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オープン戦 西武vs巨人 雑感 (2016年3月13日)

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今日のジャイアンツは西武プリンスドームで埼玉西武ライオンズとオープン戦を行った。

埼玉西武ライオンズvs読売ジャイアンツ

【先発オーダー】
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【G野手雑感】

①立岡宗一郎
1、外高め直球を空振り三振
2、中高めスライダーを空振り三振
3、外直球を見送り三振
4、中チェンジアップを打ち上げてレフトフライ

相手エースの岸に完敗だった。

 

②重信慎之介
1、外高めスライダーを空振り三振
2、粘って10球目の中チェンジアップを合わせてセンター前ヒット
3、中直球を打ち上げてセンターフライ
4、内直球を見送り三振

二打席目のようなしぶとい内容を他の打席でも見せて欲しかった。
そうすれば監督は使ってくれる筈だ。

 

③坂本勇人
1、外スライダーを見送り三振
2、中カーブを泳いでサードファールフライ
3、外スライダーを引っ掻けてショートゴロ
4、中スライダーを捉えてサードゴロ

相変わらず内容は良くない。
Gの看板選手が相手エースに何度も軽く捻られる姿は見せてほしくない。

 

④ギャレット
1、外チェンジアップを引っ掻けてセカンドゴロ
2、外チェンジアップを引っ掻けてセカンドゴロ
3、中カーブを捉えてライト前ヒット

岸のチェンジアップを引っ掻けてしまう打席が多かったが、最後の打席は甘いカーブをしっかり捉えた。

 

→藤村大介(代走から出場)
1、内低めフォークを引っ掻けてセカンドゴロエラー →盗塁成功

 

⑤クルーズ
1、外低めスライダーを泳いでレフトフライ
2、中直球をややバットの先でセンターフライ

 

→片岡治大(守備から出場)
1、キャッチャーへの送りバント成功
2、内直球を詰まってピッチャーゴロ

 

⑥大田泰示
1、内チェンジアップを空振り三振
2、真ん中直球を捉えてレフトオーバー二塁打 (カウント3ボールから)
3、相手が勝負を避けて四球
4、外低めスライダーを引っ掻けてサードゴロ

二打席目は直球一本待ちの状況で、しっかり捉える事が出来た。
これで精神的に余裕が生まれて、その後の二打席はボールの見送り方が良くなっていた。

 

⑦岡本和真
1、外直球をセンターフライ
2、中カーブを捉えてレフト線タイムリー二塁打 打点1
3、中チェンジアップを空振り三振
4、外直球を打ち上げてライトフライ

二打席目のタイムリーは岸の失投を逃さずに捉えた。
しかし、他の打席では相変わらず凡打の内容が良くない。

 

→吉川大幾(打席機会なし)
サードゴロの処理をミスしたが、打者走者が全力で走っていなかったので事なきを得た。

 

⑧小林誠司
1、外スライダーをバットの先でピッチャーゴロ
2、内直球を詰まってピッチャーゴロ

 

→亀井善行(代打出場)
1、ボールを見極めて四球

 

→相川亮二(守備から出場)
1、外カーブを引っ掻けてサードゴロ

 

⑨高木勇人
1、外直球を見送り三振
2、外スライダーを引っ掻けてショートゴロ

 

→村田修一(代打出場)
1、外直球を合わせてライト前タイムリーヒット 打点2

技ありのタイムリーでチームを勝利に導いた。
これをきっかけに上昇して欲しい。

 

【G投手雑感】

☆高木勇人 6回5安打2四球1失点 奪三振5
直球系(ツーシーム含む)とスライダー・カットボールを軸に、カーブとフォークを織り交ぜていた。
直球系の球速は135キロ~143キロ。

今日も直球系・変化球ともに切れは良かったし、特に勝負どころで右打者へのツーシーム(シュート)の精度が高かった。
しかし、一方でスライダー・カットボール系は高めに抜けるケースも少なくなく、このボールが最大の武器である彼にとっては諸刃の剣になっている。
今季の課題に挙げていたフォークに関しては空振り三振を奪う場面もあった。

彼に関してはどうしても高めにボールが集まるので、一発の怖さが隣り合わせの投手である。
つまり、僅差で競ってるゲームでは勝利に導くのはかなり難しい。
しかし、味方打線が序盤で得点を重ね、ゲーム展開が有利に運んでいる状況では、比較的安心して見ていられる投手ではある。
今季の成績は打線の援護次第で大きく変わってくるだろう。

 

→山口鉄也 1回0安打0失点 奪三振1
直球系(カット・ツーシーム)とショート・スライダーで組み立てていた。
今日はフォーシームの直球を一球も投げずに、カット・ツーシーム気味にボールを動かしていた。

又、シュートとスライダーに関しては切れ・制球ともに完璧だった。
左打者には胸元にシュートをキッチリ決めて、最後は外に流れるスライダーで空振りを奪い、右打者には内と外の出し入れをして、最後はシュートでゴロを打たせていた。

 

→マシソン 1回0安打0失点 奪三振2
直球系(ツーシーム含む)とスライダーを軸にフォーク・カーブを織り交ぜていた。
フォーシームの球速は147~152キロ、ツーシームは141キロ。

山口と同様に彼も完璧な投球だった。
キャンプで先発調整した事が、ここまでは確実に良い方向に向かっている。
尾花コーチが「無駄な力みを無くす事が先発調整の狙いの一つ」と語っていたが、まさに今季のマシソンの投球スタイルは大きく変わっている。

直球の球速表示は絶好調時と比べて若干落ちるが、無駄な力みがなくなっているので、打者目線では速く感じていると思う。
又、ツーシームも右打者の内角に決まっていたので、このボールも良いアクセントになっている。
そして何より素晴らしかったのがスライダーで、縱に大きく曲がり、しかもコーナーにビシッと決まっていた。

 

→澤村拓一 1回3安打1失点 奪三振1
直球とフォークを軸にスライダーも投げていた。
直球の球速は146キロ程度で、抜け気味にシュート回転したり、引っ掻けてしまうケースが多かった。
一方でフォークは低めに集まり、三振を狙いに行った場面でワンバンドを振らせていた。

勝利の方程式三人衆の中では彼だけ少し調整が遅れているが、個人的には全く心配していない。

 

【試合結果】

123456789
巨 人0000102003
西 武0010000012

高木、山口、マシソン、澤村
岸、増田

 

【試合総評】
昨日のロッテ戦からDHを使わずに投手を打席に立たせ、今日の試合では終盤に追加点を狙いに片岡に送りバントを命じたり、そして勝ちパターンの継投を行うなど、巨人はかなり本番を意識した試合を行っている。
そんな中で、相手のエースから3点を奪って試合に勝った事は素直に評価したい。
一方で、野手個々の状態を見ると、監督がキャンプから言っていた「選手個々のレベルアップ」は、残念ながら今一つという印象を拭えない。

今シーズンの巨人は、去年と同レベルの得点力ではBクラス転落も十分ありえる。
去年はマイコラスがシーズン中盤から神がかり的なピッチングで貯金を10個を作ってくれたが、今年の彼はどうなるか全く未知数であり、菅野以外の先発候補の顔ぶれをみると、僅差を耐え抜いて勝ちを拾う力は残念ながら無い。
勿論、リリーフの三人(山口・マシソン・澤村)が去年以上に踏ん張ってくれれば、その分の勝ち星の上乗せはあるかもしれないが、それはあくまでもマイコラスが去年作った貯金10が今年も見込める事が大前提で、それが無ければリリーフ陣のプラス材料はその穴埋めに過ぎない。

つまり、巨人が優勝するには、内海・高木・ポレダ・田口・桜井・大竹・小山等の貯金が難しい先発投手(勝ちと負けが同数程度か、負けが多い投手)を打線が援護して「少しでも多くの貯金を作らねば厳しい」
仮に、昨日の二軍戦で完投勝ちした平良が先発候補に加わったとしても同じことである。

そして、勝利の方程式が機能して、去年彼らが記録した負け数(リリーフ失敗)を半分に減らせば、数字上では大きく優勝に近づくことになる。
その為にも、打線が効果的に序盤から得点を重ねる展開を作りたい。

以上 敬称略