東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 10回戦 観戦レポート 2021.6.27
【試合結果】
巨 人 100 003 001 5
ヤクルト 010 001 000 2
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ヤクⓅスアレス、梅野、今野、大西=古賀、中村
巨人Ⓟ高橋、鍵谷、畠、大江、ビエイラ=大城、炭谷
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{勝}高橋 8勝2敗
{敗}スアレス 2勝3敗
{S}ビエイラ 5S
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{本}松原7号、岡本21号、坂本9号(以上巨人)、オスナ6号、山田19号(以上ヤクルト)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟスアレス、松原は右本(得点1)⇒ウィーラーは左安⇒丸は一直併殺(ウィーラー戻れず)⇒岡本は空三振。
{考察}
先頭の松原がいきなりソロ弾を放ち、ウィーラーもヒットで出塁してスアレスの立ち上がりを捉える。
しかし、続く丸の打球はハードラックな一直でチャンスの芽は潰える。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、塩見を空三振⇒青木を二ゴロ⇒山田を三ゴロ。
{考察}
先頭の塩見にはチェンジアップで空振りを奪い、青木と山田にはストレートで押し込み、打者三人で初回を終える。
ストレートの走り、チェンジアップの精度、ともに上々のデキ。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟスアレス、坂本は右飛⇒梶谷は二ゴロ⇒北村は投ゴロ。
{考察}
この回はスアレスのパワーピッチに各打者が押し込まれて三者凡退。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、村上を空三振⇒オスナは左本(失点1)、G1-S1⇒サンタナは三安⇒元山は二併打。
{考察}
村上をストレートで三振を奪った後に、オスナには低めのスライダーを捉えられる。
続くサンタナにヒットを許すが、元山を併殺打に討ち取ってここは断ち切る。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟスアレス、大城は中飛⇒高橋は空三振⇒松原は左中二⇒ウィーラーは一邪飛。
{考察}
二死から松原が二塁打を放つがウィーラーが倒れて無得点。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、古賀を遊ゴロ⇒スアレスを三ゴロ⇒塩見は中安⇒塩見が二盗成功⇒青木は左飛。
{考察}
二死から塩見にヒットと二盗を許すが、青木を討ち取って無失点。
ここまでの高橋は低めにボールを集めているので安定感がある。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟスアレス、丸は一ゴロ⇒岡本は空三振⇒坂本は見三振。
{考察}
クリーアップの攻撃は三者凡退。
スアレスはカット、ツーシーム、チェンジアップ系の変化球と、150キロ超のストレートのコンビネーションが決まり始める。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、山田は四球⇒村上は中安⇒オスナは三併ゴロ⇒サンタナを二飛。
{考察}
先頭の山田を四球、村上にヒットを許してピンチを招くが、ここでバッテリーが冷静になってオスナを狙い通りに併殺に討ち取り、サンタナにも決して攻め急がずに二飛で討ち取る。
ここはバッテリーの配球の妙を感じた。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟスアレス、梶谷は遊ゴロ⇒北村は二ゴロ⇒大城は遊ゴロ。
{考察}
下位打線から始まった攻撃はアッサリと三者凡退で終える。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、元山は投安(セーフティーバント、高橋の送球ミス)⇒古賀は三直(一塁走者が飛び出して併殺)⇒スアレスは空三振。
{考察}
この回は両チームにミスが生まれるが、結局、高橋は無失点で切り抜ける。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟスアレス、高橋は見三振⇒松原は右安⇒ウィーラーは右安(松原は三進)⇒丸は空三振⇒岡本は右本(得点3)、G4-S1⇒坂本は四球、投手交代Ⓟ梅野⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
一死から松原とウィーラーがチャンスを作り、丸が凡退するが岡本がまたも3ランを放って大きなリードを奪う。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、塩見を遊ゴロ⇒青木を左飛⇒山田は左中本(失点1)、G4-S2⇒村上を左飛。
{考察}
簡単に二死を奪った後に山田に一発を浴びる。
この回を無失点で切り抜けると、試合の主導権をガッチリ握れていただけに、この失点がこの後どう響いてくるか。。。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ梅野、北村は遊ゴロ⇒大城は四球(代走湯浅)⇒代打香月は二併ゴロ。
{考察}
一死から大城が四球で出塁するが、代打香月が併殺打に倒れる。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、オスナを右飛⇒サンタナを中飛⇒元山を二ゴロ。
{考察}
二番手の鍵谷は打者三人を簡単に片づける。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ今野、松原は中飛⇒ウィーラーは中飛⇒丸は左越二⇒岡本は遊ゴロ。
{考察}
二死から丸が二塁打を放つが岡本が倒れてダメ押し点は奪えず。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、代打中村は左安⇒代打内川、投手交代Ⓟ畠、内川を右飛⇒塩見を空三振、投手交代Ⓟ大江、青木を二ゴロ。
{考察}
回跨ぎの鍵谷は先頭の中村にヒットを許したところで交代し、三番手の畠は内川と塩見を討ち取ってチャンスを拡げさせずにマウンドを大江に譲り、その大江は青木を討ち取って無失点で終える。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ大西、坂本は中本(得点1)、G5-S2⇒梶谷は一ゴロ⇒北村は空三振⇒亀井は三ゴロ。
{考察}
先頭の坂本が貴重なダメ押し弾をバックスクリーンへ叩きこむ。
★9回裏★
{経過}
Ⓟビエイラ、山田を遊ゴロ(坂本の好プレー)⇒村上は四球⇒オスナを二飛⇒サンタナを一ゴロ。
{考察}
抑えのビエイラは、一死から村上に四球を与えるが、後続を討ち取って試合終了。
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【勝負を分けたポイント】
本来なら岡本の3ランで巨人側が主導権をガッチリ握る展開になる筈だったが、直ぐにヤクルトにも山田の一発(しかも二死から)が生まれたので、そこまでのせめぎ合いを見ても終盤に一波乱有りそうな予感があった。
そう考えると、8回裏のヤクルトの攻撃がこの試合の最大のポイントだった。
それは原監督も同じ考えだったようで、この回だけでも3投手を惜しげなくつぎ込んで無失点で切り抜け、流れを相手に渡さなかった。
そして、直後の攻撃で坂本に一発が生まれて勝敗が決する。
【選手雑感】
☆高橋優貴☆
ローテの軸として、そして戸郷と激しくハーラートップを争う投手として、流石の投球を見せてくれた。
立ち上がりからストレートに強さがあり、変化球にも切れがあった。
ピンチの場面でも冷静にボールを左右に散らし、最後は低めにボールを集めて凌いでいた。
全体的に非常に安定感のある投球だったが、バッテリーは2発のソロ本塁打が悔やんでいると思う。
☆岡本和真☆
第1、第2打席はスアレスのカット系のボールに全くタイミングが合っていなかったが、第3打席はそれを狙い打ちし、見事に一発で仕留めて3ランを放った。
しかし、バッティングの調子としてはまだまだという印象で、現状はストレート系にどうしても差し込まれるので、ミスショットの確率が高くなっている。
まあ、こういう状態でも貴重な一発を打てる岡本は単純に凄い打者なんだが。。。
【総評】
これで7連勝!
以前よりもかなり投打のバランスが良くなり、攻撃陣が苦労している間は投手陣が頑張り、投手陣が崩れかけている時は攻撃陣が援護するという最高の試合展開が続いている。
ゲームの締め方も、ビエイラが新守護神として確立したので、以前のような「ダラダラ感」が無くなり、落ち着いた試合が多くなってきた。
投手陣にケガ人を多く抱えても、ここまで急速にチーム状況が良くなったのは、やはり1番松原の攻守にわたる貢献が大きいと思う。
勿論、この試合のようにバッティングも素晴らしいが、それ以上に大きいのは外野守備だと思う。
この連勝中、彼の外野守備でどれだけ相手の得点を阻止しただろうか?
そして彼がレフトをガッチリ守っていることで、センターの丸とライトの梶谷にも好影響を与え、セリーグトップクラスの外野守備力を形成し、それに伴ってウィーラーがファーストに移動した事で、内野陣にも好影響を与え、鉄壁の守備陣で投手陣を下支えしている事が非常に大きい。
この形が崩れない限り、チームは着実に貯金を増やしていくと思うし、これにエースの菅野が戻ってきて、中川の故障が癒えた時には阪神とガチンコの最終決戦が出来ると思う。
今後の巨人のキープレーヤーは、ズバリ松原だと思う。
以上 敬称略
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