東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 23回戦 観戦レポート 2021.10.15
【試合結果】
巨人 300 001 210 7
ヤク 011 002 40X 8
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ヤクⓅ高梨⇒大西⇒今野⇒大下⇒清水⇒マクガフ、中村
巨人Ⓟ戸郷⇒高木⇒高梨⇒デラロサ、大城、小林
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{勝}大下 (1勝0敗0S)
{敗}高梨 (2勝2敗1S)
{S}マクガフ (3勝2敗30S)
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{本}坂本 19号(1回表ソロ) 、 岡本和 39号(1回表2ラン) 、 中田 3号(8回表ソロ)、 サンタナ 16号(2回裏ソロ) 、 青木 9号(3回裏ソロ) 、 サンタナ 17号(6回裏2ラン) 、 オスナ 13号(7回裏3ラン)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、松原は空三振⇒坂本は右本⇒丸は右安⇒岡本は左本(得点2)⇒ウィーラーは中飛⇒中田は空三振。
{考察}
坂本と岡本の一発で3点を先取する。
坂本の一発は外角高めのストレートにやや差し込まれたが、しっかり振り切れたことが功を奏してフェンスをギリギリ越える。
岡本の一発は内角ギリギリのストレートを技ありのホームラン。
彼が時折見せる技だが、左ひじを畳みつつ腰の回転を上手く使った見事ホームラン。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、塩見を中飛⇒青木を中飛⇒山田は四球⇒村上も四球⇒オスナを一邪飛(中田が好プレー)
{考察}
二死から山田と村上に連続四球を与えるが、オスナを討ち取り無失点。
戸郷はストレートの走り、フォークのキレはまずまずだが、かなり逆球が多いので安定感に乏しい。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、大城は左飛⇒吉川は二ゴロ⇒戸郷は三ゴロ。
{考察}
下位打線の攻撃は戸郷が粘るが三者凡退。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、中村を空三振⇒サンタナは左本(失点1)、G3-S1⇒元山を中飛⇒高梨を右飛(松原が好プレー)
{考察}
サンタナに内角高めを狙ったストレートが甘く入って一発を浴びる。
ここまでの戸郷は良いボールと悪いボールの差が激しく、逆球も決して少なくない。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、松原は右線二(サンタナの捕球ミスが重なって三進)⇒坂本は空三振⇒丸は四球⇒岡本は四球⇒ウィーラーは遊ゴロ併殺。
{考察}
先頭の松原の二塁打が相手のミス絡みで三進。
しかし、続く坂本が相手の術中にハマって三振。
これで嫌な雰囲気になったが、丸と岡本には高梨がやや勝負を嫌がって連続四球。
これで一死満塁という一気に勝負を決めるチャンスを迎えるが、ウィーラーはフォークを引っかけて最悪の併殺打。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、塩見は右飛⇒青木は右本(失点1)G3-S2⇒山田を右飛⇒村上を左邪飛(ウィーラーの超ファインプレー)
{考察}
青木に対してフルカウントから内角を狙ったストレートが甘くなり一発を浴びる。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、中田は四球⇒大城は一ゴロ併殺⇒吉川は遊ゴロ。
{考察}
大城の一ゴロは強烈な打球だったが、正面に飛んで編殺を喰らう。
高梨も良いボールと悪いボールがハッキリしている。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、オスナを右飛⇒中村を遊ゴロ⇒サンタナは右線二⇒元山を中飛。
{考察}
戸郷は相変わらず逆球が多い。
又、追い込んだ状況での勝負球がまだまだ甘い。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、戸郷は左飛⇒松原は見三振⇒坂本は左飛。
{考察}
松原はフォークを振らされて三振。
坂本はやや泳がされてしまい、バットの先で左飛。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、代打太田を四球⇒塩見は投ゴロ(犠打成功)⇒青木は遊ゴロ⇒山田は投安⇒村上は四球⇒オスナを遊ゴロ。
{考察}
球数が増えてきた戸郷は、ボールが抜ける割合が徐々に多くなってきた。
太田にはボールが制御出来ずに四球を与え、その後、二死満塁の大ピンチを招いてしまうが、オスナが打ち損じてくれたので何とか無失点で切り抜ける。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ大西、丸は左安⇒岡本は中飛⇒ウィーラーは左安(一三塁)⇒中田は遊ゴロ(併殺崩れ、得点1)、G4-D2⇒大城は遊ゴロ。
{考察}
丸は外角のツーシームを逆方向に狙い打ち。
岡本は完全に打ち損じてしまうが、ウィーラーのヒットでチャンスを拡大。
ここで中田が三遊間へ強いゴロを放ち、これが併殺崩れとなって1点を追加する。
ここで一気に畳みかけたいところだったが、大城は残念ながら凡打に終わる。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、中村は右中二⇒サンタナは中本(失点2)、G4-S4、投手交代Ⓟ高木、元山を遊ゴロ⇒大田を三邪飛⇒代打宮本を三ゴロ。
{考察}
球数が100球になった戸郷は、明らかにボールの勢い、キレが失われていた。
中村には再び勝負球が甘くなり、あっさり左中間を割られ、サンタナには外甘のストレートを一発で仕留められる。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ今野、吉川は中安⇒重信は投ゴロ(犠打成功)⇒松原は三邪飛⇒坂本は左適安(得点1)、G5-S4⇒丸は四球⇒岡本は中適安(得点1)、G6-S4、投手交代Ⓟ大下、ウィーラーは投ゴロ。
{考察}
今日の巨人打線はこれまでとは一味違っていた。
先頭の吉川のヒットと重信の犠打でチャンスを作り、坂本がキッチリと4タイムリーを放つ。
これで流れを掴んだ巨人サイドは、丸の四球でチャンスを拡げ、岡本のタイムリーでリードを2点に拡げる。
しかし、ここでも畳みかけることは出来ず、三番手の大下のスライダーをウィーラーが引っかけてしまう。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ高梨、青木は四球⇒山田は左中適二(失点1)、G6-S5⇒村上は四球、投手交代Ⓟ畠、オスナは左本(失点3)、G6-S8⇒中村を一直⇒サンタナは中安(代走山崎)⇒元山は三直併殺(バスターエンドラン失敗)
{考察}
三番手の高梨が大誤算だった。
ボールを全く制御出来ず、ボール先行で相手打者に優位な状況を作ってしまう。
何と一死も奪えずに畠にスイッチし、その畠は内角ストレートをオスナに完璧に捉えられてしまう。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ清水、中田は右本(得点1)、G7-S8⇒代打八百板は投ゴロ⇒吉川は左線二⇒重信は二ゴロ⇒松原は空三振。
{考察}
「オスナの一発で勝負あり」という流れになりつつあったところに、先頭の中田が技ありの一発を放ち、差を1点に縮める。
尚も一死から吉川が二塁打を放ち、同点のチャンスを作るが、重信・松原が倒れて無得点。
松原のバッティングアプローチは相変わらず物足りない。
★8回裏★
{経過}
Ⓟデラロサ、大田を二ゴロ⇒代打川端は中安(代走渡邉)⇒青木は四球(代走荒木)⇒山田を中飛(丸好プレー)⇒村上を遊飛。
{考察}
この日のデラロサはボールのキレがイマイチだった。
川端にアッサリとセンターに運ばれた後、青木には低めツーシームで引っかけさせようとするが失敗して四球を与えてしまう。
ここで山田には甘くなったカットボールをセンターに大飛球を飛ばされるが、ここは丸が背走して好捕、デラロサを助けた。
そして村上を内角低めのカットボールで詰まらせ、何とかピンチを切り抜ける、
☆9回表☆
{経過}
Ⓟマクガフ、坂本は右飛⇒丸は四球(代走増田大)⇒岡本は三ゴロ(ランエンドヒットで二進)⇒代打中島は中飛。
{考察}
先頭の坂本は一瞬スタンドインを期待する打球を飛ばすが、フェンス間際で失速。
しかし、丸がキッチリとボールを見極めて四球を奪い取る。
ここで代走増田が起用され、岡本の三ゴロで二塁に進塁する。
しかし、最後は中島が外角低めのカットボールを打たされて平凡な中飛、ゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
8回表、中田の一発で1点差にしたあとに、更に吉川の二塁打が生まれ、一気呵成のムードになりかけたが、ここで重信が相手の術中にハマり、低めのフォークを引っかけてしまう。
そして松原も同じく最後はボール球のフォークを振らされて三振。
ヤクルトの各打者と比べて、勝負処でのバッティングアプローチに大きな差を感じた。
【総評】
この試合の感想はtwitterで既に多くを語っているので、これ以上はやめておく。
一つだけ言いたいのは、この大失速は選手の問題だけではなく、首脳陣の危機管理能力も欠如していると言わざるをえない。
監督は試合後のコメントで投手陣に苦言を呈しているが、筆者はそこだけを問題視するのはフェアだとは思わない。
この試合だけではなく、特に9月以降はリリーフの投入順番に疑問を感じていたし、これはずっと感じていた事だが、投手コーチがマウンドに行くタイミングも遅すぎる。
先に坂本がマウンドに行って言葉をかけたりしているが、そのタイミングで投手コーチが行くべきだろう。
坂本が声をかけるのは、その後の段階で良いし、順番があべこべになっている。
恐らく、監督がマウンドに行くタイミングを指示していると思うが、今年は桑田に変わって少しは改善されると思っていたが、去年までの宮本と全く変わっていない。
以上 敬称略
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