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読売ジャイアンツ春季キャンプレポート2023.2.8

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【キャンプトピックス】
☆今村信貴がフリーバッティングに登板
増田陸にはカット気味に食い込んでくるストレートで押し込んでいた。
秋広には逆にシュートで詰まらせるケースが多かった。
防護ネットの影響で制球にバラツキがあったが、まずまずの内容だった。

☆赤星優志がフリーバッティングに登板
吉川尚輝と岡本和真を相手にストレートを中心に投げ込んでいた。
球種を教えた上での投球では、流石に実績ある両者にはキッチリ捉えられるケースが多かった。
特に岡本には左右のスタンドへの連弾を許していた。

☆横川凱がフリーバッティングに登板
去年よりも体を大きく使った個性的なフォームで萩尾とオコエを相手に投球。
角度と強さを感じるストレートを殆ど両者は捉えられることはなかった。
又、鋭く膝元に食い込むスライダーにも切れを感じた。
全体的に制球にはバラツキはあったが、まずまず見どころのある登板だった。

☆戸田懐生がフリーバッティングに登板
こちらもストレートが上ずり気味だった。
湯浅相手には押し込んでいたが、ルーキーの門脇には捉えられるケースが多かった。

☆今日のハイライトはルーキー門脇誠のフルスイング
小さい体だが非常にスイングが非常に力強く、頭の位置が動かないし、手が体に巻き付くようなスイングが出来ている。
原タワーで見ていた首脳陣には大きなインパクトを残しただろう。



【読売ジャイアンツの現状分析】
~2023外野手展望~
☆チームのとって貴重な丸佳浩の出塁率
去年の打撃成績を改めて調べると、彼の出塁率は他の主力と比べて抜きんでている。
リーグの出塁率上位(規定打席到達者)は①村上(.458)、②大島(.376)、③丸(.370)でリーグ3位。
チームの中では規定打席未到達者で坂本(.378)が彼を上回っているが、規定打席到達者では断トツでトップになる。
ちなみに2位は大城(.339)になる。
岡本、吉川、中田、ウォーカーなどの他の主力も丸の数字には遠く及ばない。
まあ、カープ時代は出塁率4割を二度超えて、今までのシーズン最高出塁率が驚異の.468を記録している彼にとっては満足する結果ではないが、それでもチームにとって彼の出塁率は本当に貴重である。
現状、チームの勝利を最優先に考えるなら、彼を外して打線を組むことは愚策と断言できる。

☆去年以上の結果が求められるウォーカー
彼の去年の打撃成績を改めて振りかえると。。。
打率(.271)、出塁率(.306)、本塁打(23本)、打点(52打点)、長打率(.515)
規定打席未達ではあるが、長打率は岡本、丸、ポランコ、中田よりも上回りチームトップだった。
費用対効果の観点で見れば、この結果は十分合格点だが、感情抜きに「助っ人」という視点で見ると、そこまで誇れる数字ではない。
まあ、長らく自前で獲得した外国人打者で成功者が皆無に近い(ロペス以外)ので、去年の彼とポランコは久しぶりに「大当たり外国人」と錯覚するのはある意味仕方がない。
一方で、ウォーカーの場合はどうしても外野守備の不安がついてまわるので、それによる投手陣の負担増を考えると、最低でも2割8分、打点80以上の結果を残してくれないと割が合わない。
つまり、今年は去年以上の結果が求められるという事。
勿論、去年の同時期と比べて守備力は向上しているが、正直言って元が低いレベルだっただけに、そこからレベルを上げても、プロの最低限の守備力にもまだまだ届いていない。
個人的には彼の人間性には尊敬の念に堪えないし、どの外国人選手よりも長く日本でプレーして欲しいが、DH制のあるパリーグならまだしも、守備があるセリーグでは去年以上の数字を残さないと厳しい。
しかしながら、スポンジのような「吸収力(学習力)」を持っている彼なら、二年目を迎える今年は我々の想像を越える活躍をするかもしれないという期待感は間違いなくある。
巨人首脳陣もそこを大いに期待しての契約延長だと思う。



☆ブリンソンには攻守両面の活躍が求められる
去年は前述のウォーカーとポランコを獲得したが、シーズン前の段階では両者を同時起用するつもりはあまりなかったと推察する。
まあ、去年はコロナの影響で来日がオープン戦終盤になり、両者の守備力を正確に掌握出来ずに開幕を迎えたので、やむを得ない面はある。
守備力の高い松原がオープン戦から大不振、梶谷も故障が癒えなかったので、多少の守備力を犠牲にしてでも打ち勝つ野球を目指したが、思うような結果に繋がらなかった。
やはり、去年の外野陣の守備力はチームの戦力バランスを大きく崩し、投手心理に与える影響、内野手の負担増は様々な要素に悪影響を与えたと言わざるをえない。
つまり、巨人首脳陣の立場で考えると、そのバランスを少しでも修正するには、守備に課題の有るポランコとウォーカーのどちらかをリリースして、一定レベルの守備力を持つ外国人外野手を新たに獲得する必要性を感じたということ。
それがブリンソン獲得に至った経緯だったと思う。
そのブリンソンについては、詳しい技術的観点からの論評は今後実戦を見てから行うが、MLB時代の映像やここまでのキャンプ映像を見ると、バッティングはまずまず期待持てそうな雰囲気は感じる。
バッティングアプローチさえ間違わなければ、去年のウォーカーに近い数字を残す可能性は十分にある
一方、MLBでセンターを守っていた外野守備力は、まだ正直言って判断しかねている。
少なくとも肩はNPBでは上位に入るレベルにはあると思うが、気になるのはフライに対する落下点の入り方と打球判断。
もう少し落下点に素早く入って余裕を持って捕球体勢に入れればベストなんだが、やや打球判断が遅れ気味なのが気になる。
これまでは持ち前の脚力でカバーできていたが、年齢も三十路に近づき、今もその脚力が保たれているかどうかはまだ分からない。
彼の守備力次第では今年も丸をセンターで起用する可能性は残されているし、オープン戦の動きを見てからそこは論評したいと思う。

☆岐路に立たされている中堅・ベテラン達
今年は中堅の石川、重信、松原、増田大、立岡(育成)などにとって、これまでにない厳しい一年になる。
新たにドラフト1位と2位で外野手を獲得し、更に長野・松田・オコエも加入したので去年以上に彼らに対する見方や起用がシビアになるだろう。
又、これまで代走のスペシャリストという居場所のあった増田大にも、新たに鈴木(育成)が現れたので、彼の今後の活躍次第ではその立場も危うくなる。
それこそ、彼らは少ないチャンスをモノにしないと生き残りは難しい。
また、数々の故障で長く戦列を離脱しているベテラン梶谷にも願わくば早々に復帰して、左の代打の切り札としての活躍を期待したい。
今年優勝争いに絡むには、彼ら中堅・ベテランどころの活躍が不可欠である。



☆若手には狭き門をこじ開けて欲しい
ここでも秋広と増田陸ということになるが、前日のコラムで既に触れているので割愛する。
そしてドラフト1位の浅野については後述するが、2位の萩尾の方は今春の内容次第では開幕一軍のチャンスは十分にある。
フリーバッティングを見る限り、タイミングの取り方が上手で伸びしろを感じるし、明るいキャラクターで将来のリーダーとしての素養もある。
問題は守備力で、アマ時代の映像を見る限り、ここには不安を感じざるをえない。
動ける脚力は有るかもしれないが、まだまだ外野手としての基本が不足しているし、スローイングも強さは感じない。
今キャンプでどのレベルまで引き上げる事が出来るか?
彼のルーキーイヤーの鍵はここにあるのかもしない。
他に支配下登録されている若手では岡田もいるが、彼の場合は何よりもバッティングが大きな課題になる。
去年のスイングスピードのままでは一軍レベルで結果を残すのは難しいだろう。

☆黄金ルーキーの今季中の一軍はあるのか?
バッティング練習を見て感じる彼の非凡な点は・・・・。
①非常に表現が難しいが、ボールに対するアプローチが良い(投じられたボールに対しての目線の置き方)
②体が小さくても反動を極力抑えたバッティングフォーム
③バットのヘッドの使い方(効かせ方)が抜群に上手い
このように直ぐにでも一軍で起用したくなる(一流投手との場数を踏ませたい)逸材だが、ここは我慢して欲しい。
キャンプの映像を見ると「投げる・打つ・走る」という単純能力に関しては高卒レベルでは出色だが、筋肉の柔軟性や本当の意味での体力はまだまだ不足している。
梅雨明けまでプロの練習に耐えて怪我無く過ごせば、夏場に一軍に上げることも視野に入ってくるが、恐らくそうはならないので焦らない方が良い。

以上 敬称略
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