「リアルジャイアンツカップ」観戦レポート 2021.7.21
★先攻:元木軍(オーダー、攻撃内容、注目選手雑感)★
1一 若林晃弘
2遊 増田大輝
3二 北村拓己
4指 大城卓三⇒捕
5右 陽岱鋼
6中 重信慎之介
7左 立岡宗一郎
8捕 小林誠司⇒指⇒伊藤海斗
9三 加藤廉⇒岡本大翔
*1回攻撃(Ⓟ桜井、守備:阿部軍)
若林は投ゴロ⇒増田大は二ゴロ⇒北村は左本(得点1)⇒大城を捕邪飛。
【雑感】
北村が肩口から入ってくる甘いスライダーを一発で仕留める。
*2回攻撃(Ⓟ今村、守備:阿部軍)
陽は四球⇒重信は二ゴロ⇒立岡は二ゴロ⇒小林は捕ゴロ。
【雑感】
先頭の陽が四球で出塁するが、後続が続かず無得点。
*3回攻撃(Ⓟ井納、守備:阿部軍)
加藤廉は捕邪飛⇒若林は右飛⇒増田大は左飛。
【雑感】
各打者積極的にスイングしていたが、結果は三者凡退で終わる。
*4回攻撃(Ⓟ戸田、守備:阿部軍)
北村は中飛⇒大城は中飛⇒陽を遊ゴロ。
【雑感】
各打者、戸田のストレートに差し込まれて三者凡退。
*5回攻撃(Ⓟ田中豊、守備:阿部軍)
重信は右飛⇒立岡は左安⇒立岡が二盗成功⇒小林は見三振⇒加藤廉を空三振。
【雑感】
一死二塁のチャンスを作るが小林と加藤が連続三振。
*6回攻撃(Ⓟ堀岡、守備:阿部軍)
若林は左飛⇒増田大は右安⇒増田大が二盗成功、送球ミスも重なって三進)⇒北村は右犠飛(得点1)⇒大城は中安⇒陽は遊ゴロ。
【雑感】
一死から増田大がヒットで出塁し、その後盗塁と相手のミスが絡んで一死三塁のチャンスを作り、北村がキッチリと犠飛を放つ。
*7回攻撃(Ⓟ沼田、守備:阿部軍)
重信は二ゴロ⇒立岡を空三振⇒代打伊藤を二ゴロ⇒岡本大は右邪飛。
【雑感】
沼田のストレートに押されて四者凡退(岡本大に打席のチャンスを与えるための特別措置で4アウト)
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☆北村拓己
今季、ここまでスタメンを張ることが多い選手なので、この中では明らかに「一枚上」だった。
ホームランを放ったボールは肩口から曲がる甘いスライダーで「彼のツボ」ではあるが、打ち損じせず一発で仕留めたバッティングは流石だった。
又、犠牲フライも明らかに狙い打ったバッティングで中身は濃い
☆岡本大翔
わずか1打席だったが、個人的には「インパクトの力強さ」が非常に印象に残った。
高校時代から注目していた選手だが、非常にリストが強く、打球を遠くに飛ばす能力に関しては非凡な才能を感じる。
まあ、今は育成の身でまだまだ走攻守全てにおいて勉強すべきことは多いが、秋広と共に次世代の巨人のニューリーダーになる可能性は十分に秘めている。
★中攻:二岡軍(オーダー、攻撃内容、注目選手雑感)★
1遊 湯浅大
2中 松原聖弥
3左 石川慎吾
4一 香月一也
5捕 岸田行倫⇒山瀬慎之助⇒岸田
6右 山下航汰
7三 平間隼人⇒加藤壮太
8二 増田陸
9指 萩原哲⇒亀井善行
*1回攻撃(Ⓟ今村、守備:元木軍)
湯浅大が中安⇒バッテリーエラーで二進⇒湯浅が二塁牽制死⇒松原は四球⇒松原が二盗成功⇒石川は左中適二(得点1)⇒香月は一ゴロ(二塁走者は三進)⇒岸田は一ゴロ。
【雑感】
牽制死など、ややチグハグな攻撃だったが、松原の死球と二盗で再びチャンスを作り、石川がキッチリと期待に応えた。
*2回攻撃(Ⓟ井納、守備:元木軍)
山下は三直⇒平間は遊安⇒増田陸は中飛⇒喜多は四球⇒湯浅は左線適二(得点2)⇒松原は右適安(得点1)⇒石川は遊ゴロ。
【雑感】
二死一二塁のチャンスで、ムードメーカーの湯浅が勝負強さを発揮して追加点を奪い、その勢いに乗せられて続く松原もタイムリーを放つ。
*3回攻撃(Ⓟ畠、守備:元木軍)
香月は中安⇒岸田は空三振⇒山下は二ゴロ⇒平間は空三振。
【雑感】
先頭の香月がヒットで出塁するが、後続が続かず無得点。
*4回攻撃(Ⓟ直江、守備:元木軍)
増田陸は三ゴロ⇒萩原は投ゴロ⇒湯浅は中飛。
【雑感】
下位打線からの攻撃はアッサリと三者凡退。
*5回攻撃(Ⓟ吉川、守備:元木軍)
松原は捕邪飛(セーフティーバント失敗)⇒石川を遊ゴロ⇒香月は四球⇒山瀬は遊ゴロ。
【雑感】
二死から香月が四球で出塁するが、山瀬が倒れて無得点。
*6回攻撃(Ⓟ山本、守備:元木軍)
山下は二ゴロ⇒代打加藤壮は左飛⇒増田陸は四球⇒代打亀井は左安⇒湯浅は中安⇒松原は右適安(得点1、二塁走者は本塁憤死)
【雑感】
二死からの増田陸の四球を皮切りに、その後の三連打で貴重な追加点を奪う。
*7回攻撃(Ⓟ谷岡、守備:元木軍)
石川は投ゴロ⇒香月は中飛⇒岸田は空三振。
【雑感】
谷岡のストレートとフォークのコンビネーションの前に三者凡退。
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☆湯浅大
初回に走塁面でボーンヘッドがあったが、それを見事に取り返す大活躍だった。
元々内角球の捌きは天才的に上手いが、今後、レギュラーを目指すのであれば外角球への対応がポイントになる。
小柄な選手でリーチが短いので、もっとベース寄りに立つなどの工夫が必要かもしれない。
☆松原聖弥
北村と同じでここでは格上だった。
左右関係なく、キッチリと捉えてヒットゾーンに飛ばすバッティングは間違いなく去年よりも成長している。
既に彼は攻守で外せない選手になっているので、怪我だけは気を付けて欲しい。
☆山下航汰
バッティングで気になるのは、去年よりもトップからインパクトに入る際に左肩が早く出て来てしまう事。
去年までは巻き付くようなスイングだったが、ややドアスイング気味になっていることが気になる。
恐らく、春先に一軍帯同した際に、内角へのストレートに対応出来なかった事が、まだ尾を引いているように感じる。
元々、タイミングの取り方、右腕のリードの使い方は天才的で、近未来の首位打者候補と見ていたが、今は間違いなく壁にぶち当たっている。
それでも二軍レベルなら結果を残せるとは思うが、彼にはそこで安心せずに常に上のレベルを意識してバッティングを磨いて欲しい。
★後攻:阿部軍(オーダー、攻撃内容、選手雑感)★
1遊 中山礼都
2二 廣岡大志
3中 丸佳浩
4指 中島宏之
5三 秋広優人⇒松井義弥
6一 ウレーニャ
7右 八百板卓丸
8左 菊田拡和
9捕 喜多隆介⇒坂本勇人
*1回攻撃(Ⓟ桜井、守備:二岡軍)
中山は中安⇒廣岡は空三振⇒丸は二ゴロ併殺。
【雑感】
先頭の中山がヒットで出塁するが、丸が完璧に捉えた打球は野手の正面を突く併殺打になってしまった。
*2回攻撃(Ⓟ畠、守備:二岡軍)
中島は右飛⇒秋広は空三振⇒ウレーニャは中安⇒八百板は右安(エンドラン成功)⇒菊田は空三振。
【雑感】
二死一三塁のチャンスを作るが菊田が倒れて無得点。
*3回攻撃(Ⓟ直江、守備:二岡軍)
喜多は中越二⇒中山は二ゴロ(進塁打で三進)⇒廣岡は二ゴロ(得点1)⇒丸は二ゴロ。
【雑感】
先頭の喜多が二塁打でチャンスを作り、中山と廣岡はカウントが追い込まれた状況からしぶといバッティングを見せて1点を奪う。
*4回攻撃(Ⓟ戸田、守備:二岡軍)
中島は遊ゴロ⇒秋広は空三振⇒ウレーニャは三直。
【雑感】
リズムに乗ってきた戸田に対してあっけなく三者凡退。
*5回攻撃(Ⓟ戸根、守備:二岡軍)
八百板は中飛⇒菊田は空三振⇒喜多は空三振。
【雑感】
戸根の緩急を使った投球の前に打者三人で攻撃を終える。
*6回攻撃(Ⓟ横川、守備:二岡軍)
中山は空三振⇒廣岡は二ゴロ⇒丸を見三振。
【雑感】
横川の小気味よい投球の前に三者凡退。
*7回攻撃(Ⓟ平内、守備:二岡軍)
中島は二飛⇒代打松井は空三振⇒ウレーニャは三安(湯浅がフライを見失う)⇒八百板は一ゴロ。
【雑感】
二死からウレーニャが出塁するが、八百板が倒れてゲームセット。
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☆中山礼都
山下航汰と同じで、彼もタイミングの取り方、右腕のリードの使い方に非凡さを感じる。
現状はまだまだ体がプロ仕様にはなっていないので、故障のリスクを含めて体力不足は否めないが、バッティング技術に関しては既に一定以上のレベルにある。
その証拠となるのが第2打席のセカンドゴロで、カウントが追い込まれた状況で、あの難しい外角低めのフォークを右手で拾ってセカンドゴロを打ったバッティングはかなりレベルが高い。
☆秋広優人
Twitterで発信した内容と現状の評価は変わっていない。
まだまだ下半身が弱いので、少しでもタイミングを外されると体が前に出されてしまう。
それでも彼に対する期待は不変で、3~4年後、体が出来上がれば間違いなく岡本和真とともにクリーンナップを形成すると思う。
彼の最大の長所は高卒ルーキー当時の岡本和真と同じで「バッティングの柔らかさ」であり、今はバッティングを崩しているので、それをなかなか感じる事は出来ないが、下半身に力がついていけば、その柔らかさは如何なく発揮され、バッティングに好影響を与えるだろう。
☆菊田拡和
春先のバッティングと比べると彼は間違いなく進化している。
身体が出来上がってきたこともあるが、以前はどうして始動が遅れ気味になり、タイミング的に差し込まれるケースが多かった。
よって、なかなか引っ張る打球が飛ばせず、ライナー性の打球はライト方向が多かった。
しかし、この試合を含めてここ最近のバッティングは、ポイントを前に置いて強振出来るようになっている。
残念ながらヒットは出なかったが、成長の跡を感じる事は出来た。
★登板投手雑感★
*桜井俊貴
1イニング目は、ストレートは走っていたが、甘くなったスライダーを仕留められる(1失点)
2イニング目は、廣岡から三振を奪ったスライダーは完璧なボールだった。
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*今村信貴
1イニング目は、全体的にボールがバラついていて、特に変化球が高めに浮いていた(1失点)
2イニング目は、微妙な判定に苦しんでいたが、しっかりと無失点で抑える。
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*井納翔一
1イニング目は、全体的にボールが高めに集まり、ボールのキレもイマイチ、高めに浮いた変化球をキッチリと捉えられていた(3失点)
2イニング目も、各打者にフルスイングされるケースが目立ち、ボールにキレを感じなかった。
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*畠世周
1イニング目は、ややアンラッキーなヒットが続いてピンチを招いたが、ここは動揺せずに三振を奪って切り抜ける。
2イニング目は、やや制球がバラついていたが、何とか無失点で纏める。
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*直江大輔
1イニング目は、カウント球は良かったが、勝負球の精度が甘かった(1失点)
2イニング目は、テンポ良く三者凡退で抑える。
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*戸田懐生
1イニング目は、ストレート中心の投球で、各打者を押し込んでいた。
2イニング目は、益々テンポアップして、この回も三者凡退で抑える。
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*田中豊樹
ヒットを1本打たれるが、ストレートの走り、変化球のキレともに申し分なし。
常にストライク先行だったので、非常に見栄えの良い投球だった。
*古川侑利
ストレートに関しては常時150キロオーバーで、春先と比べて5キロ程度速くなっている。
それと比例して腕が振れるようになってきたので、変化球が少々甘くなっても打者は合わせるようなスイングになっていた。
課題はやはり制球力になる。
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*戸根千明
対戦した三人の打者の中で、二人がボール先行の投球になっていた。
結果は三者凡退だったが、結果オーライ感は否めない。
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*堀岡隼人
戸根と同じでボール先行のケースが多く、カウントを悪くしてストレート系を狙い打たれていた。
カウント球(変化球)の精度アップが必要。
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*山本一輝
ストライク先行の投球だったが、こちらはこれといった武器が無いので、逆に勝負球に苦労していた。
一軍で通用するには軸となるボールが必要。
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*横川凱
切れの良いストレートとスライダーをコーナーにビシッと決めていた。
特に振れてる丸から三振を奪ったストレートは非常に良かった。
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*沼田翔平
ストレートで打者を押し込み、低めの変化球で討ち取る投球が出来ていた。
今日のようにカウント球で変化球が決まればキレの良いストレートが活きてくる。
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*谷岡竜平
カウント球と勝負球で投げ分けるフォークは完成度が高く、ファームの中では完成度が高いリリーバーだが、球種が豊富なタイプではないので、一軍で通用するにはもう少しストレートに力強さ(もしくは打者の懐を突く制球力)が欲しい。
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*平内龍太
右打者の外角を狙ったストレートがショート回転する傾向(抜け球)が改善されていない。
決め球のフォーク系は十分に使えるだけに、もっとストレートを磨いて欲しい。
ストレートがアウトローにビシッと決まるようになれば、劇的に投球内容が改善され、勝ちパターンの一角に食い込める筈だ。
★スコア、各受賞者★
➀➁➂➃➄➅➆ 計
元木軍 1000010 2
二岡軍 1300010 5
阿部軍 0010000 1
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MVP 湯浅大
敢闘賞 松原聖弥、北村拓己、戸田懐生
勝利監督賞 二岡三軍監督
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★総評★
個人的に投手陣で高評価だったのは、戸田、田中豊、横川の三人。
そして成長を感じた投手は古川、沼田の二人。
後者の二人はスピン量の多いストレートを投げるだけに、球速アップは飛躍の足掛かりになる。
相手がストレートを狙っている状況で、ファールでカウントを稼げるようになれば、メンタル的に余裕が生まれ、投球内容が劇的に変わってくると思う。
以上 敬称略
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