広告

東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 2回戦レポート 2022.3.30

広告

東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 2回戦レポート 2022.3.30

【スコア】
巨  人 000 200 100 3
ヤクルト 000 000 010 1
勝利投手 メルセデス (1勝0敗0S)
敗戦投手 石川 (0勝1敗0S)
セーブ   大勢 (0勝0敗4S)
本塁打 ポランコ 1号(4回表ソロ) 、ウィーラー 1号(7回表ソロ)

【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 4打数0安打1犠打
・評価1点
一番打者として一度も出塁出来なかったバッティングは大きなマイナス。
評価するポイントを挙げるなら、犠打と安定した守備だけ。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
どうしてもバットが当たりそうなところにボールが来ると手が出てしまう。
これまで何度も言っているように、積極性は悪くないが、少なくとも追い込まれるまではある程度狙い球を絞って強くスイングして欲しい。
この試合も初回の先頭打者でいきなり外角低めのボールに手を出してアッサリと遊ゴロを打ってしまっていたが、これでは味方の士気は上がらない。
スイング自体は悪くないのに低打率(.158)になっている原因は、バッティングアプローチを間違えていることが原因と考える。



☆坂本勇人 4打数0安打1四球
・評価1点
彼もバッティングでは全く良いところがなかった。
一方で、ショートとしてはゴロアウトが多かったメルセデスの投球を、鉄壁の守備でバックアップ。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
前回のコラムで奥川に対して全くタイミングが合わずにやや崩されていたので、次戦の第一打席が非常に大事であることを指摘したが、結果こそ中飛に終わるが、石川の緩いボールをしっかりと手元まで引き付けてフルスイング出来ていたので良かった。
その後も逆に呼び込み過ぎるくらい(詰まり気味)のタイミングで石川の緩いボールを打ちに行っていたが、紙一重の内容で全く問題ない。
良い意味で調子は平行線を保っていると見ている。
——————————–
☆ポランコ 2打数1安打1打点2四球(得点1、本塁打1)
・評価4点
それまで完璧に抑え込まれていた石川からの先制弾は非常に大きかった。
この一発をきっかけに、更に1点を追加してゲームの主導権を握った。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(➡)
前回のコラムで筆者はこんなことを書いていた
「第二戦は石川が予告先発だが、もしかしたら今は左投手の方が良い結果を生む可能性がある。石川は必ず内角シュートを見せ球で使ってくるので、それとはケンカせずに外甘のボールを素直に左中間方向に弾き返すイメージで打席に立って欲しい。逆に緩いボールに過剰に反応して引っ張る意識が強くなると相手の思うつぼになる」
捉えたボールは違うが、甘くなったシュートを捉えたスイングには強引さは全くなかった。
これが対石川に対しては重要で、決して引っ張ることを否定している訳ではなく、コースに逆らわないバッティングが大事ということ。
つまり、内角球は無理に逆方向に打たずに素直に引っ張り、逆に外角のボールは引っかけないで素直には弾き返す。
一方で、左投手の内角球は右投手の内角球をボールの角度や見え方が全く異なるので、左投手の内角球を打ったことが弱点(内角球)の克服とは考えていない。
しかし、それよりも良かった点は、石川の内と外の出し入れに対して喧嘩しなかったこと。
じっくりと最もアジャストしやすいボールを選んでいたので、前日までとは異なり打ちそうな雰囲気が出ていた。
これからも内角高めにボールを集められると思うが、そのボールを過剰に意識しないことが大事になる。
彼のコンディションは暖かくなればもっと上がる筈で、それと共にスイングスピードも上がってくると思う。
それまでは日本の投手の攻め方をじっくり見るくらいのつもりで打席に立てば良い。



☆岡本和真 4打数0安打1四球
・評価1点
彼もバッティングでは全く貢献できなかったが、こちらも安定した守備でメルセデスを盛り立てていた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
引っかけ気味のゴロアウトが増えてきたのはあまり良い兆候とは言えない。
石川に対して打たされてしまっていた。
——————————–
☆中田翔 4打数0安打
・評価0点
攻守で特に見せ場がないまま終わってしまった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
石川に対してはタイミングが合わずに苦労していたが、梅野に対しては最後は内角ストレートに差し込まれたが、ボールの見逃し方は悪くなかった。
試合前は調子落ちを懸念していたが、そこまで悪い印象はなかった。
次戦のバッティングに期待したい。



☆丸佳浩 3打数2安打1死球(得点1)
・評価4点
貴重な2点目に繋がった二塁打は価値が高い。
又、合計三度の出塁も貢献度は大きい。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
相変わらず状態が良い。
ヒッチからインパクトにかけての動きに一切無駄がなく、タイミングをしっかり取れているので「間」を感じるスイングになっている。
——————————–
☆ウィーラー 2打数1安打1打点1四球(得点1、本塁打1)
・評価4点
喉から手が出るほど欲しかったダメ押し点は、彼の一発によってもたらされた。
今シーズンも貴重なムードメーカーとしてチームの士気を大いに高めている。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(➡)
火曜日の試合はスタメンから外れていたので日曜日との比較になるが、やや突っ込み気味になっていたバッティングが、かなり修正されていた。
恐らく緩いボールを使ってくる石川が相手という事で、意識的にボールを長く見る(引きつける)意識で打席に立っていたことが、バッティングの調子を取り戻すキッカケになるかもしれない。
次戦のバッティングが非常に大事になる。



☆小林誠司 4打数1安打1打点
・評価4点
バッティングでは前の打者(ウィーラー)の申告敬遠に発奮?してタイムリーを放つ。
キャッチャーとしては、途中で二つの「ポカ」はあったが大事には至らず、非常に巧みな配球でメルセデス以下の投手陣を好リードで導いていた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↘)
上記は開幕戦スタメン時の状態との比較になる。
その時よりも彼の悪癖であるボールを迎えに行くバッティングになってしまっている。
タイムリーを放った場面は、ぎりぎりバットの先で拾えたが、恐らく内角にカット気味のボールを投げられていたら詰まったサードゴロに終わったと思う。
——————————–
☆廣岡大志 1四球
・評価1点
得点には繋がらなかったが、一死一塁の状況から四球で繋いだ。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↘)
上記は開幕第二戦スタメン時との比較になる
やや上半身の力みを感じるスイングで、バットの出があまり良くない状態。



【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★メルセデス 5回1/3、被安打2奪三振3与四球4失点0
評価3点
低めにボールを集める意識が高く、ゴロアウトを連発していた。
特に右打者に対しては内と外にボールを巧みに散らして狙い球を絞らせなかった。
一方で、確かに無失点で終えた事は高い評価を与えねばならないが、6回途中(球数74)でマウンドを降りてしまった事はマイナス材料になる。
少なくとも彼が6回を投げ切れば、その後の継投はもっと楽に出来た筈である(評価も4点だった)
———————————–
★鍬原拓也 2/3回、被安打0失点0
評価3点
6回一死一二塁の場面で登板し、見事に無失点で切り抜けた。
サンタナにはボール先行で苦しんだが、最後まで粘り強く外角低めにストレートとカットボールを投げ切って一邪飛、続く長岡に対しては内角低めのシンカーで同じく一邪飛で討ち取る見事な投球だった。
四連投(移動日有り)にはなっているが、彼にとっては実質プロ野球選手として初めて「戦力」になっている日々であり、恐らく心地よい疲れを感じながら投球していると思う。



★今村信貴 1回0安打1奪三振0失点
評価3点
7回表のウィーラーの貴重なダメ押し弾の直後での登板だっただけに、ここで彼がキッチリと1イニングを無失点で終えたことは非常に大きかった。
中川皓太が不在の今、左の彼がセットアッパーとして使えるメドが立てば、リリーフ陣の運用はかなり変わってくる。
★ビエイラ 1/3回、0安打2与四球1失点
評価0点
オープン戦の時と同じで、完全な独り相撲になっていた。
いきなりの連続四球は論外だが、山田のピッチャーライナーの後の送球を冷静に行えなかった辺りに、現状の彼の心理状態を表していた。
———————————–
★高梨雄平
評価2点
一死二三塁という厳しい状況での登板だったが、仮にこの走者全員を本塁に返してもまだリードが1点ある状況なので、同点弾以外で一番拙いのは攻めきれずに四球を与えてしまうこと。
ここはまず村上からどんな形でも良いからアウトを奪う必要があったが、高梨はキッチリと村上を二ゴロ(1点入る)で討ち取り最高の仕事をした。



★畠世周
評価2点
村上に対するワンポイント登板だった高梨の後を受けて、対サンタナの場面で登場した。
前回登板は消極的にも感じる投球だったので、ここでは気持ちだけは絶対に負けて欲しくなかったが、外角スライダー系の出し入れだけで三振を奪い、完璧にミッションをクリアした。
小林の配球も見事だった。
———————————–
★大勢
評価3点
ややヤクルト側に流れが傾きかけていた状況で、しかも先頭打者がこれまで巨人のリリーフ陣が苦しめられていた川端だったので、個人的には嫌なイメージが湧いていたが、それは杞憂だと直ぐに分かった。
そんな難敵の川端からあっけなく三振を奪い、そこからは更にエンジンがかかってまさに「制圧」していた。
これでヤクルト戦も連投となり、中日三連戦と同じなら次戦は休養になるが。。。



【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価4点
ビエイラ投入で、ややもすれば采配ミスと言われかねない展開になりかけたが、高梨と畠が見事にカバーしてくれた。
個人的にパッと浮かんだ采配のマイナス面はこの程度。
プラス評価は何と言っても小林のスタメン起用。
それまでメルセデスには大城と組ませるケースが多かったが、小林の起用はズバリ当たって攻守で貢献した。
阿部慎之助の推薦があってのことだと推察するが、素晴らしい決断だった。
一方で、マシンガン継投については賛否分かれると思うが、この試合を勝ち切るという観点では最善の策であると評価した。
しかし、これを去年のように繰り返すことになると。。。

以上 敬称略
超激辛ジャイアンツコラムはTwitterでも活動しています。(超激辛ジャイアンツコラムTwitterはこちらをクリック)
Twitterではblogで書ききれなかった事や、ファームの試合雑感、G以外他チームの試合雑感、注目選手の評価、ブログ更新情報など、様々な発信をしております。
又、ブログについての感想やご意見もこちらで受け付けております。
このブログを読んで気に入った方は是非ともフォローしてください。
尚、フォローバックにつきましては、基本的にコメントのやり取りをした方に対してのみ行いますのでご了承ください。(超激辛ジャイアンツコラムTwitterはこちらをクリック)
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となりますので、是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!
超激辛ジャイアンツコラム - にほんブログ村