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読売ジャイアンツvs阪神タイガース 1回戦レポート 2022.4.1

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読売ジャイアンツvs阪神タイガース 1回戦レポート 2022.4.1

【スコア】
阪神 000 012 002 5
巨人 212 100 00X 6
勝利投手 菅野 (2勝0敗0S)
敗戦投手 藤浪 (0勝1敗0S)
セーブ  大勢 (0勝0敗5S)
本塁打 大山 1号(9回表2ラン)、坂本 1号(1回裏ソロ) 、ポランコ 2号(1回裏ソロ) 、大城 1号(2回裏ソロ)

【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 5打数2安打(得点1)
・評価3点
前回に続いて連続のマルチヒットでチームの勝利に貢献。
相手のエラー含めて合計三度の出塁は素晴らしい。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
かなり、スイングが強くなっている。
まあ、相手が速球派の藤浪という事も影響しているが、タイミングの取り方がスムースで、しっかりとテイクバックの時間を作れている証拠とも言える。
今までは意図的に初球から合わせに行くようなスイングが散見されたが、そんな感じもかなり減っている。



☆坂本勇人 3打数1安打2打点1四球1犠飛(得点1、本塁打1)
・評価4点
初回の一発は藤浪のストレートを完璧に捉えた打球で、これでチーム全体が「行ける」という雰囲気になった。
第三打席の犠飛も非常に大きかった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
非常に良い状態と言える。
初回のホームランはボールを捉えている時間が長く感じる。
つまり、手元までじっくりと引きつけ、しっかりと捉えた後に下半身を中心とした「押し込み」を感じるスイングが出来ている。
———————————-
☆ポランコ 4打数1安打1打点1四球(得点1、本塁打1)
・評価3点
初回の坂本に続いた一発は、1点だけで初回の攻撃を終わらせない貴重な一発で、これによって試合の主導権は巨人側がガッチリと握った。
第三打席の四球も得点には繋がらなかったが価値はある。
第二、第四打席の三振は、いずれも阪神に対してトドメを刺せる場面だったので残念だった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
まだまだ彼のバッティングはこんなものではない。
メジャー在籍時の良かった時と比べると、スイング軌道はホンモノにはなっていない。
今日はタマタマ内角ストレートにアジャスト出来たが、そこ一点に狙いを定めていたからこそ打てたとも言える。
まあ、以前は狙っていても打てなかった訳だから、確実に良化傾向であることは間違いないところで、阿部慎之助のアドバイスも効果的だったと思う。
しかし、もう一度言うがまだまだ彼のバッティングが良くなるのはこれからである。
外角寄りのボールを左中間方向に強い打球を飛ばすようになったら本物だ!



☆岡本和真 4打数2安打1四球(得点1)
・評価3点
三度の出塁は高評価で当然だが、二冠王に敬意を表しあえて厳しく言えば、彼の役目はそれだけではない。
8回のチャンスでダメ押し出来なかったことが悔やまれる。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
前の試合と同じで、引っ掛け気味の打球が増えているのはあまり良い兆候ではない。
しかし、それでも何とか喰らいついてマルチヒットを記録する辺りに、彼のバッティングの進化を感じる。
——————————–
☆中田翔 3打数0安打1四球
・評価1点
バッティングでの貢献は四球で繋いだ場面のみ。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(↘)
前試合で感じた悪い状態から良くなる兆候はまだない。
本人も何とか左肩の壁を残してスイングしようとしているが、少しでも変化球で抜かれると簡単に壊れてしまっている。
ここは引っ張りの意識を薄め、右中間方向にライナー性の打球を飛ばすバッティングをお勧めしたい。



☆丸佳浩 3打数2安打2打点1四球
・評価4点
3回裏の第二打席は二死満塁の場面で貴重なタイムリーを放ち、これによって実質的に勝ちゲームとなった。
又、それだけに留まらず合計三度の出塁も素晴らしい。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
とにかくボールの見送り方が良い、
去年と一昨年はタイミングを合わせることに窮していたので、ヒッチの際に無駄と感じる動きが多かった。
それによって目線にブレが生じるし、テイクバックで無意識に力んでしまうのでバットがなかなか出てこなかった。
つまり、去年まではボールを見送ったのではなく手が出ない状態だった(又はボールの見極めが出来ていないので何でも振ってしまう状態)
今の状態はカープ在籍時の丸にかなり近づいている。
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☆松原聖弥 3打数0安打1四球
・評価0点
第二打席の四球後に二盗を仕掛けるが完全なアウト。
盗塁を仕掛けること自体を問題視するつもりはないが、せめて際どいタイミングにならないと話にならない。
そして第四打席では犠打をミスして最悪の併殺打にしてしまう失態を犯した。
一方で、レフトの守備では糸井のレフト線の打球をシングルヒットで防いで菅野を助けたが、それだけでは攻撃のミスは取り返せない。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
まだまだバッティングの状態は良いと見ている。
今はバッティングアプローチを間違わなければいつでもマルチヒットを記録できる筈。
本人は考えて打席に立つ事で「本能的なバッティング」を失うことを恐れているのかもしれないが、相手も研究してくるので「現状維持」は退化することに等しい。
「考える癖」を身に付けなければステップアップはありえないだろう。
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☆大城卓三 4打数3安打1打点(得点2、本塁打1)
・評価5点
打ってはソロHRを含む猛打賞でチームに大きく貢献。
守っては菅野と息の合った好リードで勝利に貢献した。
ほぼ完璧な仕事ぶりだった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↗)
前試合の最終打席の二塁打でバッティング上昇のキッカケを掴んだように感じる。
彼の打者としての優れている点は二つある、
➀ボールを遠くに飛ばせるパワー(体の強さ)
➁バットコントロールが「卓三」ではなく「巧み」であること(失礼w)
しかし、彼は体に似合わず非常に器用なので、バットコントロールに頼り過ぎてしまうきらいがある。
つまり小手先のバッティングを好む傾向があるので、それが裏目に出てゴロアウトを増えてしまっている。
本来ならもっとフライアウトが増えても良いが、バットコントロールが巧みだからこそ、難しいボールに手を出して安易に当てに行ってしまう。
去年、彼のゴロ率は50.6%でリーグ平均(46.1%)よりも高い。
ちなみに吉川尚輝は51.7%、坂本勇人は31.8%、岡本和真は32.1%、松原聖弥47.1%で、大城の脚力を考えればフライ率を高めた方が間違いなくプラスに働くし長打も増えるだろう。



【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★菅野智之 7回、被安打7奪三振9失点3(自責点3)
評価4点
初回の対1・2番への投球を見て、今日の菅野は前回と比べられないくらい良いデキと確信した。
ストレートに強い近本に対して押しんで三振を奪い、中野には落差のあるフォークで三振を奪った。
最近は、ややもするとスライダーに頼りがちになり、それを狙い打ちされるケースが多かったが、かなりストレートの質は上がっていた。
一方で、飛ばしていたかどうかは本人しか分からないが、球数が100球に近づくにつれ、ボールが全体的に浮いてしまっていたことは間違いない事実。
これについては、まだシーズンが始まったばかりで諸々難しい事もあるので、次回以降の課題として本人も自覚していると思う。
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★鍬原拓也 1回、被安打0奪三振2失点0
評価2点
今回はややストレートがややシュート回転気味ではあったが、最速155キロの数字だけではなく、非常に球威を感じるボールを投げ込んでいた。
又、あれだけストレートで打者を押し込めれば、数年前までなら一軍では全く通用しなかったシンカーも十分に活きてくる。
非常に素晴らしい内容で、本当は3点以上の評価点をあげたいくらいだが、相手の攻撃が下位打線から始まったところでの登板だったので、そこは冷静に2点に据え置いた。
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★大勢 1回、被安打1奪三振1与四球1(自責点1、被本塁打1)
評価1点
大山に一発を打たれて1点差に詰め寄られるが、動揺の色を微塵も感じさせずに糸原を簡単に討ち取ってゲームを終わらせた。
「何故スライダーを投げなかった?」
「何故フォークを投げた?」
上記の二つの質問をTwitterやその他で頂いたが、全て憶測になることを前提に言うと、前者についてはスライダーは本人的には精度に疑問を抱いている可能性が高い。
初登板時のスライダーのインパクトが強かったので、ファンも解説者も絶賛していたが、本人からすれば「タマタマ感」があったのかもしれない。
又、プロに入ってからフォークを磨く過程で、逆にスライダーの精度が落ちた可能性も考えられる(上原浩治が実際にそうだった)
後者については、あの場面についての配球に明確な正解は無いと思っているので、何とも言いようがない。
ストレートにタイミングが合っていたのでフォークを選択した大城の狙いも分かるし、まだ一発を打たれても1点リードなら、最後までストレートで押すべきだったという主張も理解出来る。



【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価3点
特に監督采配に関しては特段ポイントになるケースはなかったが、一つだけこういう選択肢もあったという事で取り上げたい。
それは7回裏の攻撃、無死一塁で松原を迎えた場面。
ベンチは先頭の丸が凡退した場合は、松原に対してウォーカーを代打として起用する準備をしていたが、丸がヒットを放ったので代走として増田大を送り、松原にはそのまま立たせて送りバントを命じた(結果は最悪のダブルプレー)
このケースで個人的に思いついたのは、代走には増田大ではなく立岡を起用し、代打は増田大を起用して送りバントをさせること。
松原と増田大を比べると後者の方が圧倒的に小技は上手いし、対左では松原のバント成功率はさらに下がる(初球のファールで失敗の可能性が高いと感じた)
ベンチは8回以降の用兵を頭に入れての「松原に代打を送らず」だと思うが、この後の用兵をシミュレーションしても特に守備力が格段に落ちる訳ではなく、個人的には少し残念だった。
ヤクルト戦でポランコを下げて廣岡にバントをさせたケースがあったが、それをするなこのケースでも。。。と思わざるをえなかった、

以上 敬称略
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