北海道日本ハムファイターズvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2022.3.5
【ジャイアンツオーダー/攻撃経過/野手短評】
1番(指)丸佳浩
➀カウント2-2から外角低めのストレートを見三振、一死。
➂フルカウントから真ん中スライダーを捉えて中越二、二死二塁。
➅初球の外角ストレートを捉えて左越二、無死二塁。
<短評>
昨日の試合は調子落ちの兆候が見られたが、今日はキッチリと修正されていた。
センターからレフト方向に長打が出ている間は大丈夫だろう。
⇒⇒代打(指)大城卓三
➇カウント1-2から内角スライダーを捉えて右本(得点1)、二死。
<短評>
追い込まれた後に内角スライダーに上手く体が反応してくれた。
やはり下半身主導でスイング出来ているからこそ反応出来たと言える。
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2番(中)岡田悠希
➀フルカウントから内角高めにストレートが外れて四球、一死一塁。
➂カウント2-2から内角高めのストレートに差し込まれて中飛、チェンジ。
➅カウント2-2から内角低めのカーブを空三振、一死二塁。
➇カウント2-2から外角低めのストレートを見三振、チェンジ。
<短評>
亀井善行が引退し、梶谷隆幸が怪我で出遅れている現状では、ある程度守れて、ある程度走れる左の中距離打者はチームにとって喉から手が出るほど欲しい。
同じ左打者の松原聖弥がパッとしないので、なおさら首脳陣は彼の台頭を願っていると思うが、残念ながらまだまだ力不足は否めない。
これからポランコが合流するとチャンスは無くなるだろう。
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3番(遊)坂本勇人
➀カウント2-1から真ん中ストレートを捉えるが二ゴロ、4-6-3の併殺、チェンジ。
➃カウント2-1から真ん中スライダーを引っかけて遊ゴロ、一死。
➅カウント1-2から外角チェンジアップにタイミングが合わずに見三振、二死二塁。
<短評>
バットの先で引っかける打球が多いのは、まだまだ自分のミートゾーンまでボールを上手く呼び込めていないことを意味している。
これから調子を徐々に上げてくるだろう。
⇒⇒(三)北村拓己
➈カウント1-2から真ん中フォークを引かけて三ゴロ、一死。
<短評>
相変わらず同じような凡打を繰り返している。
4番(三)岡本和真
➁カウント2-2から外角チェンジアップをバットの先で中安、無死一塁。
➃カウント2-0から外角カットボールを捉えて遊襲安、一死一塁。
➅カウント1-1から外角カーブを捉えるが中飛、チェンジ。
<短評>
バットの出方、角度は悪くない。
間違いなく順調に仕上がっている。
⇒⇒(遊)中山礼都
➇カウント1-2から外角フォークに泳がされて中飛、二死。
<短評>
何とかしたかったが最後はフォークに泳がされてしまった。
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5番(左)石川慎吾
➁カウント1-2から真ん中チェンジアップを引っかけて遊ゴロ、6-4-3の併殺、二死。
➃カウント0-2から外角スライダーを空三振、二死一塁。
<短評>
特に右投手に対しては甘いボールを打ち損じてファールにし、最後はボール球を振らされるパターンがずっと続いている。
厳しい言い方だが、もう大化けは期待出来ない。
「二軍の帝王」なので期待したくなる気持ちは分るが、一軍の右投手相手に全く可能性を感じないので個人的には二軍の成績は全く評価していない。
もう彼を一軍・二軍どちらもスタメンで起用せず、対左専用で起用した方が良いと思う。
その方が彼も左殺しとして技を磨けると思うのだが。。。
⇒⇒(左)秋広優人
➆カウント1-2から外角スライダーをバットの先で遊ゴロ、一死。
➈相手が制球を乱してストレートの四球、二死一塁。
<短評>
キャンプ終盤のバッティング内容と比べると良化の兆しを感じるので、今こそ彼をスタメンで起用して最低でも三打席チャンスを与えて欲しい。
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6番(二)若林晃弘
➁カウント2-2から真ん中低めのチェンジアップを引っかけるが投失(悪送球で三進)、二死三塁。
➃フルカウントから内角低めのスライダーを空三振、チェンジ。
➆フルカウントから真ん中スライダーを打ち損じて三ゴロ、二死。
➈カウント1-0から真ん中ストレートを捉えて中安、二死一二塁。
<短評>
ようやく最終打席に彼らしいクリーンヒットを放った。
コンパクトかつ鋭いスイングで望月のストレートを弾き返した。
7番(一)増田陸
➁カウント1-1から外角カットーボールを捉えるが三ゴロ、チェンジ。
➄初球の真ん中高めのストレートを打ち損じて捕邪飛、一死。
➆カウント1-1から外角スライダーをバットの先で投ゴロ、チェンジ。
<短評>
第一打席はハードラック。
ヒット性の打球だったが野手の守備範囲に飛んでしまった。
⇒⇒代打 吉川尚輝
➈カウント1-0から真ん中ストレートにやや差し込まれて左飛、試合終了。
<短評>
ストレート一本で待てる状況だったが、打ち損じてしまった。
前日の失敗を取り返すチャンスだったが。。。。
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8番(捕)岸田行倫
➂カウント2-2から真ん中高めのストレートを空三振、一死。
➄フルカウントから真ん中低めのフォークを空三振、二死。
<短評>
バッティングは連続三振、キャッチャーとしても投手を好リードで導いていたようには感じなかった。
⇒⇒(捕)山瀬慎之助
➇カウント1-2からワンバウンドのチェンジアップを空三振、一死。
<短評>
バッティングは残念ながら技術が追いついていない。
守備力はレベルアップしているだけに何とかしたい。
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9番(中⇒右)松原聖弥
➂カウント0-2から内角ストレートを空三振、二死。
➄カウント1-0から内角高めのストレートに差し込まれて二ゴロ、チェンジ。
➇カウント1-1から外角スライダーを引っかけて二ゴロ、二死。
<短評>
弊コラムではチーム編成上の最重要選手として期待していただけに、あえて厳しい言葉で言わなら。。。
「論ずるに値しない」
ただ一つだけ声を出して言いたいのは「もっと元気を出してプレーしてくれ!!」
不動のレギュラーのような雰囲気で黙々とプレーしているが、彼はまだまだそんな立場では断じてない。
もっと危機感を持って欲しい。。。
【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆今村信貴
ストレート系の平均球速は140キロ弱
変化球はスライダー、シュート、カットボール、フォーク、カーブ
<雑感>
初回、先頭の郡は左中二⇒万波は左線適二(失点1)⇒王は右適安(失点1)⇒石井は二ゴロ(二塁封殺)⇒渡邉を空三振⇒難波を投ゴロ。
今年既に日本ハムとの対外試合を二試合終えている状況で、超積極的(ファーストストライクを積極的に振ってくる)であることは程度想定出来た筈で、先頭の郡に初球のボール球ながらもストレートを叩かれ、万波には同じく初球の内角カットボールを叩かれた配球は大いに疑問を感じる。
右打者なら外のシュートやチェンジアップ、左打者ならカーブで出方を伺う配球でも良かった。
この辺りは岸田も少し考えた方が良い。
二回、先頭の清水を投ゴロ⇒今川を空三振⇒近藤を遊ゴロ。
この回はキッチリと低めに変化球を集めて危なげない投球を見せる。
三回、先頭の郡を二ゴロ⇒万波を遊ゴロ⇒王を見三振。
二廻り目となったこの回は相手の打ち気を上手く利用して討ち取っていた。
全体的な印象としては、ストレートの走りがイマイチではあったが、低めにボールを集める意識は十分に感じる投球で、2失点ながらも合格点を与えられる内容だった。
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☆赤星優人
ストレート系の平均球速は150キロ弱
変化球はカットボール、ツーシーム、フォーク、カーブ
<雑感>
四回、先頭の石井は左安⇒渡邉を空三振⇒難波は捕ゴロ(エンドランで二進)⇒清水を遊ゴロ。
先頭打者に3ボールからヒットを打たれるなど、やや制球にバラツキが多かったが、走者を背負ってからも落ち着いたマウンド捌きでピンチを切り抜けた。
特に渡邉から三振を奪ったチェンジアップ気味のツーシームは良かった。
五回、先頭の今川は左本(失点1)⇒近藤を右飛⇒郡を三ゴロ⇒万波は二安⇒王を二ゴロ。
この回も先頭打者にボール先行のバッティングカウントを作り、今度は一発を許してしまう。
前回の登板でも感じたが、先頭打者の入り方が雑というか、もう少し集中して欲しい。
ボール先行でドカンと打たれるパターンは評価を落としてしまう。
六回、先頭の石井を遊ゴロ⇒渡邉を三ゴロ⇒淺間を空三振。
渡邉に対して追い込んでから懐にストレートをキッチリ投げ込んで討ち取る。
この投球が出来れば本番でも十分に通用する。
又、課題のカーブもカウント球として機能していた。
☆大勢
ストレート系の平均球速は150キロ台中盤、最速は158キロ
変化球はスライダー
<雑感>
七回、先頭の田宮を三ゴロ⇒今川を空三振⇒近藤を中飛。
左打者の田宮と近藤に対しては全球ストレート、右打者の今川には全球スライダーで討ち取った。
ちょっとびっくりしたのは、予想以上にスライダーの精度が高く、外角の出し入れも出来ていた事。
これで左打者対策で落ちるボールが有れば、ビエイラ不調時の際にの守護神としても十分いける。
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☆畠世周
ストレート系の平均球速は150キロ弱
変化球はカーブ、カットボール、スライダー、フォーク
<雑感>
八回、先頭の清宮を見三振⇒万波は中本(失点1)⇒王は二直⇒石井を空三振。
指にかかったストレートは素晴らしいが、抜け気味のストレートは非常に危険なボールになっている。
カウント球でカーブを多投していたが、腕の振りがヌルくなる(ボールを置きに行っている)ので、このまま本番で投げると痛打を浴びる可能性が高い。
【北海道日本ハムファイターズ先発オーダー】
1番(指)郡
2番(左)万波
3番(一)王
4番(遊)石井
5番(二)渡邉
6番(三)難波
7番(捕)清水
8番(右)今川
9番(中)近藤
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【スコア】
巨人 000 000 010 1
ハム 200 010 01X 4
<ハムP>宮西(1)金子(2~4)古川(5~6)堀(7~8)望月(9)
<巨人P>今村(1~3)赤星(4~6)大勢(7)畠(8)
【野手総評】
初回、先発宮西に対して一死から岡田が四球で出塁するが、坂本の捉えた打球はセカンド正面への併殺打となる。
二回、二番手金子に対して先頭の岡本がヒットで出塁するが石川が最悪の併殺打、続く若林の投ゴロを金子の送球ミスで二死三塁のチャンスを作るが、増田陸の捉えた打球はサードの守備範囲だった。
三回、岸田と松原は金子の緩急に翻弄されるが丸は二塁打を放つ。
しかし、続く岡田が倒れて無得点。
四回、一死から岡本がヒットを放つが、石川と若林が金子に軽く捻られ連続三振。
五回、三番手の古川のストレートとフォークに翻弄されてしまう。
六回、先頭の丸が二塁打を放つが、後続が倒れて無得点。
七回、四番手堀に対してあえなく三者凡退。
八回、二死から大城が意地の一発を放つ。
九回、二死一二塁のチャンスも吉川が甘いストレートを打ち損じて試合終了。
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<低評価>
松原聖弥、石川慎吾、岸田行倫
岸田に関しては配球面でもう少し工夫が欲しかった。
ファーストストライクからガンガン振ってくる打者に対して、ストレートやスライダー(打者がタイミングが合いやすいボール)でカウントを稼ぎに行くのは危険極まりない。
打者目線で考えると、ストレート待ちでもスライダー系は高めに甘くなると丁度タイミングが合いやすい。
むしろ同じ半速球でもフォークの方が甘くなっても軌道が分かりづらいので打ち損じる事が多い。
松原と石川に関しては同じ失敗を繰り返しているので、もう言葉が出てこない。
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<高評価>
大城卓三
ここ数回のコラムで彼のバッティングの状態が徐々に上がっている事を指摘していたが、ようやくそれが結果となって表れた。
原監督が言うように、もはや正捕手争いという段階は終わっている。
それくらい攻守で彼と岸田の差は大きい。
【投手総評】
<低評価>
特になし
失点した今村、赤星、畠も内容的にはそれほど悪いとは思わない。
どちらかというと岸田には申し訳ないが、やや配球的に疑問符がつくケースが少なかった。
個人的には今年の今村は先発ローテの一角を任せれば十分に計算出来る投手と評価している。
——————————
<高評価>
大勢
前段でも触れたがスライダーの精度が想像以上だったので、対右打者なら本番でも十分に主力クラスでも勝負になる。
一方で、課題は左打者。
格下相手なら十分に通用するが、一流打者(特にヒットメーカータイプ)には落ちるボールが投げられないと組み立てが難しいかもしれない。
以上 敬称略
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