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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 3回戦レポート 2022.3.31

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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 3回戦レポート 2022.3.31

【スコア】
巨  人 000 102 003 6
ヤクルト 000 000 012 3
勝利投手 堀田 (1勝0敗0S)
敗戦投手  原 (0勝1敗0S)
セーブ   畠 (1勝0敗1S)
本塁打 サンタナ 4号(9回裏2ラン)

【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 5打数2安打1打点
・評価3点
マルチヒットと打点1は上々の内容。
しかし、1番打者としての理想を言えば、5打席立てばどこか1打席は四球で出塁して欲しい。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↗)
ようやくシチュエーションに合わせたバッティングが出来ていた。
若いカウントではフルスイングして、追い込まれたらコンパクトに変える。
ホントにやめて欲しかった初球から安易に当てに行くようなスイングは消えていた。
➀相手からすれば毎度当てにいく(フルスイングしない)選手は怖くない。
➁怖くないからプレッシャーは感じない。
➂プレッシャーを感じないから腕を振って投げられる。
➃腕を振って投げられればベストピッチに繋がる確率が上がる。
➄投手にベストピッチをされたら打者はそう簡単には打てない。
この試合、彼は久しぶりにマルチヒットを記録したが、これは決して偶然ではないし、相手が怖がるようになれば四球での出塁も増えてくる。
勿論、打者のタイプによっては別のバッティングアプローチが必要な場合もあるが、少なくとも彼のポテンシャルなら、もっとスケールの大きい一番打者を目指すべきだ。



☆坂本勇人 3打数1安打2四球(得点2、失策1)
・評価3点
2番打者として三度出塁し、そのうち二度得点に繋がった。
バッティングだけなら評価点4点をあげられるが、惜しかったのは8回の守備でのミス。
雨が降って人工芝がスリッピーな状態ではあったが、坂本クラスなら確実に処置して欲しい打球だった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↗)
前日まではミートのポイントがややズレていたが、少しずつ合うようになってきた。
どの打席も凡打の内容は良く、いつでもマルチヒットを狙える状態になっている。
———————————
☆ポランコ 2打数1安打2四球(得点1)
・評価3点
ぶっちゃけ、二つの四球はいずれも別の主審なら違う結果になっていた可能性が高い。
それくらい際どい判定が彼の打席では多かった。
しかし、結果を見れば3番打者として四度の打席で三度の出塁は上々の内容。
何でもむやみに振りに行くのではなく、しっかりと狙い球を絞ってスイングしていく姿勢も良かった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
まだまだスイング軌道を見ると、メジャー在籍時の良かった頃のモノではない。
本来ならもう少し体の近くからバットが出てくるはずだが、ややドアスイング気味になっている。
この状態では内角高めは狙っていても打てないので、ここは何とか修正していきたい。
——————————–
☆岡本和真 4打数1安打2打点1四球
・評価3点
先制とダメ押しの2打点は四番としてはまずまずの結果。
しかしながら、彼と中田が6回と8回のチャンス場面のうち、どちからでタイムリーを放っていればもっと楽に勝てていた可能性が高い。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
ゴロアウトが増えてきたのはスラッガーとしては悪い兆候。
但し、いずれのゴロも内角シュートを強引に打ちに行っての結果で、外角のストレートや変化球を引っかけ気味のゴロアウトにしている訳ではないので、まだ調子落ちとは言い切れない。



☆中田翔 5打数0安打
・評価0点
原樹里のシュート攻めでややムキになってしまっていた。
このボールと喧嘩してしまっていたので、ボールの見極めも悪くなってしまった。
5番打者としては最悪の内容で、仮に負けていたら戦犯扱いされていた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↘)
度重なる内角攻めで、やや左肩の壁が早く壊れてしまっている。
ドアスイング気味の引っ掛けゴロが多くなっているので、残念ながら状態は下降線に入った。
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☆丸佳浩 4打数1安打2打点
・評価3点
ヒットは僅か一本のみだが、試合の流れ(無死満塁から岡本と中田が凡打した直後)を考えればこれ以上ない貴重なタイムリーだった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
凡打の内容、ボールの見逃し方が相変わらず良い。
自分のポイントまでしっかりと呼び込んでコンパクトに振り切れている。



☆松原聖弥 4打数1安打(得点1)
・評価2点
9回のダメ押し点は彼のヒットから打線が繋がった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↗)
かなりボールを呼び込めるようになってきた。
つまり、バッティングの中で自分の「間」を作れるようになってきたので、しっかり手元まで引き付けてボールを強く叩けるようになっている。
——————————–
☆大城卓三 4打数1安打
・評価3点
バッティングでは9回のダメ押し点に繋がる二塁打は殊勲大。
その前の犠打を決められなかったことによって生まれた副産物ではあるが、彼の何とかしたいという執念は感じた。
一方、キャッチャーとしては、プロ初登板の堀田を見事にリードしていた。
配球面ではチェンジアップをタイミングよく使ってヤクルト打線に的を絞らせず、そして常に攻めの姿勢を堀田に求めていた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(➡)
最終打席の二塁打が調子上昇のキッカケになることを期待したい。



☆ウォーカー 1打数1安打
・評価1点
得点には繋がらなかったが、代打でクリーンヒットを放つ。
・バッティングの状態
前試合終了時は(不明)
今試合終了時は(➡)
まだまだストレートには差し込まれ気味だが、変化球には上手く対応している。
変化球への意識を打席からは強く感じるので、次回以降は相手バッテリーの攻め方も変わってくるだろう。
————————————
☆中島宏之 1打数0安打
・評価1点
あの打席で最も避けなければならないのは三振なので、バッティングアプローチとしては、あれが正解だった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(➡)
代打は調子を維持するのが難しい。
前回感じた調子の良さを今回のスイングからは感じなかった。
シュート系を強く意識していたことが原因で、ややドアスイング気味になっていた。



【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★堀田賢慎 6回、被安打5奪三振2与四球2失点0
評価4点
恐らく調子自体はイマイチで、更に主審の判定もかなり厳しめで、彼に限らず他の投手もかなり苦しめられていた。
オープン戦ではストライクが取れていたカットボールがなかなか決まらず、縦割れのカーブもボールになるケースが多かった。
一方でチェンジアップが要所で決まってくれたので、ストレートとチェンジアップの投げ分けのみで何とかギリギリ凌いでいた印象。
ぶっちゃけ、かなり幸運が重なっていたことは否めないが、それを差し引いても先発ローテの一人として立派な投球内容だった。
初回から平時ではやや力をセーブし、走者を得点圏に置いた時にギアをグッと上げるという「大人の投球」は見事だった。
これから暖かくなってくれば、もっとスピードも出るだろうし、腕も振れるようになってくると思う。
彼の伸びしろは果てしない。
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★今村信貴 2回、安打1奪三振4失点1(自責点0)
評価3点
2イニング目に坂本のエラーが絡んで失点を許したが、彼がこの2回を何とか最少失点で切り抜けたことがチームの勝利をグッと手繰り寄せたと見ている。
先発が多かった去年までは弱気と感じる投球が垣間見えていたが、明確にリリーフの役割を与えられたことがプラスに働き、終始打者を押し込む投球が出来ている。
ここまで桑田コーチの隠れたヒット作だが、シーズン終了後は誰もが認める大ヒット作になるかもしれない。



———————————–
★ビエイラ 2/3回、安打1奪三振1与四球2(自責点2、被本塁打1)
評価0点
残念ながら四球癖はそう簡単には修正できない。
技術的な欠点も勿論あるとは思うが、彼の場合はメンタル的な事の方が大きいように感じる。
開き直れる状態ではビシッと質の高いボールを投げるが、そうなれない時には全く腕が振れずに置きにいく投球をしている。
自分の投球に自信が持てるようになると、去年の中盤で見せた「無双モード」が期待出来るかもしれないが、現状の内容を見るとまだまだ無理筋とみるのが妥当だろう。
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★畠世周 1/3回、被安打0失点0
評価1点
わずか1アウトのみの登板だったが、落ち着いたマウンド捌きで「荒れかけた試合」を締めてくれた。
出来れば、大勢や鍬原と同じく登板過多気味の彼を温存したかったが、リードの展開で投入するリリーフ三枚を温存して勝ちを拾うのは虫が良すぎるということか。。。



【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価5点
最後は多少バタバタしたが、恐らく試合前に監督が描いていたベストシナリオに近いゲーム運びだったと思う。
この三連戦、原采配は貪欲に1点でも多く奪いに行き、投手継投も早めの交代を意識してたが、ようやく選手達にもそれが浸透して戦う集団になっていた。
振り返れば、去年後半戦から開幕直前のオープン戦まで、チーム全体に浸透してしまっていた「閉塞感」「勝負弱さ」をなかなか払しょく出来ず、監督自身からも弱気なコメントが目立っていた。
多くの巨人ファンは「危機感」を抱いていた筈で、筆者自身も幣ブログ開設以来、初めて優勝候補の筆頭から巨人を外した。
しかし、大勢を筆頭に若い投手たちが新しい風をチームに吹き込み、外国人選手たちの屈託のない笑顔と献身的な姿勢がチームの一体感を高め、それに対して既存の中堅ベテラン選手が呼応奮起し、チーム全体で化学反応を起こしそうな雰囲気が生まれてきた。
勿論、これからチーム状態は山あり谷ありが続いていくが、少なくとも今年も巨人の野球を楽しめると感じている現状が嬉しくてたまらない。

以上 敬称略
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