2016セリーグ新戦力分析 (横浜DeNAベイスターズ編)

2016セリーグ新戦力分析 (横浜DeNAベイスターズ編)

弊ブログでは毎年開幕直前にセリーグ各球団の戦力分析と、それを元にした順位予想を行っている。
その為にはジャイアンツの動向をチェックするだけではなく、各チームのオープン戦をテレビ観戦して、選手個々の状態と新戦力の能力を分析せねばならない。

既に東京ヤクルトスワローズの新戦力分析は終えているので、今回は横浜DeNAベイスターズをチェックしていく。
そして、残っている阪神タイガース、広島東洋カープ、中日ドラゴンズについても順次行っていきたい。

 

横浜DeNAベイスターズ

☆今永昇太

3月2日対のヤクルト戦をテレビ観戦して分析

大学時代から非常に評価が高い選手で、筆者も注目していた投手の一人だったが、大学四年に肩を痛めてしまい、それ以降は以前とは別人になっていた。
よって、弊blogのドラフト記事でも評価は低かった。
しかし、上記の試合をテレビ観戦した時は驚いた。

直球のスピードは平均で140キロ前半、最速で148キロ。
打者の手元で伸びを感じる球質で、アマ時代の良かった時と比べても遜色無かった。
変化球はスライダーとチェンジアップを軸にカーブを少し投げる。
特にスライダーとチェンジアップは切れが良く精度も高い。

ピッチングスタイルは杉内に似ている。
伸びのある直球で打者を押し込んで、低めに流れるスライダーで空振りを狙うか、チェンジアップで打者のタイミングを外して討ち取る。
又、比較的高めにボールが集まる点も共通している。

気になるポイントを挙げるとすれば、彼はどちらかというとゴロを打たせる事よりも、フライアウトが多くなりそうな投手なので、狭いハマスタを本拠地にしている彼にとってはマイナス材料かもしれない。
又、直球が走っている状態なら三振を荒稼ぎしそうだが、逆に走りが悪いときは一発を食らうケースも多くなるかもしれない。

但し、それでも今の段階では新人王の最有力候補の一人として見て間違いないだろう。

 

☆熊原健人 (去年の弊blogドラフト記事を一部修正し抜粋)

※注意 故障で出遅れているので、下記の評価はドラフト前のモノになる。

大学3年の春に頭角を現し、4年生のシーズンで一気に評価を上げた。
独特なセットポジションから、伸びのある140キロ後半の直球をガンガン投げる。
プロの投手としての完成度(フィールディングを含む)は若干課題が残るが、素材的には間違いなくドラ1候補である。

・短評
伸びのある直球とフォークボールのコンビネーションが武器の投手。
他にもスライダーでカウントを稼ぐ事が出来る。
指に掛かった時の直球のキレは素晴らしく、フォークは大小自在に操る事が出来る。
一方で、映像を見るとクイックで投げる時に制球を乱す傾向が高い。

 

☆ザック・ぺトリック (2月20日の弊blog記事を一部修正)

2月20日の対巨人戦をテレビ観戦して分析

直球系(ツーシーム)を中心にカットボールとカーブを投げる。
直球系のスピードは139~146キロだが、ツーシームはよりスピード感がある。
カットボールも打者の手元で変化するし、カーブもブレーキが有るので使える球種だと思う。
かなり纏まってる投手で四球を連発するタイプではない。

一方で細かい制球力が有るわけではない。

今日のピッチングを見る限りでは、特に右打者には厄介なタイプだと見ている。
そして精度の高いチェンジアップを持っていれば、更に左打者にも分が良くなるだろう。

あとはセットポジションやクイックが必要な場面で同じ投球が出来るのか?
ここが日本で成功する大きなポイントになる。

 

★柴田竜拓

3月2日と3日の対ヤクルト戦、3月8日の対中日戦をテレビ観戦して分析

~打撃~
タイプ的には同じ大卒で小柄のG重信に近い。
彼も「走り打ち」ではないので、左足で溜めを作ってしっかり体重移動するバットスイングは出来ている。
但し、ボールを捉える「インパクトの瞬間の力強さ」は重信より劣っている印象で、こちらはボールに合わせるスイングになってる。

~守備~
ショートとセカンドの守備固めで起用されてるケースが多かった。
筆者が見た試合では、ゴロを捌く場面が一度しか無かったので、何とも評価できない。
但し、アマ時代から内野守備は評価が高く、DeNAの弱点の一つである二遊間の守備は、彼が入ることで引き締まると思う。

 

★戸柱恭孝

2月20日の対巨人戦、3月2日の対ヤクルト戦をテレビ観戦して分析

~打撃~
キャッチャーとして考えると、並以上のバッティングセンスを感じる。
バットを内側から出そうとする意識も高いし、スイングがコンパクトで前捌きも上手い。
又、やや小柄だがガッシリした体型でパンチ力もそこそこある。
左投手に対しても右肩で壁を作っているので対応出来ていたし、2試合見た印象では目に見える弱点は見当たらなかった。

~守備~
大学・社会人で揉まれてきただけあって、現時点ではプロでもそんなに見劣りしない。
リードや配球についてはこれからの課題になると思うが、捕る・投げるというキャッチャーとしての基本動作に関しては特に欠点は見当たらない。
スローイングも地肩の強さを感じる。

個人的には打撃を含めた総合力で見れば、DeNAの既存捕手と比べても全く遜色無い。
打撃に関しては彼が一番良いと思う。
ラミレス監督が彼を抜擢する理由が良く分かった。

 

★ジェイミー・ロマック (2月20日の弊blog記事を一部修正)

2月20日の対巨人戦、3月2日と3日の対ヤクルト戦
3月8日の対中日戦、3月10日の対阪神戦
以上の5試合をテレビ観戦して分析

~打撃~
典型的なプルヒッターだと思う。
外のボールに対しても強引に引っ張るバッティングが多い。
バットの出方を見てるとラインドライブの打球が多くなると思う。

又、足を高く上げないので体の上下動は少ないが、トップからインパクトの瞬間にかけての動きの中で、バッティングの間(懐の深さ)が無いので、ボールを呼び込む形にはなっていない。

現状はやや日本の投手に戸惑ってる印象が強い。
一方でリーチが長いので、外寄りの甘く入った変化球(スライダー系)は長打になりやすい。
よって、外に変化球を投げる時は細心の注意が必要になる。

攻め方としては、左投手なら内角への直球が甘くならなければファールになるので、ここでカウントを稼いで有利にし、最後はボール球の変化球を振らせる形にもっていきたい。
右投手は内角直球の制球ミスが怖いので、緩急を使ってカウントを有利にし、低めのフォーク系で勝負するのがベストだと見ている。

~守備~
サードの守備に関してはバルディリスの方が格段に上だと思う。
腰高でグラブの出し方も雑だった。
外野での起用も視野に入っているようだが、こちらもかなり怪しい。
明らかに本塁に送球してもクロスプレーにはならない状況で、山なりのバックホーム送球をし、打者走者が悠々と二塁に到達する場面があった。

以上 敬称略