中日ドラゴンズvs読売ジャイアンツ 5回戦レポート 2022.4.23
【スコア】
巨人 000 001 002 3
中日 000 000 000 0
勝利投手 シューメーカー (1勝1敗0S)
敗戦投手 松葉 (0勝1敗0S)
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【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 3打数0安打1犠打
・評価1点
攻撃では出塁出来なかったが、6回裏の先取点に繋がった犠打をキッチリと決めた。
守備では3回裏に先頭堂上のライト前に抜けそうなゴロを好守で阻むなど、終始安定したグラブ捌きでゴロアウト投手のシューメーカーを盛り立てた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
タイミングが合っていた打席が無く。当てに行くバッティングが多くなっていた。
この内容が続くと調子を落としてしまうだろう。
☆坂本勇人 3打数0安打1四球
・評価1点
打撃の方は1四球のみで特筆する点はなし。
一方で、吉川と同様に守備の方で5回裏の石川のセンター前に抜けそうなゴロを好守で阻むなど、ゴロアウト投手のシューメーカーを盛り立てた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
初回の自打球の影響を心配したが特に問題なさそう。
ノーヒットで終わったが、しっかりと最後まで振り切れている打席が続いていたので、調子落ちの兆候は見られなかった。
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☆ポランコ 4打数0安打
・評価0点
無安打で終わり三番打者としての仕事を果たせなかった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
前日まではスイング軌道がインサイドアウトだったが、今日はドアスイング気味になってしまっていた。
それによって引っかけゴロを量産してしまっていた。
☆岡本和真 3打数0安打1四球
・評価1点
イニングの先頭打者として三度打席に立ったが、いずれも出塁できなかった。
しかし、6回表二死満塁の状況で終始相手バッテリーにプレッシャーを与えてバッテリーエラーを誘い、これが先取点となった(この打席は四球)
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
ノーヒットで終わったが、バッティングの状態は引き続き良い。
どの打席も紙一重で結果は変わっていた。
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☆ウォーカー 4打数2安打
・評価2点
バッティングでは2安打を放って今日も存在感を放った。
特に貴重なダメ押し点に繋がった9回表の二塁打は非常に大きかった。
一方で、マイナスポイントとしては、6回表の先取点を挙げた後の二死満塁の好機でアッサリと凡退してしまったこと。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
☆丸佳浩 3打数0安打1四球(得点1)
・評価1点
9回表の四球は何気に大きかった。
これによって直後に生まれた中島のタイムリー二塁打が、1点ではなく2点となった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(↗)
彼もノーヒットで終わったが、岡本と同じで悪くなる兆候は今のところ感じない。
9回表の四球を奪った打席の内容を見ても、キッチリとボール球を見切っていた。
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☆中島宏之 4打数2安打2打点
・評価4点
9回表の2点タイムリー二塁打が仮に生まれなかったら、最終回にもうひと山あったかもしれない。
まさに値千金の一打だった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
9回表のダメ押しタイムリーのバッティングは、明らかに中島は自分には内角ストレートで押してくると読み切っての一打だった。
しかし、実際に投じられたボールはやや内角寄りの落ちないスプリットだったが、その前に投じられた外角低めのストレートとの球速差は10キロを満たない半速球で、ベテラン中島にとってはまさに「おいしいボール」だった。
少し話はズレるが、プロ野球界では昔から「峠を越えたベテラン打者に対しては内角ストレートで攻めろ」と当たり前のように言われてきたが、実はこの考え方はかなりのリスクを伴うことを忘れてはならない(少しでもコースが甘くなると痛い目に合う)
巨人で言えば中島、中日で言えば福留クラスの偉大な実績を積んできた大ベテランに対して「最後は内角で詰まらせる」という配球は間違いではないが、裏を返せば狙われやすいという事。
実績の乏しい若手中堅クラスの打者は、経験値が少ないので狙い球を絞り切ることがなかなか出来ないし、どうしても自分が最もバットが出やすい(得意とする)ゾーンや球種に狙い球を絞りたがるので、なかなか緊迫した場面では良い結果を生み出すことが難しい。
つまり、相手バッテリーからすれば、打者の狙いが筒抜け状態になるので、あとはその狙いの逆手を取れば良いだけなのでプレッシャーはそこまで感じない。
一方で彼らのような百戦錬磨の強者になると、「打席での割り切りが出来る」ので、狙い球を一点に絞り、そこをひたすら待ち続けて一発で仕留めようとする(条件が揃えば追い込まれた状況でも同じ球種を待ち続けることもある)
更に言えば、彼らは自分の狙い球を最後まで相手バッテリーに悟られないように「撒き餌」をしてくるので、それにまんまと騙されるバッテリーをこれまで幾度も見てきた。
「ベテランに対してこそ、読まれやすい配球は絶対に避けなければならない」
さて、話を昨日のケースに戻すと、初球のインハイに外れたスプリット(ボール)を見送り、2球目の外角低めのストレート(ストライク)を見送って、これでカウント1-1。
そして3球目の真ん中低めにスプリットを投じて、これを引っかけさせてダブルプレーを狙ったと思うが相手バッテリーにはあったと思うが、これが抜け気味になってほとんど変化せずに内角寄りの半速球を投じてしまい、ここを待っていた中島に一発で仕留められた。
中日バッテリーは果たして中島の狙いをどこまで読んでいたのだろうか?
個人的には2球目に投じた外角ストレートがヒントになると見ているが、このボールに対して殆ど反応していなかったので、もう一球同じコース同じ球種(外角ストレート)で良かったと思う。
そして追い込んだ後にもう一球見せ球を使って中島の様子を伺うなど、細心の注意を払った上で勝負球を選択するべきだったが、それをせずに攻め急いだことが最悪の結果に繋がった。
逆に言えば、その僅かな隙をワンスイングで仕留めるあたりにベテランらしい中島の高い技術力を感じる。
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☆大城卓三 2打数1安打
・評価2点
バッティングでは6回表に先頭打者としてヒットで出塁し、その後の先取点の足掛かりを作った。
そしてキャッチャーとしては負傷交代する前の5回までシューメーカーを好リードで導き、中日打線に一人の走者も許さなかった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(↘)
対左投手ということで、体の開きを抑えようと意識していたことが逆に良い結果に繋がった。
しかし、調子を上げていくキッカケを掴みかけた矢先の故障発生は、正直本人だけではなく、チームにとっても痛い。
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☆小林誠司 2打数1安打
・評価1点
大城負傷後の6回から急遽マスクを被ったが、大城とはまた別の好リードぶりで、ショーメーカーを完封勝利に導いた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(ー)
今試合終了時は(➡)
前日のバッティングもそうだったが、スイングがシャープで力強いスイング。
悪い時はテイクバックの形を作る前に、慌ててバットを出しているように感じるスイングが多いが、今は始動の遅れもなくテイクバックで「間」を作れているので、しっかりと最後まで振り切れている。
目先の結果にとらわれずに、この形を忘れないで続けていれば必ず調子は上がってくるだろう。
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☆立岡宗一郎
評価1点
代走として出場し、見事に相手の隙をついて三盗を決めた。
【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★シューメーカー 9回、被安打2奪三振8失点0
評価6点(投手5点、打者1点)
バンテリンドームは一発の危険が他球場よりも大きく下がるので、彼の投球は最後まで大胆だった。
カウント球では少々高めに浮いてもボールを動かすことに重きを置いて簡単にストライクを奪いにかかり、追い込んだ後は徹底して低めにボールを集めて打者をキッチリ仕留めていた。
ストレートは素直な回転のフォーシームは殆ど投げない。
左右にボールを動く140キロ中盤のストレートに対応するだけでも中日打線は四苦八苦していた。
更に変化球が秀逸で、縦割れのカーブ、横に大きく曲がるスライダー、右打者に鋭く食い込んでくるツーシーム、そして鋭く落ちるスプリット、どのボールもハイレベルでしかも制球が抜群と来ている。
中日打線が狙い球を最後まで絞り切れないのはある意味当然だった。
MLBではもっとストレートに威力がある同じようなタイプの投手が少なくないので頭打ちになってしまっていたが、この手のタイプに慣れていないNPBではまだまだ活躍が見込めるだろう。
バッティングの方ではバント失敗が二打席続いたことは今後に向けての反省材料になるが、結果的に6回表の失敗は「吉」と出た(ヒットで繋いだ)
【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価4点
前日の重盗の余波が残っていた。
中日サイドは昨日の重盗を木下のミスと捉えて、この試合のマスクを桂に託した。
桂は先発の松葉を好リードで導くが、6回表に痛恨のミス(記録はワイルドピッチ)を犯して先取点を許してしまう。
この先取点で桂は直後の打席で交代を余儀なくされ、木下が代打で登場してそのままマスクを被った。
そして今度はその木下の配球が結果的に裏目に出てしまい、9回表にダメ押し点を奪われてしまった。
以上 敬称略
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