタナは中安⇒西浦を空三振。
{考察}
この回のメルセデスはややボールが浮き始める。
そこをヤクルト打線に捉えられて4本のヒットを浴びるが、相手の拙攻にも助けられて1失点で凌ぐ。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ吉田大、梶谷は右安⇒北村は空三振(梶谷は二盗成功)⇒大城は遊ゴロ⇒代打立岡は二ゴロ。
{考察}
梶谷のヒットと盗塁で一死二塁のチャンスを作るが、後続が倒れて無得点。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ畠、宮本を四球⇒塩見を空三振⇒代打嶋を三併打。
{考察}
二番手の畠は先頭の宮本に四球を許してしまうが、後続を討ち取って無失点。
前回の登板と同じで、先頭打者の四球は猛省しないといけない。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ大下、松原は二ゴロ⇒香月は中飛⇒丸は見三振。
{考察}
四番手の大下に対して三者凡退で攻撃を終える。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ戸田懐生、元山を一ゴロ⇒村上を右飛⇒オスナを左飛。
{考察}
三番手の戸田は、派手さはないものの、ストライク先行の安定した投球で、打者三人を簡単に討ち取りゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
石川を攻略するには、他の投手との対戦以上に「先取点」が大きな鍵を握る。
又、仮に先取点を奪っても、直後の守りでアッサリと同点、勝ち越しを許すことは絶対に「NG」である。
つまり、常にこちら側がリードして、石川のペースに乗せられないことが非常に大事になる。
そういう意味では二死からの大城の2ランは彼に大きなショックを与えた筈で、更にその裏のメルセデスがヤクルト打線を完全に封じ込んだことで、彼を「これ以上の得点は許されない」という精神状態に追い込むことに成功した。
それがウィーラーと丸の連続四球に表れていたし、岡本の一発に繋がった。
【選手雑感】
☆メルセデス☆
立ち上がりはそれほど良いとは思わなかったが、味方が先取点を奪った後の投球はしっかり腕が振れていたので、ストレートと変化球の緩急が効いていた。
元々、味方が先取点を奪うと投球リズムが良くなり攻めの投球ができる投手ではあるが、この試合は大量得点だったので、より大胆な投球でヤクルト打線を封じた。
☆大城卓三☆
バッティングの方は8番打者としては100点満点のバッティングだった。
特に2回裏の先制2ランは、あの形しか得点を奪えなかったので、バッティングアプローチとしては最高だった。
バッティングの調子自体も、ここ最近は悪い印象は無かったので「もしかしたら」という期待感はあったが、ものの見事に一発で仕留めてくれた。
一方でリード面も文句なしだった。
大量得点に気を良くしたメルセデスのハイテンポを乱すことなく、彼が投げたいボールを選択して攻めの投球を実行していた。
☆岡本和真☆
ぶっちゃけ、軟投派の石川だから逆に良かったような気がするが、それでも4打点の荒稼ぎで勝利に大きく貢献した。
但し、今の彼の状態は、まだまだトップを作る過程で無駄な動作が見られるので、遅いボール(半速球)の方がタイミングが合う状態。
3回表の3ランは連続四球後の初球の甘いシンカーなので、ある意味打って当然というボールではあった。
又、第4打席のタイムリーも甘いカーブなので拾えたようにも感じた。
一方で、第3打席の星の2球目のストレート(見送りストライク)にはタイミング的に差し込まれていたので、筆者の見立てでは本調子には見えない。
恐らく、明日のヤクルトバッテリーは岡本の懐にストレートを突いてくると思うが、彼にとっては「お得意さん」の小川が相手なので、ここで調子を上げて貰いたい。
【総評】
対左打者に分が悪いメルセデスにとって、青木が不在のヤクルト打線は組みやすかったのかもしれない(今年の青木は例年のような調子ではないが。。。)
勿論、代わりに2番に入った山崎も左打者ではあるが、最初の対戦でスライダー系に全く合っていなかったので、彼にとっては討ち取りやすい打者に感じたと思う。
しかも、この最初の対戦は先頭の塩見にヒットを打たれた直後だったので、彼のメンタル的にも非常に大きかった。
前段で論評したように、初回のメルセデスは「まだまだ付け入る隙はあった」ので、ここで繋がれていたら、この試合どうなっていたか分らなかった。
ヤクルトベンチにも色々な事情が有っての措置だと思うが、巨人サイドにとっては「青木不在」がホント助かった。。。
さて、このブログを書き終えた頃に、阪神敗戦のニュースが飛び込んできたので、これで4.5ゲーム差になった。
但し、新たに中川皓太の肋骨骨折が判明し、しかもまだまだ試合数も半分消化していない状況でゲーム差云々を語るのはナンセンスではあるが、それだけ今年の阪神を手強く思っているので、オリンピック中断期間までに少しでも差を縮めておきたいところ。
3ゲーム差、いや2.5ゲーム差に詰めておけば逆転Vの可能性は大きくなると思う。
その為にもここはヤクルトを叩いておきたい。
以上 敬称略
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