横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 18回戦 観戦レポート 2021.9.9
【試合結果】
巨 人 000 200 003 5
DeNA 300 000 020 5
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DeⓅ坂本⇒シャッケルフォード⇒砂田⇒エスコバー⇒山﨑⇒三嶋、戸柱
巨人Ⓟ戸郷⇒鍵谷⇒中川⇒デラロサ⇒高梨⇒畠、岸田
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{勝}
{敗}
{S}
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{本}オースティン 23号(1回裏2ラン) 、 宮﨑 12号(1回裏ソロ)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ坂本、松原は空三振⇒坂本は右安⇒吉川は遊ゴロ併殺。
{考察}
一死から坂本がヒットで出塁するが、吉川が最悪の併殺に終わる。
DeNA先発の坂本の立ち上がりについては特別良いという印象は受けなかった。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、桑原は遊安⇒柴田は投犠打⇒佐野を二ゴロ⇒オースティンは左本(失点2)、G0-B2⇒宮﨑は左本(失点1)、G0-B3⇒牧は左飛。
{考察}
先頭の柴田にアンラッキーな内野安打を浴び、その後は二死二塁まで持って行ったが、オースティンにアッサリと2ランを浴びてしまい、続く宮﨑にも連続弾を浴びてしまう。
立ち上がりの戸郷は、ストレート系がシュート回転し、フォークの精度も甘く、スライダーも抜けて逆球になっていた。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ坂本、岡本は左安⇒中田は四球⇒ウィーラーは投ゴロ併殺⇒廣岡は四球⇒岸田は遊ゴロ。
{考察}
無死一二塁の大チャンスを作るが、ウィーラーが最悪の併殺打。
その後、廣岡の四球で再び一三塁のチャンスを迎えるが、岸田が倒れて無得点。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、ソトを空三振⇒戸柱は三安⇒坂本は投犠打⇒桑原は四球⇒柴田は右飛。
{考察}
この回も二死一二塁のピンチを作ってしまうが、柴田を何とか討ち取り無失点で終える。
まだ戸郷はピリッとしない。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ坂本、戸郷は遊安⇒松原は左飛⇒坂本は空三振⇒吉川も空三振。
{考察}
先頭の戸郷に内野安打が生まれるが、1番以降でチャンスを拡げられず無得点。
流れ的には非常に拙い展開。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、佐野は右安⇒オースティンを死球⇒宮﨑を空三振⇒牧を空三振⇒ソトを空三振。
{考察}
嫌な流れのまま迎えたこの回は、ヒットと死球で無死一二塁のピンチを招いてしまうが、ここから戸郷が踏ん張りを見せ、後続を三者連続三振で討ち取る。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ坂本、岡本は遊失⇒中田は右飛⇒ウィーラー左安(佐野の送球ミスで二三塁)⇒廣岡は二ゴロ(得点1)、G1-B3⇒岸田は中適安(得点1)、G2-B3⇒戸郷
{考察}
先頭の岡本の平凡な遊ゴロを柴田が送球ミスを犯し、中田が倒れた後、ウィーラーの左安を今度は佐野が送球ミスを犯して、巨人に一死二三塁のチャンスが転がり込んでくる。
続く廣岡の二ゴロでまず1点を返し、更に岸田の中安でもう1点返して1点差となった。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、戸柱を見三振⇒坂本を一ゴロ⇒桑原を空三振。
{考察}
味方に2点を返して貰ってモチベーションが上がった戸郷は、下位打線から始まった相手の攻撃を簡単に三人で片づける。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ坂本、松原は一ゴロ⇒坂本は左線二⇒吉川は一ゴロ(三進)⇒岡本は三ゴロ(宮崎の好プレー)。
{考察}
坂本の二塁打などで、二死三塁のチャンスを作るが、岡本のヒット性のゴロを宮﨑の好プレーで阻まれる。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、柴田は一ゴロ⇒佐野は右安⇒オースティンを空三振⇒宮﨑を左飛。
{考察}
この回の戸郷は、再びフォーシームがシュート回転する傾向が如実に表れるが、相手のミスショットにも助けられて何とか無失点で終える。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟシャッケルフォード、中田は投ゴロ⇒ウィーラーは四球⇒代打立岡は右安⇒岸田は四球⇒代打大城、投手交代Ⓟ砂田、大城は一併殺(ライナーを一塁手が落球、スタートが遅れた各走者を本塁と三塁で封殺)。
{考察}
二番手のシャッケルフォードを捕まえて、一死満塁の大チャンスを掴むが、大城の捉えた打球は一塁正面に行く不運。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、牧を一ゴロ(中田好プレー)⇒ソトは中飛⇒戸柱は三ゴロ。
{考察}
二番手の鍵谷は、キッチリと打者三人で退け、味方の反撃に向けてリズムを作った。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟエスコバー、松原は空三振⇒坂本は中飛⇒吉川は右安⇒岡本は四球⇒中田は見三振。
{考察}
三番手のエスコバーに対しても二死からチャンスを作るが、中田が倒れて無得点。
4.5.6.7回と連続4度の得点圏チャンスを作るが、ここまでモノに出来たのは最初の4回だけ。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ中川、代打神里は左安⇒桑原は遊ゴロ(バスターエンドランで二進)⇒柴田を一ゴロ⇒佐野を右飛。
{考察}
先頭神里のヒットから一死二塁のピンチを招くが、何とか後続を退けて無失点。
三番手の中川は制球ミスがチラホラ有ったが事なきをえた。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ山﨑、代打丸は空三振⇒立岡は三ゴロ(三塁からの送球が逸れ、ノータッチ?に見えたが何故か巨人側はリクエストをかけなかった)⇒岸田は空三振。
{考察}
山﨑に対してチャンスすら作れず三者凡退。
尚、問題の立岡の三ゴロについては、立岡本人が状況を理解していなかった事(ベースを踏まれていたと勘違い?)そして一塁コーチもタッチプレイを目で追えなかったか?
★8回裏★
{経過}
Ⓟデラロサ、オースティンを二ゴロ⇒宮﨑を左飛⇒牧は中安⇒大和は中安⇒戸柱は左中適二(失点2)、G2-B5⇒代打楠本は三邪飛。
{考察}
デラロサは二死から三連打を浴びて手痛い2失点。
全体的にボールが高いので、ヒットゾーンに打球は飛んでいく。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ三嶋、代打亀井は右中二⇒松原は空三振⇒坂本は二ゴロ(三進)⇒吉川は中適安(得点1)、G3-B5⇒岡本は左適安(得点1)、G4-B5⇒中田は遊安(代走若林)⇒丸は右適安(得点1)、G5-B5⇒一塁走者は二盗成功⇒代打中島は見三振。
{考察}
個人的には三嶋に対しては1~2点差なら十分にチャンスありと見ていたが、まさか3点差を追いつくとは思わなかった。
この一連の攻撃の中では中田が内野安打で繋いだことが非常に大きかった。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ高梨、桑原は右中二⇒柴田を申告敬遠⇒関根を三飛(犠打失敗後)⇒倉本を空三振⇒代打蝦名、投手交代Ⓟ畠、蝦名を見三振。
{考察}
高梨はいきなり桑原に二塁打を打たれ、サヨナラの大ピンチを迎えてしまう。
しかし、申告敬遠の後、関根に送りバントを許さず三飛に討ち取り、これで落ち着きを取り戻し、倉本から三振を奪って二死一二塁の状況で畠にスイッチする。
その畠は、ぶっちゃけ内容的には良くなかったが、代打蝦名の消極的なバッティングにも助けられて何とか引き分けに持ち込んだ。
【選手雑感】
☆戸郷翔征☆
初回の失点は若いバッテリーの配球があまりにも安直だった。
二死ではあるが走者を得点圏に置いた状況で、オースティンに対しての初球に、持ち球の中で最も制球ミスが多いスライダー系を選択したのはどうだったのか?
次の宮﨑の一発は仕方がないが、チーム状況が良くないだけに、何とか大量失点は避けて欲しかった。。。
☆岸田行倫☆
好守で良く頑張っていた。
打撃ではタイムリーを放ったこともあるが、それ以上に執念を感じさせた各打席は、味方を大いに鼓舞していたと思う。
捕手としては課題もなくはなかったが、総じて大胆かつ慎重な配球で各投手を引っ張っていたと思う。
特に9回裏のサヨナラのピンチを最後までマスクを被って凌ぎ切ったことは、本人にとっては飛躍への大きな財産になったと思う。
元気者の彼が、停滞気味のチームの雰囲気を少なからず変えたことは間違いない。
【総評】
4回以降、巨人打線はあと一本が出ず、1点差のまま試合終盤を迎えたが、何とか1点で最終回を迎えることが出来れば、対三嶋なら十分に逆転のチャンスはあると予想していた。
しかし、こちらもぶっちゃけかなり不安だったデラロサが8回2アウトからまさかの連打を喰らって2失点。。。
これで勝機は完全になくなったと見ていたが。。。
しかも、個人的には岡本の前に走者を溜めての「ドカン」は、その可能性がわずかに残されているとは見ていたが、まさか、中田と丸にもヒットが出て追いつくとは。。。
ホント。。野球は分からない。
中田のバッティングを見たら、あれだけ体が開きまくってスイングしているので、キレの良い変化球を低めに落とされたら簡単に空振りしていただろうし、丸に至っては全くタイミングが合わず、始動も完全に遅れてしまっているので、こちらもコーナーにストレートを決められるか、もしくはフォーク系を低めに落とされていたら、ノーチャンスだったと思う。
しかし、三嶋はそこに全く投げ切れなかった。
いや、正確に言えば、追い込んでからの勝負球で悉く制球ミスを犯してしまっていた。
その後、同点に追いつかれた後の対中島には、開き直って完璧な投球が出来たが、やはり、つくづく野球はメンタルが大事であることを痛感させられた。
結局、この試合は、最後の守りも何とか巨人が凌ぎ切って、引き分けに持ち込むことに成功した。
ハッキリ言って、岡本以外の主軸の不振、先発投手陣の不安定さ、ビエイラ離脱によるリリーフ陣の弱化など、チーム状況はかなり良くないので、これを手放しで喜べない現実もしっかりと直視しなければならない。
しかし、それでも首位の阪神が負けた時に「巨人が負けなかった」ことは非常に大きい。
まあ、これから「アゲアゲ」のチーム状態になるには、ビエイラの完全復活と菅野智之が先発として勝ち星を拾ってくれないと厳しいだろう。
それでも彼らの復活を信じつつ、今苦しんでいる主軸がこれから大爆発してくれれば、逆転優勝も決して夢物語ではない。
そして、この同点劇の主役となった中田と丸のヒットが、一つのきっかけになって欲しいと切に願っている。
以上 敬称略
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