【スコア】
キューバ 000 000 000 0
巨 人 001 000 01X 2
【巨人スタメン】
1(左)長野、2(二)吉川、3(中)ブリンソン、4(指)ウォーカー、5(三)松田、6(一)秋広、7(捕)小林、8(遊)門脇、9(右)オコエ
先発:グリフィン
【キューバスタメン】
1(中)サントス、2(右)ギベル、3(左)グラシアル、4(指)デスパイネ、5(一)ドレイク、6(捕)Aマルティネス、7(三)ガルシア、8(遊)アルエバルエナ、9(二)ムヒカ
先発:Yロドリゲス
【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(中)長野久義
㊀投手:Yロドリゲス、カウントから2-2から外角スライダーを空三振(1死)
㊂カウント1-2から内角低めのチェンジアップを見三振(1死1塁)
㊄カウント1-1から真ん中低めのストレートを捉えて中安(2死1塁)
コンパクトなスイングでキッチリ捉えた。
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⇒⇒代走、左 鈴木大和
㊇投手:キンタナ、初球の投手前にセーフティバントを試みたが失敗(1死)
2番(二)吉川尚輝
㊀フルカウントから真ん中スライダーを上手く合わせて中安(1死1塁)
やや差し込まれ気味だったが、コースに逆らわない技ありのバッティング。
㊂初球にオコエが二盗成功、悪送球の間に三進⇒カウント0-2からバッテリーエラーで生還(得点1)⇒フルカウントから真ん中低めのストレートに合わせただけの遊ゴロ(2死)
㊄相手のバッテリーミスで鈴木は一気に三進⇒カウント1-2から外角低めのスライダーを引っかけて二ゴロ(チェンジ)
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⇒⇒二 湯浅大
㊇カウント0-1から真ん中ストレートを押っ付けるが一ゴロ(2死)
3番(中)ブリンソン
㊀カウント2-2から外角低めに流れるスライダーを空三振(2死1塁)
ボール先行から二球連続で甘いスライダーを見逃し、最後はボール球のスライダーに思わず反応してしまってハーフスイングの空振り。
㊂カウント1-0から内角ストレートに差し込まれて右飛(チェンジ)
㊅投手:ベガ、カウント2-0から真ん中高めのストレートにやや差し込まれて左飛(1死)
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⇒⇒三 増田陸
㊇カウント2-1から内角カットボールを捉えて左安(2死1塁)
やや甘く入ったボールをコンパクトなスイングで捉えたナイスバッティング。
4番(指)ウォーカー
㊀カウント2-2から吉川が二盗成功、フルカウントから内角スライダーを空三振。
最後までスライダーに対して全くタイミングが合っていなかった。
㊃投手:イェン、カウント0-1から内角ストレートにやや差し込まれながらも中安(無死1塁)
バットが体の内側から出ているので詰まり気味でもヒットゾーンに落ちる。
㊅カウント2-1から真ん中高めのストレートを打ち損じて遊飛(2死)
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⇒⇒代打、指 岸田行倫
㊇初球の外角カットボールを捉えて中安(2死1.2塁)
そこまで甘いボールではなかったが、素直なスイングでキッチリ捉えた。
5番(三)松田宣浩
㊁投手:Yロドリゲス、フルカウントから内角スライダーを見切って四球(無死1塁)
㊃カウント0-2から外角低めのストレートを見三振。
㊅相手投手が制球を乱してストレートの四球(2死1塁)
<守備評価>
6回表にファーストへの送球ミスがあった。
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⇒⇒代走、中 萩尾匡也
㊇フルカウントから低めのスライダーを見極めて四球、更にこのボールをキャッチャーが後ろに逸らし、その間に二塁走者が一気に生還(得点1)
6番(一)秋広優人
㊁カウントから1-0から真ん中スライダーを打ち上げて右飛(1死1塁)
㊃相手バッテリーの一瞬のミスをを見逃さずに一塁走者のウォーカーが好走塁で二進⇒カウント2-2から外角低めに流れるスライダーを空三振(2死2塁)
低めの変化球への対応が全く出来ていなかった。
㊅カウント1-0から真ん中スライダーを打ち損じて中飛(チェンジ)
㊇カウント0-1から外角ストレートを引っかけて投ゴロ(チェンジ)
<守備評価>
6回表のエラーは記録上では松田の送球ミスだが、あのワンバンドを捕球出来ないようではファーストとしては怖くて使えない。
厳しい言い方になるが、ここらをキッチリしていかないと打席のチャンスは巡ってこない。
7番(捕)小林誠司
㊁カウント1-2から外角低めのスライダーを何とか拾って左安、一塁走者の松田の好走塁で三塁進塁(1死1.3塁)
コースヒットではあったが、内容のあるバッティングだった。
㊃カウント0-2から内角低めのスライダーを救い上げただけの左飛(チェンジ)
㊆投手:ベガ、カウント0-2から真ん中ストレートを打ち損じて左飛(1死)
8番(遊)門脇誠
㊁フルカウントから真ん中スライダーを空三振、エンドランで一塁走者が挟殺(チェンジ)
外から曲がってくるスライダーに対してタイミングが合わずに三振。
エンドランがかかっていただけにバットに当てて欲しかった。
㊄投手:イェラ、カウント1-2から外角スライダーを合わせただけの三ゴロ(1死)
㊆カウント0-1から真ん中ストレートを打ち損じて一ゴロ(2死)
<守備評価>
今日も好プレーを連発していた。
ルーキーながらも既にショートの守備に関しては、坂本に次ぐ安定感があるし、守備範囲なら現状の坂本よりも上だろう。
9番(右)オコエ
㊂投手:イェラ(左)、カウント2-2から真ん中ストレートにやや差し込まれながらも中安(無死1塁)
素直にセンターへ打ち返したナイスバッティング。
㊄カウント0-2から内角ストレートを見三振(2死)
㊆カウント1-0から真ん中低めのスライダーを捉えるが中飛(チェンジ)
【ジャイアンツ投手内容・雑感】
☆グリフィン
・イニングダイジェスト
初回、サントスを二ゴロ、ギベルを投ゴロ(セーフティーバント失敗)、グラシアルを空三振。
2回、デスパイネを右飛、ドレイクを二ゴロ、Aマルティネスは四球、ガルシアを空三振。
・ストレート
平均球速は150キロ前後、最速は152キロ
球速も出ていたが、それ以上の角度と球威を感じる。
又、打者の反応を見るとかなり遅れているので、恐らくボールの出処は分かりづらいと推察する。
・変化球
カットボール、スライダー、カーブ?、チェンジアップ(ツーシーム?)
カットボールは140キロ中盤の速いボールと、130キロ台後半のボールを投げ分けている。
スライダーも縦変化と横変化を投げ分けている。
チェンジアップ系に関しては、明確にそれと分かったボールは一球だけ。
2回のドレイクを討ち取ったボールだが、外角低めにキッチリ投げ切っていた。
・制球
カットボールの制球に関してはレベルが高い。
右打者の内角だけではなく、外角から曲げて簡単にカウントを稼ぐことが出来ている。
一方でややスピードを抑えたスライダー(カーブ)系はまだまだバラついている。
・評価
ストレート系に威力があるし、カットボールを軸にした変化球のレベルもまずまずだが、それ以上に目を引いたのは「クレバー」な一面を持っている事。
ストレートやカットボールを内と外だけではなく、高低も考えながら投球している様子が伺えた。
又、勝負処ではクイックで投げたりするなど、打者のタイミングを外そうとする意図も感じられた。
今回の内容を見る限り、近年の助っ人投手の中では抜きん出てレベルが高い。
二桁勝利も十分期待出来そうだし、もしかするとそれ以上の可能性もありえる。
あとはスタミナ面がどうなのか?
投球を見るとやや力投型にも見えるので、そこだけは若干心配ではある。
まあ、メンタルやクイックモーションなどは問題なさそうなので、ここさえクリアすれば相当な戦力になるだろう。
☆ビーディ
・イニングダイジェスト
3回、アルエバルエは遊安、ムヒカを空三振、サントスを一ゴロ、ギベルを投ゴロ。
4回、グラシアルを三ゴロ、デスパイネを空三振、ドレイクを遊ゴロ。
・ストレート
平均球速は140キロ台後半
全体的にショート回転気味の球質で、綺麗なストレートは殆どない。
・変化球
シンカー、カットボール、チェンジアップ、ナックルカーブ
シンカーは140キロ台中盤の高速シンカーで対左打者には有効なボール。
カットボール、スライダーなどはやや抜け球が多く、現時点ではそこまで精度は高くない。
ナックルカーブはカウント球で使えると投球の幅が広がる。
チェンジアップは抜けが良く、低めにまずまず集まっているので、これが最も勝負球として有効だろう。
・制球
まだまだ抜け球が多いが、予想以上に纏まりを感じる投手で、四球で崩れるタイプではない。
特に変化球は低めにボールが集まる傾向が強いので、ここは彼の長所と言える。
・評価
意外と変化球が多彩で、これから精度が上がってくれば通用しそうな球種が多い。
予想以上に変化球を操れるし、バランスの良い投手に感じた。
2イニング目のように、狙ったところに高確率でキッチリ投げ込んでいけば、そう簡単に捉えられる投手ではないと思う
一方でやはりストレートがシュート回転するので、右打者の外、左打者の内を狙ったボールが甘く入ると長打を浴びる危うさは感じる。
しかし、現実的にこれを修正するのはなかなか難しいので、この欠点を組み立ての中で上手く利用することで、長所に変えることを考えた方がベターだろう。
スタミナ面に関してはグリフィンよりも不安は少ないと思うが、クイックはまだまだ甘い。
☆今村信貴
・イニングダイジェスト
5回、Aマルティネスを空三振、ガルシアは左安、アルエバルエナを一ゴロ、サントスを三ゴロ。
・ストレート
平均球速140キロ台前半
まずまず打者を押し込むことは出来ていた。
・変化球
スライダー、フォーク、カーブ、シュート
シュートはまずまずの精度で、左打者の内角に決まっていたが、それ以外の球種は全体的に浮き球が多く、まだまだ本来の精度ではない。
・制球
全体的に真ん中付近にボールが集まっていた。
・評価
相手の打ち損じという結果オーライではあったが、彼もそれなりにキャリアを積んだ投手なので、この時期としては順調に仕上がっていると評価したい。
☆山田龍聖
・イニングダイジェスト
6回、ギベルトを左飛、グラシアルは三失、デスパイネを中飛、ドレイクを遊ゴロ。
・ストレート
平均球速140キロ台前半、最速で147キロ
打者がストレート一本で待っていても差し込まれているので、かなり威力があると思う。
・変化球
チェンジアップ
投げた瞬間にボールと分かるので、有効に機能しているとは言い難い。
もう一つの持ち球であるカーブは投げていなかったと思う。
・制球
ストレートに関しては細かい制球は無いが、まあまあストライクは取れていた。
チェンジアップは相変わらず厳しい。
・評価
ストレートは球速以上に手元で威力を感じるし、打者目線ではボールの出処が見難い投手なので、少々ボールが甘くなってもそう簡単に捉えられる投手ではない。
よって、この試合のようにある程度カウントを作れればそれなりに抑えるだろう。
しかし、一軍で安定した成績を残す為には変化球の精度アップは欠かせない。
この試合でもその点に関しては物足りなさは否めない。
☆堀岡隼人
・イニングダイジェスト
7回、ペレスを空三振、ガルシアは左安、アルエバルエナ遊併打。
・ストレート
平均球速140キロ台中盤、最速は150キロ
空振りするようなスピード感はイマイチ。
・変化球
追い込んだ後のフォークはもっと低めに集めて欲しい。
・制球
力投型なので細かい制球力はないが全体的に纏まっていた。
・評価
一軍で安定した成績を残す為には、カウント球と勝負球のフォークを投げ分けられる術が求められる。
現状ではまだまだ詰めの甘さを感じる。
☆大江竜聖
・イニングダイジェスト
8回、ムヒカを遊ゴロ、サントスを右飛、ギベルトを空三振。
・ストレート
平均球速は130キロ台中盤
・変化球
スライダーは打者の反応を見る限り、キレはそこまで感じない。
・制球
細かい制球は課題を残したが、ボールの高さは間違っていなかった。
・評価
ボールの球威やキレはそこまで無いので、ボール1個分の出し入れが出来るかどうかが彼の生命線になる。
厳しい言い方になるが、現状はまだまだ結果オーライが多い。
☆船迫大雅
・イニングダイジェスト
9回、ガルシアを一ゴロ、デスパイネを見三振、ドレイクを二ゴロ。
・ストレート
平均球速
140キロ台後半
糸を引くように低めに力のあるボールを投げ切っていた。
・変化球
スライダーは前回よりも精度が高かった。
・制球
コース、高さ、どちらもほぼ完璧だった。
・評価
全く危なげない投球内容で、特にデスパイネから三振を奪った内角ストレートは見事だった。
この投球を続けられれば本番でも十分に通用するだろう。
【総評】
野手では何と言っても門脇の守備力が際立っていた。
あれだけ守備範囲が広く、しかもスローイングも高レベルのルーキーは久しぶりに見た。
キャンプ当初の守備練習で感じた課題(特に足の運び、打球への入り方)も日を追うごとに解消されていることにも驚いている。
まさにスポンジのごとく日々技術レベルが上がっている。
又、バッティングではオコエのバッティングアプローチが光っていた。
3打数1安打ではあったが、その内容を精査すれば間違いなく評価に値するバッティングだった。
一方、野手陣以上に明るい材料が多かったのが投手陣で、特に新戦力のグリフィン、ビーディ、船迫はレベルの高い投球内容だった。
この三人は今季の巨人投手陣の命運を握っていると言っても過言ではないので、最初の対外試合で好結果を残し、更に内容も良かったことに心からホッとしている。
以上 敬称略
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