読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 12回戦 観戦レポート 2021.7.14
【試合結果】
ヤクルト 400 103 300 11
巨 人 202 000 003 7
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巨人Ⓟ山口、今村、田中豊、畠、高梨、戸根、鍵谷、大江、デラロサ=小林、大城
ヤクⓅ田口、スアレス、今野、石山、清水、マクガフ=中村
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{勝}スアレス (3勝3敗0S)
{敗}今村 (2勝3敗0S)
{S}
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{本}オスナ 9号(6回表3ラン)、岡本和 27号(3回裏2ラン)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ山口、塩見は中安⇒バッテリーミスで二進⇒青木は中飛(二塁走者は三進)⇒山田は四球⇒村上は二ゴロ(失点1)⇒オスナは左安⇒中村は四球⇒オスナは左線二(失点3)⇒吉田大を空三振。
{考察}
先頭の塩見にヒットを許し、その後はバッテリーミスなどが重なり一死三塁のピンチを迎え、村上の二ゴロの間に1点を先制される。
尚も二死満塁の大ピンチを迎え、オスナに走者一掃のタイムリーを打たれてビッグイニングを許してしまう。
山口の立ち上がりは変化球の制球に苦しみ、非常に厳しい立ち上がりだった。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ田口、松原は左安⇒坂本は左中二⇒丸は四球⇒岡本は中飛⇒ウィーラーは空三振⇒中島は中安(得点2)、G2-S4⇒北村は遊ゴロ。
{考察}
先頭の松原のヒットを皮切りに、無死満塁のチャンスを作るが、岡本とウィーラーが走者を返せず最悪の展開で二死を奪われる。
しかし、ここで中島が2点タイムリーを放って、巨人側も何とか押し返す。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ山口、田口は投安⇒塩見を空三振⇒青木を右飛⇒山田を四球、ここで投手交代Ⓟ今村、村上を空三振。
{考察}
山口は相変わらず制球が定まらず、二死一二塁のピンチを作って村上を迎えてしまう。
ここで巨人ベンチは早々に山口を諦めて今村にスイッチする。
その今村は村上を三振に討ち取ってこのピンチを切り抜ける。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ田口、小林は一邪飛(オスナ好プレー)⇒若林は左安⇒松原は二ゴロ併殺。
{考察}
一死から若林がヒットを放つが、松原が併殺打に倒れる。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ今村、オスナを空三振⇒中村は中安⇒サンタナも中安⇒吉田を見三振⇒田口は見三振。
{考察}
一死からテキサスヒットを二本連続で許すが、後続を何とか抑えて無失点。
特にヤクルト側にとっては吉田の消極性が悔やまれる(フルカウントから外角ストレートをアッサリ見逃す)
★3回裏★
{経過}
Ⓟ田口、坂本は空三振⇒丸は中安⇒岡本は右本(得点2)、G4-S4⇒ウィーラーは遊ゴロ⇒中島は空三振。
{考察}
一死から丸がヒットで出塁し、岡本が同点2ランをライトスタンドに叩き込む。
この場面、岡本はインサイドのボールを手を出さずに我慢し、バッティングカウントにした後にアウトコースの変化球を狙い打った。
岡本の読みが一枚上だった。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ今村、塩見を空三振⇒青木を二ゴロ⇒山田を四球⇒村上は中安⇒オスナは中適安(失点1)、G4-S5、ここで投手交代Ⓟ田中豊、中村を四球⇒サンタナを空三振。
{考察}
二死からの山田の四球から村上とオスナの連打で再び勝ち越しを許してしまう。
しかし、続く二死満塁のピンチは三番手の田中が何とか切り抜ける。
★4回裏★
{経過}
Ⓟスアレス、代打廣岡は遊飛⇒小林は四球⇒若林は一ゴロ(二塁封殺)⇒松原は空三振。
{考察}
一死から小林が四球で出塁するが後続が倒れて無得点、
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ畠、吉田を遊ゴロ⇒スアレスは右飛⇒塩見を空三振。
{考察}
四番手の畠は下位打線から始まったこの回を三者凡退で抑える。
★5回裏★
{経過}
Ⓟスアレス、坂本は右飛⇒丸は中安⇒岡本は四球⇒ウィーラーも四球⇒中島は遊ゴロ併打。
{考察}
一死満塁の大チャンスで中島を迎えたが、最悪の併殺打で無得点。
カウント2-0からストレート待ちだったと思うが、やや中途半端なスイングでツーシームを引っかけてしまった。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ畠、青木は右安⇒山田は死球⇒村上を三邪飛⇒オスナは左中本(失点3)、G4-S8⇒中村を三ゴロ⇒サンタナは一邪飛。
{考察}
一死一二塁のピンチでオスナに3ランを浴びる。
畠は勝負処のボールが非常に甘い。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ今野、代打重信は左中二⇒代打大城は見三振⇒若林は三邪飛⇒松原は遊ゴロ。
{考察}
先頭の重信が二塁打を放つが、後続がねじ伏せられて無得点。
☆7回表☆
{経過}
高梨、吉田は左中二⇒代打嶋は捕飛(犠打失敗)⇒バッテリーエラーで三進⇒青木は中適安(失点1、代走山崎)、G4-S9⇒二盗成功⇒山田は四球⇒村上も四球、投手交代Ⓟ戸根、オスナは四球(押し出し、失点1)、G4-T10⇒中村も四球(押し出し、失点1)、G4-S11、投手交代Ⓟ鍵谷、サンタナを二ゴロ。
{考察}
高梨の独り相撲で試合が完全に壊れてしまった。
大城の弱気の配球がそれに拍車をかけいたが、続いてマウンドに登った戸根も完全に自滅していた。
又、バッテリーミスを含めて守備でも細かいミスが色々あった。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ石山、坂本は中安⇒丸は空三振⇒岡本は右飛⇒ウィーラーは左中二⇒中島は右飛。
{考察}
二死二三塁の場面を作るが中島が倒れて無得点。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ大江、吉田を遊ゴロ⇒内川を空三振⇒塩見は四球⇒山崎も四球⇒山田を空三振。
{考察}
大江もピリッとせず、二死から連続四球を与えるが、山田を三振に討ち取る。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ清水、重信は二ゴロ⇒大城は空三振⇒若林は遊ゴロ。
{考察}
簡単に三者凡退で終わる。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、村上は空三振⇒オスナは四球(代走荒木)⇒中村も四球⇒渡邉は二飛⇒川端は空三振。
{考察}
デラロサもピリッとしない。
一死から連続四球を与えてしまい、無失点ではあったが負の連鎖は止まらなかった。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟマクガフ、代打亀井は一ゴロ⇒坂本は四球(代走湯浅)⇒丸は空三振⇒岡本も四球(代走増田大)⇒ウィーラーは左線適二(得点2、代走岸田)、G6-S11⇒中島は右適安(得点1)、G7-S11⇒重信は左飛。
{考察}
最後に3点を返す意地の攻撃を見せたが、前半戦最後の二連戦は連敗で終える。
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【勝負を分けたポイント】
試合の流れ的には5回裏の中島の併殺打が大きかったが、それよりも巨人バッテリーの与四球の多さ、特に山田に対してあれだけ逃げまくってしまうとチームに勢いは生まれない。
個人的には、バッテリーコーチと巨人バッテリーの「弱気な姿勢」が最大の敗因だと感じた。
打者心理で言うと、相手がこれだけ四球を多く出していると、狙い球を絞り際に迷い無くなるので、非常にメンタル的に楽な状態で打席に立てる。
【選手雑感】
☆山口俊☆
最初から総力戦をベンチは想定していたようで、修正出来ないままマウンドを降りた。
今日は変化球の精度が上がらず、特に勝負球のフォークの落ちが良くなく、なかなか打者を討ち取れなかった。
☆畠世周☆
久しぶりの一軍マウンドだったが、非常に残念だった。
カウント球はコーナーに決まっていたが、勝負球がそこよりも甘いゾーンに来てしまうので、投球の組み立てに大きな課題を残した。
☆高梨雄平☆
元々、パリーグ時代から制球に課題があった投手だったが、セリーグ二年目の今年は各チームの慣れもあって、ストライクゾーンで勝負出来なくなっている。
又、ここ最近、痛打を浴びるケースが増えているので、それもかなり影響している。
ここから立て直すのはかなり難しいが、中断期間にボールのキレと制球力を取り戻すしかない。
【総評】
阪神が負けて上位3チームが2.5ゲーム差にひしめく混戦になって前半戦を終了した。
このヤクルトとの2連戦はハッキリ言ってダメージが残る負け方で、このまま例年通りに試合を消化するとかなり危うい展開になりそうだったが、幸いにも今年は明日から約1か月間にわたる中断期間があるので、今日までのことは全てリセットされる。
とはいえ、後半戦は前述通り、三つ巴の形でスタートするので、再開後はやはりスタートダッシュが大事になるだろう。
ここで巨人がコケて、阪神かヤクルトにスタートダッシュを許してしまうと、なかなか厳しくなる。
巨人は対阪神には自信を持っているが、この2連戦を見てるとヤクルトには苦手意識が芽生えかねない状況になっているので、次回の直接対決が非常に重要になる。
ここで「負の連鎖」「四球病」を払しょくして勝ち越さないとかなりまずい。
以上 敬称略
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