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読売ジャイアンツvs埼玉西武ライオンズ オープン戦まとめレポート「野手編」 2022.3.2/3.3

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読売ジャイアンツvs埼玉西武ライオンズ オープン戦まとめレポート「野手編」 2022.3.2/3.3

本編の前に。。。
ワクチン三回目接種による副反応で恒例のオープン戦レポートを休止していました。
皆さまからは激励のコメントをTwitterで多数頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
改めて感謝申し上げます。
昨日まで一進一退の状態が続いていましたが、今朝からはようやく微熱から解放され、元気を取り戻した次第です。
御心配おかけしました m(__)m

【注目野手雑感】
☆松原聖弥 6打数0安打
この二連戦はノーヒットで終わったが、以前よりも彼なりの意図を感じた打席が多かった。
追い込まれるまでは「積極的に」追い込まれたら「コンパクトに」という考え方は伝わっていた。
しかしながら、まだまだ「狙い球を絞って打席に立つ」ということが出来ておらず「勘」でバッティングをしている。
勿論、往年の「天才・高橋由伸」のように打席に立つ前にあまり狙い球をハッキリと絞らずに「天才的なセンス」と「優れた感性」でバッティングを行い、それで3割超えの結果を残せるなら「それもアリ」と言えるが、去年、彼が残した打率は.274だった。
まあ、現代野球ではギリギリ合格点とも言える微妙な数字だが、出塁率は.333だったので決して1番打者としては「優秀」とは言えない。
しかも、今年は他チームからある程度マークされる立場になり「分析」も進んでくる筈なので、彼自身が進化していかなければ去年以上の数字を残せる可能性は低い。
彼のコメントなどを聞いていると「考えすぎるとバットが出てこない」「考えすぎると良い結果に繋がらない」など、野球脳を使ってプレーすることを不得意(又は嫌っている)にしているようだが、これについては厳しい言葉ではあるが「甘えている」と言わざるを得ない。
アマチュアではあるが筆者自身も「後のスター選手」とのプレー経験もあるし、過去に色んなプロ野球選手と接する機会を持ってきたが「一流」と言える選手に共通しているのは「思考力がある」こと。
正確に言うと「考えることを怠らない人」であること。
誰でも失敗した後には「シマッた」と思うが、そこから「何故失敗したのか?」その原因をしっかりと考えられることが出来る人。
勿論、全てにおいて正解を導きだすことは不可能だし、究極的に言えばそれが「目的ではない」ということ。
ここで最も大切なのは「とにかく考える事」そして「考える癖をつける事」
考える癖が身につけば、無意識に思考力に深みが生まれ「考えるという作業」が自分のルーティーンの一部分になって「無意識に思考している状態」で打席に立てるはずだ。
しかし、残念ながら今の彼を見ているとお世辞にも「考えているようには感じない」し、同じような失敗を繰り返していることからもそれが伺われる。
しかしながら確かに彼のバッティング技術は天才的な側面を感じる。
バットに当てることさえ難しいボールをヒットゾーンに運ぶバッティングをこれまでに何度も見てきた。
それに加えてプロ野球選手として決して恵まれた体ではないが、二桁HRをマークするパンチ力も併せ持っている。
外野守備も現在のセリーグを見渡してもトップクラスを誇る。
原監督としては「常勝・原野球」を実現する為には走攻守三拍子揃っている彼の活躍無くしては実現出来ないというのが率直なところだと思う。
その期待に応える為にも「考えること」を怠らないで欲しい。
慣れるまでは苦痛に感じる作業なのかもしれないが、その地道な作業こそが三割打者への近道だと思うし、それは必ず守備と走塁にもプラスになる(特に走塁面には大きなプラスみなる)
思い起こせば去年まで背番号9を背負っていた亀井善行は非常にクレバーな選手だった。
しかし20歳台の度重なる怪我で「大物」になりそこねた選手だが、原体制ではある意味(スクイズ、ダブルスチールなどの奇襲)最も頼りにされていた選手とも言える。
それは監督が亀井の野球センスと思考力を信頼していたからであって、引退直後の今シーズンから一軍コーチに就任させたことでもそれが分かる。
その亀井も松原への注文としては「本能だけで野球をすることからの脱却」を挙げている。
勿論、本能で野球をやる事全てを否定するのではなく、そこに思考を加えてプレーすることの大切さを説いている訳だが、是非とも彼には亀井コーチのそんな思いや期待に応えて欲しい。



☆丸佳浩 5打数1安打1四球 本塁打1
昨日の試合の第一打席の一発は「状態の良さ」を証明した。
弊コラムのコアな読者なら「またか」と思われるかもしれいが、弊コラムが丸佳浩のバッティングの状態を測る上での最大のチェックポイントは「スイングした後に踵体重になっていないこと」
踵体重とはスイングした後に上体が一塁側ベンチ方向に動くということで、左打者なら膝が早く割れて右肩の壁が早々に崩れ、俗言う「ボールを迎えに行くような状態」になること。
こうなると当然ながら左肩が早く出て来てドアスイング気味になるので、偶然にもバットの芯近くで捉えてライト方向に強い打球(ラインドライブ気味)を飛ばせることがあっても、レフト方向には強い打球を飛ばすことはかなり難しい。
つまり、昨日の一発は踵体重の状態ならありえない打球だったので、順調に仕上がっていると見て問題ない。
踵体重になるとボール球に手を出す三振が多くなるが、ここまでの内容を見る限り、ボールの見送り方は去年よりも良くなっている。
現状のままなら今年は大いに期待して良さそうだ。



☆岡本和真 5打数3安打1四球 本塁打3
順調の一言!
彼のような超一流の広角長距離砲の調子を測る上でのチェックポイントは、自然にボールを長く見る間(マ)、つまりボールを手元まで呼び込んで強く叩ける時間を作れているか?
ここだけを見ていれば良い。
勿論、スイング始動する際のバットの出る位置や角度なども一時的な調子落ちの要因になるので大事だが、そこは長期的なスランプの要因にはならないと思っている。
それよりも、ボールを呼び込む形を崩される方が怖い。
幸い、彼は全ての打者の源であるタイミングを合わせる作業は坂本や丸などと比べると苦になっていないので、元々の好不調の波はそれほど大きくないと見ている(それが二年連続二冠王という好成績に繋がっている)
去年終盤の絶不調は個人的には体調とメンタルのバランスを大きく崩していたことが原因だと見ている。
CS直前の練習中に脇腹を痛めたが、恐らくシーズン後半から違和感を抱えながらプレーしていたと思う。
しかもチームは苦しい状態だったので、四番としての責任感で多少の痛みは堪えて出場していたと想像する。
筆者も経験があるが、打者は脇腹を痛めると無意識に患部を庇ってしまう。
足や腕の痛みは慣れれば我慢出来ないことはないが、腰や脇腹などの体幹を痛めると「加減」が上手くできないのでどうしてもパフォーマンスが著しく低下してしまう。
そんな辛い状況の中でチームも失速していたので、彼のメンタルは相当疲弊して悪循環になってしまっていた。
さて、今年はどうなのか?
せわしない動きなど一切なく、自然体でゆったりとした構えはまさに芸術的と言える。
往年の王貞治、落合博満、バース、松井秀喜、松中信彦などのスラッガーに共通している「優雅さを感じる構え」が出来つつある。
つまり、彼らの域に達しつつあるという事。
仮に裏をかかれて見逃し三振しても「平然としていられる姿」は巨人の四番としての風格も備わってきた。
今年の成績に関しては、個人的には5番がしっかり固定出来れば、40発をゆうに超え50発も視野に入ってくると見ている。
そこまでくれば三年連続二冠王は確定的となり、チームの優勝もグッと近づくだろう。



☆中田翔 5打数2安打1四球 本塁打1
多くの識者が指摘しているように体調は間違いなく良さそう。
バッティングについては今キャンプ中にtwitterやコラムで散々書いてきたので多くは語らないが、一番指摘しておきたいポイントは「衝突スイングになっていないこと」
去年は力みが先行してしまって自分からボールを「叩き」に行ってしまうスイングになっていたので、ボールを捉える確率は大きく下がってしまっていた。
身近な例で例えるなら、夏にハエが自分の部屋に飛んでいる状況を想像して、その時にハエを駆除する(叩き落とす)ときに、ハエを追っかけながら叩こうとしてもなかなか叩き落せないが、ハエを追っかけまわすのを自重して、目だけで動きを追いながら、腕の可動区域にハエが入ってきた瞬間に叩き落せば高確率で仕留めることが出来るが、野球のバッティングも同じことである。
自分から体を動かしてボールを叩きに行こうとしてもボールは動いているので当然ながらなかなか当たらない。
体が大きく動けばそれだけ目線が動いてしまうので難しくなる。
しかし、右の軸足に体重を置きながら、じっとして近づいてくるボールを極力目線を動かさずに目視出来れば、バットの芯で捉える確率はグッと上がる。
現状の中田翔はそういう状態になりつつあるし、これを力みが加わってくる本番でも続けることが出来れば、二冠王・岡本和真を脅かす存在になるだろう。
一方でファーストの守備についても触れておきたい。
ぶっちゃけ彼のファースト守備は歴代の名手と比べてもトップレベルで、個人的には駒田徳広(現三軍監督)と遜色ない鉄壁さを感じる。
両者ともに共通しいるのはグラブ捌きの柔らかさ、ハンドリングが秀でていること。
中途半端なバウンドを簡単に処理するプレーは芸術性も感じる。
更に中田翔に関して言うなら、それに加えてスローイングも素晴らしい。
足をしっかり動かしつつ、右肘に使い方が柔らかいので大きな送球ミスも殆どない。
彼が打撃で好成績を残してファーストのポジションを死守できれば、内野陣の心理的負担は大きく減ってそれが鉄壁の内野陣に繋がり、投手陣に良い影響をもたらすことは必至だろう。



【野手総評】
若手の中では中山礼都が一時の「振れない状態」から良化の兆しを感じる。
以前はやや疲労感があってフルスイングする際に上体を大きく振ってしまっていたのでストレート系に差し込まれるケースが目立っていたが、徐々にテイクバックで無駄な動きが無くなって彼本来のゆったりした構えからインパクトで力を集中させるスイングになっている。
守備もセカンドとショートを無難にこなせているので、このまま少しづつでもバッティングで結果を残し続ければ開幕一軍入りも十分あり得る。
一方でルーキー岡田悠希に関しては外野守備に関しては特に問題は感じないが、やはり打撃はまだまだ修正すべき箇所が多い。
具体的なポイントについては過去のコラムやtwitterで語っているので割愛するが、145キロを超えるストレート系に完全に差し込まれている現状では一軍で結果を残すことは難しい。
ベテラン中堅勢の中ではウィーラーは引き続き順調で彼もいつ開幕しても良い状態。
大城卓三もキャンプ前半の状態からは良化傾向にある。
以前は上体が力んでいて下半身との連動性を感じないスイングだったが、今は同じ凡打でも下半身が先に動いてスイング出来ているので内容はそこまで悪くない。
これを忘れずに続けていけば「引っかけ打球」が減ってくるので、ライナー性の打球が増えてくるし、詰まっても野手の間に落ちるヒットになる可能性が上がる。
一方で相変わらず同じ凡打を繰り返してしまっているのは北村拓己。
同じ右打者でポジションも被る廣岡大志が怪我でリタイアしたので一軍に生き残っているが、このまま北海道・九州遠征でも同じ状態が続くなら来週後半の関西遠征では二軍行きを命じられる可能性が高い。
※投手編については鋭意作成中で、完成したら直ぐに公開します。

以上 敬称略
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