読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 17回戦 観戦レポート 2021.8.15
【試合結果】
中日 000 020 000 2
巨人 102 100 00X 4
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巨人Ⓟ戸郷⇒今村⇒鍵谷⇒大江⇒デラロサ⇒ビエイラ、大城、小林
中日Ⓟ小笠原⇒藤嶋⇒岡田⇒福⇒祖父江⇒又吉、大野奨
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{勝}今村 (3勝3敗0S)
{敗}小笠原 (6勝5敗0S)
{S}ビエイラ (0勝0敗11S)
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{本}坂本 12号(1回裏ソロ)、大城 9号(4回裏ソロ)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、京田を二ゴロ⇒加藤を遊飛⇒大島を三ゴロ。
{考察}
相変わらずボールのバラツキは激しい(ある意味それが持ち味でもある)が、ストレートの球威は感じる立ち上がりだった。
大島には痛烈な打球を飛ばされたが、ほぼストレート系で押し込む投球は出来ていた。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ小笠原、松原は二ゴロ⇒坂本は左本(得点1)、G1-D0⇒丸は空三振⇒岡本は四球⇒ウィーラーは捕邪飛。
{考察}
中日先発小笠原の先頭の松原への投球を見たら「苦戦必至」と見ていたが、坂本がものの見事に内角ストレートを捉えて先制点を上げる。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、ビシエドを空三振⇒福留を三飛⇒高橋は左飛。
{考察}
この回もボールが「大暴れ」していた戸郷だが、中日側の積極策(ボール先行でも積極的にスイング)に助けられた印象。
ストレートの逆球は球威があるので許容できるが、変化球の逆球は無くしていきたい。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ小笠原、若林は三ゴロ⇒大城は空三振⇒廣岡は空三振。
{考察}
小笠原のストレートとカーブのコンビネーションが非常に良く、下位打線が三者連続三振に封じられる。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、大野奨を空三振⇒溝脇も空三振⇒小笠原も空三振。
{考察}
ハイテンポな投球リズムと、ストレート・フォークのコンビネーションで、こちらも下位打線を三者連続三振に封じる。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ小笠原、戸郷は二飛⇒松原は右越二⇒坂本は左飛⇒丸は四球⇒岡本も四球⇒ウィーラーは左適安(得点2)、G3-D0⇒若林は空三振。
{考察}
二死二塁から丸と岡本が連続四球、そしてウィーラーがタイムリーを放ってリードを3点に拡げる。
本来なら坂本を討ち取ったところで無失点で終わってしまう流れだったが、今の巨人は丸と岡本の存在が強烈なので、相手に与えるプレッシャーは半端ない。
ウィーラーのタイムリーは丸と岡本が打たせたと言っても過言ではない。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、京田を中飛⇒加藤は投ゴロ(セーフティーバント失敗)⇒大島は遊飛。
{考察}
先頭の京田が高めのボール球にアッサリと手を出して中飛。
これでこの回の流れが作られ、二廻り目の警戒すべきポイントだったが、簡単に三者凡退で戸郷は切り抜けた。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ小笠原、大城は右中本(得点1)、G4-D0⇒廣岡は空三振⇒戸郷は見三振⇒松原は四球⇒坂本は中飛。
{考察}
先頭の大城が高めに浮いたチェンジアップを捉えてリードを5点に拡げる。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、ビシエドは右飛⇒福留は右中二⇒高橋は右線適二(失点1)、G4-D1⇒大野は四球⇒溝脇は四球⇒代打A.マルティネスは死球(失点1)、G4-D2、投手交代Ⓟ今村、京田を見三振⇒加藤を二ゴロ。
{考察}
戸郷は一死からの福留の二塁打を皮切りに突然別人になってしまう。
そこまでパーフェクトピッチで初のセットポジションという影響もあるかもしれないが、ストレート系を連打された事で力みが生まれ、投球バランスを大きく崩してしまった。
しかし、2点差に詰め寄られた後に登場した今村が後続を見事に抑えて何とか踏みとどまった。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ藤嶋、丸は左飛⇒岡本は四球⇒ウィーラーは中越二、投手交代Ⓟ岡田、若林は遊飛⇒大城は遊飛。
{考察}
二番手の藤嶋に対して岡本の四球とウィーラーの二塁打で一死二三塁のチャンスを作るが、三番手の岡田の前に若林と大城が倒れて無得点。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ今村、大島を遊ゴロ⇒ビシエドを空三振⇒福留は左安⇒高橋を中飛。
{考察}
二死から福留にヒットを打たれるが、高橋を討ち取って無得点。
二番手の今村はややボール先行のケースが多いが、ストレートの走りが良く、それによって低めのフォークも効いている。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ福、代打石川は左安⇒代打北村は空三振⇒松原は三犠打(セフティバント間一髪)⇒坂本は申告敬遠⇒丸は一ゴロ。
{考察}
二死一二塁のチャンスを作るが、ここもあと一本が出ずに無得点。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、大野を見三振⇒溝脇は二ゴロ⇒代打福田は右安、投手交代Ⓟ大江、京田を二ゴロ。
{考察}
三番手の鍵谷は二死から福田にヒットを許し、ここで巨人側は石橋を叩くリレーで左の京田に対して大江を投入する。
大江はフルカウントまで行くが、キッチリと京田を討ち取る。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ祖父江、岡本は左飛(福田のナイスプレー)⇒ウィーラーは二直⇒若林は右線二⇒大城は一ゴロ。
{考察}
二死から若林が二塁打でチャンスを作るが大城が倒れて無得点。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、渡辺を左飛⇒大島を左飛⇒ビシエドを二ゴロ。
{考察}
この回は非常に重要な守りだったが、デラロサが打者三人を簡単に討ち取り、相手に流れを渡さなかった。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ又吉、代打亀井は二ゴロ⇒北村は投ゴロ⇒松原は四球⇒坂本は空三振。
{考察}
二死から松原が四球で塁に出るが、坂本が倒れて無得点。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、福留は三飛⇒高橋を一ゴロ⇒木下を空三振。
{考察}
最後はビエイラが完全無欠の投球を見せ、三者凡退締めでゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
今のビエイラなら最終回で2点のリードがあれば、ほぼ間違いなく勝利に導いてくれると見ていたので、最後の山場は8回表のデラロサの投球になると確信していた。
相手の打順も良く、クリーンナップにまわってくるので非常に心配していたが、デラロサは落ち着いたマウンド捌きで三者凡退に仕留めた。
ぶっちゃけ逆球も多く、まだまだ彼本来のデキには程遠い投球だが、小林のサインに首を振ることなく(納得しながら)今自分が出来る最高のピッチングをしてくれた。
【選手雑感】
☆戸郷翔征☆
今日はストレートが走っていたが、そのストレートを福留と高橋に捉えられてからは、急に投球のバランスを崩してしまった。
その後は連続四球と死球で最悪の形でマウンドを降りてしまう。
ここ最近の中でも最も腕が振れていたので、何とも勿体ない結果になってしまった。
☆今村信貴☆
大ピンチの局面でマウンドに立ったが、強気全開の投球で切り抜ける。
左打者の懐を果敢に突き、ストレートの走りも良く、打者を押し込んでいた。
これまで主に先発を任されてきたが、リリーフ投手としての可能性も感じさせた投球だった。
☆坂本勇人☆
決して悪いボールには思えなかった小笠原が投じた内角ストレートを完璧に捉えた一発だった。
御存じの通り、坂本の内角打ちの優秀さは球界屈指だが、去年辺りから、この内角ストレートの捌きがあまり良くなかったので、中日バッテリーも小笠原の球威なら勝負出来ると考えての投球だった。
しかし、これを一発で仕留めたので、今後、他チームは内角勝負を躊躇う事に繋がり、坂本は狙い球を更に絞りやすくなると思う。
☆岡本和真☆
前日のコラムで触れたが、昨日の最終打席は完璧なバッティング、完璧なスイングだったので、恐らく中日バッテリーは彼をいつも以上に警戒していたと思う。
結局、試合の主導権を握った3回の2点は、岡本と勝負しきれなかったことが中日側にとっては非常に痛かった。
仮にヒットを打たれたとしても1点で防げていた可能性が大きかったが、この四球でウィーラーのヒットが2点タイムリーになった。
【総評】
非常に拙い形で中盤に2点差まで詰め寄られてしまうが、二番手以降の投手がホントよく頑張ってくれた。
中日サイドも意地を見せ、必死の継投策で巨人側に追加点を許していなかっただけに、逃げ切るのは非常に厳しい状況だった。
特に今村、デラロサの好投は大いに褒め称えたい。
そして最後にマウンドに登ったビエイラの「超絶パーフェクトリリーフぶり」は、ホント言葉に出ないほどの圧巻の投球だった。
もしかしたら、巨人軍の長い歴史の中で史上最高のストッパーが誕生したのかもしれない。
そのファンサービス旺盛の明るいキャラクターと、後半のチームスローガンである「ワッショイベースボール」が非常にマッチしており、我々ファンの心をガッチリ使うんだと思う。
このまま彼が怪我無くストッパーで君臨すれば、巨人優勝は間違いないと見ている。
それくらい非の打ちどころの無い守護神である。
以上 敬称略
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