読売ジャイアンツvs阪神タイガース 20回戦 観戦レポート 2021.9.24
【試合結果】
阪神 201 020 001 6
巨人 005 100 00X 6
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巨人Ⓟメルセデス⇒桜井⇒畠⇒中川⇒ビエイラ、大城、小林
阪神Ⓟ西⇒馬場⇒及川⇒アルカンタラ⇒小川⇒岩貞、梅野、坂本
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{勝}
{敗}
{S}
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{本}マルテ 19号(5回表2ラン)、 岡本和 38号(3回裏3ラン) 、 丸 17号(3回裏2ラン)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、近本は二安(送球逸れる)⇒中野は死球⇒マルテは中適安(失点1、一三塁)⇒大山は二ゴロ併殺(失点1)⇒糸原は遊直。
{考察}
いきなり無死一二塁のピンチを招き、マルテにアッサリとタイムリーを打たれて先制を許す。
更に大山の併殺打の間に追加点を奪われる。
立ち上がりのメルセデスは、ストレートの走りはまずまずだが、そのストレートは逆球になる事が多く、真ん中に集まっていた。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ西、吉川は右飛⇒松原は中安⇒坂本は空三振⇒岡本は右飛。
{考察}
一死から松原がヒットで出塁するが、主軸の二人が倒れて無得点。
西の立ち上がりは、たたボールが浮き気味だが、丁寧にコースを突いていた印象。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、サンズは三ゴロ⇒佐藤を左飛⇒梅野を遊ゴロ。
{考察}
この回は下位打線を危なげなく三人で片づける。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ西、亀井は右安⇒丸は中飛⇒中田は空三振⇒大城は一ゴロ。
{考察}
先頭の亀井がヒットで出塁するが、後続でチャンスを拡げられず無得点。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、西は右安⇒近本は左安⇒中野を投ゴロ(犠打成功)⇒マルテは四球⇒大山は中犠飛(失点1)、G0-T3⇒糸原を左飛。
{考察}
先頭の西にヒットを打たれてしまったバッテリーは、近本に対してまたも初球を捉えられてチャンスを拡げられてしまう。
結局、一死満塁の状況を作ってしまい、大山に犠飛を打たれて追加点を許す。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ西、代打八百板は中安⇒吉川は投ゴロ併殺⇒松原は四球⇒坂本は左安⇒岡本は中本(得点3)、G3-T3⇒亀井は右線二⇒丸は右本(得点2)、G5-T3⇒中田は四球⇒大城は右安⇒八百板は遊ゴロ。
{考察}
先頭の八百板がヒットで出塁するが、吉川が最悪の併殺打。
これで完全にチャンスが潰えた状況になったが、松原に対して西がまさかの四球を与えてしまう。
続く坂本がヒットで繋ぎ、岡本がこれぞ4番の特大の同点3ランを放つ。
更に亀井が二塁打で続いた後に、丸が勝ち越し2ランを放つ。
西は高めにボールが集まる状態を修正出来なかった。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ桜井、サンズを三ゴロ⇒佐藤を空三振⇒梅野を中飛。
{考察}
二番手の桜井は下位打線を三者凡退で討ち取る。
このイニングの内容次第では、再び試合の流れが変わる可能性があっただけに、三人で危なげなく終えた事は非常に大きい。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ馬場、吉川は右中二⇒松原は見三振(犠打失敗後)⇒坂本は左適安(得点1)、G6-T3⇒岡本は中飛⇒亀井は空三振。
{考察}
先頭の吉川が名誉挽回の二塁打を放つが、続く松原が走者を進められず最悪の三振。
嫌な流れになりかけたところを坂本が救った。
松原の犠打失敗の問題点は「何を優先順位に打席に立っているか?」
ここが整理出来ていない状態で何となく打席に立っているように感じてしまう事。
ここは四球やヒットで繋ぐことを捨てて、走者を三塁に進めることを何よりも最優先で考えないといけない。
そういう意味では二球連続で際どいボールをバントをせずに見送ったバッティングアプローチは問題あり。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ桜井、坂本は中安⇒近本は右飛⇒中野を空三振⇒マルテは左本(失点2)、G6-T5⇒大山は空三振。
{考察}
二死一塁の状況で、桜井はまたも大きなミス(大失投)を犯してしまった。
またバッテリーの配球も問題ありで、絶対に一発長打だけは気を付けなければならない場面で、阪神打線で最も警戒すべき打者に対して、三球連続でストレートを投じる組み立てには納得できない。
バッテリーは裏をかいたつもりだったのかもしれないが、3点リードの状況ではそんなギャンブルは必要ない。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ馬場、丸は左安⇒中田は左飛⇒大城は二ゴロ(エンドランで二進)⇒代打中島は空三振。
{考察}
先頭の丸がヒットで出塁し、その後、二死二塁のチャンスを作るが、代打中島が倒れて無得点。
流れ的にはこの回に何とか得点を奪いたかったが。。。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ畠、糸原を二ゴロ⇒サンズを空三振⇒佐藤を左飛。
{考察}
先頭の糸原にはボール先行の苦しい投球になったが、上手く二ゴロに討ち取り、サンズとと佐藤はほぼ完璧な内容で討ち取る。
畠は今日も安定感抜群の内容。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ及川、吉川は一ゴロ⇒松原は見三振⇒坂本は空三振。
{考察}
何とか追加点が欲しい巨人打線だったが、及川のストレートにねじ伏せられてしまう。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ畠、代打木浪を二ゴロ⇒坂本を中飛⇒近本を一ゴロ。
{考察}
続投の畠は、この回も危なげなく三者凡退で封じる。
流れが阪神側に傾きかけていた状況だっただけに、この2イニングをキッチリ抑えた投球は見事だった。
★7回裏★
{経過}
Ⓟアルカンタラ、岡本は二直⇒亀井は四球⇒バッテリーミスで二進⇒丸は左飛⇒中田は見三振。
{考察}
亀井の四球とバッテリーミスで一死二塁のチャンスを作るが、丸と中田が倒れて無得点。
どうしてもあと1点欲しいところだが、この回もチャンスを逃してしまった。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ中川、中野を二ゴロ⇒マルテを三ゴロ⇒大山は遊直。
{考察}
非常に大事なイニングだったこの回を、中川が三者凡退で抑えのビエイラに繋いだ。
やや制球がバラついていた中、一死後のマルテに対してカウント3-0になってしまうが。このカウントでマルテが打ちに行ってくれて助かった。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ小川、大城は二ゴロ⇒ウィーラーは一邪飛、投手交代Ⓟ岩貞、吉川は中飛。
{考察}
小川、岩貞の継投の前に三者凡退。
結局、最後まで追加点を奪えないまま、守護神のビエイラに託すことになった。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、糸原は四球(代走植田)⇒二盗成功⇒サンズは中越適二(失点1、代走熊谷)、G6-T6⇒代打島田は一ゴロ(犠打成功)⇒代打糸井を空三振⇒坂本は四球⇒近本を空三振。
{考察}
阪神には良い代走が控えているので、先頭糸原への四球が致命的だった。
しかもビエイラのクイックでは二盗を決められる確率は100%に近い。
予想通りアッサリと無死二塁の状況となり、ここで当たっていないサンズに同点二塁打を打たれてしまう。
しかし、ここで阪神側に致命的なミスがあった。
サンズの二塁打で中継に入ったセカンド吉川の本塁送球が大暴投になるが、ここでサンズは二塁塁上でこの暴投を見ずにガッツポーズしてしまって三塁に進めなかった。
結局、三進させる為の送りバントをすることになり、余計な1アウトを巨人バッテリーに与えてしまい、これでやや落ち着きを取り戻したビエイラが後続を討ち取って勝ち越しは許さなかった。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟスアレス、松原は空三振⇒坂本は右中二(近本追いついたが捕球出来ず、代走増田大)⇒岡本は中安(代走若林)⇒一塁走者は二進(盗塁の記録はつかず)⇒亀井は申告敬遠⇒丸は遊ゴロ(中野好プレー)⇒中田は遊直。
{考察}
個人的には若林の二盗(記録は盗塁にならない)が余計だったと思う。
この場面、確かに併殺を逃れる為の二盗はセオリーではあるが、サヨナラの場面なので阪神はダブルプレーシフトを取れない。
そうなると前進守備ではあるが、本塁送球はタッチプレーになるので、得点の確率も上がる。
よって相手内野陣に与えるプレッシャーは大きかったと思う。
しかも、こういう場面ではバッティングアプローチに長け、非常に勝負強い亀井が打席に立っていたので、個人的にはここで決める作戦をとって欲しかった。
結局、若林を走らせたことでスアレスに余計なストレスを与えることなく、満塁策を自然と取れたので、阪神サイドが腹を括る形になって内野守備陣のプレッシャーは軽減された。
それが最後の中野の好プレーに繋がったと思う。
【選手雑感】
☆メルセデス☆
かなり雑に見えてしまう投球を続けてしまっていた。
ストレートの走り自体はそれほど悪い印象はなかったが、あれだけ逆球が多くなって甘くなるとキツイ。
彼もここ最近は同じミスを繰り返してしまっている。
勿論、大城も含めてのバッテリーの意思疎通にも問題があるのかもしれないが、もう少し場面によって投球にメリハリが欲しい。
☆ビエイラ☆
故障明け初登板だったが、良かった時のビエイラのストレートとは質がちょっと違っている。
上手く言葉で表現できないが、同じ160キロのストレートでも凄みを感じないというか、打者の反応を見るとそこまで速さを感じていないと思う。
そして更に心配なのが、スライダーのキレが無くなってること。
これも打者の反応を見ると、そこまで嫌がっているようには感じなかった。
同点打を打たれた場面は、そのスライダーをサンズに簡単に捉えられてしまっていた。
勿論、制球が乱れていたことも大きいが、自分の本来のボールを投げられない現状が、力みに繋がって、制球を大きく乱してしまう悪循環になっていると思う。
【総評】
この結果を受けて、ヤクルト有利が更に加速したと思う。
勿論、巨人にとっては負けに等しい引き分けだが、前段で指摘した通り、阪神サイドも勝てた試合だったので、この引き分けを手放しで「良くやった」と言える状況ではない。
これで両チームともに、この三連戦の残りの2試合を連勝しないと更にヤクルトに差を拡げられる可能性が高くなってしまった。
今、ヤクルトはホームの神宮で中日との三連戦を行っているが、ぶっちゃけ負けそうな雰囲気を微塵も感じない。
まあ、1敗してくれれば、巨人・阪神共に残りの2試合を連勝すれば「半歩前進」にはなるが、その可能性は限りなく低いだろう。
そして、これで巨人は実質的には上位2チームとの直接対決で負ける事を許されない段階まで追い込まれた。。。。
以上 敬称略
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