北海道日本ハムファイターズvs読売ジャイアンツ エキシビジョンマッチ 2021.8.9
【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)松原聖弥
➀カウント0-2から真ん中低めのフォークを空三振、一死。
➂カウント2-1から内角高めのカットボールを打ち上げて三邪飛、チェンジ。
➄カウント2-1から真ん中スライダーを捉えて左中二、二死二塁。
<短評>
1番打者としては第1、第2打席の内容が物足りない。
特に第1打席(初回先頭打者)の内容は、試合序盤の攻撃に大きな影響を与えるので、アッサリと三球三振することは決して許されない。
それでも第3打席のバッティングを見る限り、バッティングそのものの調子はそれほど悪い印象は無いが、彼の場合はやはりバッティングアプローチに問題が有ると思う。
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2番(二)若林晃弘
➀カウント1-2から外角ストレートに合わせるが左邪飛、二死。
➃フルカウントから真ん中低めのフォークに泳いで右飛、一死。
➄カウント1-2から真ん中スライダーを打ち損じて中飛、チェンジ。
<短評>
この試合はヒットこそ生まれなかったが、ここ最近のファームの試合やエキシビジョンマッチの打席を見ていると、バッティングの状態は良いと見ている。
力みのない構えからトップの形をしっかり作れているので、バッティングに懐の深さを感じる。
スイングもコンパクトで力強い。
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3番(中)丸佳浩
➀カウント1-2から真ん中ストレートを空三振、チェンジ。
➃カウント2-2から外角ストレートを打ち返して中安、一死一塁。
<短評>
身体が絞れてコンディションの良さを感じるし、バッティングの状態も良いと見ている。
早めに始動してトップがバチっと決まっているので、バッティングの「間」を感じる。
この間があれば、ボールの見極めが良くなるし、失投をミスショットする確率はグッと減る。
⇒⇒(中)立岡宗一郎
➅カウント0-2から外角ストレートを引っかけて一ゴロ、一死。
<短評>
左の公文に対して体が早く開いてしまっていた。
4番(三)岡本和真
➁フルカウントから外角スライダーに泳がされて二飛、一死。
➃カウント1-1から外角カットボールを引っかけて遊ゴロ併打、チェンジ。
<短評>
バッティングの状態は可もなく不可もなくという印象。
個人的には構えの段階でグリップが体から大きく離れるのは止めて欲しいが。。。。
これによってトップを作る過程で無駄な作業が一つ生れて、どうしてもミスショットする確率が上がってしまう。
⇒⇒(三)香月一也
➅初球の真ん中ストレートを捉えて右安、一死一塁。
<短評>
こちらは同じ左の立岡とは真逆で、左の公文に対して右肩の開きを我慢して、甘いストレートをキッチリ捉える事が出来た。
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5番(左)亀井善行
➁カウント1-2から外角カットボールを合わせただけの左邪飛、二死。
➄初球の真ん中高めのストレートに詰まって左邪飛、一死。
<短評>
左中間にライナー性の打球を飛ばすことを意識していたようだが、ストレート系に差し込まれるケースが多かった。
⇒⇒(左)石川慎吾
➅カウント0-1から内角ストレートに差し込まれて遊ゴロ併打、チェンジ。
<短評>
生き残る為には対左投手のケースでは是が非でも結果を残したかったが。。。
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6番(一)北村拓己
➁カウント1-2から真ん中ストレートを捉えるがライナー性の右飛、チェンジ。
➄カウント2-2から真ん中ストレートにやや差し込まれるが二ゴロ失、一死一塁。
<短評>
現状の状態は可もなく不可もなくという印象。
但し、彼の場合、右方向への意識が強すぎて、振り出すときに右肩が下がる(落ちる)癖がどうしても気になる。
この場合、肩口から曲がってくる変化球には合うかもしれないが、高めのストレート系にはどうしても遅れてしまう。
⇒⇒(一)ウレーニャ
7番(指)大城卓三
➂カウント1-0から内角カットボールに詰まって右飛、一死。
➄カウント1-2から真ん中高めのストレートを捉えて右安、一死一三塁。
<短評>
バッティングの状態はまずまずという印象。
彼の場合、調子が悪くなると始動が遅れて差し込まれ気味になったり、トップを作る過程で無意識にヒッチする(意識的にタイミングをとっているなら問題ない)ので、ストレート系に差し込まれやすい。
現状はその兆候は見られないが、油断すると直ぐにその癖が出てしまうので注意が必要。
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8番(遊)廣岡大志
➂初球の外角カーブを捉えて左安、一死一塁。
➄初球の真ん中カットボールを捉えて右本(得点3)、一死。
<短評>
この中断期間にバッティングフォームを大幅にモデルチェンジした。
基本的に中島のバッティングフォームを参考にしているようだが、一週間前のファームの試合では坂本の足の上げ方も参考にしているようにも感じられ、まだまだ試行錯誤しているようではある。
狙いとしては、構えの段階で無駄な力みを無くすこと、そしてタイミングの取り方を変えること、更にインパクトの瞬間に力を集中させること、この3つがあると思う。
今日はタマタマ一発を放ったが、まだまだ出会い頭感は否めない。
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9番(捕)小林誠司
➂初球の外角カットボールをバットの先で左飛、二死一塁。
➄カウント0-1から外角ストレートを捉えるが二ゴロ、二死。
<短評>
以前よりも意識的に始動を早くしている点は好印象だが、どうしても右肩の開きが早くなるので、バットの先でボールが捉える形になっている。
【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆直江大輔
ストレート系は130キロ台後半~140キロ台中盤
変化球は縦スライダー(カーブ)、カットボール、フォーク(チェンジアップ)、ツーシーム
<雑感>
★初回は、先頭の淺間を左飛、西川も左飛、高濱は中安、王は右安、渡邉は右適安(失点1)、大田は左適安(失点2)、野村を二飛。
全体的にボールが高く、ストレートに球威を感じない。
変化球もフォーク系が決まらず苦労していた。
ボール先行のケースが多く、狙い球を絞られていた(ストレートもしくはスライダー)
★二回は、先頭の石井を四球、エンドラン空振りで二盗阻止、石川は一ゴロ、淺間を空三振。
この回も全体的にボールが高い。
ラッキーが重なって何とか無失点で切り抜けたが、まだまだ投球内容に甘さを感じる。
★三回は、先頭の西川を見三振、高濱は左安、王を一ゴロ併打。
ようやくボールのバラツキが減り、全体的に低めに制球されるようになったので投球に安定感が出てきた。
先頭の西川を三振に討ち取った投球は、ここまでのベストピッチだった。
★四回は、先頭の渡邉を右飛、大田を四球、野村は左安、石井を一ゴロ、石川を中飛。
再びボール先行となり、打者に狙い球を絞られる状況を招いてしまうが、何とか踏みとどまる。
前の回の途中から雨足が強くなり、更に足元がぬかるんできた状況の中での投球は、経験が浅い直江には酷なマウンドではあった。
☆大江竜聖
ストレート系の平均球速は130キロ台中盤~140キロ台前半
変化球はスライダー、ツーシーム
<雑感>
★五回は、先頭の淺間を二ゴロ、西川を三ゴロ、高濱を見三振。
左の淺間と西川に対しては多少逆球もあったが、右の高濱に対してはほぼ完璧な投球で三振に討ち取る。
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☆田中豊樹
ストレート系の平均球速は140キロ台前半~140キロ台後半
変化球はフォーク、スライダー、カーブ
<雑感>
★六回は、先頭の王を見三振、渡邉を一ゴロ、大田を見三振。
カウント球で変化球が決まっていたので、最後は外角の出し入れで打者を封じることが出来る。
【ファイターズ先発オーダー】
1番(中)淺間
2番(左)西川
3番(一)高濱
4番(指)王
5番(二)渡邉
6番(右)大田
7番(三)野村
8番(遊)石井
9番(捕)石川
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【スコア】
巨 人 000 030 3
日ハム 300 000×3
(ハムⓅ)池田(1~3)⇒立野(4~5)⇒公文(6)
(巨人Ⓟ)直江(1~4)⇒大江(5)⇒田中豊(6)
6回終了時点で日没によるコールドゲームとなった
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【総評】
打撃陣で状態の良さを感じたのは、若林晃弘、丸佳浩の二人。
明らかに不調と感じた打者は居なかった。
投手陣では直江に関してはまだまだ大きな期待を抱くのは酷な気がする。
確かに自分のリズムで投げられているときは良い投球をするが、そうでない時は全体的にボールが上ずる傾向にあるので安定感に乏しい。
スライダーやカーブで簡単にカウントを稼ぎ、勝負処で落ちる球が決まるようになると、彼の持っているポテンシャルが十分に発揮できるようになるが、まだまだその域には達していない。
以上 敬称略
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