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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 1回戦レポート 2022.3.25

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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 1回戦レポート 2022.3.25

【スコア】
中日 001 100 000 2
巨人 010 030 00X 4
勝利投手 菅野 (1勝0敗0S)
敗戦投手 大野雄 (0勝1敗0S)
セーブ   大勢 (0勝0敗1S)
本塁打 ビシエド 1号、丸 1号

【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 3打数1安打1四球(得点1、盗塁1)
・評価4点
1番打者として二度出塁は合格点。
特に5回裏二死からの一安と盗塁はその後の得点に結びつき、これが逆転劇の呼び水となった。
・バッティングの状態は上昇気配
外角球は無理に引っかけずに素直に逆方向へ、内角球に対してはしっかり振り抜いていた。
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☆廣岡大志 3打数1安打1四球1打点(得点1)
・評価4点
同じく2番打者として二度の出塁が合格点。
しかも、5回裏のチャンスでは追い込まれた状況から見事に大野の甘いストレートをコンパクトに振り抜き、今季チーム初のタイムリーヒットを放ち、その後の逆転劇に繋げた。
一方でショートの守備では9回裏の二ゴロで併殺崩れとなったスローイングは改善しないと拙い。
あれだけモーションが大きいと、どんなに肩が強くても併殺は無理筋となる(坂本なら非常に際どい判定までもっていけた)
セカンドの吉川が併殺を成功させるために、これ以上ない目一杯のフィールディングを行っただけに、廣岡のプレーは残念だった。
・バッティングの状態は好調
振るべきボールと手を出してはいけないボールを、ケース別、カウント別でしっかりと整理されてアプローチしていた。
それを可能にしている状態なので調子は間違いなく良い。


☆ポランコ 4打数3安打1打点(得点1)失策1
・評価4点
バッティングではいずれも外寄りのストレートとカットボール、そしてフォークに上手くアジャストして3安打を放った。
一方で守備ではやや緩慢なプレーで一塁走者を三振させてしまうミスがあった。
・バッティングの状態は上昇中
間違いなくオープン戦の頃よりもスイングスピードは上がっているし、一発で仕留めそうな雰囲気も感じるようになっている。
一方、少し気になるのは最後の打席の内容で、右の田島の内角寄りのストレートとカットボールの対応がイマイチだった。
個人的には日本のストライクゾーンと配球になれてくれば、いずれは対応可能と見ているが、当面は相手バッテリーはここを集中して攻めてくるだろう。
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☆岡本和真 4打数1安打1打点
・評価3点
甘いボールをミスショットするケースが多かったが、5回裏の追加点となったタイムリーは非常に大きかった。
・バッティングの状態は好調
ミスショットしていたが、打球はいずれもフライで、ホームランアーチストとしては悪くない凡打の仕方。
更にバッティングの中身を見ても紙一重と言って良い。
技術的な事を言うと、バットをインサイドアウトで振る意識が徹底されているし、強引さを感じるスイングは皆無に等しい。
第二戦での今季初ホームランを期待したい。



☆中田翔 3打数0安打1四球
・評価2点
二度の先頭打者でチャンスメイクすら出来なかった点はマイナス材料。
5回裏の更なる追加点のチャンスでは相手の好守に阻まれる。
・バッティングの状態は好調
彼に対しては相手投手の失投が相対的に少なかった印象。
4回裏の四球の場面を見ても、しっかりとボールをセレクト出来ている。
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☆丸佳浩 4打数2安打1打点(得点1、本塁打1)
・評価4点
先制の一発は大野攻略に向けてチームに勇気を与えた。
先頭打者で迎えた第三打席のヒットも良い仕事だった。
一方で4回裏のチャンスの場面での三振は、甘いボールをミスショットして、最後はボール球を振ってしまった。
・バッティングの状態は好調
打ち損じていたケースもあったが、去年苦しんだ対左投手に対して2安打はなったことは今後に向けて明るい材料。
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☆ウィーラー 3打数0安打
・評価1点
第二打席はチャンスの場面での凡打、第三打席は先頭打者がヒットを放った直後に打席に立ったがチャンスを拡げられなかった。
第一打席の右飛は大飛球ではあったが、結果だけ見ると残念だった。
・バッティングの状態は好調
どの打席もバッティングアプローチの観点では悪くは無かった。
ストライクゾーンのボールには積極的に手を出し、ボールゾーンは見送っていた。
これなら今季初ヒットは時間の問題だろう。
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☆小林誠司 3打数0安打
・評価2点
決して彼だけの責任ではないし、結果論であることを承知の上で評価すると、序盤(菅野)の配球と9回(大勢)の配球については、相手打者の反応を見ると、狙い球を絞られてしまっていたので、この点についてはマイナス評価になる。
これ以外の配球については特に問題点は感じなかったし、まずまず良かった。
バッティングについては第二打席で惜しい当たりがあったが、無安打の結果は想定内。
但し、第三打席の送りバントミスは責められても致し方ない。
試合の流れが中日側に傾きかねないミスだった。
・バッティングの状態は普通
彼なりのスイングはまずまず出来ていた。
悪くなるとポイントが極端に捕手寄りになり、どん詰まりの内容が多くなるが、まだその兆候は見られない。



【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★菅野智之 6回、被安打7奪三振5与四球1失点2(自責点2、被本塁打1)
評価3点
良かった時と比べてストレートの球威が落ちているので、バッテリーはどうしても変化球に頼りがちになる。
序盤はそこを突かれて中日打線につかまってしまった。
中盤以降は右打者に対しては意識的に内角ツーシームを多投し、左打者にはフォークを要所で使って狙い球を絞らせない工夫をしていた。
快投を期待していたファンとしては物足りなさを感じるとは思うが、エースとしてはギリギリ合格点という評価になった。
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★今村信貴 1回、被安打1失点0
評価3点
先頭打者にいきなり二塁打を浴び、大ピンチを迎えてしまうが、ここで動揺せずに低めにボールを集めたことが無失点に繋がった。
ぶっちゃけ相手の拙攻に助けられた感は否めないが、以前の彼なら動揺したままの状態でピッチングを続け、更にチャンスを拡げられて逆転されるケースも十分に考えられたが、終始気持ちを強く持って攻めの姿勢を貫いていた。
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★デラロサ 2/3回、被安打0与四死球2失点0
評価2点
先頭打者への四球は非常に拙かった。
相手が強打のビシエドとはいえ、この局面のこの投球は試合の流れを大きく変えてしまう可能性がある。
その後の二つの内野ゴロはバッテリーの思惑通りの投球が出来たが、続く石川に対して追い込んだ後の勝負に行ったスライダーがすっぽ抜けて死球を与え、ここで交代を告げられた。
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★高梨雄平 1/3回、被安打0失点0
評価3点
二死一三塁の場面で登場し、代打鵜飼を見事に討ち取る。
最後はスライダーの投げミスだったが、相手は最後までタイミングが合っていなかった。
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★大勢 1回、被安打2与死球1失点0
評価3点
プロ初登板が開幕戦で、しかも抑えの立場でのマウンドは、我々の想像以上に緊張していたし、アドレナリンが出まくっていたと思う。
そんなメンタルコントロールが難しい状況の中で、最後まで攻めの姿勢を貫けたことは今後に向けて大きな収穫材料となった。
勿論、技術的な課題はあるが、抑えとして最も大事な要素となるメンタルの強さについては全く問題ないし、むしろ今後の飛躍を予感させてくれるマウンド捌きだった。
投球内容については、先頭打者の平田から空三振を奪った外角低め158キロのストレートは素晴らしかった。
しかし、懸念していた対左打者、特にコンタクト率の高い巧打者タイプ相手には課題が残った。
この試合ではストレートが中心でフォークを数球投げていたが、スライダーは1球のみだった。
やはり左打者にもスライダーを見せておく必要があるだろう。



【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価4点
開幕前の練習試合やオープン戦では、足を絡めた攻撃が得点に絡むことは皆無に等しかったので、5回裏二死からの吉川の二盗(送球エラーで三進)はチームに勢いを与えた。
しかも、これを続く廣岡がタイムリー(二塁打)で得点に結びつけた事で、巨人打線が「イケイケ状態」となった。
続くポランコは2球目のファーストストライクを強振して勝ち越しタイムリーを放ち、ここでも中日守備陣のミス(外野からの本塁送球)を見逃さず打者走者のポランコは得点圏に進み、岡本が初球の甘いツーシームを捉えて一気に点差を2点に拡げた。
オープン戦ではこんなダイナミックな攻撃は皆無だっただけに久しぶりに感じた爽快感だった。
一方で投手陣は中日打線の拙攻に助けられた感は否めないが、それでも小林のリードを信じて菅野以下の各投手が最後まで攻めの姿勢を崩さなかったことが勝利に結びついたと思う。
特に二番手で登場した今村は、いきなり先頭打者に二塁打を許してしまうが、その後は終始落ち着いたマウンド捌きで後続を討ち取り、ここを無失点で凌いだことが最大のポイントだった(一死三塁でフルカウントになってから前進守備に変更したベンチの判断もGOOD)
中川皓太が不在の中、彼が中川の役割を担えるようになるとチームにとっては非常に大きい。

以上 敬称略
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