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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 15回戦 観戦レポート 2021.8.13

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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 15回戦 観戦レポート 2021.8.13

【試合結果】
中日 000 000 200 2
巨人 100 000 03X 4
——————————–
巨人Ⓟ山口⇒大江⇒高梨⇒桜井⇒ビエイラ、小林、大城
中日Ⓟ柳⇒祖父江⇒又吉⇒岡田、木下、桂
——————————–
{勝}桜井 1勝0敗
{敗}又吉 0勝2敗8S
{S}ビエイラ 10S
——————————–
{本}ビシエド 15号(7回表2ラン)、若林 4号(8回裏ソロ)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ山口、京田を空三振⇒伊藤を空三振⇒大島を空三振。
{考察}
山口はストレートの走りが良く、全体的に打者を押し込む投球が出来ていた。
やや制球にバラツキは有ったが、三者三振というこれ以上ない結果の立ち上がりだった。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ柳、松原は左安⇒坂本は左安(一塁走者は三進)⇒丸は右適安(得点1)、G1-D0⇒岡本は一邪飛⇒ウィーラーは遊ゴロ併打。
{考察}
いきなりの三連打で先制点を奪うが、いずれも仕留めたボールは変化球だった。
ここは一気呵成に得点を重ねていきたい巨人打線だったが、岡本とウィーラーが最悪の形でチャンスを潰してしまう。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ山口、ビシエドを三ゴロ⇒高橋を空三振⇒木下を二ゴロ。
{考察}
相変わらず制球にバラツキは有るが、中日の各打者に自分のスイングをさせていない。
ボールのキレはかなりある模様。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ柳、北村は中飛⇒吉川は二ゴロ⇒小林は投ゴロ。
{考察}
三者凡退で終わってしまったが、吉川が10球粘ったことは柳をリズムに乗せない意味で大きい。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ山口、三ツ俣を右飛⇒加藤翔を中飛⇒柳を二ゴロ。
{考察}
下位打線を危なげなく三者凡退で抑える。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ柳、山口は空三振⇒松原は遊ゴロ⇒坂本は左安⇒丸は遊ゴロ。
{考察}
二死から坂本がヒットを放つが丸が倒れて無得点。
柳から追加点を奪うことがかなり難しくなってきたか。。。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ山口、京田を中飛⇒伊藤を見三振⇒大島を二ゴロ。
{考察}
この回も危なげなく三者凡退で抑え、ここまでパーフェクトピッチングが続いている。
一方で、この回の先頭の京田もそうだったが、ここまで山口がカウントを悪くして仕方なく投じたストレートを中日打線は捉えきれていない(逆に言えば、山口のストレートが走っている証拠とも言える)

★4回裏★
{経過}
Ⓟ柳、岡本は遊ゴロ⇒ウィーラーは右中二⇒北村は一ゴロ(二塁走者は三進)⇒吉川は左飛。
{考察}
一死からウィーラーが二塁打を放つが、後続にあと一本が出ずに無得点。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ山口、ビシエドは三ゴロ失⇒高橋を中飛⇒木下を空三振⇒三ツ俣は右安(代走堂上)⇒加藤を空三振。
{考察}
先頭のビシエドを味方のエラーで出塁させてしまい、二死から三ツ俣にヒットを許してしまうが加藤を危なげなく三振に討ち取り、この試合最初のピンチを無失点で切り抜ける。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ柳、小林は投ゴロ⇒山口は見三振⇒松原は空三振。
{考察}
下位打線からの攻撃だったが、この回も完璧に抑え込まれてしまう。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ山口、柳を二ゴロ⇒京田を遊ゴロ⇒伊藤は左飛。
{考察}
この回も三者凡退で抑えた山口だったが、最後の伊藤に対してボールが抜け始めていたのが気がかり。
ここまでの球数は95球。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ柳、坂本は左安⇒丸は中飛⇒岡本は右安(エンドラン成功で一三塁)⇒ウィーラーは空三振⇒ダブルスチール失敗(三塁走者が挟まれてアウト)
{考察}
一死一三塁の絶好のチャンスを作るが、ここでもウィーラーがブレーキ役となってしまい、北村の打席でダブルスチールを仕掛けるが失敗に終わる。
やや後味の悪い攻撃となってしまった。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ山口、大島は四球⇒ビシエドは左本(失点2)、G1-D2⇒高橋は空三振⇒木下は中安(代走渡辺)⇒堂上を見三振⇒加藤は中安⇒代打福留、投手交代Ⓟ大江、福留を遊ゴロ。
{考察}
前の回からボールが抜け始めた山口だったが、懸念したことが現実になり、ビシエドに逆転弾を浴びてしまう。
その後の二死一二塁のピンチでは大江が福留を討ち取る。
巨人打線としては柳に代打を出されたことがプラスに働くかもしれない。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ祖父江、代打大城は右安⇒吉川は右飛⇒代打亀井は右飛(一塁走者の大城が飛び出して併殺)
{考察}
先頭の大城がヒットで出塁するが、吉川の捉えた打球はハードラックなライト正面の打球、そして亀井の詰まったテキサス性の打球で飛び出した大城が戻れず併殺打になってしまう。
ここまで巨人側の攻撃はチグハグ感が否めない。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、京田は二ゴロ(吉川のスーパープレー)⇒伊藤を空三振⇒大島は遊安、投手交代Ⓟ桜井、ビシエドを三ゴロ。
{考察}
二死から大島にアンラッキーな内野安打を許すが、四番手の桜井がビシエドを討ち取って追加点は許さず。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ又吉、若林は右本(得点1)、G2-D2⇒松原は左飛⇒坂本は四球⇒丸も四球⇒岡本は左安適打(得点1)、G3-D2⇒ウィーラーは中飛(二塁走者は三進)⇒大城は右線適二(得点1)、G4-D2、投手交代Ⓟ岡田、代打中島は遊ゴロ。
{考察}
三番手の又吉に対して、先頭の代打若林がいきなり打った瞬間にそれと分かる同点弾を放ち、これによって重苦しい雰囲気が消えた巨人打線は、制球に苦しむ又吉に対して一気呵成に攻撃を仕掛け、計3点を奪う。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、高橋を空三振⇒A.マルティネスを見三振⇒堂上を中飛。
{考察}
抑えのビエイラは完璧な投球で9回を締める。
尚、ビエイラはマルティネスの打席で166キロを計測したが、まあバットに当たった(ファール)ボールなので、誤計測の可能性も否定できない。
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【勝負を分けたポイント】
解説の立浪氏も同じようなことを指摘していたが、6回の逆転した後の更なる追加点のチャンスの場面で「状態の良かった柳」をあっさり交代させた(代打を送った)ところが巨人側にとっては非常に助かった(更に言えば「リードが冴えていた木下」に代走を送って捕手も桂に変わったことも助かった)
まあ、中日ベンチも勝負を賭けた結果ではあるが、個人的には「絶対に追加点を奪うぞ」という熱量はそれほど感じず、8番の加藤にヒットが出たから柳に代打を送ったようにしか感じなかった。
それまで、ぶっちゃけ、巨人側の拙攻やミスが重なり、重苦しく非常に拙い展開で終盤を迎えてしまっていたが「何とかなるかもしれない」という希望が生まれた中日ベンチの「采配」だった。



【選手雑感】
☆山口俊☆
立ち上がりからストレートが走っていて、中日の各打者をかなり押し込んでいた。
一方でフォークの精度はイマイチではあったが、他のスライダーやカーブを上手く織り交ぜて中日打線に自分のバッティングをさせていなかった。
まあ、ビシエドの逆転弾は絶対に避けて欲しかったが、配球云々は別にして、低めのスライダーをスタンドまで運んだ相手を素直に褒めるべきだと思う。
これで後半戦も投手陣の「柱」として十分に計算出来る事がチーム内外に知らしめることが出来たことは非常に大きいと思う。

☆坂本勇人☆
いきなりの猛打賞で流石の一言。
個人的にはバッティングの状態は決して「絶好調」とは思えないが、第一打席はストレート、第二打席はカーブ、第三打席はカットボール、いずれも外角の難しいコースのボールだったが、驚異の粘り腰でヒットゾーンに運んだ。
彼の場合は調子云々ではなく、怪我無く試合に出続ければ必ず結果は残すレベルの打者なので心配していない。

☆若林晃弘☆
エキシビジョンマッチ最終戦の観戦コラムで、バッティングの状態が良い事を指摘したが、その通りの結果となった。
甘いド真ん中のストレートではあるが、初球から積極的にフルスイング出来たことこそ調子が良い証だろう。
今はボールを呼び込む形が出来ている。

☆大城卓三☆
走塁ミスは頂けないが、打っては二安打(プラス貴重なダメ押し打)、守っては終盤の2イニングを冷静なリードで無失点で守り切った。
エキシビジョンマッチの対日本ハム戦の観戦tweetでも述べたが、かなり捕手として、そして野球人として風格というか落ち着きというか、そういうモノをプレーから感じるようになってきている。
野球人として一皮むけた印象が強い。

☆ビエイラ☆
前述の「166キロ」は置いといて、個人的に唸ったのはA.マルティネスから見逃し三振を奪ったスライダーだった。
やや投球フォームは「ヌルく」なってはいるが、あれだけの剛速球を投げられた後に、アウトローにキレのあるスライダーが決まれば、大谷翔平もお手上げだろう。
今は仮にボール先行になっても不安なくそこからストライクを重ねていく安定感が備わっている。
もはや完全無欠のNPBトップクラスのストッパーだ。



【総評】
試合内容はツッコミどころ満載のゲームではあったが、巨人にとっては最高の形で初戦を白星で飾ることが出来た。
個人的には後半戦の初戦から投打で圧倒して快勝するよりも、反省すべき点がチラホラありつつ、泥試合にならない範囲の苦しい接戦で勝ち切った方が、チームに本当の意味での勢いが生まれると見ている。
投手陣は登板した投手が持ち味を発揮していたし、打線も中盤に拙攻が見られたが、終盤に一気呵成の逆転劇を見せて明日以降も期待が持てる攻撃だった。
又、松原・坂本・丸・岡本・ウィーラー・大城、後半戦も間違いなく主力になる選手たちに早くもヒットが生まれたことも大きい。
そして最後はビエイラが全く危なげない形で締めて、原監督をはじめ、選手・コーチともに「逆転優勝への手応え」を感じる勝利だったと思う。
勿論、我々ファンも。。。。

以上 敬称略
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