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読売ジャイアンツvs阪神タイガース 25回戦 観戦レポート 2021.10.14

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読売ジャイアンツvs阪神タイガース 25回戦 観戦レポート 2021.10.14

【試合結果】
阪神 000 000 003 3
巨人 000 000 000 0
——————————–
巨人Ⓟ山口俊⇒畠⇒中川⇒ビエイラ⇒高梨、小林、岸田
阪神Ⓟ髙橋⇒岩崎⇒スアレス、坂本
——————————–
{勝}岩崎 (3勝4敗1S)
{敗}ビエイラ (0勝3敗18S)
{S}スアレス (1勝1敗41S)
——————————–
{本}



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ山口、島田を左飛⇒中野を空三振⇒近本を空三振。
{考察}
序盤はボール先行になりがちに山口だが、この次第では違っていた。
球威のあるストレートを軸に、うるさい快足左打者三人を完璧に封じる。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、松原は投ゴロ⇒坂本は右飛⇒丸は見三振。
{考察}
松原は外角低めのスライダーを打たされて投ゴロ。
坂本は高めのストレートにやや差し込まれて右飛。
丸は髙橋の投球に翻弄されて三振。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ山口、マルテを遊ゴロ⇒糸原を二ゴロ⇒ロハスを二ゴロ。
{考察}
この回はボールがやや高めに集まっていたが、相手のミスショットにも助けられて無失点。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、岡本は右飛(フェンス前失速)⇒ウィーラーは四球⇒中田は中飛(ウィーラーがタッチアップで二進、好走塁)⇒若林は左飛。
{考察}
岡本と中田の大飛球はいずれももうひと伸びが足りない。
二死二塁のチャンスで若林はあえなく凡退。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ山口、木浪を見三振⇒坂本を三ゴロ⇒髙橋を空三振。
{考察}
下位打線を危なげなく三者凡退で討ち取る。
ここまで山口はベース盤を広く使うだけではなく、緩急、高低も上手く使っている。
小林のナイスリードも光る。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、小林は見三振⇒山口も見三振⇒松原は四球⇒坂本は遊ゴロ。
{考察}
二死から松原が四球で出塁するが、坂本が倒れて無得点。
髙橋は投げミスが殆ど見られなくなってきた。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ山口、島田を空三振⇒中野は右線二⇒近本は三安(セーフティーバント成功、一三塁)⇒マルテを遊飛⇒糸原を二ゴロ。
{考察}
中野に打たれた二塁打は低めのフォークを上手く拾われる。
近本には意表を突かれるセーフティーバントを決められ、一気に大ピンチを迎えてしまう。
しかし、ここでマルテが失投気味の高めに浮いたスライダーを打ち損じてくれる。
これでホッとした山口は、糸原を低めのスライダーを引っかけさせて討ち取る。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、丸は空三振⇒岡本も空三振⇒ウィーラーは二ゴロ。
{考察}
エンジンがかかってきた高橋に対して、クリーンナップの三人が完全に抑え込まれてしまう。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ山口、ロハスは中安⇒木浪は三ゴロ(エンドランで二進)⇒坂本を空三振⇒高橋の空振りでロハスが飛び出して挟殺。
{考察}
先頭のロハスには高めに浮いたフォークをセンター前に運ばれ、その後、二死二塁で9番髙橋を迎えるが、ここで二塁走者のロハスがまさかの走塁ミス、次の回は9番髙橋からの打順となった。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、中田は左安⇒若林は空三振⇒小林は空三振⇒山口は空三振。
{考察}
先頭の中田がヒットを放つが、後続の下位打線がほぼ無抵抗の三者連続三振。
ハッキリ言って、右林(若林)小林の並びの下位打線は、相手バッテリーからすれば安パイだと思う。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ山口、髙橋を空三振⇒島田を遊ゴロ⇒中野は右安⇒近本を空三振。
{考察}
無双状態の髙橋に対して、山口も負けじと阪神打線を封じていく。
二死から中野にヒットを打たれるが、怖い近本をキッチリと抑える。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、松原は遊ゴロ⇒坂本は四球⇒丸は見三振⇒岡本は見三振。
{考察}
一死から坂本が四球で出塁するが、丸・岡本が連続三振でチャンスを拡げられず。
ここまで髙橋投球も素晴らしいが、受けている坂本の配球も冴えている。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ山口、マルテを二飛⇒糸原を二ゴロ⇒ロハスは左中二⇒木浪を二ゴロ。
{考察}
マルテ、糸原の淡白なバッティングに助けられ、簡単に二死を奪うが、ロハスには勝負球のフォークがまたも浮いて二塁打を打たれてしまう。
しかし、木浪を低めのフォークで引っかけさせて二ゴロに討ち取る。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ髙橋、ウィーラーは左飛⇒中田は空三振⇒若林は三ゴロ。
{考察}
先頭のウィーラーはボール先行のバッティングカウントで、カウントを取りに行ったチェンジアップを強振するが、またもフェンス手前で失速。
中田は外角ストレートに完全に押されて空三振。
若林は甘く入った低めのツーシームを捉えるがサード正面のゴロ。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ畠、坂本を空三振⇒代打佐藤を空三振⇒島田は四球、投手交代Ⓟ中川、一塁走者が牽制死。
{考察}
二番手の畠は、坂本・佐藤に対してフルカウントまでいくが、何とか粘って連続三振を奪う。
しかし、島田に対してはストレートが決まらずに四球を与えてしまう。
三番手の中川は、落ち着いたマウンド捌きで一塁走者を牽制で封じる。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ岩崎、代打中島は二ゴロ⇒代打廣岡は空三振⇒松原は二飛。
{考察}
二番手の岩崎に対して代打攻勢を仕掛けるが、あえなく三者凡退。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、中野は左安⇒近本は三安(エンドラン、一二塁)⇒マルテを二飛⇒糸原を空三振⇒板山
{考察}
先頭の中野に対してはボール先行で、ストライクを取りに行ったスライダーをレフト前に運ばれる。
近本には高めに浮いたスライダーを叩かれて三安。
糸原との対戦ではボール先行から高めに浮いたスライダーを二球連続で見逃してくれて助かった。
最後はボール球のスライダーを振らせて三振。
板山には初球のスライダーでファールを打たせてカウントを稼ぐが、タイミングは合っていた。
2球目はド真ん中のストレートを強振してファール。
まだカウント的に余裕があるので、高めのつり球で誘いたいところだったが、バッテリーが選択したのはボール球のスライダーを振らせる事。
しかし、それが甘くなって捉えられてしまった。
これで気落ちしたバッテリーは、勝負を急いでしまい、続く木浪にもタイムリーを浴びて勝負が完全に決してしまう。

☆9回裏☆
{経過}
Ⓟスアレス、坂本は空三振⇒丸も空三振⇒岡本は左飛。
{考察}
最終回も主軸の三人がほぼ無抵抗の三者凡退、試合終了。
————————————————-

【勝負を分けたポイント】
9回表、勝負を急いでしまったビエイラ、そんなビエイラを制御出来なかった岸田という印象が強かった。
いきなり無死一二塁のピンチを招き、絶体絶命のピンチを招くが、マルテの遊飛で流れが変わり、糸原を三振に討ち取り、この大ピンチを切り抜ける道筋が見えてきた。
しかし、こんな時だからこそ、最後の一人は慎重になるべきだった。
その板山に対してビエイラは明らかに投げ急ぎ、勝負を焦っていたが、それを諫めなければならない岸田自身も冷静さを失って勝負を急いでしまった。
最後のスライダーについては、サインを出した後、岸田は何度も低めに投げる事をビエイラに注意させていたが、あれだけオーバーアクションを続けると、打者は雰囲気で変化球を察知出来るので、逆に配球を読まれることにも繋がってしまう。
この辺りは、岸田もアドレナリンがバンバン出てしまい、絶対に冷静にならなければならない捕手が投手と一緒にいきりだってしまった。
「経験の無さ」と言ってしまえばそれまでだが、試合後にバッテリーコーチとしっかり反省して次に繋げて欲しい。



【総評】
問題の9回表は、俊足左打者が続くので、中川を続投させると勝手に思い込んでいたが、巨人ベンチは「王道」を選択した。
ビエイラのプライド、彼を来季以降の絶対的守護神に成長させたいという意思の表れかもしれないが、同点の場面での登板で、抑えの勲章であるセーブもつかないので、個人的には、8回の二死から登場し、僅か3球しか打者に投げていなかった中川を続投させた方が最善策だと考えたが、まあ、結果論と言われてしまうとそれまでなので、これ以上は言うまい。。。
しかし。。。いくら髙橋が良いからと言って。。。こうも無抵抗の攻撃が続くと、流石に萎えてしまう。
これで巨人はとうとう貯金がなくなり、五分の勝敗となってしまった。。。。

以上 敬称略
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