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読売ジャイアンツvs埼玉西武ライオンズ オープン戦まとめレポート「投手編」 2022.3.2/3.3

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読売ジャイアンツvs埼玉西武ライオンズ オープン戦まとめレポート「投手編」 2022.3.2/3.3

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読売ジャイアンツvs埼玉西武ライオンズ オープン戦 2022.3.2
【スコア・G登板投手】
西武 000 001 010 2
巨人 000 200 10× 3
<巨人P>堀田(1~3)山口(4~6)堀岡(7)谷岡(8)鍬原(9)
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読売ジャイアンツvs埼玉西武ライオンズ オープン戦 2022.3.3
【スコア・G登板投手】
西武 000 000 000 0
巨人 200 003 00× 5
<巨人P>山崎(1~3)メルセデス(4~6)大勢(7)大江(8.1/3~2/3)山田(8.3/3)ビエイラ(9)



【投手雑感】
☆堀田賢慎 投球回3、被安打1、失点0、与四球0、奪三振3
ストレート系の平均球速は140キロ台後半、最速で150キロ
変化球はチェンジアップ、スライダー、カーブ
本人がどう思っているかは定かではないが、個人的にはあまり調子が良くなかったと見ている。
東京ドームでの登板だったこともあって緊張気味に感じたし、いつものような「唸りをあげるストレート」ではなかった。
まあ、紙一重の打球も少なくなく、又、西武打線がまだまだ調整途上ではあることを差し引いても無失点で抑えたことは大収穫。
調子が良くない時でもそれなりの投球が出来たことを評価すべきで、何よりも無四球での無失点投球は素晴らしい。
一方で、先発ローテ入りする為の今後の課題はやはり変化球になる。
恐らく、この日のテーマは「変化球」で、これまでの登板と比べると、かなり割合が多い印象だった。
カーブは5球投げて4球がワンバンドでストライクを取れたのは1球のみ。
チェンジアップは緩急という意味では効果的だが、まだまだ高めに集まる傾向が強いので、彼の投球に慣れてくると相手打者に上手く拾われたり一発の危険性がある球種とも言える。
カット気味のスライダーの制球は上々で、彼の中ではいつでもストライクを稼げる球種になっているかのかもしれない。
打者の立場で考えると、最も嫌なタイプの先発投手(苦戦必至の投手)は「ストレートが速く、いつでもストライクを奪える変化球が二つ持っている投手」なので、やはりカーブの精度アップが必須だと思う。
打者目線ではカーブは一瞬視界から外れるボールなので、甘くなってもどうしても見送りがちになる。
特に堀田の場合はストレートとカーブの球速差が40キロもあるので、打者にとってはチェンジアップ以上に「消したい球種」と言える(チェンジアップとスライダーはストレートとの球速差は20キロ程度)
まあ、一時的にはスライダーとチェンジアップだけでも勝てるかもしれないが、長いスパンで考えると、このカーブの習得が先発投手としての成功の鍵を握ることになるだろう。
現在、桑田コーチとマンツーマンで指導されているようだが、是非ともモノにして欲しい。
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☆山崎伊織 投球回3、被安打2、失点0、与四球2、奪三振4
ストレート系の平均球速は140キロ強、最速で148キロ
変化球はツーシーム、スライダー、フォーク、カーブ、カットボール
東京ドーム初登場で初回はストレート系が制御出来ずに制球にかなり苦しんでいたが、無死満塁の状況から山川を外スラの出し入れで三振を奪った後は落ち着きを取り戻し、結局この回を無失点で切り抜ける。
二回以降はスライダー系を軸にした多彩な変化球を駆使して相手打者に自分のスイングをさせていなかった。
スライダー系に関してはプロでも非常に高いレベルのボール。
山川が「ボール球のスライダーが来る」と、ある程度分かっていてもつい手が出てしまう変化をしていた。
ツーシーム(シュート)も右打者にとっては非常に厄介と言えるボールで、左打者もスライダー系を意識せざるをえないので同じくツーシームは邪魔なボールと言える。
フォークとカーブもそこそこの精度を持っているので、先発投手として「勝てる要素」は十分に持っている。
これから暖かくなってストレートがもう少し速くなってくると、相手を制圧するような投球が見られる可能性は十分にある。



☆山口俊 投球回3、被安打4、失点1、与四球1、奪三振2
ストレート系の平均球速は140キロ超
変化球はフォーク、スライダー、カーブ、ツーシーム
前回登板よりもストレートは走っていたが、本番ではもう少し球速が欲しい。
変化球については打者の反応を見る限り、まだまだ曲がりが早かったり、キレが無いのかもしれない。
まあ、彼もベテランになってきたので、この時期にこれだけ投げられれば順調に調整出来ているという評価で良い。
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☆メルセデス 投球回3、被安打0、失点0、与四球0、奪三振3
ストレートの平均球速は140キロ台中盤、最速で147キロ。
変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ
ほぼ完璧な投球内容だった。
完璧すぎて一人も走者を出さなかったので、走者を背負った時の投球をチェックできなかったのは残念だったが。。。。。
今日はカーブとストレートを軸に投球を組み立てていた。
これまではスライダーの腕の振りは問題ないが、カーブとチェンジアップに関しては「腕の振りがヌルくなる傾向」が強く出ていたのでチェックしていたが、確実に良化していた。
特にカーブはまだ完璧とは言えないまでも、打者の反応を見るとかなりストレートとの腕の振りの違いが分かりづらくなっている。



☆堀岡隼人 投球回1、被安打0、失点0、与四球3、奪三振0
ストレート系の平均球速は150キロ弱、最速で151キロ
変化球はフォーク、チェンジアップ、カーブ、スライダー
やや球審との相性が悪かったが、それを差し引いても3四球はいただけない。
特に拙かったのは中田の好守に助けられた直後の打者に対して与えてしまった四球。
試合の流れ、チームの士気を考えると最悪の四球だった。
去年よりも投球モーションに力みを感じず、制球力も向上しているように感じていたので、この3四球は非常に残念だった。
リードしていた岸田の配球にもツッコミどころはあるが、それでも3四球はなぁ。。。。
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☆大勢 投球回1、被安打0、失点0、与四球0、奪三振0
ストレート系の平均球速は150キロ超、最速で155キロ
変化球はスライダー
ドラ1の実戦初登場なので非常に注目される中での投球だったが、非常に落ち着いたマウンド捌きが印象的だった。
噂の剛速球は全て153キロ以上で、つり球要求の一球だけ高めのボールがあったが、他は全て打者のベルトより低めに集めていた(内角高め要求のつり球をキッチリと投げ切った胆力にも恐れ入った)
球質はまだバラツキを感じるが、指にかかったときのストレートは空振りを奪えそうな質感で、シュート回転して少々甘くなってもやシンカー気味に低めに「グイっと」と食い込んでくるので、初見で芯で捉えるのは非常に難しいタイプと言える。
変化球はスライダーはなかなかのキレで、ストレートとのコンビネーションで三振を十分に奪えそうなボールになっている。
これに加えて習得中のフォークをモノに出来ればまさに鬼に金棒。
多少ストレートが甘くなってもファールでカウントを稼げるタイプなので、変化球で空振りを奪えるボールを持っていれば十分にプロでもやっていける。
あとは彼をどのように起用するのか?
ぶっちゃければ、どう見ても「リリーフタイプ」だと思うが、監督が大きく育てたいという意向で先発の道を模索しているようではある。
恐らく、先発候補は他の若手で複数人台頭してきたので、彼を勝ちパターンの一角に組み込むことになると見ているが。。。。



☆谷岡竜平 投球回1、被安打1、失点1、与四球2、奪三振1
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はスライダー、フォーク
こちらは堀岡以上に言い逃れの出来ない四球を与えてしまっていた。
ストレート系が全く制御出来ずに簡単に連続四球を許し、無死一二塁のピンチを背負ってしまう。
それでもここから何とか踏ん張る姿を見せて2アウトを奪うが、結局タイムリーを浴びてしまった。
投手陣は新戦力が台頭しているので本人も良い投球を見せたかった筈だが、それが力みを呼んで制球難に繋がってしまった。
同じくストレートと落ちるボールで勝負する堀岡と比べると、フォーク系の精度は谷岡の方が上だが、球威は堀岡に負けている。
以前のコラムでも書いたが、谷岡のような「纏まっている投手」は二軍では守護神クラスでも、一軍では「そこそこ」の結果にしかならないタイプと言える。
このフォークを活かす組み立てをもっと考えるべきで、その為には左右問わず、 内角ストレートの出し入れの精度を上げて、打者を押し込んでいく投球をする必要がある。
それが出来ると同じフォークでも討ち取る確率はグッと上がる。
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☆鍬原拓也 投球回1、被安打0、失点0、与四球1、奪三振0
ストレート系の平均球速は150キロ弱、最速で150キロ
変化球はカットボール、シンカー
変化球はカットボールは相変わらず良いが、彼が最も得意としていたシンカーについてはもっと精度とキレを上げていかないと一軍では通用しないと思う。
さて、ここまでの実戦登板はほぼ完璧な内容だったが、この登板は内容的にはイマイチだった。
やはり、全ての四球を否定するつもりはないが、無駄な四球だけは避けて欲しい。
彼も球審の微妙なジャッジにやや苦しめられたが、それでもこの四球は避けて欲しかった。
まあ、それでも去年までならこの四球をキッカケに一気に逆転されるケースも少なくない投手だったが、そこからキッチリと低めにボールを集めて討ち取った投球は評価に値する。
つまり、調子が良くない時でも「それなりに無失点で抑える投球ができたこと」は彼が成長している証だと思う。



☆大江竜聖 投球回2/3、被安打0、失点0、与四球0、奪三振0
ストレートの平均球速は140キロ弱
変化球はスライダー、チェンジアップ
彼のような変則投手は少ない球数で出来れば勝負をつけたいが、現状はそれがなかなか難しくなっている。
投球の軸になるストレートとスライダーの出し入れはまずまず合格点だが、1ランクアップを目指すならもう少し球威が欲しい。
そうしないとチェンジアップの威力が半減するので、特に右打者をなかなか討ち取る事が出来ない。
まだ左打者専用の域からは脱し切れていない。
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☆山田龍聖 投球回1/3、被安打0、失点0、与四球0、奪三振0
打者一人ではあったが、源田に対してド真ん中に144キロのストレートを投げ込んで討ち取った。
大勢もそうだが、首脳陣はこの山田もどのように起用していくか悩んでいるように感じる。
タイプ的には先発だと思うのだが。。。。。
まだ一軍での登板回数も少なく、まだまだ評価できる材料に乏しいが、一軍入りへの最大のポイントは制球力なると思う。
特に変化球(カーブ、チェンジアップ)の精度アップが鍵になるだろう。
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☆ビエイラ 投球回1、被安打2、失点0、与四球0、奪三振2
ストレート系の平均球速は150キロ超、最速で156キロ。
変化球はツーシーム、スライダー
最初はスライダー系が決まらずにやや制球を乱していたが、徐々に決まり始めてからは安定した投球だった。
コースヒットを二本打たれたが、相手の芯で捉えられた打球はゼロ。
又、山瀬が要求した内角ストレートも投げ切ることが出来ていたので、制球面でも順調な仕上がりを伺える。
まだまだ本来のストレートの球威ではないが、無駄な力を削ぎ落して156キロのストレートを投げているので体調面でも不安を感じない。

以上 敬称略
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